山とか酒とか

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【2021年11月】天守山地から御坂山地、情報と記録

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2021年11月、天守山地及び御坂山地方面の縦走登山に出掛けてきました。この記事ではその時の情報などを記しますので、実際に登る際の参考にして頂ければ幸いです。

目次

山域の案内

まず最初に今回行った山域の簡単な説明、公共交通機関を利用する際の登山口までの交通アクセスの紹介等をさせて頂きます。

天守山地(天子山地)

広域地図を広げてみると富士山の東西南北を取り巻くように山地が続いている事が分かりますが、天守山地はその西側、富士の裾野(朝霧高原)と富士川に挟まれた所に位置しています。主峰の一つである天子ヶ岳から天子山地とも呼称されます。

最高峰は北部、本栖湖の側に位置している毛無山で標高は1,964m。そこから南端の天子ヶ岳まで尾根が続いており縦走路も整備されています。しかし大部分が破線コース(難路)の扱いなので、毛無山天子ヶ岳、長者ヶ岳等の一部のピークを除いて静かな山歩きが楽しめる山域です。

天子ヶ岳・長者ヶ岳

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天子ヶ岳、長者ヶ岳共に白糸の滝田貫湖からの軽いハイキングが楽しめる山として知られています。田貫湖を拠点にして天子ヶ岳、長者ヶ岳の双方を周回するのが定番のコースで、行程としては5~6時間程度。家族連れでも安心して歩ける程度にはコースも整備されており、展望に関しても長者ヶ岳の山頂からは間近に迫った大きな富士山を楽しめたりと申し分ありません。

公共交通利用の場合はバス利用となります。天子ヶ岳の場合は富士宮から富士急静岡バス立石バス停にて下車。長者ヶ岳の場合は田貫湖畔の休暇村富士バス停にて下車となります。

【時刻表】富士急静岡バス(富士宮駅~白糸滝入口・立石・休暇村富士)

山梨県側の富士山駅及び河口湖駅から富士宮、そして東海道新幹線新富士と結ぶ富士急行バスの路線も利用が可能ですが、こちらは快速バスという扱いの為に上記のバス停には停車しません。白糸滝入口バス停で富士急静岡バスの路線に乗り継ぐか、途中のバス停から直接歩き始める事となります。後者の場合、天子ヶ岳は白糸滝入口バス停、長者ヶ岳は畜産試験場北入口バス停がそれぞれ最寄りとなります。

【時刻表】富士急行バス(新富士駅・富士宮駅~白糸滝入口・畜産試験場北入口~河口湖駅・富士山駅)

毛無山・雨ヶ岳・竜ヶ岳

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毛無山天守山地の最高峰で、避暑地として知られる朝霧高原本栖湖と隣接した風光明媚なエリアに位置しています。標高は2000に僅かに届かないながらも山域の中では一際高いピークで、遠く離れた山々からもその山容を窺う事ができます。

こちらは二百名山の一つに数えられているので特に人気がある山ですが、標高が高いだけあって麓からの標高差も大きく、行程もそれなりに長い。ハイキングというよりは登山寄りの山岳です。ピークハント的に単体で登られる事も多いですが、周辺の雨ヶ岳、竜ヶ岳等とセットで登る周回コースも人気です。

バス利用の場合、富士急行バスの新富士駅、富士宮から河口湖駅富士山駅を結ぶ快速バスの利用が一般的です。毛無山を麓登山口から登る場合は朝霧グリーンパークバス停、もしくは道の駅朝霧高原バス停。端足峠から雨ヶ岳、及び竜ヶ岳を経由する場合は根原バス停。本栖湖畔から竜ヶ岳に登る場合は本栖湖バス停の利用となります。

【時刻表】富士急行バス(新富士駅・富士宮駅~朝霧グリーンパーク・道の駅朝霧高原・根原・本栖湖~河口湖駅・富士山駅)

他、富士宮を発着する路線バスの猪の頭バス停から歩き始める事も可能です。上記の快速バスの本数は1日3往復のみと非常に少なく利用しづらいので、こちらのバスの乗車も併せて検討してみると良いしょう。ただし猪の頭バス停から麓登山口まで1時間半程歩く必要があります。

【時刻表】富士急静岡バス(富士宮駅~猪の頭)

下部温泉から登るルートも一定の人気がありコースも整備されていますが、下部温泉駅から登山口まで2時間半程度歩く必要があります。バスの便もありません。

御坂山地

御坂山地富士山から北方面、富士五湖甲府盆地を隔てるように位置している山域です。麓から比較的近い事から日帰り登山において人気の山域で、週末頃になると首都圏からのハイカーで特に賑わいます。最高峰は御坂黒岳(1,792m)で、次点が三ツ峠山(1,785m)、3番目が鬼ヶ岳(1,738)となり、似たような高さのピークが続いています。

先に紹介した天守山地とは山続きとなりますが、本栖湖近辺で大きく落ち込んでたり、登山道が整備されていない区間もあるという事もあって、両山域を跨ぐ縦走はマイナーです。しかし挑戦してみたいという方向けに後程記載します、天守~御坂を縦走される方向けの案内の項にて軽く紹介致しますので、検討している方はご覧下さい。

パノラマ台・三方分山

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パノラマ台三方分山は御坂山地の西端、本栖湖及び精進湖の外周を取り巻く山脈上に位置しており、標高もそこまで高くないので毛無山等と比べるとカジュアルに登られる山々です。コースも主要のものであれば概ね良く整備されているので、家族連れのハイキングでも問題無く歩けるでしょう。

バス利用の場合、富士急行バスの新富士駅、富士宮河口湖駅富士山駅を結ぶ快速バスの利用が可能である他、河口湖駅を発着し本栖湖方面を周回する周遊バスの利用もできます。パノラマ台を烏帽子岳経由で登る場合は本栖湖バス停。精進湖から根子峠経由でパノラマ台、もしくは精進峠から三方分山に登る場合はパノラマ台下バス停。女坂峠経由で三方分山に登る場合は精進バス停での下車となります。

【時刻表】富士急行バス(新富士駅・富士宮駅~本栖湖・パノラマ台下・精進~河口湖駅・富士山駅)

【時刻表】富士急行バス鳴沢・精進湖・本栖湖周遊バス(河口湖駅~精進・パノラマ台下・本栖湖)

他、中之倉峠経由でパノラマ台に登る事も可能です。現行千円札の裏面の富士山の撮影地を通る事から人気のあるコースですが、その登山口となる浩庵荘入口を経由するバスは2021年度の改正をもって廃止になりました。よって登山口までのアクセスは本栖湖バス停から湖畔沿いを歩く必要があります。(徒歩1時間程度)

鬼ヶ岳・節刀ヶ岳・十二ヶ岳・王岳

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鬼ヶ岳・節刀ヶ岳・十二ヶ岳・王岳の付近は富士五湖の中でも西湖に隣接した山々で、麓からの標高差がそれなりに大きい上に稜線近くには岩場も多いので、御坂山地という山域の中では比較的険しいエリアとなります。しかしどのピークも日帰りが可能なので、少し手応えのある所に登りたい時はおすすめです。

バス利用の場合は河口湖駅を発着する富士急行バスの西湖周遊バスの利用がメインとなります。王岳を最短経路で登る場合と鍵掛峠を経由して王岳と鬼ヶ岳、雪頭ヶ岳を経由して鬼ヶ岳に登る場合は向かう場合はいやしの里根場バス停。十二ヶ岳経由で鬼ヶ岳・節刀ヶ岳に登る場合は十二ヶ岳登山口バス停もしくは森下キャンプ場バス停。毛無山経由で十二ヶ岳方面に登る場合は長浜バス停もしくは毛無山登山口バス停がそれぞれ登山口のアクセスとなるバス停です。

他、富士山駅河口湖駅を発着する一日一往復のみ西湖民宿行きの一般路線バスもありますが、時刻的に登山としては使いづらいです。停車するバス停も周遊バスのものとは違うので利用の際はご注意下さい。

【時刻表】富士急行バス西湖周遊バス(河口湖駅~長浜・毛無山登山口・森下キャンプ場・十二ヶ岳登山口・いやしの里根場)

【時刻表】富士急行バス西湖民宿行き(富士山駅・河口湖駅~長浜・文化堂トンネル・西湖前浜・桑留尾・根場民宿)

王岳を精進湖方面から女坂峠を経由して登る場合、富士急行バスの新富士駅、富士宮河口湖駅富士山駅を結ぶ快速バスの利用が可能です。また、河口湖駅を発着し本栖湖方面を周回する周遊バスの利用もできます。どちらの場合も精進湖畔の精進バス停から登り始める事になります。

【時刻表】富士急行バス(新富士駅・富士宮駅~精進~河口湖駅・富士山駅)

【時刻表】富士急行バス鳴沢・精進湖・本栖湖周遊バス(河口湖駅~精進)

北側の登山口となる笛吹市芦川村方面もバスでのアクセスが可能です。その際は石和温泉駅から笛吹市営芦川バスの利用となり、鍵掛峠を北方面から登る場合は鶯宿バス停、大石峠経由で節刀ヶ岳方面に向かう場合は上芦川バス停がそれぞれ最寄りとなります。

ちなみに富士山駅河口湖駅から旧芦川村内を経由して石和温泉駅を結んでいたバスは2021年度の改正をもって廃止になったので、現状では富士五湖エリアと旧芦川村を跨ぐバス路線は存在しません。うっかり反対側に降りると帰って来られないので注意が必要です。

【時刻表】笛吹市営芦川バス(石和温泉駅~上芦川・鶯宿)

他、富士五湖エリアから大石峠経由で節刀ヶ岳方面に登る場合、若干登山口と距離がありますが、河口湖駅から富士急行バス河口湖周遊バスを利用、河口湖自然生活館バス停での下車となります。もう少し登山口近くまで運行される大石プチペンション村行きの路線も存在しますが一日一往復のみの設定で時刻も登山向けではありません。

【時刻表】富士急行バス河口湖周遊バス(河口湖駅~河口湖自然生活館)

【時刻表】富士急行バス(河口湖駅~大石プチペンション村)

御坂黒岳

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御坂黒岳御坂山地においての最高峰であり、三ツ峠山に次いで人気の高い山です。かつての鎌倉往還の街道の峠越えで知られる御坂峠の程近くに位置しており、道路が標高の高い所を経由していて登山口も稜線に近い所にあるので、標高の割には登りやすい山としても知られています。

山頂こそ鬱蒼としていて地味ですが、少し南に移動した所に展望地があり、富士山及び河口湖方面の展望を楽しむ事が可能です。また、西側の新道峠にはFUJIYAMA展望テラスという名の展望デッキが設けられており、登山目的ではない観光客の姿も一際多いエリアです。

バス利用の場合は富士急行バスの富士山駅河口湖駅石和温泉駅甲府駅を結ぶ都市間バスを利用、新御坂トンネルの河口湖寄りの三ツ峠登山口バス停から登るのが主流です。また、北側から御坂峠経由で登る場合は藤野木バス停で下車となります。

旧御坂トンネルを起点として登る場合は富士急行バス、三ツ峠登山口を経由する天下茶屋行きの路線の利用で、終点天下茶屋バス停での下車となります。

【時刻表】富士急行バス(富士山駅・河口湖駅~三ツ峠入口・藤野木~石和温泉駅・甲府駅)

【時刻表】富士急行バス(河口湖駅~三ツ峠入口・天下茶屋)

河口湖畔から南側の尾根を直登する場合は久保田一竹美術館前バス停、展望デッキのある新道峠に登る場合は河口湖自然生活館バス停がそれぞれ最寄りとなります。

【時刻表】富士急行バス河口湖周遊バス(河口湖駅~久保田一竹美術館・河口湖自然生活館)

笛吹市芦川村から登る事も可能です。その場合は石和温泉駅から笛吹市営芦川バスを利用し、上芦川バス停で下車。大石峠までの登山道が伸びている他、水ヶ沢林道から新道峠、すずらん峠までのトラバース路と幾つかコースのバリエーションが存在します。

ちなみに現在、上芦川バス停付近の芦川農産物直売所(おごっそう家)から新道峠の直下にあるFUJIYAMAツインテラスまで無料送迎バスが運行されています。公共交通を利用しての旧芦川村内までの移動は少々面倒であるものの、御坂黒岳に登るだけであればこちらが現在の最短コースとなります。

【時刻表】笛吹市営芦川バス(石和温泉駅~鳥坂トンネル・上芦川)

【時刻表】FUJIYAMAツインテラス無料送迎バス(おごっそう家~FUJIYAMAツインテラス)

三ツ峠山

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三ツ峠山御坂山地の中でも特に人気があるピークで、古くから信仰の山として知られています。山頂はその名の通り三つあり、電波塔のある御巣鷹山、最高峰の開運山三ツ峠山荘近くの木無山と狭い範囲に並んでいます。

人気の理由は付近の鉄道駅からバスを利用せずそのまま登れてしまうという、アクセスの至便さに尽きます。特に富士急行三つ峠駅から表参道を経て登るコースは古来より人気があり、週末になると日帰りの登山者で賑わいます。他、少々ロング行程となりますが南側に伸びる府戸尾根を天上山、河口湖駅方面に下るコースもなだらかで歩きやすく、一定の人気があります。

前述した通り駅からそのまま登れる事が利点ですが、山頂近くの登山口までバスを利用する事も可能です。最も近いのは山頂北西の三ツ峠登山口で、こちらを登り始める場合は河口湖駅から富士急行バスを利用し三ツ峠登山口バス停で下車となります。他、新御坂トンネル南側の三ツ峠入口バス停や天下茶屋バス停を起点として御坂山、清八山と尾根伝いに経由する事も可能です。

【時刻表】富士急行バス(河口湖駅~河口局前・三ツ峠入口・三ツ峠登山口・天下茶屋)

【時刻表】富士急行バス(富士山駅・河口湖駅~三ツ峠入口~石和温泉駅・甲府駅)

難路扱いですが山頂北東側、北口登山口から登るコースも存在します。その場合、都留市駅から富士急山梨バスを利用し終点の宝鉱山バス停で下車します。

【時刻表】富士急山梨バス(都留市駅~宝鉱山)

笹子峠西側の山域(達沢山等)

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清八山の西に位置する八丁山のピークから大沢山、カヤノキビラノ頭を経て笹子峠、また北東方面の達沢山に伸びる尾根が存在しますが、こちらは殆どが難路扱いの破線コースという事もあり、一部の藪山好きを除いて利用は芳しくありません。展望も所々で開けた所がある以外は木々が茂っていて殆ど皆無に近いです。しかしエリア内に山梨百名山の一つとされる達沢山があるので、こちらをピークハント的に登られる事は多いようです。

達沢山に登る際にバスを利用する場合、富士急行バスの富士山駅河口湖駅石和温泉駅甲府駅を結ぶ都市間バスに乗り立沢バス停で下車。京戸山方面から登る場合は勝沼ぶどう郷駅から甲州市民バスを利用して釈迦堂入口にて下車し、京戸川の上流を登り詰めます。

【時刻表】富士急行バス(富士山駅・河口湖駅~立沢~石和温泉駅・甲府駅) 

【時刻表】甲州市民バス勝沼地域バス(勝沼ぶどう郷駅~釈迦堂入口)

蜂城山及び蚕影山から登る場合は石和温泉駅から笛吹市一宮循環バスを利用。蜂城山は石くら橋ミニ公園前バス停、蚕影山はももの里温泉バス停がそれぞれ最寄りですが、達沢山から北西方面に伸びるコースは殆ど未整備に近い状態なのでルートファインディングは必至です。

【時刻表】笛吹市一宮循環バス(石和温泉駅~ももの里温泉・石くら橋ミニ公園前)

他、笹子駅から笹子峠を経由してカヤノキビラノ頭に登ったり、大沢山北東の尾根から主稜線に出たりとコースのバリエーションは豊富ですが、どれも難路扱いなので山に慣れている人向けです。

天守~御坂を縦走される方向けの案内

こちらでは実際に天守山地から御坂山地まで縦走する際の注意点を纏めておきますので、ロング縦走がやりたい人は参考にして下さい。

コース状況

稜線上は概ね整備されていますが、一部難路扱いの箇所もありますので注意箇所を紹介致します。

長者ヶ岳~熊森山~雪見岳~地蔵峠
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難路扱いの破線コースである区間ですが、整備が行き届いているので殆ど一般コースと同等の道です。熊森山の前後で少し急な坂がある程度ですが、それなりに登山経験がある方であれば問題なく歩けるでしょう。

雨ヶ岳~御飯峠~仏峠~中ノ倉山
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雨ヶ岳から御飯峠までの区間は登山道としては未整備です。赤テープも偶に見掛けますが無い事の方が多いので、尾根を読みながら歩く事になります。尾根そのものは少し急峻であるものの読みやすく歩きやすいので、ルートファインディングに慣れている人であれば容易でしょう。御飯峠~仏峠~中ノ倉山区間は破線という扱いですが普通に整備されています。

ちなみに雨ヶ岳から端足峠、竜ヶ岳方面に向かい、一旦本栖湖に下ってパノラマ台から尾根上に復帰する事でこの区間を避ける事ができます。麓で水や食料の補給も可能なので、拘らない場合はこちらのコースをおすすめします。

女坂峠~王岳
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こちらは一般コースですが、暫く刈り払われていないのか藪が蔓延っています。道迷いの心配はありませんが、ノイバラ等の棘が多くうっかり掴んでしまうと惨事になるので気をつけましょう。また、王岳の直下は区間は短いですが結構な急坂で地面も脆く滑りやすいです。

八丁山~カヤノキビラノ頭~達沢山

天守山地から御坂山地までの縦走とするのであれば三ツ峠本社ヶ丸辺りで下山してしまえばいいので行く必要がない方面ですが、今回通ったのでついでに記載しておきます。

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八丁山の分岐以降は大沢山、カヤノキビラノ頭方面に破線コースが伸びていますが、途中の女坂峠の手前は恐ろしく急峻なので下りの際には注意が必要です。他、広尾根となった大沢山の山頂付近、大洞山への登り等、部分的に踏み跡が読みづらい箇所はありますが、概ねよく踏まれていて歩きやすいです。京戸山の手前の分岐から達沢山までの区間は一般コースなので特に問題無く歩けるでしょう。

達沢山~大積寺山~蜂城山
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登山道としては未整備の区間です。達沢山から少し下った所にあるももの里温泉方面の分岐まではテープが続いていますが、以降はあまり見掛けません。踏み跡も少ないので尾根を読みつつ進む事になりますが、途中の1,066m地点辺りは二重稜線になっているので現在地を確認しながら進みましょう。大積寺山での90度曲がる箇所は意外に分かりやすいですが、神領の山頂近くは倒木が非常に多く歩きにくい。

宿泊について

稜線上には避難小屋も含めて山小屋の類は存在しません。

水場について

稜線上には水場が皆無なので、水の補給の為には一旦尾根を外れて沢筋に下る必要があります。以下は実際に利用した水場ですが、晩秋の時点でも流れていたので凍結しない限りは利用できるでしょう。

地蔵峠
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毛無山の南側、地蔵峠から東の金山沢方面に下った所に水場があります。水量は豊富ですが、岩肌を伝うように流れているので漏斗の利用がおすすめです。稜線上から150m程下る事になるので水汲みの時間を含めて往復1時間程度見ておくと良いでしょう。

西側の金山遺跡付近にも水場があり、こちらの方は水量は乏しいものの稜線上から近いらしいですが、今回立ち寄っていないので状況は不明です。

女坂峠

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三方分山の東の女坂峠から精進湖方面に下った所で沢水を汲める箇所があります。こちらも100m以上下る事になるので、水汲み時間含めて往復1時間程度掛かります。ここまで来ると麓も近いので、一旦下って食料調達に出向いても良いかもしれません。

すずらん
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御坂黒岳の山頂からすぐ西側のすずらん峠近くにも水場が存在します。稜線上からトラバース気味に北東方向に進んだ先にあり、片道10分程度とこの山域の水場にしてはアクセスは良好です。

しかし水量は豊富とは言えないので季節によっては枯れている可能性もあります。湧いていたらラッキー程度に思っておきましょう。

実際の登山記録

今回は上記のコースで歩きました。

天守山地から御坂山地その1(白糸の滝→天子ヶ岳→長者ヶ岳)

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初日は例によって登山口までの移動日で、メインはどちらかと言うと麓の散策。富士宮浅間大社を巡った後に市内の酒蔵を訪問したり、その後は登山口近くの名勝地である白糸の滝を見物したりと観光の比重が大きい一日となりました。いざ登山という頃には既に正午も近く天子ヶ岳、長者ヶ岳と僅かに登る程度ですが、軽量化を試みた前回の槍穂高連峰の縦走から打って変わって無節操に荷物を詰め込んだので初っ端から結構なしんどさ。結局、長者ヶ岳到着時点で辺りは薄暗くなってしまい行動終了となりました。

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天守山地から御坂山地その2(長者ヶ岳→熊森山→雪見岳→地蔵峠→毛無山)

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長者ヶ岳から天守山地の稜線上を北上し毛無山を目指す一日です。スタート以降、毛無山手前の地蔵峠まで難路扱いの破線コースが続いているので気を引き締めて取り掛かりましたが、終始一般コース並に道が良く拍子抜け。しかし全体的に木々が深く茂る地味な稜線で、たまに開ける事があっても雲が多く地味な展望、その上に地味なアップダウンも多く結構な疲労感。破線を越えた先、地蔵峠での往復1時間の水汲みの後は毛無山への長い登り返しとなりますが、登り詰めていくと次第に晴れてきて富士山も見えるようになりテンションも上がる……しかし毛無山の山頂に到着する頃にその姿は雲に覆われてしまい、そのまま辺りが暗くなって一日を終えました。

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天守山地から御坂山地その3(毛無山→雨ヶ岳→仏峠→中之倉峠→パノラマ台→精進峠)

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三日目は富士五湖である本栖湖精進湖エリアを目指して進みます。まず最初に毛無山からの御来光……と期待するも前日の雲が残っており見えず。しかし雲は次第に流れていき一転して好天に。毛無山からタカデッキを経て雨ヶ岳に至るコースは今回の登山においてのハイライトと言っても良い程の風光明媚な稜線歩きとなりました。雨ヶ岳以降は竜ヶ岳に向かわず稜線に沿って仏峠に下りますが、こちらは破線というだけあって結構な難路でした。その後は千円札の富士山で有名な中之倉峠の展望台を経由しつつ本栖湖を取り巻く稜線上を半周。登り返した先のパノラマ台からの展望を楽しんだ後、日が暮れて以降も先に進もうと試みますが、三方分山を目指す道中で真っ暗闇となり時間切れ。

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天守山地から御坂山地その4(精進峠→三方分山→王岳→鬼ヶ岳→節刀ヶ岳)

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行程が遅れているので未明より出発、未明の内に三方分山を経由して女坂峠に下りますが、そこからの水汲みもなんだかんだで往復1時間掛かり戻ってくる頃には明るくなっていました。稜線に復帰して以降は王岳への長い登り返しが続きますが、ここは一般コースの割には中々の難路。暫く藪払いがされた形跡がなく、コース上にイバラが蔓延っているのが辛かった。予定よりだいぶ時間を費やして王岳に登るとその後は多少道はマシになるも、今度は岩場の登り下りやトラバースが増えて手応えのある道は尚も続く。鍵掛、鬼ヶ岳と登り返す頃には既に日も傾き始めており、大石峠に向かう途中の節刀ヶ岳付近で行動終了。日没後は月食の鑑賞を楽しみました。

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天守山地から御坂山地その5(節刀ヶ岳→大石峠→新道峠→御坂黒岳→八丁山→大沢山)

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この日は当初の下山予定日でした。予定では八丁山から北西に伸びる稜線を辿って勝沼方面に下る予定だったのですが、これまで水を汲んだり難路に苦戦したりでじわじわ遅れが積み重なり、予定通りのコースを辿るのは不可能……しかし稜線上のすずらん近くの水場が枯れていなければ更に一日行程を増やす事ができるので、枯れていなければ先に、枯れていれば御坂山地の最高峰である御坂黒岳を登った後、御坂峠から下山というつもりで進路を定めます。結果的には水場は枯れておらず、安堵しつつ御坂黒岳に登頂。富士山方面の展望を楽しんだ後は御坂峠を越えて八丁山大沢山までの移動となりました。

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天守山地から御坂山地その6(大沢山→カヤノキビラノ頭→達沢山→蜂城山→勝沼ぶどう郷駅)

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最終日は破線路を辿っての下山日です。大沢山からカヤノキビラノ頭、そして山梨百名山の一つとされる達沢山を目指して稜線を歩きますが、難路扱いの割には意外に歩きやすい道。天気も雨予報だった割には意外に晴れてくれているので気分良く進めたのですが、達沢山以降、尾根伝いに蜂城山へと下る道は案の定の難路。とは言え尾根筋を外れないように心がけて歩いていたので神城山、蜂城山と特に問題無くスムーズに下る事ができました。下山後は未だ未訪問であった甲斐国一宮の浅間神社を回ったり、勝沼近くのぶどうの丘の温泉に浸かったり、隠れた名物である一升瓶ワインを調達したりと観光ムードでの締め括りとなりました。

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