
中央アルプス縦走の4日目は、同山脈で最高峰である木曽駒ヶ岳の登頂と、それを目指しての縦走が内容としてのメインとなります。東川岳少し先のポイントで今回の登山で唯一となった日の出見物を終えた後は、熊沢岳、檜尾岳を目指しての岩場のアップダウンの激しい尾根歩き。濁沢大峰、島田娘と登り返しを繰り返しつつ標高を稼いでいき、岩峰で有名な宝剣岳にもテント泊装備の大荷物のまま登頂。その後は宝剣山荘、中岳と経由して宿泊予定地である駒ヶ岳頂上山荘へ。テントの設営後は木曽駒ヶ岳にも足を伸ばして最高峰からの展望を楽しみました。
『中央アルプスその3』の続きの記事となります。
他の日程を見たい方は以下の記事よりリンクを辿って下さい。コース全体の軌跡もこちらに掲載しています。

今回歩いたルートのGPSログです。
山行記録
東川岳付近→熊沢岳
[4:28]ビバークポイント出発
前日宿泊したビバークポイントから出発します。日の出のだいぶ前から出発の準備を進めていましたが、出発の時点では既に東の空が明るくなってました。
出発後、熊沢岳に向かって進んだ所で日の出見物スポット(藪が開けた場所)があったので、そちらで日の出鑑賞をする事に。

太陽が昇るであろう方面の望遠。この日の朝は雲が少ないので期待できそうです。
振り返れば、前日越えてきた空木岳と東沢岳が。空木岳には雲が乗ってますが、そのうち流れてくれそうな雰囲気。
日の出が始まる数分前頃の空模様。朝焼けの鮮烈な赤色は収まり、次第に周囲は白み始める。
日が出てくる方面の望遠の範囲を広げたもの。見えてる方面は南アルプスですが、雲なのか稜線なのかいまいち判別つかない感じ。左側にはなんとなく北八ヶ岳や蓼科山が見えているような気がする……となると右端に見えるのは白根三山でしょうか。
地平線から日が昇り始めた所。長い一日の始まり。
日の出部分の望遠です。重なっている山は方角的には甲斐駒ヶ岳っぽいですが、自信はない。

居る場所にもガスが流れ込んできて、一瞬だけ辺りが桃色に染まった。
空木岳の方を見やると中々いい感じでした。雲を纏っていて格好良さ3割増し。
まだ青味の強い西の空を中心とした180度の展望。空木岳から熊沢岳までよく見えていますが、山脈最高峰である木曽駒ヶ岳の姿は今の所は雲の中。

ガスが抜けた空木岳を単体で。右側には赤梛岳、南駒ヶ岳と並んでいますが、そちらの上にはまだガスが乗っている。

こちらはこれから向かう熊沢岳。その後に登る檜尾岳や濁沢大峰っぽいものも右奥に見えますね。
日がそこそこ昇った頃の東の空。以降はヘッドライトを外して進みます。
空木岳方面の望遠。赤梛岳と南駒ヶ岳も次第にガスが抜けてきて、いいねーって気分になる。
展望もそこそこに熊沢岳方面に進みます。この辺りは特に難所らしい難所は無く、のんびり歩ける雰囲気の道。
緩い尾根のトラバースを進んでいく箇所。熊沢岳の手前には小ピークが幾つかあり、それを少し巻き気味で進んでいく。
熊沢岳が近付いてきた頃。後ほど登りますが、3つ並んでいる内の真ん中のものが一般的に山頂とされているピーク。
振り返り空木岳と東沢岳方面。暫く快晴が続くかなー、なんて思っていたら急に雲が流れ込んできて不穏な感じに。


ガスで視界不良となり消沈気味に歩く。そうした気分の中、足元を彩るトウヤクリンドウは癒やし。
熊沢岳→大滝山→檜尾岳


[6:09-6:13]熊沢岳
熊沢岳に到着。先程3つ並んでいた中の左側のピークで三角点はこちらにありますが、コースはそれを避けて通されています。折角なのでコースを外れて三角点まで登ってみましたが、濃いガスの中で展望はほぼ無し。

少し進んだ先にあるのが先程の3つの中の真ん中のピークで、一般的にはこちらが熊沢岳の山頂として扱われるようです。山頂広場的な物があるのもこちら。


未だガスの中抜け切らずといった所ですが、気付けば西の方から少しずつ青空が広がり始めていました。回復傾向ではあるようでひとまずの安堵。
熊沢山から少し先の露岩。登山道はこの岩を回り込むように通されています。
少し下った所から熊沢山の山頂を見上げる。あと10分20分もしたら晴れそうなので普段であれば粘っている所ですが……この日は午後から天気が崩れるとの事で、その前に宝剣岳の岩場を通過したいので名残惜しいものの出発。


グーグーと鳴き声が聞こえてきたので辺りを窺ってみると雷鳥の姿。今回の登山で2度目の遭遇で、雛鳥5羽を連れた大所帯でした……8月なので雛も大きいですが、下の方にはふわふわした産毛が残っている。
進行方向のガスが徐々に抜けてきました。
更に進んだ所から大滝山、檜尾岳方面。濁沢大峰までは見えているものの、その更に先の宝剣岳や木曽駒ヶ岳の周辺は今の所見えず。

稜線上のガスが抜けていい感じの展望に……そして目の当たりにして実感させられる濁沢大峰前後のアップダウン。きつそう。

道の脇に高山植物咲く登山道の様子。昨日に続き、木曽駒ヶ岳と空木岳の2つの百名山を結ぶ縦走路なので、基本的には歩きやすい道が続きます。


露岩に出るとガスに隠れた太陽。そこから暫く岩場の上り下りが続きます。

鎖場越しに大滝山、檜尾岳方面。長さは短いですが、ここから垂直に近い岩場の下降。


前の写真の岩の上から下部を見下ろした所。これだけ足場や鎖が多いと手足の置き場とか何も考えず下れてしまうので、岩場特有の緊張感はあまり……。

下ってきた鎖場を見上げた所。豊富な足場のおかげで大荷物でも楽に降りる事ができました。

続く先には岩場のトラバース。ここも足場が安定しているので楽々通過……その先に見えるはずの木曽駒ヶ岳のガスは未だ重たい。
通過したトラバースを振り返る。この尾根を境にガスが分かれている様子。

丁度、先程の岩場を通過する人が居たので望遠で……こうしてみるとレンズの圧縮効果で怖そうに見えますが実際の所そうでもないという。
岩場を通過した後の西側の展望。谷を一本挟んだ先に見えるのは、宝剣岳付近(後に経由する三ノ沢分岐)から伸びる尾根上にある三ノ沢岳。山容が大きく存在感ある山で、暫くの間ずっと左側に聳えている。
少し進んだ所から同方面。越えてきた熊沢岳とこれから向かう大滝山が見えます。


登山道の様子。この辺りも一部の岩場を除き基本的に歩きやすい道で、手を使って通過するような箇所はごく一部。
三ノ沢岳の雲が取れてきました。その先には右側に宝剣岳が続いているはずですが、この時点雲の中。濁沢大峰、島田娘の辺りまでしか見えません。

これから歩く島田娘、濁沢大峰の望遠。見るからにアップダウン激しそうな稜線が続く。
[7:43-7:50]大滝山
大滝山に到着。檜尾岳手前の通過点的なピークですがちょっとした広場になっています。次の檜尾岳までの距離はそれほどでもなく、少し先には檜尾小屋の建物も見えている。
大滝山付近からの展望……檜尾岳の登り返しはそこまで大きくは無さそうですが、その先の雲が増え気味なのが気がかり。
大滝山を少し下った所から同方面の展望。アルプスらしい高山の風景が続く。
下った鞍部から大滝山方面を見上げた所。山頂は写真中央左のなだらかなピークですが、左の露岩がなんだか鋭利で目を引く。
大滝山から檜尾岳までの稜線。この辺りの区間も眺め良い。
大滝山と西の空。稜線上のガスが偶に流れ込んできますが基本すぐ抜けてくれる感じ。雨が降るような感じは無さそうですが……。
檜尾岳の山頂手前からの展望。左側、先程越えてきた熊沢岳からはほぼ見た目通りの遠さでした。既に随分と歩いた感はありますが道程は長い。
檜尾岳→濁沢大峰


[8:15-8:47]檜尾岳
檜尾岳に到着。山頂看板の背後には檜尾小屋が見えています……また少しガスが流れ込んできた。
檜尾岳から西側の展望。左側が歩いてきた尾根筋ですが、ガスは尾根上の左右で明暗分かれています。中央右が三ノ沢岳で、その更に右手前のやや低いピークが後ほど昇る濁沢大峰という位置関係。中々に山深い。
こちらは東側の展望。ガスが多いですが、すぐ先にある檜尾小屋は距離が近いという事もあってよく見えています。小屋には水場もあるらしいですが、前日に木曽殿山荘で汲んだ水がまだ十分過ぎる程あるから補給は良いかな。

すれ違った方に写真を撮ってもらいました。この檜尾岳も2度目の登頂ですが、10年前に訪れた時はガスで何一つと見えなかったので、ほぼ別世界のような印象。
次なるピークである濁沢大峰に向けて進みます。この時間帯はまだロープウェイ組は居らず、木曽駒ヶ岳周辺の山小屋(宝剣山荘や駒ヶ岳頂上山荘など)を早立ちしてきた人と偶にすれ違う程度で静かな雰囲気でした。
濁沢大峰の登り返しが見えてきましたが……登り返しそのものは長くは無さそうなものの、結構な急登に見える。
鞍部の先に見える濁沢大峰。実際の山頂は見えているピークの背後にあって見えません。
最鞍部に到着しました。谷筋の緑が美しい。
濁沢大峰の登り返しの途中、ザレ場の急登から檜尾岳を振り返った所。ザレ場自体は比較的歩きやすく、要所で鎖や足場も整備されている。
ザレ場以降の登りの様子。傾斜はそこそこ急ですが至って普通の登山道って感じ。
少し登った所からの檜尾岳、その奥には熊沢岳へと稜線が続いてます。鞍部越しに見える山という構図は好き。

その後は暫くトラバース気味の道となり、ガスの切れ目みたいな所を進んでいく。この辺りは高山植物が豊富でした。

この付近ではハクサンフウロが特に多く咲いていた。


こちらはシナノキンバイ。南北アルプスなどの高山帯でしか見かけないお花で、黄色というよりはややオレンジがかった色の花弁が特徴的。


ハシゴのちょっとした登り。この辺りでロープウェイ組とすれ違う事が増えてきたので、譲り合いながら先に進む。(中には強引に突破してくるマナー悪い人も……)
ハシゴ場を越えた所からの展望。正面には三ノ沢岳、左側には檜尾岳の並び。濁沢大峰の山頂とは標高差はそこまで無いのか登りは一段落した感じ。
途中のちょっとした岩の起伏。檜尾岳から見えていたピークでしょうか。
岩の起伏の上からの展望。右の岩峰が濁沢大峰の山頂で、ここから岩が増えてきて足場が悪くなる。

途中の岩場。ここもステップ付きの親切設計。
左手に三ノ沢岳を眺めながらの歩き。気付けば木曽駒ヶ岳方面のガスも少しずつ抜けてきたような。

濁沢大峰の山頂手前のちょっとした鎖場。一番奥に見えている台形状のピークは木曽駒ヶ岳じゃなくて木曽前岳かな。
濁沢大峰→島田娘→三ノ沢分岐

[9:56-10:19]濁沢大峰
濁沢大峰に到着。檜尾岳からは距離的に近い所に見えていたのでそこまで掛からないかなーと思ってましたが、結局1時間以上掛かってしまった。
濁沢大峰からの展望。岩峰なので開放感があるものの、雲が多くてそこまで見通せない感じ。この頃になるとロープウェイ組との遭遇も増えてきて要所要所で賑やかな雰囲気に。
島田娘の登り返しと木曽前岳の望遠。その間、写真中央のピークは三ノ沢分岐辺りでしょうか。
濁沢大峰からの下りは尾根が広がり雄大な雰囲気に。ガスは依然として多いですが、これだけ見えていれば満足かな。
濁沢大峰→島田娘は登り基調なので鞍部にはすぐに到着。先程から左に見えている三ノ沢岳とはこの辺りで距離的に最も近付くので、これまでよりも大きく見える。
少し登った所から、先程越えてきた濁沢大峰、熊沢岳、そこから谷を挟んで三ノ沢岳の並び。檜尾岳は濁沢大峰の背後にあり見えない。
鞍部から島田娘は250mの登りで数値的には結構大きめ。景色を眺めながらゆっくり登っていたので、疲れはそこまで感じずでした。
中央右に見えているピークが次のチェックポイントである島田娘……この辺りもいい雰囲気の縦走路で、気付けば三ノ沢岳の雲も取れていた。
島田娘の登り。急登という程の傾斜は無いですが、割としっかりとした登りが奥に見えている山頂まで続く。
少しずつ山頂が近付いてきました。雲が減ってきて青空が占める割合も増えてきた。
山頂直下の平坦地からの360度の展望。中央左の稜線を延々と歩いてきた事になります。空木岳や南駒ヶ岳の山頂部は雲で見えませんが、山の形はなんとなく見えてますね。
島田娘の山頂手前から振り返ると濁沢大峰、檜尾岳、熊沢岳が低い所に見えています。気付けば標高は2,858m、数値的には空木岳に近く、南駒ヶ岳の標高は既に越えてました。
[11:38-11:50]島田娘
島田娘に到着。濁沢大峰から目指して歩くとシンボル的なピークに見えていましたが、ここも山頂というよりは通過点的なポイント……とは言え景色は良く、背後にはこれから登る宝剣岳、その右側に伊那前岳方面に伸びるなだらかな稜線が見えています。
島田娘の360度展望。雲が多くていまいち見通しは利きませんが開放的な雰囲気。


これから向かう宝剣岳とその望遠。以前この辺りに来た時は荒天という事で千畳敷経由で木曽駒ヶ岳を目指したので、宝剣岳は未踏。整備が行き届いていて意外と安全な道というのが専らですが、日帰り装備でピークハントする人が大半だと思うので、このテント泊装備で越えられるのかなーと少々不安。
それに加え、ヤマテンの予報では正午から纏まった雨が降るとの事。雨雲レーダーを見ても12~13時から中央アルプスの広い範囲で降雨という予報でした。雨が降った岩場の難所ほど嫌なものは無いので、気持ち急ぎ気味で向かう事に。
島田娘からは三ノ沢分岐との鞍部である極楽平まで緩やかな下り。1時間後に雨が降るような雰囲気では無く一帯は穏やかそのもの。ずっと左手に見えていた三ノ沢岳は気付けば背中の方にありました。

[12:00]極楽平
千畳敷方面の分岐路である極楽平に到着。下った所にあるロープウェイ乗り場が見えました。今回はそちらには向かわず、引き続き尾根上を進んでいく。
極楽平から三ノ沢分岐まではトラバース気味の緩い登り。島田娘以降は急に遊歩道のような雰囲気の道に。
三ノ沢分岐→宝剣岳→宝剣山荘
[12:13-12:17]三ノ沢分岐
三ノ沢岳方面のコースが分かれる三ノ沢分岐に到着。宝剣岳の岩場はここから始まります。手持ちの山と高原地図だとこの分岐から宝剣岳の山頂まで片道50分のコースタイムですが、そこまで掛かるかなーって感じの距離感。


三ノ沢分岐から宝剣岳方面に進んで最初の岩場。ほぼ垂直なので遠目から見るとちょっと怖そうでしたが、足場やホールドも豊富なので大荷物でも特に問題なく通過。
岩場を登った所から宝剣岳。ここから一旦岩を下って登り返す形になります。

下ったのはこちらの岩場。足の踏み場が離れている所は悉くステップが打ち付けてあるので特に何事もなく下る事ができました。


岩場の上り下りが続く。難易度そのものは北アルプスの剱岳(前剱~剱岳)と同じくらいかなーと思います。どちらも整備の行き届いた岩場という意味で。

宝剣岳の最後の岩場の登りに差し掛かった所。ガスは濃いめですが、雨が降る気配はないので一安心。
岩場を登った所から振り返る。宝剣岳はコースが短い宝剣山荘からのピストンで往復する人が大半のようで、コースが長い三ノ沢分岐側は人が少なく2~3人とすれ違ったのみでした。
宝剣岳の登り途中から三ノ沢分岐方面を振り返る。雨予報に反してガスが抜けてきた。

途中にあった岩のトンネル。立ったままだとザックが引っかかって無理なので腹這いになって進みました。ここが一番の難所だったかも。

終盤の登り。この頃になると傾斜も緩くなり、普通に両足二本立ちで進め所も増えてくる。
登ってきた方面を振り返るものの再びガスが湧いてきました。晴れてたら高度感で怖そうですが、下がガスで見えないと恐怖感も臨場感も半減以下に。

宝剣岳の山頂直下、飛び出た岩を越える箇所。ノルウェーで有名なトロルの舌(トロルトゥンガ)に因んでこちらもそう呼ばれているみたいですが、流石にスケールが違いすぎる気が。
[12:35-13:35]宝剣岳
割とあっさりと宝剣岳の山頂に到着。想像の3倍くらい道が整備されていたので、大荷物でも殆ど苦労せずといった感じでした……楽に登れるに越したことはないですが。
山頂には看板等は見当たりませんでしたが、中央にはシンボル的な岩が聳え立っており、その側には小さな社もありました。
雲が流れている様子だったので暫く粘ってみると宝剣山荘、伊那前岳方面の展望が広がりました。目と鼻の先と言える所にある青屋根が宝剣山荘で、その先を登り返した所が中岳。中央アルプス最高峰の木曽駒ヶ岳はその背後で、この時点では雲に埋もれていて見えません。
更に待機していると今度は反対側、これまで歩いてきた三ノ沢分岐方面に続く岩尾根の方面の展望が広がる。左手に雄大な千畳敷カールと、極楽平からも見えたロープウェイ乗り場の建物が見えています。
天気が好天した所で再度、山頂一帯の写真を撮影。この頃になると宝剣山荘方面から何人か登ってきていて、色々とお話をしたり互いに写真を撮りあったり大荷物にツッコミ入れられたり。その話の流れで山頂の岩の上に登れる事を教えてもらい、「上に立ってる写真撮ります?」と言われたので試しに登ってみる事に。

という訳で撮ってもらいました。引きの写真含めて何枚か撮ってもらおうかと思ったものの、流石に足が竦んだのですぐ降りてしまった。頭のネジ外れてないとこの上での長居は無理です。


1時間の長居の後、宝剣山荘方面に下ります。こちら側は三ノ沢分岐方面よりも岩場の難易度が低く、直下の狭隘な鎖場を除いてクライムダウンせずにそのまま下れる程度。

宝剣岳山頂直下の岩場のトラバース。宝剣山荘側の最大の難所との事ですが、足場は多いので落ち着いて通過したら問題ないです。よく渋滞するらしいので、そういう時に焦らされると怖いかもですね。

この辺りも鎖は使用せず、フラットな岩に足を置きながら普通に降っていく。道の感じといい、すぐ直下に小屋があるロケーションと言い、槍ヶ岳の穂先を下ってる時と雰囲気が似てるかも。

宝剣山荘手前の岩場のトラバース。この辺りまで来ると普通の登山道でした。
宝剣山荘→中岳→駒ヶ岳頂上山荘
[13:40-13:52]宝剣山荘
宝剣岳から10分足らずで宝剣山荘に到着。山頂からは鮮やかな青屋根がよく見えていましたが、到着時点ではガスの中で全容は朧げ。
小屋前には沢山の人の姿がうっすらと。手ぶらに近いような超軽装の人が多く、中には小学生を連れた家族連れも……雰囲気的には山というよりは観光地に近い感じですね。ここから先は以前も歩いた事があるものの、例によって全く記憶にない。
ガスが抜けた頃に宝剣岳を振り返る。あちらもそれなりの人の姿がありましたが、千畳敷~宝剣山荘~木曽駒ヶ岳辺りの人の多さと比べると段違いに静かでした。


宝剣岳の望遠すると人の姿。ちなみに、先程の岩の上に立ってる写真はこの二人組の方々に撮影してもらいました。近所に住んでいる大学生グループとの事で、一人は山岳部でこの辺りの山は近所の裏山感覚で気軽に登っているとか……。
宝剣山荘から中岳方面へ。そこの途中で振り返り宝剣岳方面。今の所は雨が降り出す様子はなく、むしろ青空が広がりつつある。
中岳の登り。これまでの何日かで歩いてきた道と比べると遊歩道に近く、さくさく進める。

[14:10-14:33]中岳
木曽駒ヶ岳と宝剣岳の間のピークである中岳に到着。ここも以前来た時はガスで視界ゼロだったので初登頂のような気分。
中岳から宝剣岳、伊那前岳方面の展望。写真右側、青屋根の向こうで若干ガスに埋もれているのが先程登った宝剣岳。
こちらは反対側の木曽駒ヶ岳、駒ヶ岳頂上山荘方面。木曽駒ヶ岳の山頂がまともに見えたのは初日に乗った飯田線の車窓以来かも。
[14:41-16:45]駒ヶ岳頂上山荘
中岳を下って駒ヶ岳頂上山荘に到着。本日はここでテント泊となりますが、翌日はヘリの荷揚げがあるのでテントは5時までに撤収して下さいとの事。自分は山頂での日の出見物に合わせて早立ち&そのまま将棊頭山方面に抜けるので全然問題ないのですが、日の出見物後に戻ってきて撤収という方が殆どだと思うので……実際、後ほど山頂で会ったテント泊の方はめっちゃ不満そうにしてました。(2000円取る割にこの対応は殿様商売と言われても仕方ないと正直思ってしまうかも)
あと、かなり規模の大きいテント場にも関わらずタグとかは渡されなかったので、張った後のチェックとか全く無さそうなのも少なからず気になった所。混雑時に未会計で張られても分からない気が……。

宝剣山荘の入口。水は小屋入口の左側の蛇口(赤い所)から補給できます。塩素消毒された天水なので味は……ですが、テント泊であれば無料というのは有り難いです。(最近は別料金の所も増えてるので)
以前、他の人にタープを足で引っ掛けられてペグが抜けた事あるので、人通りの皆無な端の隅っこの所に張りました。地面は固くてペグほぼ刺さらないのでタープには石を括り付ける形に……テント料金も2倍以上に値上げするなら、地面のペグの刺さり具合とかは改良して欲しいなーと正直思ってしまう。
木曽駒ヶ岳往復
テント設営後から暫くして予報通り雨が降ってきたので、その間テント内でごろ寝してましたが、再び日が差してきたのでまだ今回まだ登っていない木曽駒ヶ岳に散歩がてら足を伸ばす事に。
写真は小屋の近くからのテント場を一望。前回の飯豊連峰含めて、ここまでテント場らしいテント場に張ったのは久しぶりかも……ちなみに自分の我が家は、中央左の一番奥に見える黄色いテント。
木曽駒ヶ岳の登りに取り付きます。晴れてきたのでいざ行こうとしたら急に曇ってくるの山あるある。


山頂直下は若干ガレ気味でした。サンダルで来てたら足が血だらけでしたね……横着せず登山靴履いてきてよかった。
[16:55-17:32]木曽駒ヶ岳
そして4日目の終わりにしてようやく中央アルプスの最高峰である木曽駒ヶ岳の山頂に到着……長い道程でした。ただ、到着時点では写真のように真っ白で景色も何も見えなかったので暫く待機する事に。
暫くすると雲が流れてくれて、いい感じに遠くまで見通せるようになりました。やや高曇り気味で薄暗いものの、先程登った宝剣岳は勿論、熊沢岳、空木岳、南駒ヶ岳まで見えています。

宝剣岳の望遠……攀じ登った一番上の岩まで細く見えていますが、流石にこの時間帯は人の姿は無いですね。
東側、翌日歩く将棊頭山や茶臼山方面の稜線ですが、こちらは雲が多くていまいち判然としない感じ。遠くには南アルプスや八ヶ岳の稜線が見えるはずですが雲の中。
そのまま日没まで粘ってみようと思ったもののガスが再び上がってきて、更には雨も降ってきたので急ぎテントに戻る事に……その途中、ガス纏う中岳と宝剣岳というのも中々格好いい。
更に下った所から同方面。雲で薄いながらも中岳の手前に駒ヶ岳頂上山荘の建物が見えてきました。広々とした鞍部で長閑な雰囲気。
[17:38]駒ヶ岳頂上山荘到着
自分のテントに戻り、そこからテント場の全景。山頂直下にある人気のテント場の割には空いていて、それなりに居心地良く過ごせました。

今回の登山で最後の夕食メニュー。いつものアルファ米定食にサンマの蒲焼など。チキンジャーキーは最終日まで楽しめました。2本の日本酒は4泊目にしてはだいぶ量が減っちゃってますが、帰りの電車で飲める程度の量はなんとかキープ。


景色……というよりは雲と空を眺めながらの日本酒。麓の伊那市で仕入れた信濃錦と龍游の飲み比べは最後まで飽きずに楽しめました。
さて、最終日となる翌日の行程は、山頂で日の出を見た後は降りるだけ……ではあるものの、下山路に使うコースに難所(茶臼山登山道の一本橋)があるので若干の不安が。
『中央アルプスその5』に続く
PR(初心者向けの登山靴の紹介)
木曽駒ヶ岳と言えば千畳敷までのロープウェイ利用で楽に登れるという事で、登山経験の少ない初心者の方にも人気の山です。
そこで、いざ初心者の方が山に登る際に最優先で気にしておくべきなのが、履いていく靴のチョイス。木曽駒ヶ岳までの往復程度であれば難易度も低いのでスニーカーでもなんとかなる場合も多いですが、ローカットのシューズだと浮石を踏んでバランスを崩した際に足首を捻ってしまう可能性もそれなりにあります。
なので、ちょっとでも怪我のリスクを減らしたいor他の山も登ってみたいという事であれば、専用の登山靴(トレッキングシューズ)の調達を強くおすすめします。
最初の一足目として個人的におすすめなのが、上で紹介しているキャラバンのトレッキングシューズ(ミドルカット)。定価は2万円程度ですが、Amazon等だとディスカウントされて1万5~6000円くらいと手頃なので入門用として最適です。実際、私も10年前の空木岳~木曽駒ヶ岳の縦走で履いていったのはキャラバンでしたし、これ一足で夏山であればどんな山でも登れます。ちょっとでも山に登る可能性がある方はご検討下さい。
もし他に登山(日帰り)に必要なものは何か分からず困っている方は、以下の記事を参考にして頂けると幸いです。



















































































