山とか酒とか

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上信越国境登山その4(ダン沢ノ頭→赤石山→岩菅山→裏岩菅山→鉢山)

前回記事『上信越国境登山その3』からの続きです。

inuyamashi.hateblo.jp

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四日目は当初の予定では下山日に当たる一日で、横手山草津白根山を越えて草津温泉に下るつもりでした。しかし前日は途中で力尽きてしまい翌日の予定と繋がらなくなってしまう。後半の行程をカットして適当な所から下山する事も考えましたが、天気は暫く大丈夫そう……考えた結果、一日行程を増やして余った時間を使って岩菅山方面に足を伸ばす事にしました。その岩菅山へは分岐点となる赤石山から荷物を置いて往復。最高峰の裏岩菅山までコースタイムで往復8時間半という長丁場ながらも、空荷だった事もあり終始軽快な歩み。その後は翌日の下山に備えて少しだけ進んでおこうと鉢山方面へ。

他の日程を見たい方は以下の記事よりリンクを辿って下さい。コース全体の軌跡もこちらに掲載しています。

【2021年6月】上信越国境登山についての情報と記録 - 山とか酒とか

目次

ダン沢ノ頭→赤石山

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[4:17]ダン沢ノ頭出発

前日疲れていたおんで寝入ったのは早かったですが、目を覚ましたのは普段と同じくらいの時刻。よって普段と同じくらいの時間帯の出発となりました。この日の内に下山……となるとハードな行程となるのでこんな風にのんびりはしていられないのですが、予定を変更して軽荷での岩菅山往復が行程の大部分となった一日、一転して気楽な心持ちでした。

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前日前々日ぼやけ気味だった浅間山ですが、この日は空気が澄んでいるのかコントラスト強めでの登場。流石は日本を代表する名山の一つという事で、周囲の山々の中でも特に存在感がある。

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まだまだ薄暗く未明とも言える時間帯、徐々に東の空が明るくなり始める。

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ダン沢ノ頭のピークを下降中、正面に見えるのは横手山。この日経由する予定でしたが翌日に持ち越しとなりました。

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横手山とその山頂付近を望遠で。陽光を含んだ白い雲が桃色に変化する。

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夜から朝に切り替わる時間帯。これまた長い長い一日の始まりを予感させます……実際、行動時間は今回の登山で最も長く写真の枚数も多い。

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横手山を前方に見据えながら進んでいく。前日の時点で既に近い印象を受けていましたが、目前に迫っているかのような近さ。山体の大きさがそう錯覚させるのでしょうか。

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道の様子。足元はこの薄暗さですが、ヘッドライト不要な程度には整備されています。

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再び開けた所からの展望。朝一から景色も良く気分も鼓舞される……今日も楽しい山歩きが期待できそう。

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木に打ち付けられている標識。コース的には赤石山で一区切りのようです。

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基本道は良いのですが倒木は結構多いです。中には匍匐前進で潜らざるを得ない所もあり、朝っぱらから全身泥だらけに。

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湯ノ沢ノ頭のピークを巻いた直後くらいですが、既に日中と変わらない空の色……そこで初めて存在に気付いたのが浅間山の左奥に見える怪しげな稜線。

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望遠してみた所、その正体は奥秩父山塊の稜線でした。甲武信ヶ岳北奥千丈岳金峰山といった主要ピークが確認できます……右端の低いながらも妙に存在感あるピークは瑞牆山でしょうか。

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そして大弛峠の奥には富士山も確認。こちらも肉眼で容易に確認できる程には鮮明でした……どんな深い山奥でも富士山が見えるとなんだか安心する。

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景色を楽しみながらの稜線歩き。苔生す足元にはミツバオウレン

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まだ6時前という時間帯ですが、気付けば随分と日が高くなっていました。

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赤石山のピークが近付いてきた所からの展望。未だ若干の薄暗さを残す山嶺に青空が映える。

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再び奥秩父方面を望遠したもの。左に浅間隠山鼻曲山、中央奥に奥秩父山塊、右に浅間山という並びです。

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これまで歩いてきた方面の山々。太陽の真下くらいに見える台形の山は前日に登った大高山で、前々日に登った白砂山はその背後に隠れていて見えません。大高山の左奥にはその白砂山から尾根伝いに伸びる佐武流山、苗場山が見えており、その間に薄く見えているのは越後三山中ノ岳から越後駒ヶ岳までの稜線。そして最も左に見えている大きな山塊が本日これから向かう岩菅山及び裏岩菅山

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赤石山の山頂は東西に長く伸びており、急登を登りきるとこんな感じの平坦な尾根道に変化します。

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正面には相変わらず横手山が。谷を一本挟んで4kmくらいの距離と、随分と近所になりました……しかしこの日は赤石山以降は逆方面に向かってしまうので一旦は遠ざかる。再会は少し後になります。

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赤石山の手前には仙人池という湿地があり、その付近には水芭蕉が群生していました。見かけるのは久々だったので暫し観察タイム。

赤石山からの展望

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[6:02-6:36]赤石山

本日最初の山嶺である赤石山に到着。ここは中央分水嶺の稜線上に位置するピークですが、岩菅山方面の縦走路が分岐するジャンクションピークでもあります。前日、最低でもここまで来れていれば予定通り本日中に草津温泉に下れたのですが……とは言えそのお蔭か、これまで中々登る覚悟が決まらなかった岩菅山に登る踏ん切りがついたので結果オーライという事で。

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これまで歩いてきた野反湖方面の分岐にこんな文面の警告板が貼られていました。確かに長くてきつくて水場もエスケープルートも少ないコースでしたけど、思ったより整備されていて景色も良かったので、まあまあ楽しく快適に歩けました。おすすめ度は10点満点で7.2点くらいですね。

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さて赤石山からの展望ですが……これが中々無いレベルの好展望でした。山頂は西側に切れた岩峰のような形状をしており、その上に立つと視界を遮るものは存在せず殆ど360度視界が広がっている。

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気になる方面を一つ一つピックアップして紹介します。こちらはこれまで歩いてきた東方面の山々です。先程見た時は白砂山大高山の山体に隠れて見えていませんでしたが、標高が上がった為か背後にそれらしき鋭鋒が見えています。

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更に望遠したものを幾つか繋げてパノラマにしてみたもの。遠くには新潟方面の山々や上州武尊山日光連山等が見える。

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更に更に望遠したもの。逆光で白っぽくなっているものの、遠くの山の稜線も鮮明に見えている。

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山名入りです。谷川連峰の山々は上ノ倉山から白砂山にかけての稜線の裏側にありますが、周囲の山と比べると標高が低いからか隠れてしまい見えませんでした。

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こちらは日光連山方面。日光白根山を中央に右に錫ヶ岳男体山、そこから更に離れて皇海山方面に稜線が伸びています。中央左手前の若干低く見える山は上州武尊山

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日光連山皇海山方面をそれぞれ一枚ずつ。どちらも一応は同じ稜線上にあり若干藪漕ぎとなるものの縦走が可能らしい……しかし見た通り相当な距離がある。藪漕ぎスキルが上がったら是非とも挑戦してみたい。

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左は越後三山、右は前々日歩いた白砂山、上ノ倉山方面の稜線。越後三山、中ノ岳の手前右側には巻機山も見えます。

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苗場山を単体で。白砂山以東のピーク上から見えていた時は確か片側に切れ落ちていたような……見る角度によって随分と印象が異なる山。

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こちらは寺子屋峰、岩菅山等が見える北側方面。これから往復する山々ですが……目的地である岩菅山は相当な距離を感じさせる。

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岩菅山を単体で。右の写真、左手前のピークが岩菅山で、右奥が志賀高原の最高峰である裏岩菅山です。実は裏の方が標高が上というのは陰の黒幕みたいな感じで好き。

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岩菅山を更に望遠してみる。裏の方と重なっているので双耳峰のように見えますが、両者のピークは結構離れている。

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岩菅山方面から少し西側の展望。正面下の方に見えるホテル立ち並んでいる辺りは志賀高原の高天ヶ原。奥に見えるのは頸城山塊から北側、日本海に向かって伸びる稜線。

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西側、赤石山の展望としてはメインとなる方面です。眼下には火山湖である大沼池、奥には北アルプスの山々や頸城山塊が聳えています。

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奥の山々を望遠で撮ったもの。左から御嶽山乗鞍岳……と一つ一つ紹介しているとキリがないレベルで様々な山が見える。

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紹介しきれないので山名入り。これだけ見えている山が多いと作るのも一苦労でした。

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北アルプスの方面を更に望遠してみたもの。空気が非常に澄んでいるようで細かいピークまで見える。立山連峰後立山連峰が重なる付近も山肌の色が異なり容易に区別ができる。

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こちらは妙高山火打山等が見える頸城山塊と、そこから北方面に伸びる稜線。日本海の海岸線は流石に見えませんでした。

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こちらも同じく北アルプス方面のパノラマですが、手前の志賀高原の山々が入るように少し引いて撮ったもの。正面手前に志賀山、奥志賀山のピーク、左側に低い台形の山体が特徴な鉢山、その奥には際立った鋭鋒の笠ヶ岳と、志賀高原の主要ピークが大凡見えています。

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下界の街並みも比較的よく見えるので望遠してみました。右手前のホテル街が志賀山温泉辺りで、中央下に見えるのは信州中野の市街かと思われます。

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幾つかの山々を単体で撮ってみました。左は北アルプス穂高岳から槍ヶ岳の辺りです。間に有名な大キレットが存在しますが、常念山脈横通岳が手前にあるのでキレットそのものは見えない。ちなみに常念岳はその左側、奥穂高岳手前の黒ずんだピークです。

右の写真はそこから北側、鷲羽岳水晶岳方面の山々です。水晶岳は左手前、接近した所に野口五郎岳があるので判別しづらいですが、よく見ると野口五郎岳の右肩に一本奥の稜線があり、そこに水晶岳のピークと思われる突起が辛うじて見えています。

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左は薬師岳針ノ木岳方面です。白く雪化粧した薬師岳の山体は大きく分かりやすい……昨年歩いた薬師岳、北薬師岳とピークが続いているのが見えてなんだか感慨深いです。針ノ木岳は中央の山塊の真ん中くらいに見えるピークですが、左手前の蓮華岳の方が大きく見える。

右は立山剱岳方面の望遠。左から立山鹿島槍ヶ岳剱岳五竜岳立山連峰後立山連峰の著名ピークが交互に見えているのが面白いです。

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こちらは後立山連峰の北側、白馬三山方面です。白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳と各ピークが見える。手前に見えるのが飯綱山と岩稜帯で有名な戸隠西岳

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左の写真に見えるのは高妻山黒姫山。山頂部が乙妻山方面に伸びるように続く高妻山は相変わらず特徴的な山の形。右の写真は頸城山塊、最高峰の妙高山は手前に黒ずんだピークで、その右奥には火打山も見えます。左側に見える稜線は雨飾山ではなく、東側に位置する金山、天狗原山

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ブルーに映える湖面が美しい大沼池を単体で。この日は水場らしき水場を経由しないので、一旦稜線上から下って池の水を補給するという作戦でした……実際、如何にして対処したかは後述。

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東、北、西と続いて最後に南側の展望です。まず志賀高原で第二の高峰である横手山の存在感が非常に強く、その左右には幾つもの気になる山々が。

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横手山の右奥に見える山々を望遠で。一つ前の写真の横手山をそのままコピペして持ってきたような左肩下がりの山は御飯岳。その左奥には四阿山根子岳のピークが見える。

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横手山の山頂を望遠したものと四阿山根子岳をそれぞれ単体で。

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御飯岳の右奥に薄く見えるのは御嶽山です。ここからの距離は先程見えた富士山と変わらず流石に距離を感じる。その左手前に見える黒い山は300名山に選定されている鉢盛山

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こちらは横手山の左奥、奥秩父山塊方面です。まだ望遠の倍率は大した事ないですが、既に富士山が鮮明に見える。

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少し望遠したもの。浅間隠山奥秩父山塊浅間山等。それぞれのピークの麓には雲海が広がっている……関東平野は曇り空のようです。

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山名入りです。甲武信ヶ岳は便宜上そのように表記しましたが、見えているピークはその北側に位置する三宝山です。

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目一杯まで望遠したもの。金峰山の山頂には同山のシンボルである五丈石が見える他、鋸刃のように地形が険しい瑞牆山も確認できる。

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横手山の肩から覗く形となっている浅間山を単体で。外輪の形状がよく見える上、内側の火口壁の様子まで細かく窺える。

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こちらは榛名山です。前日前々日は距離が近い事もあってピークの一つ一つが特定できるレベルで鮮明に見えましたが、この時は時間的に逆光となってしまい微かにという程度。

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一通り景色も堪能した所で岩菅山方面の往復登山に出発します。この赤石山には戻ってくるので荷物の大部分はこの場所に置き、以降はサブザックでの行動と気楽と言えば気楽なんですが、長時間置いておくので荷物の無事が少し心配でした。

少し考えた結果、何かのパワーに肖れるかもしれないと祠に隣接した所に置いておく事に。よろしく山の神様。

赤石山→金山沢ノ頭→ノッキリ

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中央分水嶺上から外れて北方面、岩菅山方面に転進します。正面に見えているのが岩菅山、裏岩菅山で気軽に行って帰ってくる……というような距離感ではありませんが、身軽になった事で足取りは甚く軽快。

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少し下った所から大沼池北アルプス方面の展望。左側の岩壁の上の辺りが赤石山の山頂、先程の岩峰上の展望地となります。

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赤石山から金山沢ノ頭までの区間は鬱蒼とした道程です。志賀高原の稜線上を南北を結ぶ連絡路的なコースですが、整備されている割にはそこまで歩かれていない雰囲気でした。岩菅山と赤石山は距離がありセットでは登られないという事でしょうか。

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基本木々の多い道ですが偶に視界が開けます。まだ殆ど進んでませんが、右に大高山、その左奥に佐武流山と見えています。左の木が重なっている山が岩菅山ですが、まだまだ序の口と言える距離感。

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そこそこアップダウンが多い尾根道です。軽荷だからこそ軽快に歩けますが、あの大荷物を担いでいたらいつものように牛歩だったでしょう。

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偶に視界に入り存在をアピールしてくる岩菅山ですが、一向に近付かない。

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金山沢ノ頭の登り返し。意外に鞍部からの標高差があり、荷物が少ないにも関わらず結構堪える登りでした。

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金山沢ノ頭手前からの展望。最も遠くに見えるピークは上ノ倉山で、そこから忠次郎山、白砂山、堂岩山、大高山、ダン沢ノ頭と歩いてきた中央分水嶺の稜線上の山々が見える。随分と遠くまで歩いてきた。

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[7:42-7:49]金山沢ノ頭

金山沢ノ頭に到着しましたが鬱蒼としており展望は無し。すぐ側にスキー場がある事で有名な寺子屋のピークがあり、そちらの方が比較的ネームバリューあります。

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金山沢ノ頭のピーク上は何も見えませんが、岩菅山方面に少し進んだ所に展望地があります。右側の台形の山が荷物が留守番中の赤石山で、右側の露岩の辺りが山頂となります。

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更に進んだ所からの展望。金山沢ノ頭の西、寺子屋峰の少し下の東館山までは登山リフトが運行されていて楽に登ってくる事ができるからか、その先に当たるこの縦走路もそこそこ人が通っている雰囲気の道でした。岩菅山登山のメインルートの一つとして知られているようです。

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未だ遠くに見えるものの着実に近付きつつある岩菅山。小刻みなアップダウンを繰り返しながら距離を詰めていく。均衡の取れた三角形のピークが整った感じで良い。

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岩菅山と山頂の望遠。良い山だと思うんですけど山頂には人の姿は無し。孤独な山歩きは尚も続く。

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展望の良い縦走路を進んでいく。この日は常にそこそこの強さの風が吹き付けており、お蔭で暑さはそれ程でもなく終始快適に歩けました。

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ヌタ場に通された木道。地質的に粘土質なのか、この付近の山の日陰となった場所は大抵泥濘。

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あと幾つか起伏を越えた先に見える岩菅山。侵食が進み大きく抉れた露岩が印象的。

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岩菅山を正面に見据えながらの尾根歩き。流石に近付いてきたかなという所。

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ちょっとした岩場の急登。特に問題なく進める。難所らしき所はコース上皆無でした。

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ラストひと登りという所まで来た所……しかし最後の登りは最鞍部のノッキリを挟んでの急登なので、これまでと比べると登り返しはそこそこ長め。

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もはや目前という所にまで迫った岩菅山。赤石山を出発した頃は遥か遠くの山のように見えていましたが、そこから2時間、思ったよりも早く近付きましたね。

ノッキリ→岩菅山

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[8:55-8:56]ノッキリ

鞍部のノッキリに到着……平仮名の『のっきり』の文字がなんだか脱力させられる。一見すると不思議な響きの地名に思えますけど、乗切(のりきり、ノッキリ)、即ち峠から由来したものでしょう。それと似たようなものとして乗越(のりこし、ノッコシ)という尾根上の鞍部を示す一般名詞(古語)が存在し、こちらは中部地方の山間部を中心に分布しています。

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岩菅山の登り返しを見据える。ノッキリからは岩菅山登山において最もメインのルートであるアライタ沢コースが分岐しており、大部分の登山者はこちらの方を経由します。なので、ここで合流して以降は賑やかで人の姿も絶えないだろうなと思いきや……相変わらず人の気配は無し。

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ノッキリを乗り越して岩菅山方面へ。急登のように見えていましたが、傾斜そのものは大した事無くハイキング気分で歩けます。

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岩菅山の山頂を見上げる。ノッキリから標準コースタイムで45分との事なので、距離や標高差はそこまででもないです。

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中腹から振り返った所。赤石山から見た時と同様に北アルプスの山々が見えます……その赤石山は中央の横手山の山体の真下に見えるピークで、既に結構な距離感。

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北アルプス屏風を望遠で。下の方に見えるスキー場は寺子屋峰から少し下った所にある東館山スキー場です。志賀高原に無数にあるスキー場の内の一つ。

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森林限界を越えて視界が開けてきた頃。傾斜はそこそこですが急登という程でもない。

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山頂は目前という所。先程見えた露岩の山肌も近付いてきた。

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岩菅山というくらいなので山頂が近付くにつれて次第に岩が増えてきました。しかし道はよく整備されていて浮石なども少ない。

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途中見掛けた梯子。急な傾斜と言えばここくらいでしょうか。

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岩場が終わると再びゆるゆる登り。以降は特に急登らしき箇所もなく、そのまま山頂まで向かう模様。

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ハイマツトンネルを登る。奴らが沢山潜んでそうな雰囲気ですが、この日は風が強いという事もあり、稜線上に関してはあまり姿を見掛けませんでした。

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山頂手前からの展望。現在地の標高は既に2,200mを越え、高山帯という雰囲気が出てきた。

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山頂の標柱らしきものが見えてきました。さくっと登頂。

岩菅山からの展望

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[9:20-9:44]岩菅山

岩菅山の山頂に到着。赤石山からの所要時間は3時間弱でそこそこのペースで歩けました。

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山頂の中央には岩菅神社と呼ばれる神社が鎮座しており、麓の高天ヶ原神社の奥社という扱いのようです。それ以外にも一帯には意味ありげな石積みや石碑などが山頂一帯には多く見られ、古くから信仰の山であった事が窺える。

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山頂一帯の雰囲気と西側、北アルプス方面の展望。山頂は広々としていますが人の姿は皆無でした。手頃に登れる200名山として知られた山なので、不人気という訳では無く偶々だと思いますが……ちなみに山頂広場に隣接するような形で避難小屋が設けられています。

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西側の山々を望遠してみました。 赤石山より標高がだいぶ上なので若干印象が異なって見える気がします。北アルプスだと槍ヶ岳の右側の鞍部に笠ヶ岳が見えるようになった程度の僅かな変化ですが。

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左の写真は一つ前のパノラマ写真の左側、四阿山根子岳の間には中央アルプスの稜線が見えます。中央に見える最も高いピークが木曽駒ケ岳で左に中岳、宝剣岳、右に木曽前岳、麦草岳と細かく見えます。 右の写真は赤石山から見た時と同様の御嶽山で、こちらは特に変化なし。

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再び北アルプス、頸城山塊方面の望遠。壁のように聳える北アルプスの威容は勿論、妙高山火打山を始めとした頸城山塊の山体もそれに負けじと大きく迫力がある。

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赤石山から見えたものと大して変わりないですが、こちらも山名入りを作ってみました。

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頸城山塊から北側に伸びる稜線。低いながらも尾根が続いているのが見える。

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頸城山塊を単体で。 黒々とした妙高山と、雪を被った火打山、金山コントラストが美しい。

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こちらは白馬三山飯綱山高妻山黒姫山等の山々。空気が更に澄んできたのか、麓周辺の様子も窺えます。 

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乗鞍岳槍ヶ岳穂高岳の辺りをそれぞれ1枚ずつ。槍の穂先に加えて小槍まで見えますね。

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麓の盆地、善光寺を含めた北アルプス方面の展望。ビルが立ち並ぶ長野市街が見える他、盆地内を横断する千曲川北陸新幹線の橋梁が手前の方に伸びてきているのも確認できる。

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次は南側から東側にかけての展望。こちらの方面の直下は先程見えた露岩、つまりは崖となっているので特に見晴らしは良いです。

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浅間山を中心とした南側方面の望遠。若干雲が湧き上がってきたものの、奥秩父山塊富士山は相変わらず鮮明。浅間山の右側に八ヶ岳南アルプスの山々が見えているのが赤石山から見た時との大きな違い。

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山名入りです。いざ文字を入れてみると、狭い範囲ながらも非常に沢山の山が見えている事が分かります。

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奥秩父山塊を単体で。手前の浅間隠山が埋もれていたりと全体的に雲が増えている印象ですが、赤石山の時と比べるとより稜線の左側が見えているような気がします。

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左は浅間山八ヶ岳。右は八ヶ岳方面を望遠したもので、右奥には南アルプスも見えます。南アルプス北岳甲斐駒ケ岳仙丈ヶ岳といった北部の主峰が幾つか確認できる。

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少し移動して東側の展望です。こちらは他の方面と比べて山が近く、迫り来るような印象を受けます。

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苗場山から白砂山、皇海山辺りまでの範囲をクローズアップして望遠したもの。越後三山、尾瀬方面、日光連山の他、谷川連峰の山々も少し見え始めています。

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山名入りです。茂倉岳一ノ倉岳の所は掲載する直前まで谷川岳のオキの耳、トマの耳と勘違いしていました。その谷川岳佐武流山のちょうど背後辺りにあると思われます。

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こちらは白砂山とその望遠です。上ノ倉山付近から眺めた時と同様、双耳峰のような形状に見えているのが興味深い。

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最後に石碑と横手山四阿山方面。流石の展望でした。

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山頂から少し外れた所に三角点、そして北側には裏岩菅山方面に向かう縦走路が伸びています。裏岩菅山までの往復となると時間的に厳しいので、ピストン登山を考案した段階では見送るつもりでしたが、予想よりも大幅に早く着いてしまったので先に進んでみる事にしました。

岩菅山→裏岩菅山

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岩菅山を一旦後にして、志賀高原の最高峰である裏岩菅山を目指します。視界に入るその山体の姿は雄大そのもので、足を伸ばして良かった……と出発して早々思ったり。

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裏岩菅山と東側の展望。極上の稜線歩きです。

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こちらは西側。志賀高原と呼ばれるエリアで、眼下には緑一色の樹海が広がっている役満の展望。その右側には岩菅山の山頂からは見えづらかった鳥甲山の姿も。

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裏岩菅山までの縦走路。多少の上り下りがあるものの大きな起伏は無く、軽快に歩く事ができる。

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道の脇に咲いていたショウジョウバカマ。平坦な道であるからか高山植物も割と多く見掛けました。

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少し進んだ所から岩菅山を振り返る。まだ殆ど進んでいない。

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ハイマツの切れ目から西側の展望。すぐ正面には焼額山スキー場のゲレンデ群が見える。

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裏岩菅山を目指して歩いていく。まだまだ距離を感じますが、起伏が少ないので大して時間は掛からないでしょう。

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尾根道の様子。岩菅山と裏岩菅山はセットで登られる事が多いようで、これまでの区間と同様に良く整備されていました。

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裏岩菅山方面、幾つかの登り返しの内の一つ。

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タテヤマリンドウです。そこそこ多く咲いている印象の高山植物ですけど、今回の登山においては殆ど見掛けませんでした。

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次第に遠ざかってきた岩菅山。裏に対する表のピークですけど、こうして見ると裏よりもかなり小さいですね。

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そしてこちらは裏岩菅山。距離感的にはちょうど中間地点くらいでしょうか。

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殆ど唯一といってもいい程でしょうか、若干急登っぽい所からの展望。

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急登を登りきった所から岩菅山……既に標高は上のようで、見下ろす形になる。

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急登を登りきった後は山頂まで平坦に近い道が続きます。

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左側に山頂が見えてきました。写真中央、苗場山の手前辺りには裏岩菅山から更に北側、烏帽子岳方面に伸びる稜線が見えます。

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最後にちょろっと登った所が裏岩菅山の山頂です。岩菅山からは案外近く、30分程度での到着となりました。

裏岩菅山からの展望

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[10:17-10:36]裏岩菅山

志賀高原最高峰の裏岩菅山に到着。今回の登山においての最高地点でもあるピークです。こちらは表の岩菅山と比べると山頂は狭いですが、周囲に視界を遮るものは殆ど無く360度の展望を堪能できる。

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360度の展望を堪能できる……という訳で360度の展望写真を作成しました。今回の登山で一番の開放感。

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西側、北アルプス、頸城山塊方面です。岩菅山少し先から見た時と同様、焼額山スキー場が近い。

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本日何枚目か北アルプス方面のパノラマ写真です。岩菅山からのものと大きな違いは見られませんが、最高峰からの展望なので一応作ってみました。

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山名入りも一応作成。これまで隠れていた新潟焼山妙高山の脇から出てきたのが唯一の変化でしょうか。

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こちらでも盆地を入れた、ちょっと引き気味のパノラマを作ってみました。千曲川等は依然としてよく見えますが、少し雲が増えてきたか霞んできたかで長野の街並みは朧げに。

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北アルプスをクローズアップしたもの。岩菅山から見たものと殆ど変わらない。

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高妻山、頸城山塊から右側に伸びる稜線……標高は低そうですが、緯度が高い為か残雪が目立つ山が幾つか。妙高山の手前に見える山上の建物群は斑尾高原です。

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こちらは南側ですが、岩菅山の時点では見えていた八ヶ岳南アルプスは雲に隠れてしまった。

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四阿山中央アルプス方面を望遠で。こちらも岩菅山からは鮮明に見えましたが、僅か30分の移動の間に霞んでしまい輪郭線も曖昧に。

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東側の展望と裏岩菅山の山頂の雰囲気。一見すると長閑ですけど、当時は強風が常に吹き付けていて寒かった……風を凌げるような場所も無いので長居は厳しい。

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北側、こちらの方面は岩菅山からはあまりよく見えなかったので要チェック。中央に見えるのは裏岩菅山から切明温泉方面に伸びる尾根で、尾根上には登山道も整備されています。岩菅山の登山コースとしては最もハードなものとして知られており、登る時は是非ともこの尾根を辿って……みたいな野望を薄々抱いていたんですけど、登っちゃいましたね。

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奥に見える山々です。北アルプス方面の展望は岩菅山から見た時と似たような感じでしたが、こちらの方面は見える山が結構入れ変わっています。右側の日光連山は雲に埋もれつつありますが、谷川連峰平標山、仙ノ倉山と見えていて(谷川岳はその背後の雲の中)、大きく左側、苗場山の背後に見える越後三山八海山も見えるようになりました。

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山名入りです。殆ど微かにですが守門岳、浅草岳等の東北の山も見えますね。

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苗場山、越後三山辺りから日光白根山までの望遠。燧ヶ岳、至仏山平ヶ岳会津駒ヶ岳等の尾瀬近辺の山もよく見える。山頂部に雪が張り付く苗場山も良い感じです。

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湧き上がってきた雲に埋もれつつある日光連山です。標高の高い日光白根山はまだまだ見えますけど、男体山皇海山は少し曖昧。左手前の上州武尊山は辛うじて見えるかなという感じ。

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周囲の山脈からは少し離れた所に見える、荒々しい姿が印象的な山岳は鳥甲山。こちらも岩菅山と同様に200名山に数えられる山で、切明温泉方面から岩菅山を登る際にセットで登りたいなとか考えていました。右は麓の谷間を流れる信濃川を望遠で撮ったもので、中央右の開けた辺りには十日町の市街地が見えます。

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登山道と浅間山、手前には草津白根山。存在感のある山々。

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最後に裏岩菅山の山頂看板を。ノッキリで見掛けたものと同様の設置型看板があるのみでした。

裏岩菅山→岩菅山→ノッキリ→金山沢ノ頭→赤石山

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色々と堪能できた所で、ここから長い長い帰り道。荷物が留守番している赤石山まで引き返します。全く同じ道なのでそこそこ飛ばしていく。

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まずは岩菅山へ。早歩き気味に歩いていますが、こうした好展望を目にするとつい足を止めて見入ってしまう。走って飛ばしてしまうには勿体無い極上の稜線。

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徐々に近付いてくる岩菅山。目指している方面が違うからか、往路とはまた違った印象を抱く。

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さくさく歩いていく。起伏が少なく道も良いので引っかからず、流れに身を任せるように進む。

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岩菅山ちょっと手前辺りの登り返しです。裏岩菅山と比較すると標高が低い為か、大した登りはない。

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短い区間の急登。登山者が多いのかステップ状に地面が抉れている。

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岩菅山の山頂が目前となった所からの展望。偶には景色を眺めて小休止という所ですが、全体的に雲が増えつつあります。この日は夕方頃から天気が崩れるとの予報だったので、その通りになってしまうのかなとやきもき。

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[11:05-11:16]岩菅山

往路と同様、30分で岩菅山に戻ってきました……しかし広い山頂には相変わらず誰も居ない。赤石山まではまだまだ距離があるので、若干のエネルギー補給を済ませて出発。

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ノッキリまでの下りです。一人くらい登ってくる人が居ても良いと思うんですけど……静かな登山は好きですが、丸一日誰とも遭遇しないというのは少し不安になる。

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同じ景色となる帰路は花の観察もそこそこ楽しむ。岩間に収まるようにして生えているのはツガザクラ

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こちらもツガザクラ高山植物の中でも岩がちで特に環境の厳しい所に生える花という印象ですが、外観は可憐そのもの。

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目で帰路の尾根筋を辿っていく。右側に金山沢ノ頭(寺子屋峰)で、左側の横手山の下辺りに見えるのが赤石山です。まだまだ続くよ帰り道。

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[11:33]ノッキリ

鞍部のノッキリに駆け下りました。帰りはそのまま足を止めずに通過です。

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次のチェックポイントである金山沢ノ頭までの間は起伏の少ない快適な尾根歩き。

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景色を眺めるのも少し飽きてきたので植物観察タイム。シロバナヘビイチゴとイワカガミです。

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イワナシとミツバオウレン。花弁に虫(ブヨ)が止まっているのがアクセント。見るだけで痒くなるから困る。

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ミヤマキンポウゲミツバオウレンの群生。

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なんかの果実。

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あれこれしている間に随分と遠ざかってしまった岩菅山。さくさく歩ける道なのでさくさく離れていく。

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寺子屋山と呼ばれる小ピーク付近から眺める岩菅山深田久弥は何故この山を百名山に選ばなかったのか……と疑問に思ってしまう程の良い山でした。また機会があれば。

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歩きやすい道といえど流石に長さを感じ始めた頃、ようやく金山沢ノ頭のピークが近付いてきました。

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往路でも眺めましたが山頂手前の展望地からの眺め。なんか急速に雲が増えつつあり天気が心配に。

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片側露岩の赤石山の山頂を望遠で。荷物君は大人しく留守番してくれているでしょうか。

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[12:35-12:46]金山沢ノ頭

ノッキリから1時間程度で金山沢ノ頭に到着。以降、赤石山までの区間はこれまでの緩い尾根道と比較すると多少アップダウンがある。

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少し進んだ所からの展望。本日の出発地であるダン沢ノ頭が近付いてきた。

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岩菅山の山頂からは双耳峰のように見えていた白砂山も、気付けば一つに収束していた。

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赤石山から金山沢ノ頭の間の尾根道は全体的に鬱蒼としています。道はそこそこ良いですが、陰がちなので泥濘が多少残っている。2回くらいアクロバティックな滑りを楽しんだ。

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赤石山の登り返しです。軽荷とは言えこの頃になると疲労もそこそこ蓄積。一歩一歩が鈍重になり始める。

赤石山→鉢山

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[13:55-14:30]赤石山

約7時間ぶりに赤石山に戻ってきました。ここから中央分水嶺の稜線上に復帰ですが……さて留守番していた荷物の様子ですが。

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祠の横にデポっておいた荷物は無事でしたが、なんか様子がおかしい(朝に置いた時の写真と比較すると明らかに体勢が異なる)。恐る恐る上ポケットを開いてみるとメモ書きが入れられており、読んでみると……なんと遭難者の遺物を疑い警察に連絡したとの事。メモにはその方の連絡先も書かれていたので、慌てて電話を掛けて事なきを得ました。電波が通じる山で良かった。

数時間の往復で戻ってくる程度なら良いですが、半日以上置いていくとなると流石に何かしらの書き置きが必要……とは自分でも思ったのですが、今回に限って何故かペンを忘れるという失態。まあ人少ないし別にいいかと適当に済ませていたら、とんだお騒がせ者になってしまったという次第です。今回の登山において一番の反省ポイントですね。

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一騒動ありましたが、ひとまず事は済んだという事で山頂からの展望。山頂直前くらいからなんか雲行き怪しいなと思っていたら、到着した頃にはここまで雲が増えていました。北アルプスどころかすぐ近くの横手山すら見えない状態。

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次に目指す大沼池を見据えます。一晩越せる量の水は既に残っていないので池の水、もしくはそこに注ぐ沢の水の補給を目的とした一時下山です。

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荷物はとりあえず無事であったので祠に手を合わせておく。あと付近で咲いていたイワカガミ。白いタイプは今回の登山ではレア。

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水の確保を目指して大沼池方面に出発します。歩き始めるとガスはますます濃くなり、すぐ先のピークすらも見えなくなる。

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[14:44]忠右衛門新道分岐

縦走路から大沼池方面の下山道の分岐です。ここから先に進んでも水場は皆無なので、一旦この分岐から大沼池方面に下ります。

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木にくっついている謎のコブ。

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階段混じりの急坂を下っていきますが……身軽なハイキングから一転して大荷物を背負っての歩行なので足取りはよろよろ。

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残雪の割れ目に水芭蕉が群生していました。この雪解け水を汲んでもいいかなと思ったんですけど、水芭蕉って確か毒草だったような……もう少し先に進みましょう。

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時間的に夕刻となり薄暗い中での上り下り。暫くは斜面をトラバース気味に進んでいくようです。

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水が流れる音がしたので辺りを観察してみると、登山道の一段下から水が湧いていました。木の枝や枯れ葉が積み重なっていたりとかなり荒れていますが、そこそこ水量がありそうなのでここで補給とする。

味見してみるとかなり冷えていて美味しい……とは思ったのは最初だけで、なんか後味がおかしい。土の味とザラザラした舌触りが残る。よく見てみるとめちゃくちゃ濁っていました。大沼池まで下らずに住んだのはラッキーですけど宿泊地で濾過するまでは封印。

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尾根上に復帰します。水を満載したザックを担いでの登り返しはこの日一番のしんどさ。

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[15:33]忠右衛門新道分岐

分岐まで戻ってきました。なんか水汲みの往復だけで1時間近く掛かってしまいましたが、結果的に水の補給は叶ったので無事任務達成です。ここから再び中央分水嶺上を先に進みます。

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縦走路を鉢山、横手山方面に進みます。晴れていればどちらのピークも間近に見えると思われますが、ガスが濃くて展望は皆無……ですけど、これまでずっと晴れていたので偶にはこんな日があってもいいかなと納得。

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緩い起伏が続く道。登山の際は極力晴れの日を選ぶ事にしているので、ガスの中の登山は少しばかり新鮮味があります。

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雲が勢いをつけて流れ込んできます。辺りの薄暗さからすると結構な雲の厚さ……もたもたしていると雨が降り出しそうな雰囲気。

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[17:10-17:22]四十八池分岐

ザックの重量に翻弄されつつも四十八池、志賀山方面の分岐に到着。そろそろ行動終了という時間帯ですが、テントを張れそうな所は全く見当たらない……地図上ではこの付近に休憩所があるらしく、そこで一晩をと考えていたのですが見当たらず(四十八池方面に少し下った所にあるらしいです)。

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分岐路を塞ぐようにテントを張るのもアレなので先に進みます。すぐに鉢山の登り返しが始まります。結構な傾斜の急登ですが区間自体は短い。

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[17:39]鉢山到着

分岐から15分程度で鉢山に到着。遠目から見た限り、広い山頂が特徴的だったのでテント一張り分くらいのスペースくらいはあるだろうと踏んでいたのですが……予想外に狭い山頂。どうやら山頂部の大部分が笹薮に覆われているようでした。

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殆ど道を塞ぐ形となってしまいましたが、ひとまず本日の宿を確保。標高はジャスト2,000mとの表記がありますが、地形図上だと2,041mとの事。

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赤石山から鉢山までの間、ネマガリダケが無数に生えていたのでお土産に収穫……その区間、やけに時間が掛かったのはその為。

酒のつまみになるかなと、何本かをフライパンで炒めて試食してみました。まだとれたてで新鮮だからか、筍というよりはアスパラのような食感。ほんのり甘みがあって美味でした。

次回記事『上信越国境登山その5』に続く。

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