
自宅の晩酌用に湯川酒造店の【木曽路 上撰(本醸造)】を調達しましたので、甘口辛口などの味の解説やレビューをざっくばらんに書き殴ります。皆さんの日本酒選びに1ミクロンでもお役に立てますと幸いです。
前回の記事です→『004|桂月 CEL24 純米大吟醸50 生酒』
お酒のレビュー
概要と経緯
自宅の【冨玲 純粋清酒】(『003|冨玲 純粋清酒(上撰)』で紹介)と『辻善兵衛 プレミアムS』(『009|辻善兵衛 プレミアムS』で紹介)というカジュアル枠(価格2000円程)のお酒が尽きたので、隣町のN酒店へ遊びに調達に出かけました。
N酒店では、手頃な価格の各地の普通酒(及びレギュラー酒)を置くようになった事は003の冨玲の回で触れましたが、それ以降も継続しておりラインナップはちょくちょく変わっています。
犬山「どっちも特徴的でよかった。冨玲はあの独自路線の超ドライ系で、プレミアムSは真逆で透明感ある中庸タイプって感じで……交互に飲んでたらすぐ無くなっちゃった」
価格が安く気軽に飲めるのがカジュアル枠の利点ではあるものの、気軽に飲めすぎてすぐ消費されて尽きてしまうという新たな問題点が上がりつつあった。(自制しろ)
犬山「新しいの増えてるねー……あ、この木曽路が前に行っていた十六代九郎右衛門の所のレギュラー酒?」
前回の冨玲&辻善兵衛の購入時に、今後こういうものが入るという事を予め簡単に教えてもらっていたので、こんな感じの反応に。
店主「そうそう、今おすすめするならこれ。少し前にここのコーナー(カジュアル枠)の飲み比べやったんですけど、この木曽路と【富美菊 壱】(羽根屋で知られる富美菊酒造のレギュラー酒)は特にスペック高め(高価格帯の酒に近い)な評価になりましたね。もちろん、ここに置かれているお酒の中ではって事ですが」

木曽路のラベルを見ると、何やら既視感……後で調べた所、8月の中央アルプス登山の帰りとなる最終日、塩尻駅の広告でラベルと似たようなデザインを見たばかりだった。
犬山「今回はこれにしようかな」
同じくおすすめされた富美菊という選択肢もあったけど、既視感あるラベルのデザインに惹かれて今回は木曽路で即決する事になった。(税抜きジャスト2000円と、カジュアル枠でも特に安価だったのも要因ではありますが)
今回はそれと加えて光栄菊(『032|光栄菊 Sunburst(サンバースト) 無濾過生原酒』で紹介)も購入しました。
最近購入したお酒その2…こっちは自分で買った物
— 犬山 (@Urayama_City) October 2, 2025
木曽路 本醸造(湯川酒造店@長野)と、光栄菊 サンバースト 無濾過生原酒(光栄菊酒造@佐賀)
木曽路は最近うちで設けられたカジュアル枠(一升2000円前半までのお酒)で、十六代九郎右衛門の銘柄で有名な木曽藪原の湯川酒造店の地元向け酒らしい。 pic.twitter.com/uGQsESNQAp


木曽路を醸す湯川酒造店は、その名の通り木曽路の藪原に構える酒蔵。藪原と言えば旧中山道の宿場町の一つとして知られていますが、近年ではその隣の奈良井までの間の鳥居峠越えの街道歩きのトレッキングが人気だったりして、ちょっとずつ観光地化しつつある印象です。ちなみに自分も以前、御嶽山登山の時に藪原から奈良井までの区間を歩いた事があります。(時間の都合上、湯川酒造店には立ち寄れませんでしたが)

湯川酒造店の主要銘柄は木曽路ですが、首都圏ではどちらかというと特約店向けの十六代九郎右衛門の方が恐らく知られていると思います。(流通量もこっちの方が多いかも)
当然自分も過去何度か飲んだ事がありますが……その中だとこの【十六代九郎右衛門 山廃 純米生原酒】(販売店限定)が特に個性的で良かったです。※十六代九郎右衛門は火入れメインなので生酒は割とレアです
味覚の傾向

例によって家族からレビュー。
犬山「本当?甘辛はどんな感じ」
家族「どっちとも言えないかな。甘口でもあって辛口でもある。かなり美味しい」
自分も飲んでみると、確かに中庸と言えるような甘辛のバランス。抑揚が強いタイプではなく、最初にすっと甘味が入り、最後にさっと優しく切れる。2000円とは思えないようなしっかりとした飲みごたえが印象的。没個性という訳ではなく、飲み終わりの風味もちょっと変わっていてそれがアクセントになっている。
家族「これ2000円だったら常備してる剣菱より安くていいじゃん。味も無難だし」※家族はアンチ剣菱
犬山「剣菱はあの味だから良いんだよ」
とは言ったものの、これが当たり前のように手に入るのであれば常備酒の候補にしてもいいかも……なんて思ったり。この価格帯にしては秀逸なバランスのお酒でした。

※数値が高ければ味が優れているという訳ではないのでご注意下さい
料理との組み合わせ

今回は柿の葉寿司と合わせてみました。バランスの良い中庸志向のお酒で、キレもそこそこあるので食中にも満遍なく合わせやすいです。75点の組み合わせ。
この価格帯のお酒全般(冨玲や剣菱などの濃いものを除く)に言えますが、個人的には塩辛いつまみらしいつまみより、普通に食事に合わせるようなスタイルの方が合うかなと勝手に思ってます。好き好きだと思いますが。

こちらはブリの照焼とヨモギの天ぷらと合わせたシーン。このお酒にはつまみっぽい食事より、こういう食事らしい食事の方が合うかも……ブリの照焼とは90点、ヨモギの天ぷらとは80点の組み合わせ。
スペック一覧表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 蔵元 | 湯川酒造店(長野県木曽郡木祖村)→(HPリンク) |
| 使用米 | 不明 |
| 精米歩合 | 70% |
| 日本酒度 | 不明 |
| 酸度 | 不明 |
| アルコール度数 | 15度 |
| 種別 | 本醸造酒 |
| 購入価格(税込) | 2,178円(1,800ml) |
買えるお店の紹介(あれば)
Amazonや楽天ではレギュラーの本醸造は地元向けという事で見当たりませんでした。ただ、同じ木曽路の上位スペックのお酒があったので幾つか紹介しておきます。詳細な味覚の解説については湯川酒造店の銘柄紹介の所に記載がありますのでご参考までに。
ちなみに湯川酒造店のサイトには公式ショップもあり、そちらでは今回紹介した木曽路の本醸造も購入可能です。どうしても同じものが欲しい方はこちらからどうぞ。
※流通量の少ない地酒なので、品切れ&リンク切れの際はご容赦下さい。
次回のお酒はこちら→『006|大治郎 渡船二号 生酛純米生酒』


