陣馬山から高尾山(藤野駅→陣馬山→景信山→小仏城山→高尾山→高尾山口駅)
2021年8月、陣馬山から高尾山までの日帰り縦走登山に行ってきましたので、その時の情報などを記します。実際に登る際の参考にして頂ければ幸いです。
目次
経緯
本格的な夏山シーズンの到来となりました。去年の同じ時期は北アルプスの立山連峰を一週間くらい掛けて歩いたりして夏をそこそこ満喫できた訳ですが、さて今年はどこに行こう。秋には東北の山に行く予定なので、今回は軽めに常念岳とか霞沢岳とかその辺りとか、乗鞍岳を麓から登るのも楽しそうだなとかなんとか思索を巡らせていた訳ですが、8月中旬の長雨で全てお流れ。その直後にコロナのワクチン接種も控えていたので、今年の8月登山はほぼ断念という結果に終わってしまいました。
モチベも若干下降気味ですが、もしも次に行くとなれば9月以降。しかし最後に山に登ったのが6月、流石に3ヶ月近いブランクを挟んでテントを担ぐのは恐ろしいなという事で、ワクチン打って副反応に苦しめられる前に、足慣らしがてら軽く登っておくべきだろうと判断し一頻り思案。
とは言え、日帰り登山の為にわざわざ何時間も掛けて遠出するというのも自分の価値観的にはナンセンスなので、行き先はやはり近場、真夏の低山、殆ど修行のようで全く気が向かない。というように計画が具体化するにつれて次第に面倒になってましたが、渡りに船とも言うべきか、ちょうど母親が足の維持に陣馬山から高尾山の縦走するというので今回それに便乗してきました。
陣馬高尾と言えば、東京近辺在住で多少山を歩く人間であれば誰でも知っている定番中の定番の日帰り登山コース。確かに足慣らしとしては最適なんですけど、過去もう何度も歩いているコースなので目新しさは無い。同区間を暑かった記録も既に公開しているので改めて紹介するのもどうかと思ったんですけど……これが意外に景色が良かったので記事にしてみました。まあコロナワクチンの副反応で体調悪くて身動き取れず暫くどこも行けそうに無いというのが最たる要因なんですけど。
ちなみに陣馬山~高尾山の縦走路については以下の2つの記事にて簡単にですが紹介しています。どっちも冬に登った時の記録なので季節感的にはちょっとアレですけど。
今回歩いたコース
藤野駅→一ノ尾尾根→陣馬山
始発電車を乗り継いで西へ向かいます。この日の天気は曇りとの事でしたが、最寄り駅のホームから臨む東の空にはそんな事を感じさせない朝焼けが広がっていました。
今回のスタート地点である藤野駅に到着。前回の後閑とか群馬原町みたいな所と比べると全然近いですね。ほぼ近所みたいな感覚の駅。
[5:39]藤野駅出発
無人の藤野駅の改札を出て陣馬山方面に向かいます。陣馬山の登山コースとしては高尾駅から陣馬高原下行きのバスに乗って終点から登り始めるのが最短で、あまり歩けない人が一緒だったりすると専らそちらからになるんですけど、今回はコンスタントに山歩いている母親と一緒なので麓からのスタート。
藤野駅に来るのも久しぶりな気がします。最後に乗り降りしたのは丹沢主脈を大倉から縦走し青根に降りた際、路線バスを乗り継いで駅入口の看板にもあるやまなみ温泉方面から辿ってきた時以来でしょうか……この乗り継ぎルートは何年か前に一部区間の路線バスが廃止された事で過去帳入りしたものかと思われましたが、その後設定されたデマンドバスも引き続き地域住民以外でも利用できるとの事なので、現在でも一応使えるルートのようです。
雲は多いですが所々で晴れ間が見えています。天気予報的にはアレだったので、この日は展望もろくにない修行みたいな登山を想像していたんですけど、ちょっとは期待持てそうな感じ。
藤野駅横に生えていた謎の緑のモコモコ。なんだこの緑のモコモコ……って「緑のモコモコ」で検索してみたらヒット。ナデシコの一種らしいです。
線路を渡って北側へ。明かりは差し込みつつあるものの、空を覆う雲の層は依然として分厚く重々しい。
線路を渡ったすぐの所にトンネルがあります。古いトンネルのようで自動車一台が通れる程度の道幅。
トンネルの内部。中央には離合できるように拡幅された箇所がありますが、歩行スペースは基本狭い……の割にはスピードを出す車が多いので恐怖。
トンネルを抜けたら一転して山の中になりました。高尾の数駅先から数分程度歩いた所とは思えない景色。
道なりに北上していきます。途中、大きな長屋門を持つ民家が目を引く。江戸頃には養蚕等といった生業で割と裕福だった地域のようで、付近には重要文化財にも指定されている古民家もあるらしいです。
[6:07]陣馬山登山口バス停
陣馬高原登山口のバス停に到着。その名の通り、時間さえ合えばここまでバスを利用する事が可能……ですが駅から歩いて30分くらいですし、これから山を何時間も歩く事を考えると微妙な所。
藤野から陣馬山へ登るルートは幾つかありますが、今回は陣馬山の西側に伸びる一ノ尾尾根を辿っていくコースを進んでいきます。
登山口までのアクセスとなる舗装路を登っている途中から振り返った所。晴れているのか曇っているのか、これから一体どうなるのかよく分からない空模様。
意外に長い舗装路を進んでいくと登山道が分岐する箇所に到着。ここで新調したストックを装備。
空を見上げてみると先程よりも更に雲が広がりつつある様子。雨粒も散発的に地面を打ち付けており、これは途中から雨登山になるのではと戦々恐々。
一ノ尾尾根を進んでいきます。陣馬山までは基本的に登り一辺倒の道ですが、急登らしき急登はなく小さな上り下りを繰り返しながら進むタイプ。
道端にあった謎の標語と謎キノコ。謎標語は念入りにもボルトで固定されており謎の周到さが窺える。
次第にガスが流れ込んできて雨脚も強まってきた。
しかし雨は一時的なものですぐに降り止みました。木々の合間からは青空も見え、再び期待を持たせられる。
一ノ尾尾根は基本的には展望のない鬱蒼とした道。山頂である陣馬山まで似たような景色が続くので花でも眺めつつ歩く。
急に視界が開けたと思ったら既に陣馬山の山頂直下でした。先程の雨やガスはなんだったのかというような青空が広がってます。
少し進んだ所からの展望。正面には陣馬山から和田峠を挟んで向かいにある生藤山方面の稜線で、奥多摩三山の一つである三頭山の方まで続いています。他にも大菩薩嶺とか奥秩父方面の山々とか気になるものが色々見えていますが詳細は後程。
少し角度を変え西側方面の展望。奥には大菩薩連嶺、手前には権現山、扇山と見えています。
陣馬山からの展望
[8:28-8:57]陣馬山
コースタイムより少し遅れて陣馬山に到着。今年2月に戸倉三山を歩いた時に立ち寄っているので半年ぶりくらい。前回から大して経っていないので目に見えた変化と言えば季節の違いくらいでしたが、地味にベンチやテーブルが新調されている等細かな変化が。
山頂の雰囲気。青空の青色が際立っている。
西側方面の展望。山頂には小屋が所狭しと立ち並んでいるので360度という程ではないですが、要所で展望が臨める。特にこの日は空気が澄んでいるのか、遠くの山並みも随分と鮮明に見えました。
折角記事にしたので山名入り写真も作ってみました。富士山や南アルプスの稜線は雲に埋もれて見えないものの、大菩薩連嶺や西丹沢辺りのの稜線はくっきり。奥秩父山塊方面も最高峰の北奥千丈岳が見えます。
富士山から大菩薩嶺、北奥千丈岳方面を望遠で。条件が良ければ中央の扇山の奥の辺りに南アルプスの悪沢岳とか赤石岳が見えるんですけど、この日は雲の中。
富士山を単体で。山頂部に纏わり付いた雲はこの日一日取れる事はありませんでした。
こちらは富士山から表丹沢、大山方面の展望です。表丹沢は樹間から蛭ヶ岳や丹沢山、檜洞丸といったピークが見えます。
北側方面の展望です。一帯は平坦で茶屋等といった施設も多いので、山頂と言うよりは高原といった雰囲気に近いです。
この時間帯、始発のバスで陣馬高原下から登り始めた人が到着する頃なので、気候の良い時期の土日なんかは数珠繋ぎに登ってくる人の姿が見えるんですけど、真夏の平日でコロナ禍という事もあってか閑散としていました。
奥多摩三山の辺りを望遠してみたもの。ちゃんと三頭山、御前山、大岳山の三山が確認できますが……何やら右側の雲の上に浮かぶ山塊が気になる。
件の雲の上の山塊です。方角的に日光の方かなーと思いつつも、左側の日光白根山と比較して男体山が大き過ぎるので少し違和感。けど近くにあった方位盤で調べてみたら日光連山で正解でした……陣馬山には何度も登ってますが、ここまで遠くの山が見えたのは初めてかも。
日光連山方面。左側に日光白根山。中央に太郎山、男体山、女峰山と中禅寺湖北側の山々が並んでいます。右側の薄い山は那須岳かなーと思ったものの、山の形的には高原山かなと思われます。たぶん。
最後に東側、関東平野方面の展望です。こちら側もビルが細かく見える等して鮮明……ですが木々が茂っていて広々とは見えない。こちらの方面の展望は景信山の方が良いので、後々に期待しましょう。
木々の僅かな切れ目から横浜、三浦半島、湘南方面の望遠。東京湾を挟んだ奥には房総半島の山々。右側に見える江ノ島は中央部に立つタワーも含めて鮮明に見え、そのちょうど背後には房総半島最西端、洲崎辺りの陸地も見える。
都心方面は木々に覆われて見辛いですが、辛うじて視界に入ったスカイツリー。右手前に見えるのが副都心のビル群で都庁らしき建物も見えますね。
山頂付近に咲いていたアザミとミツバチ。夏の終わりを予感させる。
陣馬山→明王峠→堂所山→景信山
景信山方面に出発します。ここから先は軽く十回以上は歩いた事のある馴染みのコースなので適当に……左奥の茂ったピークが景信山で、右側の電波塔が立っているのが城山、その若干左側に高尾山と本日これから歩く尾根が続いている様子が見える。
出発してすぐの所で見えた三ツ峠山、扇山方面。南アルプスは結局見えずじまいでした。またどこか別の山から相見えよう。
景信山方面の縦走路。年々整備が進んでいるような気がする。
[9:38-9:48]明王峠
明王峠に到着。前回来た時はここで時間切れとなり相模湖方面に下りましたが、今回は高尾山まで尾根歩きを完歩します。
明王峠の雰囲気。椅子も多くトイレもある縦走路上では定番の休憩ポイント。けど茶屋は開いてるのを見た事がない。
展望……という程のものではないですが、木々の切れ目から見える何か。葉の落ちる時期は富士山も見えたような気がしますが、盛夏という事もあって繁っててこんなもの。
日陰は涼しいです。温度計も持参しましたが、この日の気温は終始25℃前後。若干湿気があるものの概ね快適に歩けました。
景信山までの尾根筋は殆ど鬱蒼とした樹林帯ですが所々で開けた場所が。日差しが強いので日なたは普通に暑いです。
早くも赤味を帯び始めている紅葉。先週頃まで続いた長雨で一時的に冷え込んだ影響でしょうか。
空の様子。一時は雨登山を覚悟していましたが、良い感じに好転してくれました。
[10:18]堂所山
陣馬山から景信山までの縦走路には幾つかメインルートに沿って平坦で楽な巻道が設けられています……が、今回はトレーニングなので悉く尾根筋を辿っていく。堂所山も2択の尾根筋にあるピークで普段はスルーしがちなんですけど、今回は寄ってみました。
展望は全く無いピークですが、山頂から北東方面に伸びる尾根は旧八王子城址まで続く北高尾山稜方面に続いており、そちらの方面から登ってきた人の姿がちらほら。
堂所山以降も何度かある尾根筋と巻道の分岐。
道端に生えていた花。キツネノカミソリと呼ばれるヒガンバナ科の花のようです。
鬱蒼とした道を歩いていると足元や道端の方に注意が向きがち。まだまだ残暑が続く日々ですが、早くもが栗が落ちていたりと秋の到来を予感させる。
景信山の山頂が近付いてきた頃。何度も歩いている道なので、周囲の雰囲気だけでどの辺りに居るか把握できる。
山頂広場がが見えてきた所。暫くぶりに視界に入った空の色は相変わらず鮮やかな青色でした。
景信山からの展望
[11:15-12:03]景信山
景信山です。だいたい1年ぶりくらいの登頂ですね。久しぶりという訳でも無いですし、そう頻繁に来ている訳でもない。そんな感じの山。
この山頂の目玉と言えばやはり、視界一杯に広がる関東平野方面の展望。夜景スポットでもあるようです。
都心、横浜方面のビル群を望遠で。年間通しても、こうして家の一軒一軒が見えるまでに空気が澄んでいるのは珍しいかも。
都心方面を単体で。スカイツリーは勿論、右の方にビルに埋もれるようにして東京タワーも見えます。
こちらは若干角度を変えて筑波山方面。100km以上離れていますが、真夏にも関わらず鮮明に見えています。ちなみに手前に大きく伸びる滑走路は横田基地の敷地で、その少し奥には狭山湖の湖面も見えます。
少し移動して北東方面の展望。左奥に見える稜線は去年歩いた飯能の日和田山から関八州見晴台方面に伸びる尾根かな。
山頂には茶屋がありベンチが無数に設けられています。気候の良い季節の土日なんかに来るとこのベンチが全部埋まる。
山頂から城山方面に少し進んだ所。こちらも同じく休憩スペースで、南側の展望が開けている。
目の前にはこれから歩く城山、高尾山方面に伸びる尾根が続いています。その右側には丹沢や相模湖も。
湘南の方面を望遠で。陣馬山から見た時と同様、江ノ島はタワーも含めてはっきり見えますね……しかし、こうして改めて見ると意外に海が近く感じる。
丹沢とその手前に見える相模湖をそれぞれ単体で。ここ数日雨続きだったという事もあり、中々にエグい色してます。右の写真、左のダムの近くには無数のゴミやら流木やらが浮かんでいる様子も見える。
次に目指すピークである城山を望遠で。鉄塔やら何やらで立て込んでいるのが見えます。背後に見えるのは宮ヶ瀬近くの仏果山。
休憩していると猫が足元に寄ってくる。餌くれと言わんばかりに一旦は腰を下ろすも、無視してるとすぐにどこかに旅立っていった。茶屋の飼い猫でしょうか。
景信山は鬼滅の刃の登場人物である時透無一郎の出身地という設定で、茶屋の近くにこんなポスターが貼られていました。アニメでの出番が来るのはもう何年か後かな。
景信山→小仏峠→小仏城山
休憩を終え城山方面に向かいます。基本的に平坦な道が続く陣馬高尾ですけど、この区間は鞍部の小仏峠を挟んで若干上り下りが大きい……とは言え片道1時間くらいなので大した起伏ではないですが。
城山までの区間も樹林帯の中を行く尾根道。
[12:33-12:38]小仏峠
さくっと下って小仏峠です。ここから城山に向けての登り返しが始まりますが、標高差は100m程度。
小仏峠の雰囲気。夏は雨で地面が湿り、冬は融雪で地面が湿り、この付近はいつも泥濘んでる印象があります。
峠から少し進んだ所にはベンチが設けられており、相模湖方面の展望台となっています。
樹間から臨む相模湖。その奥には丹沢の山々が聳えていますが、ピークらしきピークは大室山くらいしか見えない。
相模湖と大室山を望遠で。ほぼ泥水と言って良いくらいに茶色く濁っている。
階段中心の登り返しを進んでいくと程無くして城山山頂の電波塔群が見えてきました。
小仏城山→高尾山
[13:03-13:38]小仏城山
城山に到着……便宜上小仏城山って書いてますけど、呼ぶときは普通に城山って呼んでますし、そちらの方が一般的だと思います。
ここで名物のかき氷を食べるのが不動のセオリー……なんですけど休みでした。夏は平日でも大抵開いているんですけど、コロナ禍で人が少ない為でしょうか。
山頂からの展望。生垣みたいなのがあり、盛夏だと茂り気味でそこまでの開放感は無いですが、それでも関東平野方面の展望は十分に開けている。
望遠したもの。右に見える山が高尾山です。一見すると距離があるように見えますが、殆ど平坦なのでそこまで時間は掛からない。
更に望遠したもの。意外と鬱蒼としている高尾山の山頂と、その奥に見える港湾部の街並み。既に正午を過ぎたこの時間帯でも依然として鮮明。
前の写真の左側、この日何度も撮っている都心方面の望遠。景信山からのものと大して変わりはないです。
城山の大きな変化としては一つ、天狗の木像が新調されていました。まだまだ精悍と言えるような若々しい顔付きですけど、これから何年と雨風に晒される事で良い感じに老いていくのでしょう。
最後のピークである高尾山方面に向かいます。これまでも十分整備された道でしたが、以降は段差にはステップがあり所々で木道が敷かれていたりと殆ど遊歩道のような状態です。
途中の伐採地からの展望。正面には高尾山か、もしくはその手前のもみじ台辺りのピークかという所。
一丁平を少し進んだ所の展望台。ここも尾根道と巻道が並行している箇所が多いですが、あくまで愚直に尾根筋を辿る。
展望台からの展望。なんだか知らず知らずのうちに雲が増えてきましたが、雨が降る気配は無さそう。
もみじ台方面の分岐……ここでも巻道が2本分岐してます。無論、中央の尾根道の階段へ。
階段を登りきった所には茶屋があります。この辺りは高尾山から足を伸ばしてくる人が多いからか営業していました……蕎麦の幟が唆られる。
もみじ台の茶屋近くの展望台です。ここまで来れば高尾山までもう10分と掛からないかなという所。
展望台からの展望。正面に見えるのが丹沢主脈ですが雲に埋もれつつある。
もみじ台から少し下り、分岐から再び階段を登り返した所が高尾山です。巻いても行けますが、ここまで来て立ち寄らないという選択肢は無いです。
高尾山→琵琶滝コース→高尾山口駅
[14:42-15:17]高尾山
高尾山に到着。コロナ禍ですが至って普段通りの雰囲気で、カジュアルな姿の観光客が多数派。汗と泥に塗れた登山者はここでは既にアウェー感あります。
山頂標識の側の様子。これまでと比較すると人の姿は確実に多いですが、季節柄なのか普段よりは明らかに空いてますね。
山頂標識と側に立つおそうじ小僧。
城山でのかき氷が空振りに終わってしまったので、高尾山山頂の茶屋でかき氷を購入。城山のものと比べると値段が2倍する割にサイズも幾分か可愛げがあるものですが、まあ観光地という事で……。
高尾山からの展望です。丹沢方面は雲に埋もれていましたが、こちらはまだまだ青空。湘南の海も江ノ島も十分見えますね。
下山します。少し進んで振り返るとマスクを付けましょうの垂れ幕。土日なんかはちょっと気になるくらいには混雑するんでしょう。
まだ今年は一度も薬王院に行ってないので1号路から帰るのもありかなと思いましたが……なんか混んでそうなので沢沿いの6号路(琵琶滝コース)から下る事に。繁忙期は登り専用になりますが、この日は普通に通れるようでした。
このコースを歩くのは1年ぶりですが、見ない内になんだか随分と整備が進んでいます。洗掘が酷かった沢までの道も徹底して階段が敷き詰められていました。
いつの間に……と思って調べてみると、去年末から今年の春までの3ヶ月くらいの間に大々的に改修工事を行っていたとの事。
沢まで下ると以降は基本そのままです。整備のやりようが無いでしょうし。
と思ったら去年来た時には明らかに無かったと思われる階段&木道が。
もうすぐ夏の終わりという頃ですが、紫陽花の仲間と思われる花が咲き始めていました。タマアジサイと呼ばれる種類らしいです。
年々整備が進み人工的になりつつありますが、まだまだ自然が多く残る琵琶滝コース。高尾山のコースの中でも唯一といっていい程の登山道らしい登山道だと思います。
小学生の頃よくここで沢遊びしたなーとか、なんか通る度にそうした話題になりがち。サワガニとか今でも居るんでしょうか。
琵琶滝コースの名の元のもととなった琵琶滝です。既に門が閉ざされており接近は不可能でした。故に遠目に眺めるのみ。
ケーブルカー駅手前の石像群。そこからもう少し歩くとケーブルカーの車両が視界に入る。殆ど自力で降りちゃうのでもう何年と乗ってないですね。
[16:28-16:40]清滝駅
ケーブルカーの麓側の駅、清滝駅の広場に到着。ここまで来るとお疲れ様でしたって感じ。
帰りに高尾まんじゅうを買って帰るのがセオリーです。偶に浮気して酒まんじゅうとか天狗焼きも買いますけど、あくまで基本はここ。
[16:48]高尾山口駅到着
高尾山口駅に到着し京王線で帰宅。酷暑の低山歩きでスタート直後雨が降り出したりと開始時のテンションは相当低かったですが、道中の景色も良く案外楽しめた登山でした。