山とか酒とか

登山やお酒を始めとした趣味全般を雑多に、また個人的に有用だと思った情報を紹介しています。

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剣山系縦走その4(一ノ森→剣山→見ノ越→丸笹山→赤帽子山→中尾山)

前回記事『剣山系縦走その3』からの続きです。

inuyamashi.hateblo.jp

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この日は前日テント泊した一ノ森からスタート。剣山からの御来光の予定が、例によって出遅れて一ノ森からの御来光と相成り、その後は前日歩いた道を引き返して二度目の剣山登頂。この日は特に空気が澄んでおり、本州の紀伊山地や四国西部の山々等が見通せる程でした。その後は見ノ越に一旦下り丸笹山へ登り返し……の所が、見ノ越の食堂で食事ついでにうっかりビールを飲んでしまい以降大幅ペースダウン。丸笹山、赤帽子山と剣山の格好の展望台となるピークを歩くも、既に気力は失われ牛歩ペース。翌日の雨で犬石峠以降の行程が取り止めになったという事もあり、結局予定より短縮して中尾山の展望台跡地にて打ち止め。午前中、その日の行程を残している状況でのアルコール摂取は今後やめよう。

他の日程を見たい方は以下の記事よりリンクを辿って下さい。コース全体の軌跡もこちらに掲載しています。

【2021年3月】剣山系縦走登山についての情報と記録 - 山とか酒とか

また登山の以外の旅行の日程は以下に掲載していますので、山に飽きたらご覧下さいませ。

【2021年3~4月】四国中国登山旅行 - 山とか酒とか

目次

一ノ森→剣山

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この日は未明の内にテントを撤収、剣山系最高峰である剣山山頂から日の出を見物……という腹積もりでした。しかし前日の疲れが残っているのか、朝起きて無為にだらだら過ごしてしまい完全に出遅れムード。いざ出発という頃には既に朝焼けが広がっていました。

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せめて見晴らしの良い所で眺めようと、ヒュッテ裏手の一ノ森のピークへ移動。明るくなり始めた東の空は、次第に燃え盛る赤さへと変わる。

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尾根上に登った所から前日歩いた剣山、次郎笈三嶺方面の稜線を眺める。前日より空気が澄んでいるのか、三嶺まで薄暗いながらも鮮明に見通せました。

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日の出前の東の空の様子。視界一杯に広がる雲海の上にぽつぽつと島のように浮かんでいる山々が見えます。実際、方角的には淡路島とか紀伊水道がある辺りなので本物の島も少なからずある訳ですが。

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上の島々を幾つか掻い摘んで精査。左の写真、左手前の小さな稜線が重なっている辺りは鳴門海峡付近の山々で、奥に見えるのは淡路島西部から北部に掛けての丘陵地。そして一番奥に見えるのは恐らく本州の六甲山地です。右の写真は淡路島南部の諭鶴羽山で、少し手前には徳島平野を東西に流れている吉野川が左右に横断しているのが見える。

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少し右側の写真。写真右側に見えるピークが剣山系東部の高城山で、山頂に設置されたレーダー施設が特徴的で割と簡単に判別可能。奥の島のような山は、方角や距離感からすると大阪府和歌山県奈良県に跨がる和泉山脈金剛山地が前後に重なったものだと思われる。

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こちらは大峰山等が見える紀伊山地方面の稜線。海を挟んでおり距離もそれなりにありますが、近畿の屋根とも称される程に標高も高く規模も大きい山脈なので鮮明に見えています……右の方には紀伊半島の海岸線も。四国から本州の山がこうまではっきりと見えるとは思わなかったので、ちょっと現実味がなかった。

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双耳峰となった一ノ森のピークですが、北側のピークに山頂看板があります……この場で日の出まで待機。

御来光見物……実はそこまで執着してなくて、行程中一度見られればいいやーみたいな考え。けど一度も見られないとなるとやっぱりなんか損した気分になるので、一日くらいは頑張って見ておきたい所。十分執着してるよね。

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日の出が間近に迫った東の空。紀伊山地の背後から出るのでしょう、次第に赤みが増してきた。

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こちらは西の山々。この段階から剣山地の多くの山が見通せます。今日の展望は特に期待できそう。

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北側、祖谷山地讃岐山脈等。瀬戸内海に近い辺りの山々も結構見えます。

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ぼちぼち日の出。日が出てくる辺りは果無山脈牛廻山の間くらいだと思われます。そして牛廻山の左側に見える特徴的な形の山は、大峯奥駈道笠捨山から地蔵岳方面の稜線ではないかと……行った事ある山だからか、見た瞬間に脳が働き一瞬で理解、確信に至った。

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稜線の間からじわじわと姿を現しつつある太陽。山の上から日の出を見るのは、年始に初日の出を見た雲取山以来。

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湿気の多い紀伊水道越しの御来光。蜃気楼のような現象が生じているのか、やや楕円形に歪んでいました。栗まんじゅうみたい。

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灼熱の赤から黄金色に転じつつある空の色。太陽は次第に上部の雲に溶けていき、輪郭線も曖昧となった。

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日が登った頃にもう一度、東側一帯の展望……と、そんなこんなで一日が始まりました。今日も頑張りましょう。

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明るくなったので紀伊山地の辺りを望遠してみます。奥に見える稜線は大峰山脈、その中でも中央左側が弥山、八経ヶ岳、明星ヶ岳の核心部で、右側の尖ってるピークは釈迦ヶ岳かと思われますが……あんなに切り立った山だったかな。

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[5:49]一ノ森出発

御来光は一通り楽しんだ。満足した。さあ出発。

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一旦見ノ越方面に下る事になりますが、一ノ森から剣山を巻いて直接降りるトラバース路も整備されているので、そちらを通った方が近いと言えば近い。けど、前日よりも空気が澄んでいて展望が良いとなれば、目の前に聳える最高峰を無視はできない……という訳で剣山に登り返します。

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剣山、次郎笈とその間に三嶺。今回登った剣山系の3つの主峰を一通り眺められる。

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一ノ森と二ノ森の間の鞍部、何頭かの鹿が颯爽と走り抜けていきました。日が昇ったばかりの時間帯はお食事タイムなのか、殆ど毎日のように見かけますね。

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先程まで鹿が屯していた鞍部から二ノ森を見据える。南側には朝日に照らされ存在を表しつつある次郎笈の山体が。

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前日も通過した二ノ森のピークです。

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二ノ森を越えた所から剣山方面の稜線を見上げる。徐々に世界が色付いてきた。

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振り返り二ノ森。朝日を背に受けながら先に進む。

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陽光が反射する紀伊水道の海面が見えました。錚々たる紀伊山地の稜線を目にしつつも、本当に海を挟んだ先の本州の山が見えているのかと当時は少し懐疑的でしたが、実際に海が見えた事でようやく確信が持てました。

 

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剣山の山頂が近付いてきた頃。雰囲気の良い登山道ですが未だ人の気配は感じられない。

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今日は天気も良いし誰かしら居るだろうと山頂方面を望遠した所……人っ子一人居ない。人かなと思われるものは全て看板や標柱でした。

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剣山の最後の登り返し。足元を覆っていた暗がりを抜け出し、いざ山頂へ。

剣山からの展望

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[6:48-7:52]剣山

前日に引き続き二度目の剣山への登頂です。前日も晴れていましたが、この日も同様に青空で雲も少ない。

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山頂看板の付近まで移動してきました……誰一人と人の姿はありません。登頂直後に防寒具を装備した前日とは違い本日は風も穏やか。静寂に包まれた山頂でした。

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木道の敷き詰められた山頂の風景……この広い山頂を貸切状態。贅沢と捉えるべきか、それとも。

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360度どの方面も視界良好ですが、まずは順光である西側の展望を。前日も三嶺の方までは難なく見通せましたが、逆光という事もあって石鎚山は確認できませんでした。しかしこの日は空気が澄んでいるのか、随分と遠くの山まで見通せる。

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望遠したものを繋げてみました。左から剣山系、祖谷山地、讃岐山脈という並びですが、三嶺の背後には石鎚山系の稜線がくっきり明瞭。

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山名入りを作ってみました……遠くの山の山座同定は難しいので参考程度に。剣山系石鎚山の山は勿論、瀬戸内海を越えた先の中国山地の山々まで見えました。見える山はそれぞれ雲に浮かんでいる孤島状態ですが、方角的には間違っていないように思います。

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前日は霞んでいてろくに見えなかった麓の街並みですが、この日は建物一つ一つの輪郭線が窺える程度には見えています。平野を分断するかのように存在する吉野川の堤防は勿論、背後には山裾を貫く徳島自動車道も確認できますね。

地形を見る限り、見えているのは脇町から少し上流にある貞光の街並みですね。貞光も脇町と同様、卯建を持つ商家の建物が続く古い町並みが残っています……翌日の下山後はバスでこの街まで移動して鉄道に乗り継いだのですが、その際余った時間を利用して散策を楽しみました。

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西方面を更に望遠したもの。石鎚山豊受山、二ツ岳、赤星山から東赤石山、綱繰山、笹ヶ峰、寒風山、瓶ヶ森石鎚山本峰、二ノ森と……なんというか、ここまで鮮明に見えると圧巻ですね。登った甲斐があったというか、わざわざ四国まで来た甲斐があったとまで言える。

100km以上離れた四国西部方面の山は流石に薄いですが、それでも主要ピークの幾つかは確認できました。

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山名入り。石鎚山では伊予富士が若干自信がないものの、それ以外は大凡合っているのではないかと思います。他、日本有数のカルスト台地の最高峰である天狗ノ森も見えていますが、東西に伸びる稜線が重なって独立峰のような様相。

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中でも印象的だった三嶺の山体と塔丸の笹尾根をそれぞれ一枚ずつ単体で。三嶺の方は左奥に見える天狗塚のピークは勿論、山頂の右手前には赤屋根の三嶺ヒュッテの建物も微かに見えます。背後に薄く見える山は、写真右端は石槌山本峰で、山頂右背後に見える稜線は石鎚山系の筒上山。 左端にある存在感のある山は仁淀川近くの雨ヶ森かと思われますが、こちらはあまり自信がない。

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こちらは北西方面。讃岐山脈といった四国の山々は勿論、先程の写真と同様に伯耆大山等の中国地方の山も幾つか見えます。

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遠くの山々を単体で。左写真、右手前には険しい山容の津志嶽、奥に見えるのは金刀比羅神社が中腹に鎮座する大麻山っぽいです。右側の写真は同じく讃岐平野のやや東側、奥の薄い稜線は坂出市の城山辺りでしょうか。右端には伯耆大山が見切れています。

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こちらは次郎笈方面。前日、三嶺の奥の方からスタートして以降延々と歩いてきた尾根道。稜線だけではなく山肌まで色鮮やかに見える。

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目立つのはやはり至近に迫った次郎笈。背の低い笹に覆われ、波打ったかのように見える山体が美しい。

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西側の展望。先程の一ノ森からの展望と同様、紀伊水道を挟んで本州の紀伊山地の山々が見えます。

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高く昇った太陽と、陽光を反射し煌めく海面。

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次郎笈より左側を望遠で。こちらは四国の南東部の山々……名前はよく分からないものの存在感のある稜線は多い。1,000m級では南端、室戸岬に程近い装束山も見える。

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こちらは北側から東側にかけての展望。紀伊水道を挟んだ先の紀伊山地、瀬戸内海を挟んだ先の中国山地と、本州の山々が多く見える。

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望遠で撮ったもの。雲海が立ち込めていた朝方とは違い、紀伊半島の海岸線がそこそこ鮮明ですね。紀伊山地でも護摩壇山といった奥高野の山々と、八経ヶ岳釈迦ヶ岳大峰山脈とでは前後に分かれて見える。大峰山脈の奥の台高山脈は残念ながら見えない。

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こちらも山名入りを頑張って作ってみましたが、いかんせん遠すぎるので精度の程はお察し下さい。笠捨山鉾尖岳等の山の形が比較的分かりやすいものはヒントになりますが、山上ヶ岳稲村ヶ岳の辺りは似たような標高のピークが重なっていて判別しづらい。

中部地方に跨る高見山地が正解であれば見えている中で最も遠くの山ですけど、正直自信がない。

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心行くまで展望を堪能できたという事で剣山の山頂を後にします。まだまだ一日は始まったばかり。

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北側に少し進んだ所から剣山山頂を振り返る。敷き詰められた木道で台無し!って仰る人も多いらしいですが、個人的には木道がある風景って結構好きだったり。

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別の展望台に移動してそこからの展望を。丸笹山から塔丸までのなだらかな稜線は近く、その鞍部まで山肌に沿って国道が通っている……ちなみにこの国道、見えている区間を後程歩きます。

隆々とした祖谷山地丸笹山から赤帽子山方面に伸びる稜線、吉野川を隔てて見える讃岐山脈、どれもが素晴らしい。ついつい足を止めて眺めてしまう。

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望遠で。本州、中国山地の主峰である伯耆大山氷ノ山といった山々は山頂よりもこちら側の方が見やすいかな。小豆島も近い所に見える。

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斜面に建っているのは剣山頂上ヒュッテの別館である雲海荘。絵になる。

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平家の馬場とも呼ばれた、だだっ広い笹原。人の姿が無いので尚の事広く感じる。

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建造物が軒を連ねる街エリア。見ノ越方面へはそこから下山します。看板に従い、まずはロープウェイの西島駅方面へ。

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前日も目の前を通った宝蔵石の前を通過します。由緒を知っているからか神秘的な岩に見える……無事に下山できますように。

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剣山頂上ヒュッテとそこからの展望。まだシーズン的に営業開始前ですが、4月下旬らのスタートとの事で既に人が入って準備をされていました。山小屋ですが揚水設備があるのでお風呂にも入れるらしいです。

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小屋の前は北方面に開けています。眼下から伸びているのは旧木屋平村域である穴吹川沿いの谷筋。

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木屋平村、川上地区を見下ろす。こちらは古くからの剣山の登山口で、見ノ越まで国道が伸びている他、一ノ森と麓を結ぶ登山道も整備されています。見ノ越まで道路が通じていなかった時代は専らこちらのルートが表参道と呼ばれていた(木屋平にある龍光寺が江戸期の剣山開発を主導して執り行った事が理由)。

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山座同定盤。最も遠くに見える山は伯耆大山でしょうか。

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その伯耆大山を単体で。斜面に雪が残っているのが見えますね。他にもぽつぽつと中国山地の主峰らしき山々が見えますが、その中でも最高峰という事で際立って存在感がある。

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流石に時間が厳しくなってきたので見ノ越方面に下ります。いつの日かまた。

剣山→大剣神社→西島駅→見ノ越

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見ノ越方面の下山道です。多くの人が行き交う道ですが、北側の斜面で陰がちなので所々で残雪が。

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歩き始めてすぐの所に分岐があります。尾根伝いに下る刀掛の松コースと、剣山御神水が付近で湧出する大剣神社を経由するものがあり、前者がメインルートで最短なのですが……折角なので日本の名水百選にも選定されている後者に寄り道する事に。

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リフト乗り場である西島駅の駅舎が眼下の山腹に見えました。リフト利用でも西島駅から山頂までは自力で登る事になりますが、その標高差は僅か200m強、1時間足らずで登れてしまうという小学生の遠足レベルのお手軽さ。

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雪が多く残りますが道幅が広いので滑落の心配は無いです。アイゼンも使わず適当に下っていく。

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西側に開けた所からの展望。左の次郎笈から白髪山、三嶺、塔丸、祖谷山地といった具合に見えます。石鎚山の険しい稜線まだまだ見えますね。

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[8:04-8:30]大剣神社

少し下った所に大剣神社の社殿があり、背後には剣山の名の由来の一つとされる大剣岩が聳えています。

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社殿の様子。やや草臥れている雰囲気ですが見ノ越剣神社の本社にあたり、シーズン時の土日や祭事の際は麓から人が寄越されるらしいです。

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目当ての剣山御神水はこの神社の裏手、次郎笈方面に向かう巻道の途中にありますが……意外と遠い。しかも結構下る。

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ちょっと色々と立て込んだ感じの一角に到着しました。こちらが環境省日本の名水百選にも選定されている剣山御神水

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湧き水は柄杓で掬うタイプのもので漏斗も置かれています。淀んでないかと近付いて覗き込むと、水が湧き出す音なのかグラグラと常に低い音が響いているのが耳に入る……湧出量は相当のようです。安心してプラティパスに注ぎ込む。

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水場に隣接する社。無料で貰うのもアレなので、お賽銭を気持ち程度投げ込んでおいた。

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大剣神社への帰り道である登り返し。拝殿裏の大剣岩を見上げる……この付近は特に石灰質なのか灰色の石灰石が無数に落ちていた。脆いのか時折パラパラと音を立てて石が落ちてくる。怖いのでさっさと通過。

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神水を重々ザックに収納したら見ノ越方面のコースに復帰します。大剣神社までの間で大凡下ってしまったのか、以降は起伏の少ないトラバース路が続く。

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北斜面のトラバースなので残雪もそこそこありますが、道自体はよく整備されていて歩きやすい。ハイキングコースって雰囲気。

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程なくして西島駅の駅舎が見えてきました。シーズン時はリフトを利用してここまで上がってくる人が大半なので、一帯はなんだか登山口っぽい趣き。

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[8:46-9:01]リフト西島駅

ここも上の山小屋と同様に4月下旬からの営業。この時点では3月末なので動いていません。駅舎内を覗いてみるも当然の如く人の気配は感じられない。

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リフト乗り場からの展望。見える方面は先程と同じですが、標高が低くなったからか手前の稜線と接近したような印象を受ける。山肌にへばり付くように通された二本の国道も印象的。

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次に目指す丸笹山のピークを見据えます。標高的には殆ど変わらない高さのようで、水平に視線を向けると丁度その山頂に行き着く。

左を振り向けばひょっとこみたいな顔の木(椅子?)。ベンチ越しには三嶺石鎚山の山々もまだ見えます。

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見ノ越方面へ下ります。リフトが動いている時期はそこまで歩かれない道ですが、こちらも全く問題無くハイキングコース然に整備されています。

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西島駅から少し下がった所にテント場があります。わざわざ片道1時間掛かる一ノ森まで移動せずとも、ここでテントを張って翌日空荷で山頂を往復すれば良かったのでは? そうすれば次郎笈の水場に寄る必要も無かったし……と、過ぎた事を悩んでも仕方ないので先へ。くよくよせず行こう。

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樹林帯のトラバース路を下っていきます。大きな傾斜もなく軽快に歩ける道。

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登山道の様子。至ってノーマルな登山道。

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この付近で人とすれ違う事が急に増えました。西島駅から見ノ越に下るまで10組以上でしょうか。前日は数人、前々日までの2日間は誰一人と遭遇しないという孤独を極めた登山が一転して賑やかに。

そして自分のような大荷物野郎は珍しいのか、どこから来てどこに行くのかと結構な頻度で突っ込まれる。その際、土佐岩原と言っても100%通じないので三嶺の方からと回答。納得して頂けた。

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休業中のリフトを潜っていく。こういう文明の利器を使って、風を感じながら楽々下るというのも魅力的。動いていたら乗ろうか乗るまいか悩んだかもしれない。

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丸笹山を見上げる。相当標高が下がってしまったようで、山頂部に広がる笹原は見えなくなった。

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見ノ越は剣山と丸笹山の間の大きく標高が下がった鞍部、所謂峠となる地形に位置してます。駐車場や神社仏閣等の各施設はそこから西側に少し下った所に固まってありますが、峠上にも何らかの神社の社殿が建ってます……名前は調べたけど分からなかった。

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ここが歴とした最鞍部。コースとしては整備されていないものの、尾根上をそのまま突き進めば直接丸笹山にも登れるとの事。ぱっと見た感じ頑張れば歩けそうな尾根筋ですが、地形図を見ると等高線がそこそこ密になっている箇所もあり、軽装の日帰りはともかく重たいザックを背負ってとなると微妙の極み。初日のように灌木とのバトルを強いられるかもしれない。

色々思い悩んだ結果、ひとまず下の剣神社に寄って話を聞いてみる事に。

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社殿の近くにはフキノトウが芽吹いていました。山にも春が訪れつつある。

見ノ越→夫婦池→丸笹山

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[9:33-10:32]見ノ越

山道を下ると剣神社の大きな社殿が視界に入ります……そこで御朱印貰うついでに丸笹山への道を聞いた所「行く人は偶に居るけどおすすめはしないよー、その荷物じゃやめといた方がいいんじゃない?」との事でしたので、夫婦池を起点とした正規のコースから登る事に。

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神社の様子。登山口は境内の脇にあるので、道すがら立ち寄って安全を祈願する登山者の姿が目立つ。

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御朱印頂きました。神社の御朱印帳、最後に貰ったのは大峯奥駈道の金峰神社なので約1年半ぶりの追加です。後に寄った伯耆大山麓の大神山神社でも貰い残す所2ページ。8年前に江島神社から始めたこの御朱印集めもようやくゴールが見えてきた……全部埋まったら一つの記事にしよう。

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神社の境内から国道の方を臨む。物凄い山奥には違いないんですが、神社や寺院、民宿等が平地の乏しい山間に所狭しと並んでおり、一つの集落を形成している。

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神社の参道を下って国道へ向かいます。

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参道の横に円福寺と呼ばれる寺院が建っています。元来ここは上にある剣神社の別当寺で、社殿もどことなく神社建築っぽくて神仏習合の名残がありますね……大元はどちらも修験道を主体とした山伏寺であったとされています。

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境内の様子。正面に結界のようなものが設けられており、ここで護摩焚きである柴燈大護摩が行われます。

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国道に下ってきました。鄙びた感じの民宿や食堂が立ち並んでいて、昔ながらの観光地というムード。

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お店の一つを覗いてみると、非常に唆られる感じのメニュー表が店頭に掲げられていました。アルファ米生活に辟易しグルメに飢えていたという事もあって、街灯に誘われる蛾のように引き寄せられてしまう。

到着時点ではまだ9時台。お店の人が店の前で掃除をしていたくらいなので内心やってないだろうなーと思いつつ駄目元で聞いてみるも、蕎麦くらいなら用意できるよとの事。どうやら宿泊者や日帰り登山者向けに昼食用のおにぎり弁当を売っているらしく、その為に早くから店を開けているようでした。やったぜ。

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この付近の名物である祖谷そばを注文。四国の麺といえば何を差し置いてもうどんですが、ここ徳島県の祖谷地方では古くから蕎麦の栽培が盛んという事もあって例外的に蕎麦が名産。

古くからこの地方で食されてきた祖谷そばですが、祖谷そばという名のブランド自体はそこまで古いものではなく、もとは阿波池田駅の立ち食い蕎麦(現存しない)をその名で売っていた所、次第にその名が全国区へ知れ渡ったとのお話。ここで頂いたものも、そうした駅の立ち食い蕎麦を彷彿とさせるようなカジュアルさや昭和ノスタルジー的な感じを受けるお蕎麦でした。

そしてビールがあると気付いたらまあ頼まずにはいられない訳で。朝っぱらからビールを煽り蕎麦を啜りながら、テレビで流れる選抜高校野球を眺めるという至福のひととき……至福過ぎて完全に腑抜けてしまい、この後の行程に大きく支障を来す事になる。

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店内で売られていた手ぬぐい。剣山系の主要ピークが記されたものですが、山のデザインがたこ焼きみたいでやけに気になった。帰った後、ふと思い出して欲しくなるタイプのアイテム。

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腹ごなしを済ませた所。空になったグラスを握ったままぼーっとテレビを眺めていると、ふと我に返る。先に進まねばと、慌てて支度を済ませて出発。

ちなみに参道の入口に湧き水があり、ここで本日の夕食用の水を補給しました。飲用の可否は不明ですけど、たぶん大丈夫でしょう。

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見ノ越は3方面の国道がぶつかる交通の要衝ですが、どの方面も1車線から1.5車線ぐらいの道幅で林道と大差ないです。舗装に関しては綺麗にされていますが。

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丸笹山の登山口である夫婦池方面に向かって国道上を歩き始めます。谷間の向こうには三嶺の山体が聳えている。

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こちらは見ノ越剣山。道路や建造物といった人工物が視界に入る所為でそう感じませんが、本当に人里離れた山中にあります。

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三嶺方面を望遠で。前日歩いた三嶺、カヤハゲ、白髪山分岐の辺りの稜線が鮮明に見えますね。

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もやしみたいな太さの酷道もとい国道を歩いていく。途中、三好市つるぎ町の境界には、またきてたもれ奥祖谷との看板が……今回の登山では祖谷渓は殆ど経由してないので祖谷に来たという感覚がまるで無かったのですが、見ノ越はギリギリ祖谷の定義に入るのかな。

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国民宿舎であるラ・フォーレつるぎ方面への分岐手前には案内看板がありました。分岐には倒壊寸前の廃屋が建っており、そこから脇道を進んでいく。

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[11:08-11:16]夫婦池

交差点の横にあるのが夫婦池の雄池。ちょっと淀み気味で辺りに小さな羽虫が飛び交っていますが、湖畔でのキャンプも可能との事です。対となる雌池は国道の反対側にあるらしいのですが気付かず通り過ぎてしまった。

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湖畔に幾つか見られた石像。見た感じ道祖神ではないですね。十八番恩山寺薬師如来と辛うじて読み取れるので、全国的によくあるミニ四国八十八箇所の一つでしょう。確認していませんが、恐らく池の外周やその周辺の散策路等に他の八十七の石像も設置されているのではないかと……随分古びてますがいつ頃のものでしょうかね。

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雄池から少し進んだ先には宿泊施設であるラ・フォーレつるぎの建物、元は国民宿舎の剣山荘といったらしい。丸笹山の登山口はその向かい側にあります。

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登山道に踏み込むと一転して木々生い茂る樹林帯。剣山や三嶺辺りでは見られなかった落ち着いた雰囲気の苔の森が広がる。

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道の様子。剣山程には人は来てないようですが登山道は良く整備されていました。

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途中、草地になったり広葉樹林に入ったりと植生の変化が多い。

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再び苔の多い針葉樹林へ。この日は少し暑かったので偶に木陰を通り抜ける風が心地よく感じた。

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明るい雰囲気の登山道。新緑の季節ともなれば、また違った雰囲気でしょうね。

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山頂一帯は笹原になっています。区間は短いですが、この付近のみ若干傾斜が急でした……大した登りではないのですが、ビールが染み込んだ身体では少ししんどい。

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周囲は背の高い樹木も少なく展望も中々です。左に剣山、次郎笈三嶺。右側に祖谷山地。中央には塔丸方面に稜線が伸びている。距離的にも大きく移動した為か、これまで見てきた景色とはまた印象が違いますね。

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緩やかな笹の登りの先に山頂が見えました。登山口からちょうど1時間程度、展望も良いですしハイキングの山としては手頃ですね。

丸笹山→赤帽子山

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[12:14-12:46]丸笹山

剣山から見ノ越を挟んで反対側、丸笹山のピークに到着。一枚板の山頂看板が良い味を出している。

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山頂からの西側方面の展望。直下には緩い傾斜の笹原が広がっており開放感があります。

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展望のメインはやはり堂々とした剣山の山体。峠を一本挟んだ先と距離的にも近いので非常に大きく見える。

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笹原越しに塔丸剣山、次郎笈の山々……ここで自分と同様に赤帽子山に向かう方と遭遇。丸笹山以降のコースはそこまで人が歩いてないような雰囲気だったので一安心。同じ方面に行く人が居るというだけで心強い。

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剣山の山頂を望遠で覗いてみる。リフトの西島駅や山頂の幾つかの宿泊施設の他、ぼちぼち人の姿も見えますね。

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本日の出発地である一ノ森のピーク。剣山方面からはるばる縦走してきたのか、こちらの山頂にも人の姿があります……ちなみにヒュッテの建物やテント場はこの裏手にあるので、ここからでは見えない。

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剣山の右背後、尾根伝いに続く次郎笈。力強さと淑やかさが同時に感じられる、素晴らしき山容。

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三嶺を単体で。こちらの方面から見ると山頂部は天狗塚のように均衡の取れた三角形に見えますね。ちなみに左の写真、カヤハゲの左側に見えるのは前々日登った綱附森のピークだったり。

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中々良い雰囲気の塔丸方面の稜線。丸笹山とは殆ど変わらないくらいの標高ですが、登山口となる夫婦池からは片道2時間程度と距離がある。三嶺剣山の縦走の時も時々横目に見えていたという事もあり、時間に余裕があれば往復してみたかったピーク。またの機会に。

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こちらは東側の展望。左側の少し下がった所にこれから向かう赤帽子山が見えます。右側には一ノ森から先に続く剣山系の稜線が延々と……今回は途中で北に方向転換しましたが、あのまま東に進んでも面白そうだったなと思えるような険しい山並みが続いている。

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山頂部が平たい笹原となった赤帽子山の山頂。丸笹山よりは幾らか標高が低いので見下ろすような形になります。良さげな感じの山ですが結構距離ありそう。

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最後に山頂を一巡。登山口から往復2時間弱、お手軽に登ってこれる山にしては中々良い感じのお山でした。

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赤帽子山方面に向けて出発します。手持ちの地図(8年前のもの)ではコースは北に伸びる尾根筋をそのままなぞるように通っているのでその方面に移動……道が途切れている。

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人が殆ど通らない縦走路なんだろうなと思い込み、何の疑いもなく藪道に突っ込む。こんな感じで歩きにくい道が続くようなら、赤帽子山かその少し先でテントかなーとか呑気な事を考えながら。

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適当に下っていたら少し東側に逸れてしまったので、強引にトラバースして修正。尾根そのものは読みやすい。

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急に明瞭な道に出ました。そこには赤帽子山方面と記された指導標も……どうやらここ何年かの間に道が付け変わっていたらしいです。またこのパターンか。

良い子の皆、地図はできるだけ新しいものを用意しようね(二回目)。

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平坦で歩きやすい道……なんだか拍子抜けしましたが道が良いに越したことはないです。

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赤帽子山が樹木の間から垣間見える。丸笹山から赤帽子山までは標準コースタイム1時間15分とそこそこ距離があります。

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先程まで居た丸笹山を見上げる。あの斜面を無理矢理下ってきたのか。

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赤帽子山までの縦走路はほぼ平坦で、その分を距離を歩かせられるタイプの道……登山的には楽な部類の道なんですけど、見ノ越で摂取したスーパードライがこの時点でもまだ上手く代謝できていないのか、妙に身体が怠くペースが上がらない。

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最鞍部の笹原です。ここから国道方面への登山道が分岐しており、赤帽子山登山においては最短となるコース。

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登り返しの傾斜もゆるゆるで歩きやすい。

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黙々と歩いていると赤帽子山のピークが近付いてきました。帽子っぽくも見えますが赤くはない。

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行く先に見える赤帽子山と木の枝に囲まれた中の剣山

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山頂を目指して登り詰めていく。傾斜は緩いものの距離があり中々辿り着けない。

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赤帽子山の山頂は南北に細長く、山頂看板の立つピークは北側に進んだ所にあります。暫くは平坦な尾根を進みますが……意外と長い。

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振り返り丸笹山。右後ろに塔丸。その間には三嶺。背の低い笹に覆われた明るい印象の丸笹山ですが、こちら側は樹林に覆われ黒々としている。

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緩い丘のような雰囲気の赤帽子山のピークが見えてきました。

赤帽子山→中尾山

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[14:11-14:41]赤帽子山

丸笹山から1時間半近く掛かって赤帽子山に到着……起伏は少ないのに意外としんどかった。荷物を放り投げて大休止。

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山頂周辺の展望。片側が樹林帯であった丸笹山に比べ、こちらは全体が笹原という事もあって360度の展望。ついゆっくりしたくなる。

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丸笹山方面に続く尾根道。山頂部に上がってからが結構長かった。

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三嶺を望遠で。先程まで割と近くに見えていたのに、すっかり遠ざかってしまった。

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ここも丸笹山と同様、谷筋一本挟んだ先に見える剣山が迫力満点。壁のようである。

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こちらは、これから向かう先である中尾山の方面。平坦な山頂部はもう少し先まで続いている様子。

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中尾山方面に進みます。丸笹山で出会った方とはこの山頂でもお会いしましたが、そのまま夫婦池方面に引き返していったのでこれにてお別れ。以降、麓に降りるまで誰一人と会わず。

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ふと目に入った樹木。盆栽のような曲線美。

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暫くなだらかな笹尾根を下っていきますが、少し進んだ先には樹林帯が広がっている。

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次第に木々が増えてきた頃。樹林帯に入っても起伏は殆ど無いように見えます。

翌日歩く予定である八面山方面の稜線も尾根続きの中尾山の背後に伸びていますが、天気予報曰く朝から雨風が酷いとの事。予定通りのコースを辿るのであればもう少し進んでおきたい所ですが、途中下山の場合は中尾山すぐ裏手の犬石峠から舗装路を伝ってそのまま下る事になるので、この日あまり頑張って先に進んでも意味がない。

嵐の中稜線歩きした所で楽しい訳がない上、予定しているコースはそれなりの難路。となれば止めてこうとなるのが当然の判断……そう考えが決まると一転して歩く気力が無くなり牛歩ペースに。

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先に進む気が削がれてこの辺でテントを張るのもいいなとか思い始めるが……翌日朝一番のバスに乗る為にも、もう少しだけ進んでおきましょう。

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笹原エリアの末端。魔界にでも生えてそうな枯れ木が紛れていた。

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殆ど起伏のない尾根道です。歩く人も少ないのか道筋も急に薄くなる……けど昔はそれなりに人気があるコースだったのか、朽ちかけの指導標が多く目につく。

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人気のなさそうなコースですが、大きな登り下りは特に無く歩きやすい。

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中尾山が見えてきました。当初はそこから先のコースが悩み所で、道無き尾根を伝って直接降りるか、中尾山高原に一旦降りて林道から尾根上に復帰するか、どちらにするべきか迷っていましたが……翌日は犬石峠からそのまま下山する事に決まり急ぐ必要は無くなったので、時間は掛かるものの無難そうな後者のコースを選択。

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雲が増えて薄暗くなってきました。なんだか翌日荒天という予報を裏付けているようでテンションだだ下がり。

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[16:08]中尾山展望台到着

テントを張るのに良さげなスペースを見つけたので本日はこれにて打ち止めです。更に先に進もうとすると林道に行き当たってしまうので、張るのであればこの辺りが最後のポイントだろうと判断。

かつては写真の正方形のスペースに東屋が建っており中尾山展望台という名の展望地として整備されていたらしいのですが、次第に手が入らなくなったのか現在では木が生い茂っていて展望は皆無に近いです。

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テントを設営……するも、一帯は固く均されていてペグは全く刺さらない。なので適当な石を拾ってきて括り付ける。翌日は荒れるという事なので特に念入りに。

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最近は未明から日没頃まで歩き通すようなハードな行程が多かったので、明るい時間帯から夕食の用意を始めるのは久々な気がする。

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お酒を呷りながら湯沸かしタイム。登山していて最高の時間と言えば山頂からの展望を堪能している時に他なりませんが、こうしてテント内でのびのびしている時間も捨てがたい。

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つまみは普段は乾き物中心ですが、この日は時間に余裕があったのでフライパンで肉を焼く。コンビーフハッシュドポテト、程良い塩気が疲弊した身体に染みる。

次回記事『剣山系縦走その5』に続く。

inuyamashi.hateblo.jp