
自宅の晩酌用に丹生酒造の【飛鳥井 生酛づくり純米無濾過原酒】を調達しましたので、甘口辛口などの味の解説やレビューをざっくばらんに書き殴ります。皆さんの日本酒選びに1ミクロンでもお役に立てますと幸いです。
※天気が悪くて山に行けない日々が続いててちょっと暇なので、個別の銘柄紹介みたいな記事を今後、週1~2くらいの頻度で載せていこうかなと思います。モチベ尽きて途切れるかもですが、生暖かい目で見守って頂けると有り難いです。
お酒の概要と経緯


よく行く近所のN酒店でのやりとり。
犬山「なんか近頃、甘いお酒ばかり立て続けに飲んでるから甘さ控えめで少しドライ傾向(辛口というワードを出すと不機嫌になる店主の為この言い方)のお酒が欲しいんだけど……」
店主「沢山ありますよー、今回はどういったタイプがいいの?」
犬山「濃醇辛口タイプ。酸が立ってる方がいいかなー。終わりをぐっと酸で締める感じで」
そう味覚オーダーして出てきたのが何本かのうちの1本がこの飛鳥井。首都圏で流通してる銘柄はだいたい知った風だったけど、これは知らない。
犬山「これ前からあったっけ? 知らないなー。酒造の丹生酒造というのも聞いたこと無いし……福井の酒造なんだ」
店主「中々いいっすよ。幅広く飲みたいお客さんにはぴったりの一本かと」
得意げに言う店主。スペックは生酛純米酒(火入れ)……他にも気になるお酒は幾つかありましたが、知らない銘柄はまず試したい主義なのでこちらを選択。この日はほか冨齢と辻善兵衛のレギュラースペックのもの2本と合わせて計3本購入となりました。(ほか2本は『003|冨玲 純粋清酒(上撰)』、『009|辻善兵衛 プレミアムS』にてそれぞれ紹介)
本日購入した日本酒。
— 犬山 (@Urayama_City) August 28, 2025
『飛鳥井 生もと純米原酒』、『辻善兵衛 プレミアム エス』、『冨齢 純粋清酒』
近所の酒屋さんで地方の地酒蔵の普通酒を色々と置いてみようという試みで、コンセプトとして面白そうなので内2本ほど……開栓が楽しみ。 pic.twitter.com/pMsBgddxaR
帰って調べてみると、蔵元の丹生酒造は福井県の越前町にあるという。越前町と言えば織田信長で有名な織田氏発祥の地の旧織田町が有名ですが、そっちの方ではなく越前平野にある旧朝日町域という所にあるとの事。
福井県では個人的にはこれまで越前大野(花垣など)や永平寺町松岡(黒龍など)、今庄(雪きららなど)などの酒造密集地帯はピンポイントで巡った事あるものの、福井平野の西側のこの辺りに酒蔵がある事は知らず。(梵の加藤吉平商店がこの辺りにあるのは調べて初めて知った)
地図を見てみると、丹生酒造の最寄りは福井鉄道の神明駅……福井鉄道は以前、併用軌道を走る大型車見たさに乗った事があるのでなんだか少し懐かしくなったり。
味覚の傾向

まず自分より家族が先に飲んでレビューをもらう。(我が家のしきたり)
家族「辛口ではあるけど、今までにあまりないタイプの辛口かも。酸がいい感じ」
犬山「甘さは全くないの?」
家族「あんまり無い……いや、ちょっとはあるかも」
感想を聞いて自分もまず一口飲んでみると……最初の甘さはほぼ皆無で舌を刺すような辛味酸味。そしてただ濃醇。濃醇辛口で酸締めという注文に限りなく忠実な味わい。酸の系統は生酛由来か乳酸に近いものの、すっぱ!っていう感じではなく全体的に引き締めるような印象。ゆえにキレは強烈で食中には抜群に合いそうな感じです。
特に印象深かったのが、飲み終わりの謎の余韻。ほわっと甘い香りが膨らむような不思議な芳香が後に残り伸びる。これは唯一無二な感じがあるかも。
スペック表示を見てみると、九頭竜(酒米)を80%……とあるから結構な低精白。ラベルのキャプションに「酵母の気のむくままに自然にまかせ醸した特別な純米酒」なんて面白い文言もあったり。その割には全体的に洗練されている気がします。
ラベルには無いものの、蔵元のサイトには日本酒度+17と中々の数値で、いわゆる大辛口の範疇。その数値にしては軽快さは無くむしろ超重厚、何かと印象に残る1本でした。

※数値が高ければ味が優れているという訳ではないのでご注意下さい
料理との組み合わせ

最初にテイスティングして以来、これは絶対に寿司に合うだろうなと思っており、暫く飲みすぎないようにセーブ気味に飲んでましたが、その後満を持しての寿司とのコラボ……やはり最高の組み合わせ。赤身とかサーモンとかの味が濃い魚にも負けないので、白身魚等の淡白な魚よりそちらの方とよく合う気がしました。バッテラなんかともいい相性。全体としては90点の組み合わせ。
ちなみに、キレが辛味系(アルコール感)じゃなくて酸味系でさっぱりしてるので、肉類揚げ物の結構こってり系のメニューにも全然合います。幅広く料理に合わせられる素敵なお酒でした。

※11/9追記
その後、焼きサンマと合わせてみましたがこちらとも中々の相性。ここまで鋭い辛口酒だとサンマの脂の甘味が引き立ちますね……85点の組み合わせ。
スペック一覧表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 蔵元 | 丹生酒造(福井県丹生郡越前町)→(HPリンク) |
| 使用米 | 九頭竜 |
| 精米歩合 | 80% |
| 日本酒度 | +17 |
| 酸度 | 不明 |
| アルコール度数 | 18.4度 |
| 種別 | 純米酒(無濾過原酒) |
| 購入価格(税込) | 3,080円(1,800ml) |
買えるお店の紹介(あれば)
自称日本酒通の自分でも知らなかったような銘柄なので、通販では絶対に無いだろうなと思ったら、同スペックのものが四合瓶のみですが楽天(越後屋丸忠酒店)にありました。
ほか製造元である丹生酒造の公式HPにもショップサイトがあったりと入手は比較的容易なので、スペック違い含め、ご興味が湧きましたらお試し下さい。
※流通量の少ない地酒なので、品切れ&リンク切れの際はご容赦下さい。
次回のお酒はこちら→『002|亀甲花菱 無濾過中取り純米生原酒 美山錦 埼玉G酵母』
