
中央アルプス縦走の最終日は将棊頭山、茶臼山経由での下山がメインとなります。スタートでは木曽駒ヶ岳での日の出見物に合わせて前日テント泊した駒ヶ岳頂上山荘を出発したものの、この日は日の出は雲が多く鮮明には見えず。しかし次第に雲が流れ山頂を出発する頃には快晴に。その後は、雷鳥との嬉しい遭遇を挟んで濃ヶ池の分岐、将棊頭山、行者岩と辿る。行程最後のピークである茶臼山からはコガラ登山口まで長い下り。やや荒れ気味であるものの問題なく進めましたが、最後に一本橋の通過には流石に恐怖。その後は舗装路歩きを経て木曽駒高原の大原バス停に到着し登山は終了。木曽福島にてお土産を調達し、いつものように中央本線を乗り継いで帰宅しました。
『中央アルプスその4』の続きの記事となります。
他の日程を見たい方は以下の記事よりリンクを辿って下さい。コース全体の軌跡もこちらに掲載しています。

今回歩いたルートのGPSログです。
山行記録
木曽駒ヶ岳からの日の出
[4:41]駒ヶ岳頂上山荘出発
駒ヶ岳頂上山荘のテント場からこの日はスタート。未明よりテントを撤収して木曽駒ヶ岳での日の出に合わせて出発します。
写真はテント場の展望。前回記事でも書きましたが、この日はヘリの荷揚げがあるので5時までに撤収せよとの事だったので、殆どのテントに明かりが灯っています。(中には灯ってないテントもありますが……)

昨日も歩いた木曽駒ヶ岳の山頂直下のガレの登り。昨日の手ぶらと本日の重いザックを担いでとでは疲労感も雲泥の差……とは言え、歩き始めなのでまだまだ余裕あり。
振り返るとシルエットとなった中岳や宝剣岳が。この時点では雲は少なく、日の出も綺麗に見えそうだなーと思っていたのですが……。

登っている途中に見えたのは山頂西側の木曽小屋と、その奥には木曽前岳と麦草岳。遠目には御嶽山も見えていますね。
[4:55-6:01]木曽駒ヶ岳
日の出の15分前に到着。山頂には既に日の出見物の人の姿が多くあって賑やかな雰囲気でしたが、自分は一人少し離れた所から静かに見る事に。
日の出前の南東方向の望遠。南アルプスの山々が少し見えていますが、若干雲が多いのか南部の荒川三山と赤石岳以外は埋没しています。一方で左側には富士山が比較的鮮明に見える。
荒川三山と赤石岳の望遠。右側には雲に若干埋もれつつも聖岳が見えています。
日の出近い頃の東側の展望。日が昇る方面の雲が意外と厚く、日の出は見れるかどうか怪しい感じに……しかし、それ以外の方面の山々、同じ中央アルプスの空木岳方面や将棊頭山方面、御嶽山、北アルプスなど方角によっては遠くの山々も見えています。
ざっくりですが前の写真の山名入りです。南アルプスも白根三山辺りは雲に埋もれてて見えませんね。
日の出の時刻を迎えましたが、太陽が中々姿を表してくれない。地平線のすぐ上に雲があるようでした。

雲に滲むような形となったこの日の日の出。これはこれで趣あってありかな。

この朝の気温は10℃を下回り強風が吹き付けていました。寒いには寒いですが、上着無しで棒立ちしていても耐えられる程度の寒さ。
既に他の見物客は下ってしまった後ですが、先程の雲の上からようやく太陽が昇ってきました。日の出は一応見られたって事でいいかな。


日の出が登った後、山頂一帯は時々ガスで包まれ、太陽の輪郭線が朧げになる事もしばしば。


山頂をマイペースに散歩していたイワヒバリ。ガスが出てきた頃を見計らうかのように岩陰から出現し、物怖じしないのか足元すぐの所を横切っていった。
再びガスが流れて見えてきたのが北アルプスの方面。距離の割にはそこそこ鮮明ですね。
北アルプスの中央辺りを望遠してみたもの。西穂高岳やジャンダルムなど、槍穂高の辺りも細かいピークも確認できますね。
同写真の山名入り。書き込みが少し大変になるくらいには沢山見えてるかも。

こちらは後立山方面の望遠。鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬岳と続いて見えます。白馬岳は南方向からだと意外と鋭鋒のように見える。
ガスが抜けた頃の東側の展望。本日は正面から左にかけての稜線上を歩く形となります。


立ち去り際、前々日登った空木岳と南駒ヶ岳を振り返る。先程まで雲に埋もれていましたが、最後に姿を現してくれて嬉しい。

山頂で出発の準備をしていると写真撮影を頼まれたので、お返しにこちらも撮ってもらいました。登山始めたばかりという初心者の方らしく、初めての3000m峰らしくてテンション高め。見ていて眩しかったです。
木曽駒ヶ岳→濃ヶ池分岐→将棊頭山


木曽駒ヶ岳の山頂を下り始めると再び若干ガス気味に。道中のチングルマも陽光が当たらずなんだか寒々しい。
再びガスが抜けて晴れてきた所。以降は最後のピークである茶臼山まで青空キープでした。
この辺りで今回3回目の雷鳥との遭遇。今回も親子連れですが、雛鳥はこれまで見ていたものよりも小さめで産毛が目立つ。

ハイマツの中、親鳥を追いかける雛鳥。ここでも4~5羽は見かけました。中央アルプスの雷鳥は順調に定着しつつある印象です。
徐々に雲が抜けてきた稜線上からの展望。間に見えているのは御嶽山と乗鞍岳で、左側の木曽駒ヶ岳には薄い雲が掛かっています。
薄雲の掛かる木曽駒ヶ岳を単体で。写真を見ていて気付きましたが、写真中央下でブロッケン現象が起きてますね。


徐々に抜けてきた一帯のガス。昨日登った宝剣岳も少しずつ姿を現しつつある。
途中のコース上の展望。正面には伊那前岳と中岳、その奥には宝剣岳という並びです。
宝剣岳付近の望遠。ガス纏う宝剣岳の右に見える赤屋根は天狗山荘。左側には空木岳と南駒ヶ岳も見えています。
徐々に離れていく宝剣岳を名残惜しく思いつつ将棊頭山方面に進む。この辺りの道は木曽駒ヶ岳周辺の散策コースのようで、特に歩きやすかったです。
北アルプス方面はこの時点でも見通せますが、気温が上がってきたのか若干霞んできたかも。
同方面の望遠。左から御嶽山、少し離れて乗鞍岳、笠ヶ岳、槍穂高、大天井常念、後立山の並び。
少し進んで再び同方面の写真。景色良い×歩きやすい×人少ない、この辺りのコースは余裕を持って展望を楽しめるので結構好きかも。
途中のガレ場の下りの途中。右奥のなだらかなピークが将棊頭山で、その若干左に行者岩、茶臼山と尾根が続いています。
ちょっと雲が上がってきましたが、乗鞍岳~北アルプスの望遠を再び。槍ヶ岳はガスが掛かって見えなくなってしまいました。
これから向かう将棊頭山、茶臼山方面を正面に。アップダウンはそこまでありませんが、アルプスらしいダイナミックな稜線が続いている。


この下りの途中で先程とは別の雷鳥と遭遇。今回は道の上をうろうろしていて、人間(自分)が近付いても全く意に介した様子はなく、至極マイペースにハイマツの実を突いていました。


ハイマツの海から顔を出した親鳥。暫しその場でじっとしており、雛鳥との合流を待っている様子。


少し離れた所には親鳥を探す雛鳥。下の方にふわふわした産毛が残っています。

無事、親鳥の方に向かっていき一安心でした。
雷鳥観察を終え、引き続き尾根上を進みます。雲は低く、もう暫くは好天が持ってくれそうな雰囲気。
振り返り木曽駒ヶ岳方面。正面右背後の薄雲が掛かったピークが山頂です。
道中で特に展望が良いなと思ったポイント。正面に木曽駒ヶ岳や伊那前岳から麦草岳、左手前に濃ヶ池から山裾に向けてカール状に広がった地形が雄大。石に腰掛けて暫く眺めてました。

いい景色だったのでChatGPTでイラスト化してみました。


宝剣岳と木曽駒ヶ岳の山頂のそれぞれの望遠。こうして遠目で見ると宝剣岳は意外に低く、宝剣山荘辺りから建物何個か分くらいの高さに見える。

麓の方を見ると下山地であるコガラ登山口の木曽駒冷水公園の施設が見えました。最短で下れば午前中には降りられそうですが、今回は将棊頭山から茶臼山周回という遠回りコースなのでだいぶ余分に時間がかかる。
まだ暫く続きそうな将棊頭山までの尾根歩き。見える感じ、起伏は緩やかで歩きやすそう。
[7:35]濃ヶ池分岐
先程下の方に見えた濃ヶ池方面の分岐に到着。木曽駒ヶ岳からこちらの方まで尾根を伝って、濃ヶ池経由で千畳敷に帰るという周回コースも人気らしいです。
分岐付近の開けた所からのほぼ360度の展望。左側が下ってきた木曽駒ヶ岳で、右側がこれから向かう将棊頭山。少しずつ雲が上がってきましたが、まだ暫くは景色は楽しめそうな感じ。
将棊頭山方面に進みます。山頂まで急登は無く、終始なだらかな登りでした。
ハイマツの海が開け、大小の岩が散らばる一帯。

かなり立派な遭難記念碑がありました。木曽駒ヶ岳大量遭難事故という大正時代の事故を後世に語り継ぐ為に建立されたもののようです。
遭難記念碑の付近から木曽駒ヶ岳方面を振り返った所。木曽駒ヶ岳の山頂や宝剣岳は雲に埋もれていました。
西駒山荘に続くトラバース路の分岐。ここか権現山経由で伊那市に降りるコースも歩きごたえありそうで惹かれましたが、登山ではスタート地点とゴール地点は別の地域にしたいポリシーなので、スタートが伊那であった今回は木曽方面へ下る事に。
ちなみにこのトラバース路経由でも茶臼山まで到達できますが、その場合は将棊頭山をスルーしてしまう事になるので左側の尾根道を選択。
分岐から先は全体的に開けた雰囲気の稜線。中央右の小高いピークが将棊頭山です。
将棊頭山まであとひと登りという所。起伏も緩やかで長閑な雰囲気でした。

山頂直下の登りから見上げる。まだこの時点では青空が鮮やかに映えていた。
将棊頭山→行者岩→茶臼山

[8:14-8:46]将棊頭山
本日のメインのピークである将棊頭山に到着。それなりに人気の山らしいですが、到着時は人の気配もなく静かな山頂でした。
将棊頭山の山頂からの360度の展望。以降は中央左の尾根を辿っていきます。8時を過ぎて急に雲が上がってきて、朝方には南アルプスが見えていた東側は厚い雲に埋もれていました。

すぐ東側には西駒山荘の建物が見えています。山頂から目と鼻の先という距離ですが直接アプローチする道はなく、先程の分岐から回ってくる必要がある。
木曽駒ヶ岳を中心とした展望。西側は雲が少ないですが着実に増えつつある。

桂小場からの往復という方が登ってきたので撮って頂きました。自分と同じく東京からという事で暫しの雑談。最近はあちこちで熊の事故が起きてるので、山の話するにしても熊怖いなーって話に行きがち。
将棊頭山から茶臼山方面へ進みます。こちら側も比較的アップダウンの緩い尾根道ですが、茶臼山との鞍部は大きく窪んでいるのでそこそこ纏まった下りになる。
尾根の先に見えるのが茶臼山で、そのすぐ手前に行者岩という位置関係。こちら側も次第に雲が上がってきた。
意外と長い将棊頭山からの下り。景色は良く人も少ないので、のんびりマイペースに進む。
行者岩が少しずつ近付いてきた所。木曽駒ヶ岳方面も一層雲が増えてきた。
先程越えてきた将棊頭山を左側に。その右背後には伊那前岳、木曽駒ヶ岳と並ぶ。伊那前岳も意外と存在感あって良かったので、次回は北御所登山口から伊那前岳経由で登るのも有りかなーと思ったり。
西駒山荘経由のトラバース路との合流点が見えてきました。行者岩も近付いてきたので次第に存在感も増してきた。

トラバース路との合流点から少し先に進んだ所にあるのが桂小場方面のコースの分岐。
ロープウェイができる以前はこちらのコースが木曽駒ヶ岳登山のメインルートとされていたとの話。今でも主要ルートという事には変わりはなく、これから歩く茶臼山登山道や西駒山荘から権現山に続くコース等と比べると行程も短く人気があります。


分岐を茶臼山方面に進もうとするとこんな注意書きが……橋が無い事は知ってますが、問答無用で「伊那コース(桂小場)から降りろ」みたいな文言なので、少なからず不安も煽られる。
分岐から少し進んだ所から将棊頭山、木曽駒ヶ岳方面を振り返る。長かった中央アルプスの旅路もいよいよ終盤へ。


分岐から暫く進むと樹林帯に。殆どの人は先程の分岐から桂小場の方に向かう為か、ここから道は少しワイルドに。個人的にはこれくらいの道の方が山歩いてるって感じで好きではあったり。
この辺りで軽装(トレランでは無さそう)の方が追い抜いていきました。コガラ登山口→玉ノ窪小屋→木曽駒ヶ岳→将棊頭山の周回っぽいですが、トレランだとしても行程的にナイトハイクしないと無理なのでちょっと不思議に思ってました……そして、その方とは後々で再び会う事に。
行者岩までの登り返しは短いながらも骨太な急登。途中で視界が開ける所があったので、そこからの展望を楽しみ小休止。

[9:34-9:53]行者岩
行者岩に到着しました。登山道は岩を迂回するように付けられています。


折角なので登れそうな所まで登ってみる事に。一つの大岩ではなく、幾つかの岩が積み上がっているような形のピークでした。
行者岩のトップ近くからの展望。木曽駒ヶ岳方面はもうガスで埋もれて何も見えないかなーと思いきや、この時点でも宝剣岳が小さく見えてました。
行者岩から茶臼山方面へ進みます。事前情報でもありましたが、こちらはハイマツの藪が濃くて半袖だとかなり痛い。
藪の合間で小休止。正面に見えるのが茶臼山で距離的には近そうですが……。

ハイマツの海を泳ぐ。一見すると道が埋もれてるように見えますが、足元は開けているので迷う事はないです。


ハイマツの藪は途中からシャクナゲの藪に。どちらがきついかと聞かれたら枝が太くて硬いハイマツかなー。
茶臼山→コガラ登山口→大原バス停

[10:06-10:31]茶臼山
今回の登山で最後のピークである茶臼山に到着。行者岩では晴れていたのですが、僅かな移動の間に雲が上がってきてしまいました。
将棊頭山程では無いですが、そこそこ広々とした茶臼山山頂の雰囲気。手前の岩に『←コガラ』という案内があり、以降はそちらに下っていく。
急速に上がってきた木曽駒ヶ岳方面の雲。つい先程登った将棋頭山のピークすら見えなくなりました。


行者岩は距離的に近いという事でよく見える。

濃ヶ池の分岐辺りで出会った団体さんから有り難く頂いた食料の品々。特に食糧不足という事でもなかったのですが、長く縦走しているという話になるとあれもこれもと……笑


茶臼山から下山します。あまり整備されてないコースという噂でしたが思ったより全然歩きやすい感じ。少なくとも、前回の飯豊連峰縦走の時に下った権内尾根よりはずっと道が良いかも。

雲がかかった山々を眺めながら高度を下げていく。

空木岳や木曽駒ヶ岳近辺の百名山クラスの登山道と比べると野趣に富んでいますが、ストレス無く歩ける登山道でした。
木々の合間から経ヶ岳。朝方には茶臼山の裏側という遠目に見えていたこの山も、気付けば随分と近付いています……ちなみに、中央アルプスから尾根続きのピークなので歩けない事も無いとか。


樹林帯に入った頃。お菓子みたいな色鮮やかなキノコが幾つか。


光沢放つメタリックなキノコとやばそうな白いキノコ。右はどこからどう見てもドクツルタケ。


展望のない樹林帯の道なのでさくさくと下っていく。気付けば八合目。

木々が切れた所から見えた反対側の稜線。山の展望らしきものはこれがラストで、以降は見通しが利かなくなる。


茶臼山をスタートして始めて暫くの間は下り一辺倒の道でしたが、途中から傾斜は緩くなりアップダウンのある道に。その頃には六合目。

平坦な尾根道を進んでいく。この辺りも歩きやすい道。


[12:06-12:27]五合目
茶臼山登山道の五合目に到着。尾根上を歩くのはここまでで、ここから谷側に九十九折の坂を下っていきます。このコース内では要所という位置付けらしく、広場がある他ベンチのようなものも置かれていたり。

五合目からは尾根を外れるという事でコースが90度曲がっているので、案内看板やロープも豊富。ここから一気に高度を下げていく。


五合目以降の九十九折の下り坂。この辺りは足元が安定せず歩きにくいと聞いていましたが……確かにこれまでのように走っては下れませんが、十分普通に歩ける道という範疇かなと。
ここで行者岩の登りで追い抜いていった軽装の方が登り返してきて謎のスライド。「あれ、さっきお会いした方ですか?」と尋ねると「はい」とだけ短く答えて、そのまま反対方向に登り返していきました。(この先のコース状況を聞きたかったですが、そういう雰囲気の方ではなく……)
しかし、この長いコースを山側から往復するような人って皆無だと思うので、もしかして先の一本橋が落ちてしまってるか増水で渡れないかで通行できないと判断し、引き返してきたのかなと一気に不安に。
その場合は時間的にも体力的にも今から茶臼山まで登り返すのは厳しいので、この先にある水場で補給して五合目まで戻ってそこでテントかなーと脳内でシミュレーション。食料に関しては予備食が沢山あるので、まあ大丈夫だろうと。


こちらがその水場で行者水という名前が付けられています。茶臼山の手前にあった行者岩もそうですが、この辺りも古くは修験道が盛んであったのでしょう。水場自体もよく整備されており、二本のパイプから豊富な水量が流れている。


[13:13-13:16]正沢川吊橋
問題の正沢川の渡渉ポイントに到着。一見するとこれ大丈夫?って感じですが、近付いてよく見てみるとワイヤーとか重厚ですし、ロープも何本も括り付けられているので、頑張ればなんとか渡れそうな雰囲気。
そうなると尚の事不思議なのは先程すれ違った人の行動。遠目だと橋が落ちてるようにも見えなくもないので、渡るのは無理だと思ってすぐ引き返してきた可能性も考えられますが……軽装であれば飛び石で渡渉もできそうな所もありそうなので、やはり解せない感じ。

件の一本橋です。上のワイヤーを両手でカニ歩きして渡る形になりますが、下の棒がブランコのように前後(写真だと左右)に揺れて定まらない上に濡れて滑りやすいので中々の恐怖でした。とは言え、落ちてもずぶ濡れになるだけで大事には至らないとは思いますが。
渡りきった所からの一本橋付近の様子。このくらいの水量であれば、大峯奥駈道の熊野川渡渉や月山登山の仙人沢渡渉の時のように靴脱いでサンダルで渡れなくもなさそうだなと思ったり。


正沢川さえ渡ってしまえば、ゴールとなるコガラ登山口まではもう目と鼻の先という所。不安要素である一本橋の通過も終え、無事にこの日の内に帰れる事が確定して一気に気楽に。

途中の分岐路。沢登りのコースがあるらしく、丁寧に案内がある。


登山道までの道の様子。木々は高く既に麓の雰囲気。

[13:46]コガラ登山口
コガラ登山口に到着。茶臼山登山道は走れそうな所は走って巻いたので、予定よりだいぶ早めの到着となりました。
登山口から少し進むとキャンプ場があります。木曽駒冷水公園というところで、炊事場や水場、売店等が完備されているにも関わらず利用料は無料なんだとか……キャンプ場の値上げ&有料化が増えている昨今だとかなり珍しいかも。
園内を歩いていると、翌日登山するという人に「コガラサーキット(コガラ→玉の窪小屋→木曽駒ヶ岳→茶臼山→コガラの周回)ですか?」と声を掛けられる。「茶臼山から下ってきましたが、スタートはもうちょい遠くですねー」と自然と山の話に。(個人的にコガラサーキットという内輪だけしか通じない呼称はあまり好きじゃなかったりしますが)
その後も何回か別の方に声を掛けられたりと……登山口にあるキャンプ場という事で登山基地にしてる方も多い様子でした。


暫くはキャンプ場の敷地内を下っていく。この日は8月中の金曜日という事でそこそこ賑わっていました。

途中で見かけた古びた石碑。

石碑には下山先の木曽福島の地酒、『七笑』と『中乗さん』がお供えされていました。今回どっちか寄りたいなと思っていたものの、列車の時間が迫っていて残念ながらどちらも寄れず。


集落寄りに下った所にある駒嶽神社。毎年シーズン初めに行われる木曽駒ヶ岳の開山祭(木曽側)はこちらの神社で執り行われるらしい。

ゴールのバス停まで4km程で大した距離ではないのですが、暑さも相まって距離のイメージ以上に長く感じられました。


更に進むと木曽駒高原の大原の集落内へ。入った所に大原上のバス停があり、こちらが最も山側のバス停ではあるのですが……日除けがないので、待合所がある一つ先のバス停まで歩く事に。

[14:58]大原バス停到着
大原のバス停に到着し登山終了。こちらのバス停で木曽福島へと向かうコミュニティバス(木曽町生活交通システム)を待ちます。

乗車して町へと向かいます。木曽町生活交通システムは御嶽山に登った時以来の利用。自治体運営のコミュニティバスにしては本数が多い上に路線数も豊富なので、中央アルプスや御嶽山の登山にも活用しやすい。
木曽福島散歩 旧中山道の宿場町


バスは木曽福島駅まで向かいますが、乗車予定の列車まで1時間近く時間があったので途中の関所前で下車。付近には旧中山道の関所跡やその資料館がありますが、こちらは以前スキーの帰りに行った事があるので今回は省略。


木曽川を渡って対岸側には『しんまち関所湧水』という水汲み場があったので、そちらでお土産用の水汲み。清冽な美味しい湧き水で、帰宅後はコーヒーやお茶に使用しました。


木曽川沿いに細長く続く木曽福島の街並み。やや開けているものの盆地というほどの広さはなく、狭い平地に密集するように家々が続いています。


旧中山道沿いに進んでいく。こちらが木曽福島の町の旧来からのメインストリートで、本町商店街の名がある。ここには七笑酒造があるので入ろうかと思ったものの、試飲を楽しむ時間は無さそうという事で後ろ髪を引かれつつもスルー。木曽福島はそこそこの頻度で来ているので、また次回にでも。

旧中山道はその本町商店街から台地(上の段)の方に向かって上り坂で続いている。

坂道を登った所にあるのが高札場跡。


こちらが旧旅籠の建物が立ち並ぶ旧中山道福島宿の上の段地区。重伝建の指定は無いですが、宿場町らしい雰囲気ある街並みが残っています。

旧福島宿の雰囲気。中世には一帯を治めていた木曽氏の居館の上の段城がこの場所にあり、付近の道筋が防衛を意識したクランク状(枡形)になっているのはその名残。写真の水場は上の段用水と呼ばれ、築城に際して整備された以来のものとされています。


上の段から下っていき、そのまま旧中山道沿いに進んでいく。


こちらの和菓子屋、芳香堂にてお土産を購入。木曽の和菓子と言えば栗菓子か蕎麦饅頭と相場は決まっていますが、今回は蕎麦饅頭で評判の良いこちらの店で購入。後ほど自分も食べましたが、香り高い上品なお饅頭でした。栗きんとんとかもそうですけど、木曽路の和菓子はレベルが高い……。
東京までの帰路

木曽福島の駅に到着。街歩きは楽しいですが、5日間もの縦走登山の帰りで疲弊している上、35℃越えの酷暑の中では結構しんどかったかも……木曽は盆地ではなく川沿いの谷合なので涼しいイメージありましたが、こんなに暑くなるとは。


木曽福島駅から中央線を乗り継いでの帰宅となります。特急も全て停まる主要駅の割には、ホームは1本のみというシンプルな構造。

入ってきた2両の普通電車に乗り込みます。

麓に降りて急に空腹感が出てきたので、駅前のお土産物屋で弁当でも……と入ってみたら塩おにぎりしか無かったのでそれを2つ。あと気付いたらビールも無意識に買ってた。気道確保してガソリン注入。

ビール飲んでたら気付けば塩尻駅でした。屋根下の看板にある木曽路は途中の藪原にある湯川酒造店(十六代九郎右衛門で有名)の地元向けレギュラー銘柄。
この看板が脳に残っていたのか、帰宅後ほぼ無意識に同じ銘柄を買ってしまう事に……サブリミナルってやつでしょうか? ※詳細は記事最後のPRにて


塩おにぎり2個では腹一分目未満だったので、吸い込まれるように駅構内の立ち食いそば屋へ。この塩尻駅の構内の駅そばは異様なまでに狭くて有名で、MAXで2人までしか入れない。(別に改札外にも面していて、そちらの方がメインという形態)

鹿肉とか山賊焼とか色々変わったトッピングありますが、乗り換え待ちが10分くらいしか無かったので頼んだのはスタンダードなかけそば。駅そばにしては麺にちゃんと蕎麦の風味があって良いです。


その後はいつもの中央線で甲府、大月と乗り継いで帰宅しました。8月中の金曜というだけあって、これから遠出みたいな出で立ちの人が多かった気がします。
※次回の登山はこちら→【2025年10月】那須岳から二岐山
PR(木曽路の紹介)

塩尻駅の吊り下げ広告で見かけた『木曽路 本醸造』……帰宅後、いつも行く酒屋さんで見かけたので購入しました。同じ湯川酒造店の特約店向け銘柄である十六代九郎右衛門は何度か飲んだ事がありますが、レギュラー酒のこちらは飲んだ事は無し。ラベルのギザギザの山のデザインは広告で見かけた物そのものですね。
味わいは一升2000円という値段とは思えないような広がり。流石は十六代九郎右衛門で名を馳せている人気酒造の銘柄といった所。
今回の木曽路の本醸造の記事はこちら→『005|木曽路 上撰(本醸造)』
Amazonや楽天でも同じものがあるかなーと探してみましたが、レギュラーの本醸造は地元向けという事で見当たらず……ただ、同じ木曽路の上位スペックのお酒があったので、興味が湧いた方向けに幾つか紹介しておきます。
スペックごとの詳細を書きますと、特別純米は美山錦60%精米の火入れ、山恵錦は山恵錦65%精米の火入れ原酒、大寒仕込しぼりたては美山錦&ひとごこち60%精米の生原酒(要冷蔵)で、それぞれの味の傾向はかなり違うかなと思います。詳細な味覚の解説については湯川酒造店の銘柄紹介の所に記載がありますのでご参考までに。
酒どころの信州でも特に実力ある蔵元のお酒なので、日本酒に興味がある方は特約店向けブランドの十六代九郎右衛門も合わせてお試し頂ければと思います。※流通量が極めて少ない地酒なので、品切れ時はご容赦下さい。



























































