山とか酒とか

登山やお酒を始めとした趣味全般を雑多に、また個人的に有用だと思った情報を紹介しています。

中央アルプスその3(南越百山→越百山→仙涯嶺→南駒ヶ岳→空木岳→木曽殿山荘→東川岳付近)

中央アルプス縦走3日目は主稜南部の稜線歩きがメインの内容となります。前日に行動終了となった南越百山からは越百山へ。この時点ではガスが多く展望にも期待できない状況でしたが、先に進むにつれてガスが流れて仙涯嶺に到着する頃には快晴に。その後は再びガスが増え始めるものの展望を楽しめる程度には晴れてくれて、駒ヶ岳、赤梛岳、空木岳と南部の主峰を踏破。木曽殿山荘の水場で補給をした後は東川岳に登り返すものの、行程遅れや降雨により予定していた檜尾岳まで辿り着けず、やむなく途中でビバークとなりました。

中央アルプスその2』の続きの記事となります。

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他の日程を見たい方は以下の記事よりリンクを辿って下さい。コース全体の軌跡もこちらに掲載しています。

【2025年8月】中央アルプス - 山とか酒とか

今回歩いたルートのGPSログです。

山行記録

南越百山→越百山→仙涯嶺

この日の朝食は、最近自分の中で流行っているベトナム製のトムヤムクン味のラーメン。味が本格的な割にそこまで辛くないので最近では定番化してたり……お椀でヌードル系と比べると食べごたえあるので、ちょっときついなって日の朝食に食べる事が多いかも。

[4:13]南越百山出発

この日も行程が長いので未明の内から出発します。その頃には既に東の空が薄く明るくなっていましたが……なんだか頭上に広がる雲が重い。

南越百山~越百山間は藪や灌木が繁茂していて歩きづらいという話でしたが、実際ほぼ話通りの道で早くも朝露で全身がずぶ濡れ……距離は短かったですが、今回の登山では最も荒れていた区間だったかも。(他が予想外に整備されていたとも言える)

越百山の山頂と三角点

[4:40-5:31]越百山

越百山に到着。今回の登山におけるメインのピークの一つでしたが、到着時点でこのガスの濃さ。ここでの日の出も早出の目的の一つだったので、抜けてくれないかなーと期待しつつ暫し待機。

日の出近い頃の空模様。時折頭上が明るくなるので待ってみると雲が抜けてきました。

越百山の日の出の展望(南アルプス)

一瞬だけ見えた南アルプス方面の展望。雲が切れた途端に視界が大きく広がるのを見る限り、この稜線上のみ雲が乗っているような状態のようでした。

同方面の望遠。白根三山を中心に左側には仙丈ヶ岳、右側には塩見岳が見える。

それから更に暫く粘ってみましたが、雲が増える一方だったので諦めて後にする事に……ちなみに越百山の山頂では同様に日の出待ちの人が1人居られ、前日は越百小屋宿泊との事でした。人に会ったのは前々日の小八郎岳の登り以来。以降はちらほらすれ違うようになります。

ちなみに今回の区間ごとの遭遇率(体感的な人の多さ)としては、こんな感じでした。

およりての森~念丈岳~越百山:★(ほぼ会わない)

越百山~南駒ヶ岳空木岳:★★★(偶に会う)

空木岳~宝剣岳:★★★★★(結構会う)

木曽駒ヶ岳周辺:★★★★★★★★★★(人だらけ)

将棊頭山~茶臼岳~コガラ:★(ほぼ会わない)

仙涯嶺方面に進みます。越百山の出発時点では辺りが薄暗くなるレベルのガスの濃さでしたが、次第にガスの量も減ってきたのか時折太陽の明かりが差し込むように。

南駒ヶ岳(越百山から仙涯嶺)

少し進むと西側に青空が広がりました。ガスが抜けてくれるのも時間の問題、そう思うと足取りも少し軽くなる。

向かう先の山々のガスも抜け始めました。次に登る仙涯嶺は右奥のガスの中で、その後の駒ヶ岳が左に見えている形。

こちらは完全にガスが抜けた西側の展望。独立峰である御嶽山が海に浮かぶ船のように見えています。

駒ヶ岳を眺めながら進む。ガスは時々流れ込んできますが回復傾向の模様。

先程通過した越百山から駒ヶ岳までの西側の展望。越百山の上にガスが引っかかっている。

次のピークである仙涯嶺のガスも抜けてくれました。正面に駒ヶ岳、仙涯嶺と並び、それを目指して進んでいく形に。

仙涯嶺と南駒ヶ岳(越百山)

少し進んで同方面。ガスも完全に抜けてくれた感がある。

越百山と中央アルプス南部の展望(仙涯嶺)

再び振り返り越百山を中心とした展望。雲が乗る越百山の左に見えるのは前日越えた池ノ平山烏帽子岳烏帽子岩っぽい出っ張りも見えますね。

東側には日の出頃にも見えた南アルプスの稜線。雲が上がりつつありますが、仙丈ヶ岳から白根三山、南部だと聖岳辺りまでは見えています。

仙涯嶺駒ヶ岳仙涯嶺前後は道が険しいという噂でしたが、今の所は道は至って歩きやすい。

再び西側の展望。澄んだ青空の下には麓の木曽谷の集落のようなものが見えます……しかし越百山の雲は中々抜けてくれない。

細い花弁が特徴的なイワツメクサ

明るい色をしたトウヤクリンドウ。中央アルプスの稜線上では多く見かけました。

仙涯嶺と南駒ヶ岳(中央アルプス)

仙涯嶺の山頂が近付いてきた頃。先程まで仙涯嶺駒ヶ岳が左右に並んでいるように見えていましたが、いつしか前後に続くように。

ちなみに仙涯嶺の山頂は手前の高くに見えている岩峰ではなく、その裏側にあります。

振り返り越百山方面。山頂に乗った雲は相変わらずですが、少しずつ流れているような気もする。

越百山と中央アルプス南部(仙涯嶺の展望)

更に登り、仙涯嶺の山頂すぐ手前の所から同方面。こちらの方面の展望は山頂からよりも良かったかも。

仙涯嶺の山頂と南駒ヶ岳(中央アルプス)

手前の岩峰近くから仙涯嶺の山頂を見下ろす。ちょっとした広場のようになっているのが山頂となります。

仙涯嶺→南駒ヶ岳

[7:04-7:33]仙涯嶺

仙涯嶺に到着。岩峰のイメージでしたが、いざ来てみると意外と広い……とは行かないまでも、そこそこスペースのある山頂でした。

仙涯嶺の山頂からの展望。視界を遮る物が殆どない好展望で、これから向かう駒ヶ岳方面が特に印象的。

仙涯嶺の山頂の展望(中央アルプス)

若干場所を移して駒ヶ岳を中心とした展望。所々に露岩が見える迫力ある山容に息を呑む。そして、間が結構落ち込んでいるので登り返しつらそう。

南駒ヶ岳の山頂の望遠(仙涯嶺)

駒ヶ岳の山頂を望遠で。右手前のピークが高く大きく見えますが、山頂は左奥のやや平坦なピークです。

こちらは朝方通過した越百山。気付けばガスが抜けていました。背後には南木曽も見えています。

こちらは東側……南アルプスの稜線は見えない事は無いですが、逆光の上に雲もあっていまいち見づらく。

仙涯嶺の山頂と南駒ヶ岳

展望を堪能した後、最後に仙涯嶺の山頂看板と駒ヶ岳を撮って出発します。

仙涯嶺を出発直後に鎖場が……仙涯嶺~南駒ヶ岳の間は若干険しく、信州 山のグレーディングで難易度D(北アルプスの不帰キレットや八峰キレットと同等)との事なので、ちょっと気を引き締めて向かう。そんな中、途中のナナカマドが秋を感じさせてくれたり。

仙涯嶺の岩場の鎖場(難所)

途中から尾根を外してトラバース気味に鎖場を下っていく。難易度はそこまで高くはなく、クライムダウンするかどうか悩む程度の下り。(結局そのまま正面突破しました)

仙涯嶺の岩場のトラバースと展望(滑落注意)

岩の斜面をトラバースする箇所。谷底が見えているので高度感はありますが、足場は安定してるのでこちらも特に問題なく通過。

仙涯嶺の岩場の展望(中央アルプス)

少し進んだ所。基本、危なそうな所は鎖もしくはロープが完備されているので安心です。

仙涯嶺から南駒ヶ岳と鞍部

トラバースしながら駒ヶ岳の鞍部へと進んでいく……そうこうしている内に駒ヶ岳の上にガスが。

南駒ヶ岳(仙涯嶺の鞍部)

雲に覆われたり抜けたりで機嫌の安定しない駒ヶ岳

仙涯嶺と南駒ヶ岳の鞍部(中央アルプス)

急峻な下りの先に最鞍部が見えてきました。ここから約200mの登り返しとなりますが、なんだか数字以上の登りに見える……。

更に下っていくと再び駒ヶ岳方面にガスが湧き、辺りが陰る。

最鞍部からの登り返し。やや急峻な上にザレていますが歩きにくいという程でもないかも。

ハイマツの急登。踏跡は埋もれていますが比較的分かりやすく目印のテープも豊富。

麓の方面への展望。先程の鞍部を元に一筋の沢が伸びている。

左の写真、無心になって登っていたら急に下りになり、大きく道を外している事に気付く(GPSログを参照)。戻ると目標がありすぐに復帰。

トリカブト(中央アルプスの南駒ヶ岳)

途中から尾根を巻くトラバース区間へ。この辺りは高山植物が豊富でした……写真はやけに色鮮やかなトリカブト。誰もが知る毒草ですが見た目は美しい。

草むらの中にはウメバチソウが宝石のように散らばっていた。

ハクサンフウロは時期的に終わりなのか散り気味でした。

引き続きトラバース区間を進む……尾根上と違い、どこを歩いてるのか一見すると分かりづらいので中々進んでない感じ。

ヤマハハコ(中央アルプスの南駒ヶ岳)

稜線上はヤマハハコも多めでした。こちらはシーズン初めで、まだ蕾の株も多い。

高山植物咲く山の斜面。全体的にトリカブト多め。

駒ヶ岳の山頂方面のピークを見上げる。まだ暫く登りは続く様子。

百間ナギ方面の尾根が見えてきました。ガスが上がってきたり流れたりですが、今の所視界が奪われる程ではない感じ。このまま持ってくれよー、と願いつつ進む。

チングルマアオノツガザクラ。山頂が近付くにくれて植生も変わってきました。

南駒ヶ岳の登山道からの展望

トラバース気味の道から谷の方を見下ろす。ガスが増えてきて遠くまでは見通せなくなりました。

この辺り比較的よく整備された区間でしたが、ハイマツの藪が全体的に繁茂。半袖だと刺さってちょっと痛い。

先程見えていた駒ヶ岳の手前のピークに乗った時点で急にガスが濃くなり視界不良気味に。

百間ナギと摺鉢窪避難小屋(中央アルプスの南駒ヶ岳)

ガスが乗っているのは稜線上だけのようで、下の方は晴れていて見通せました。左側に見えるのが駒ヶ岳赤梛岳の間の百間ナギで、その縁には赤い屋根の摺鉢窪避難小屋が見える。

摺鉢窪避難小屋と百間ナギ(2025年は使用禁止)

摺鉢窪避難小屋を望遠で。現在はすぐ下の所まで百間ナギの崩落が広がっていて、小屋一帯がいつ崩れてもおかしくなく危険なので、2022年度から使用禁止(至るまでの道も通行禁止)との事でした。上から見るとまさに崖のギリギリみたいな所に建っているので納得という感じ。

こちらの避難小屋に纏わる話はそれだけではなく、2017年に遺体が発見されたりなんていう話も……後で近くを通過する空木平避難小屋も幽霊が出る事で有名ですし、この辺りの避難小屋は何かしらの曰く付きの所が多いです。緑の中の鮮やかな赤屋根というロケーションは凄く良いんですけどね。

駒ヶ岳の方面は少しだけ抜けてくれました。と言っても山頂部は未だガスの中ですが。

駒ヶ岳の山頂を目指して進む。適当に歩いていたら途中で道を間違えて赤梛岳方面のトラバース路に入り込んでしまい、そこから登頂という形に。

駒ヶ岳→赤梛岳

南駒ヶ岳の山頂と看板(中央アルプス)

[9:27-9:58]南駒ヶ岳

駒ヶ岳に到着しました。越百山と同様、今回の登山でもメインの位置付けとも言えるピークの一つですが、到着時点では残念ながらガスで全くの視界不良……ただ先程から雲が流れたり抜けたりを繰り返しているので少し粘ってみる事に。

歩いてきた仙涯嶺方面の稜線。こちらの方面の雲は粘っても中々取れてくれず。

南駒ヶ岳の山頂の展望(中央アルプス)

一方、これから向かう赤梛岳から空木岳方面の稜線は徐々に雲が抜けてきていい感じに。30分粘った所で、この景色見れたら十分かなーという気持ちになったので出発します。

空木岳方面から来た方に撮ってもらいました……人に撮ってもらうのは今回の山行では初ですね。(前日前々日はほぼ人と会わなかったので)

他の人に撮ってもらったら無駄にせずブログに載せる方針なので今回も一枚。前の2日間で随分と日焼けした感。

駒ヶ岳から次なるピークである赤梛岳に下り始めた頃、岩の上を横切る何かが……目で追ってみると雛を連れた雷鳥がとことこ歩いていました。

雷鳥(中央アルプスの南駒ヶ岳)

崖の上に立つ雷鳥。今回の登山で初遭遇だったのでかなり粘って写真を撮ってましたが、その後最終日まで1日1~2回の遭遇と北アルプス立山並みの遭遇率。中央アルプス雷鳥多いイメージ無かったのでちょっと驚きだったのですが、調べてみるとここ何年かの保護活動が実を結んで順調に生息数が増えているのだとか。

空木岳と赤梛岳(南駒ヶ岳の展望)

更に下った所から赤梛岳、空木岳方面。ガスは少しずつ抜けつつあるようでした。

空木岳の先の鞍部に見えるのは後程通過する木曽殿山荘。まだまだ遠い。

空木岳と赤梛岳(中央アルプス)

赤梛岳空木岳の並び。それ以降の山は雲で見えないものの、次第に日が差し込んできて緑がいい感じに色鮮やかに。

下ってきた道を振り返る。この辺りは歩きやすく難所と言える所も特に無い。景色を眺めながらのんびり歩ける区間でした。

通行止めの摺鉢窪避難小屋の分岐(中央アルプス)

駒ヶ岳~赤梛岳の最鞍部に到着。先程上から見えた摺鉢窪避難小屋への道の分岐がありますが、前述した通り通行止めとなっています。ただ、緊急避難的に使う人は現在でも居るようで道には割と新し目の踏み跡もありました。

分岐から先程越えてきた駒ヶ岳を見上げる。山頂部は変わらず厚い雲の中でした。

南駒ヶ岳(赤梛岳の展望)

赤梛岳方面に少し進んだ所から再び駒ヶ岳。こちらも空木岳方面と同様、少しずつガスが抜けつつあるように見える。

使用禁止の摺鉢窪避難小屋(2025年)

例の摺鉢窪避難小屋が再び見えたのでそちらの方の望遠。背後に迫った百間ナギ見ると緊急時でもちょっと……って感じですが、とは言え一朝一夕で崩れるようなものでも無さそうなので自己責任で使うのは全然有りな気がします。(越百山から空木岳まで小屋の間隔が空いている区間ですし)

開けた雰囲気の稜線歩き……振り返った駒ヶ岳にはガスは無し。人通りもそこまで多くはなく、この区間は今回の行程中で特に歩いてて楽しかったかも。

空木岳と中央アルプスの稜線(赤梛岳の展望)

赤梛岳の山頂手前からは空木岳方面の稜線が見通せました。

赤梛岳→空木岳

[10:41-10:55]赤梛岳

赤梛岳に到着。駒ヶ岳空木岳間の通過点的なピークですが、両方のピークが臨める好展望。気付けばどちらのガスも抜けており、暫くお菓子を片手に景色を眺めてました。

ちなみに、ここで自分が経由した念丈岳方面に向かう方と初めて遭遇(というか唯一)。前日に木曽駒ヶ岳に入って檜尾岳にて宿泊し現在2日目との事で、本日は先程の訳ありな摺鉢窪避難小屋に泊まるつもりとの事。水場等の情報交換をしつつ、「お互いゴールまで無事歩けるといいですね~」と言い合って別れる。

南駒ヶ岳(赤梛岳の山頂の展望)

山頂部のガスが抜けた駒ヶ岳を単体で。

駒ヶ岳の山頂部を望遠してみるものの人の姿は無し。後に歩く空木岳木曽駒ヶ岳と比べると人の少ない静かな縦走路でした。

赤梛岳から空木岳を目指します。この頃になると空木岳方面のガスも取れて山頂まで見通せるように。

赤梛岳の展望(中央アルプス)

少し進んだ所から同方面。雰囲気の良い道なので何度も立ち止まっては写真を撮ってしまう。つまり全然先に進まない。

小刻みに上り下りを繰り返し、少しずつ標高を上げていく。

空木岳と赤梛岳の登山道(中央アルプス)

何度めかのピークの登り。南北アルプスと比べると幾らか規模の小さい中央アルプスですが、この辺りの景色見るとアルプス感ありますね。

駒ヶ岳を振り返ると再びガスに埋もれてました。

中央アルプスの登山道(赤梛岳)

暫くして再びガス抜け。相変わらず雲は多いですが、これくらい全体が見えていれば不満は無いです。

空木岳の登山道(赤梛岳)

若干纏まった登りに差し掛かった所。標高差は約200mというそこそこの登り。

南駒ヶ岳(空木岳の展望)

少し登った所からの駒ヶ岳。なだらか稜線から一転、尾根が細くなって高度感が出てきた所。

空木岳の稜線(岩場)

やや雲が増えつつも空木岳の山頂が見えてきた所。この頃になると尾根の雰囲気もだいぶ変わってきて道上には露岩が多く。それぞれ巻いたり乗り越えたりしつつ進みます。

山頂手前辺りの道の様子。右の写真の中央に見えるのが空木岳の山頂です。

空木岳の山頂の望遠

山頂まであとひと登りという所。無数のアップダウンの繰り返し……長かった。

空木岳→木曽殿山荘

空木岳の山頂の看板

[12:38-13:18]空木岳

空木岳に到着。行程まとめ記事にも書いてますが、ここから木曽駒ヶ岳までは登山を初めたばかりの10年前に歩いている区間。ゆえにこの空木岳もその時ぶりの登頂となりました。

ちなみに10年前に訪れた当時の記録はこちら。この山頂もここから先の区間も何も見えない、後半では雨にも降られる地獄のような登山でしたね……。

www.yamareco.com

空木岳の山頂からの展望。雲が多くて正直いまいちですが、ガスで何一つ見えなかった10年前と比べると雲泥の差なので十分満足。中央アルプス=視界ゼロという十年来のトラウマも若干は払拭されたかな……と思いたい所。

空木岳の山頂の展望(中央アルプス)

山頂の岩の上に乗ってからの同方面。正面の駒峰ヒュッテの赤屋根がいい感じ。

中央アルプスの空木平避難小屋(幽霊が出る噂)

駒嶺ヒュッテの右奥に見えるのが、先程も書いた幽霊で有名な空木岳避難小屋摺鉢窪避難小屋と同様ロケーションは良いんですけどね……ちなみにこちらは普通に泊まれます。

右の写真は木曽駒ヶ岳方面に進んだ先にある檜尾岳避難小屋。テント場もある小屋で、つい最近有人化されたという。予定では本日中にこちらに向かうつもりでしたが、景色を見ながらだらだら歩いていたら到達が厳しくなってしまい……。

本日、檜尾岳スタートで駒峰ヒュッテ宿泊という方に写真を撮ってもらいました。まだ登山始めたばかりらしく、途中怖い岩場が多くてかなり手こずったとか………というお話の割には心底楽しんでそうな感じ。この趣味を始めたばかりの勢いみたいなのを感じて、少し懐かしくなりました。(自分はもう、お酒無いなら登山はいいやって感じですし)

空木岳の山頂の岩場

空木岳からは引き続き主稜線を進み、木曽殿山荘へ向かいます。空木岳以降は一度は歩いている区間……なんですが、その時は何も見えなかったという事もあって全く記憶に無い。こんな感じの所でしたっけ?

一度は来ているはずの記憶のない道を下っていく。木曽殿山荘までは350m以上の大きな下りで鎖場もあったり無かったり。

途中の2,782mピークまでは上り下りを繰り返す形で進みます。

岩混じりのアップダウンが続く……全く記憶にない。景色は良いんですけどね。

空木岳の岩場(鎖場の難所)

ちょっとした鎖場。百名山同士を結ぶコースという事もあってよく整備されており、岩場にもステップが。

2,782mピークの標識が見えてきた所。先程と比べると雲が随分と増えてきた気が……。

2,782mピークに到着。R14という名のポイントらしいです。

2,784mピークから空木岳方面。空木岳そのものは手前の岩峰の背後で見えずです。

反対側。ここも雲が少なければ木曽殿山荘の先の東川岳が正面に聳えて見えるはずですが……左右には青空が見えるので、やはりここでも稜線上のみガスが乗っているような状態なんでしょうね。

空木岳から木曽殿山荘の展望

木曽殿山荘まで250mの大きな下りが始まる所。上から見ると結構な迫力ですが、この下った分また登らなくてはならないという現実的な怖さも……。

空木岳(木曽殿山荘の展望)

先程の2,782mピークを見上げる。空木岳以降は人との遭遇率も上がり、駒嶺ヒュッテ空木平避難小屋に宿泊されると思われる人とちらほらすれ違い……一日の後半にこの大きな登りはきついようで、皆さん一様に息が上がっていました。

木曽殿山荘と東川岳(中央アルプス)

雲の下となったのか、少し進んだら東川岳が。その手前には木曽殿山荘の建物が見えます。中央アルプスの起伏の激しさを特に感じられる辺り。

木曽殿山荘が近付いてきた所。鞍部上というよりは、その斜面にへばりつくようにして建てられています。

中央アルプスの木曽殿山荘(予約制)

木曽殿山荘と、その後進む東川岳の登りを臨む。東川岳の山頂は再びガスに埋もれていました。

木曽殿山荘→東川岳付近

木曽殿山荘の建物(要予約)

[14:42-15:31]木曽殿山荘

木曽殿山荘に到着。さて、この日は檜尾岳まで進むつもりでしたが時間的にかなり厳しい。かと言って今からこの小屋に泊まるのは……ここは予約制を徹底している小屋で、予約なしの飛び込みは門前払いにされるという事で有名。という訳で、本日は水だけ汲んで進める所まで進む事にします。

小屋の前では従業員らしき人がタバコを吸ってたので軽く会釈して水汲みに。その後東川岳に向かう際も特に何も言われずでした。

木曽殿山荘の展望

木曽殿山荘から東側の展望。雲が切れていて麓の伊那谷が見える。

西側の展望。こちらは雲が厚いものの、その直下に遠くの山が少しだけ見えます。

木曽殿山荘の水場は小屋から徒歩10分ほど歩いた所にあります。小屋の水場としては割と遠い部類で、途中をで岩を乗り越えたりするような箇所もあったり。

水場に到着。小屋泊の人も水を補給したい場合はその都度ここに来る必要があるので、入れ代わり立ち代わりといった感じで賑わってました。

木曽義仲の力水で汲む人
木曽義仲の力水(木曽殿山荘の水場)

こちらの水場は木曽義仲の力水という名らしいです。平安末期、当時木曽を収めていた木曽義仲(最近だと大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出た事で有名かも)が伊那を攻める際にこの辺りの峠道を越え、この水場で喉を潤したという伝説があるとか……中世以来の水場と考えるとロマンありますね。

ちゃんとした水場にありつけたのは前日の田切乗越以来。時期によっては枯れるとの事でしたが、盛夏の8月下旬という時期の割には結構な水量。地図上にも載っている水場という事もあって味も申し分なしでした。

翌日はその日の宿泊地の駒ヶ岳頂上山荘まで水汲みの予定はない(檜尾岳にも水場があるものの少し距離がある)ので、丸一日分+本日の夕食分の水を汲んでおきます……再び荷物は重量級に。

水を汲んだ後は小屋に戻り、荷物を整えて東川岳の登り返し。水満載の状態でのこの強烈な登りは厳しい……しかし登り自体は標高差200m弱くらいなので、そこまで時間は掛からずでした。

東川岳の展望とガス

東川岳の山頂手前辺りの様子。再びガスが増えてきて、先程通過した木曽殿山荘も既に見えず。

東川岳の山頂とガス

[15:56-16:15]東川岳

東川岳に到着。相変わらずガスの中であるものの雲は薄いようで、時折辺りが太陽の光で明るくなる事も。

少し粘ってみましたが、遠くの青空がちょっと見えた程度でした。諦めて熊沢岳方面へと進みます。

檜尾岳までの到達は時間的に無理そうですが、熊沢岳は開けていてビバーク可能という情報をすれ違った人から得ていたので、とりあえずそこまで進む事に……したものの、この辺りで雨が降ってきて雨具を装備。

雨に伴いガスも濃くなってきて意気消沈。歩いているとふと道端によさげなというか、明らかに整地されたビバークポイントを見かけたので、本日はそちらに不時着する形で行動終了となりました。

[17:22]ビバークポイント到着

その後はすぐに夕食。上り下りの多いハードな一日だったので、肉類をしっかりと食べてエネルギー補給。

ちなみに、今回の登山からおつまみに駄菓子を加えてみましたが、味が濃くてかさばらない上に安く、お酒に合わせるには凄くいい感じ。以降レギュラー化しようかなと思います。

日本酒とコンビーフ(中央アルプス登山)

コンビーフ焼きの合間に二種の日本酒、龍游信濃を味わう。まだ3泊目なのにだいぶ量減っちゃってますね。飲みすぎだ。

恒例のコンビーフ焼き。これを登山中1回はやらないと決まらない……。

中央アルプスその4』に続く

inuyamashi.hateblo.jp


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今回巡った空木岳日本百名山の一座となります。百名山コンプを目指す方はこちらのガイドは持っていた方が良いかも……コースやモデルルート等の内容が充実している事もありますが、読み物としても面白く個人的におすすめの一冊です。