【2021年9月】槍穂高連峰縦走についての情報と記録
2021年9月、北アルプス槍穂高連峰方面の登山に出掛けてきました。この記事ではその時の情報などを記しますので、実際に登る際の参考にして頂ければ幸いです。
目次
山域の案内
槍穂高連峰という定義
今回は南北に大きく伸びた北アルプス(飛騨山脈)の山々の中でも南部、槍ヶ岳及び穂高岳(奥穂高岳、前穂高岳、西穂高岳等を引っ括めた総称)の付近を中心の登山しました。
山域としては北アルプス南部といったカテゴリに属しますが、表題として使うにしては少々漠然とし過ぎている、足を運んでいない常念岳や笠ヶ岳等も含まれてしまう事から、今回登った主峰である槍ヶ岳、穂高岳から取って便宜上、槍穂高連峰とさせて頂きました……とは言え元々からそれなりに使用されている名称のようですが。
このエリアは槍ヶ岳、穂高岳といった北アルプスのみならず日本を代表する主峰を擁しており、また有名観光地である上高地やロープウェイでのアクセスが可能な西穂山荘を登山基地にするという事もあって、華々しいイメージの北アルプスの中でも人出の多い、特に華やかな山域です。実際、場所によっては観光地のような雰囲気の場所も幾つか。
焼岳
今回の登山において最初に登ったピークである焼岳は北アルプスの南端、長野県と岐阜県の県境の安房峠の程近く位置しており、付近一帯では比較的珍しい火山活動活発な活火山として知られています。
焼岳の噴火は度々記録があり、上高地の大正池はその名の通り大正期の大噴火に伴う泥流によって麓を流れる梓川が堰き止められて形成されたもの。昭和期には火山活動の活発さから入山規制されていましたが、平成に入って緩和され現在のように登山が楽しめるようになりました。
山容としては、周辺の山々の中では一線を画した溶岩ドーム剥き出しの荒々しい外観を持ち、今もなお山頂付近では地熱や火山ガスの噴出が絶えず行われています。そうしたおどろおどろしいイメージを持つ一方、登山口からは3時間程度で登頂が可能と手軽に手軽にハイキング的な登山が楽しめる山岳としても知られており、特に深田久弥著の日本百名山にも記載されている事から四季を問わず人気があります。
ちなみに山頂部は北峰、南峰とピークが双耳峰のように二分されています。標高そのものは南峰の方が高いですが、こちらは地面が脆く立入禁止となっており、現在登頂可能なのは北峰のみとなっています。
西穂高岳・西穂独標
西穂高岳は奥穂高岳を中核とする穂高連峰の西端に位置するピークです。標高は3,000mに迫るかという所ですが、麓の新穂高温泉からロープウェイを利用すれば然程苦労せず登頂が可能なので、こちらも焼岳同様に日帰りでのハイキングにおいて人気がある山です。
しかし家族連れのハイキング等でカジュアルに楽しめるのは西穂高岳の本峰手前の西穂独標までの区間で、以降は急峻な岩峰を幾つも乗り越えていく険しい道程となり、専ら岩場に慣れている人向けのコースとなります。
西穂高岳と奥穂高岳間の縦走(ジャンダルム越え)
西穂高岳から奥穂高岳までの区間はそれまでの地形的な険しさに拍車がかかり、一般登山道としては国内でも屈指の難コースとして知られています。
技術的に難しい箇所はそう多くはないのですが、ホールドの頼りにする岩が風化が進んでいて脆かったり、落石必至のザレ場の上り下りがあったり、途中で唯一存在するエスケープルートも難路扱いで利用が難しかったりと事故が起こる要因が多く、実際に滑落事故も頻発している区間です。
しかし主稜線であるが故に人気は高く、特に途中の岩峰であるジャンダルムはその偉容から多くの登山者の憧れの的となっており、奥穂高岳からの往復を試みる人も多いです。
奥穂高岳・北穂高岳
奥穂高岳は日本国内の山岳においては南アルプスの北岳に次ぐ第三位の高峰で、国内有数の大規模カールである涸沢から至近の立地にあります。登山の基地となる上高地からも距離的に近く1泊2日の行程でも十分に可能で、標高の割には手軽に登る事ができます。
しかし登山コースは付近一帯の山岳の例に漏れず全体的に岩がちで、鎖や梯子を用いた急登も多く、後々紹介する槍ヶ岳等と比べると幾らか岩場に慣れている人向けです。
北穂高岳は穂高岳連峰の北端、槍ヶ岳方面に大キレット越えを控えた場所に位置するピークで、山頂直下には富士山の小屋を除くと日本国内では最も標高が高い場所に位置する山小屋とされる北穂山荘があります。
こちらはどちらかと言えば単体で登られる山ではなく奥穂高岳、もしくは槍ヶ岳方面の縦走の経由地として利用される事が多いです。
奥穂高岳・北穂高岳と南岳間の縦走(涸沢岳・大キレット)
北穂高岳を境に涸沢岳からの下降と大キレット越えと難所が二分して存在します。どちらも前述のジャンダルム越え程ではないものの同様に岩稜帯が続き、一般登山道としては国内でも屈指の難コースとして知られています。
ただしこちらは岩場にステップや鎖などが設けられている箇所が多かったりと全体的に整備が行き届いており、難易度そのものはそこまで高くありません。山と高原地図でも実線コースの扱いで、岩場に慣れている方であれば問題無く通過できるでしょう。
槍ヶ岳・南岳
槍ヶ岳も穂高岳と同様に北アルプスを代表する山岳で、その名の通り槍のように尖った印象的な山容から日本国内でも屈指の人気を誇るピークの一つです。
位置としては穂高岳と比べるとやや奥まった場所にありますが、ピークの穂先を中心に多数の尾根が派生するジャンクションピークでもあり、様々なコースが分岐する交通の要衝でもあります。一般の登山コースに絞っても東から東鎌尾根から表銀座、槍沢から上高地、南岳から穂高岳山荘、槍平から新穂高温泉、西鎌尾根から双六小屋と五つの方面が存在し、コース選択のバリエーションは殊の外豊富です。
一見するとマッターホルンのように切り立っていて難易度も高そうに見えますが、最後の穂先の登攀さえ除けば容易な部類です。穂先に関しても梯子や鎖、マーキング等が多数設けられ岩場としてはよく整備されている部類。高所恐怖症でもなければ普通に登れるでしょう。
頂上やそこに至るまでの経路には非常に多くの小屋が立ち並んでおり、キャパシティは大きいのが利点ですが、その分お盆休みやシルバーウィーク等の繁忙期ではコース上に人が溢れ度々渋滞が発生します。特に穂先では登攀下降に手間取る人も多い上に山頂も狭いので詰まりやすく、遊園地のアトラクションのような行列が形成される事もしばしば。その様子は『槍の穂先 渋滞』とでも検索するとすぐに出てきますので興味があれば……。
一方、南岳は槍ヶ岳の南側、大喰岳や中岳といったピークを挟んだ場所に位置しています。山頂直下に南岳小屋という山小屋も設けられていますが、こちらについても北穂高岳等と同様に単独で登られる山ではなく、主に槍ヶ岳方面の縦走や、北穂高岳との間の大キレット越えの基地として利用されます。
燕岳・大天井岳
燕岳と大天井岳は槍ヶ岳から東鎌尾根方面、表銀座と呼ばれる縦走路を進んだ先にあります。
燕岳は登山口となる中房温泉から日帰り登山が可能な距離に位置するピークで、道も非常に良く整備されている上に稜線上には規模の大きな山小屋もある事から、北アルプスの高山としては特に入門向けのものとして知られています。
山容としては山頂部の景観が独特で、風化した花崗岩による白い砂礫の稜線が続いており、道中にはイルカ岩やメガネ岩といった奇岩が多く、その美しさから『北アルプスの女王』なんて風に呼ばれていたりします。自分は初めて聞きましたけど。
大天井岳は燕岳から槍ヶ岳寄りに位置している山で、表銀座縦走の経由地となる他、南部の常念岳方面に伸びる縦走路(常念山脈)の分岐点でもあります。山頂からの展望は、常念岳を含めた付近の山々中でも標高が高い為に抜群で、こちらも燕岳と同様に人気があるピークです。しかし日帰りでの往復は厳しく、最低でも1泊2日が前提の行程となります。
登山道は山頂を取り囲むように設けられていますが、山頂へのアクセスは南東部、常念岳寄りの大天荘からのみ可能となっています。表銀座縦走の最短経路では大天荘をスルーしてそのまま大天井ヒュッテにトラバースしてしまうので、山頂に立ち寄りたい方は注意が必要です。
登山口への公共交通を使ったアクセス
焼岳
専ら日帰りで登られる事が多い焼岳ですがコースは幾つかの選択肢があり、長野県側では中の湯、上高地。岐阜県側では中尾高原から登り始めるといったものが存在します。
中の湯、上高地から登り始める場合は松本駅、新島々駅からアルピコ交通バス、もしくは高山駅から濃飛バスを利用し中の湯バス停。上高地の場合は帝国ホテル前バス停で下車。中の湯で下車する場合は松本駅から高山駅を結ぶ濃飛バス松本線も経由するのでこちらも利用可能です。
ただし中の湯のバス停は実際の登山口とは若干距離があり、安房峠越えの九十九折の舗装路を1時間程度歩く必要があります。
ちなみに上高地から帰る場合は復路便は全便が予約制(2021年現在)の為、予約が無い場合はバス会社の窓口がある上高地バスターミナルで予約を取ってから乗車する事になります。
【時刻表】アルピコ交通上高地線(松本駅・新島々駅~中の湯・帝国ホテル前・上高地)
【時刻表】濃飛バス上高地線(高山駅~中の湯・帝国ホテル前・上高地)
中尾高原から登り始める場合は松本駅、高山駅から濃飛バスを利用。中尾高原バス停、もしくは中尾高原口バス停で下車します。松本駅発の場合、多くは途中の平湯温泉バス停にて新穂高ロープウェイ方面行きの便に乗り継ぎが必要ですが、直通便も存在します。
【時刻表】濃飛バス平湯・新穂高線(高山駅~平湯温泉~中尾高原・中尾高原口)
【時刻表】濃飛バス松本線(松本駅~中の湯~中尾高原口・高山駅)
西穂高岳・西穂独標
西穂高岳登山の場合、新穂高温泉からロープウェイを利用するのが専ら主流で、その場合は山上のロープウェイ駅である西穂高口駅から基点となる西穂山荘まで1時間半、西穂独標まで3時間、西穂高岳まで4時間半。復路の所要時間は往路の8割程度で、朝一のロープウェイに乗り込めば主峰の西穂高岳の往復も可能でしょう。
ロープウェイ駅のある新穂高温泉までは松本駅、高山駅から濃飛バスを利用。終点の新穂高ロープウェイバス停で下車します。松本駅発の場合、多くは途中の平湯温泉バス停にて新穂高ロープウェイ方面行きの便に乗り継ぎが必要ですが、直通便も存在します。
【時刻表】濃飛バス平湯・新穂高線(高山駅~平湯温泉~新穂高ロープウェイ)
【時刻表】濃飛バス松本線(松本駅~平湯温泉~高山駅・新穂高ロープウェイ)
上高地からも登り始める事も可能ですが、西穂山荘まで登り4時間程度必要なので、一般的には西穂山荘にて一泊の行程となります。上高地をスタートとする場合は終点の上高地バスターミナル一つ手前の帝国ホテル前バス停が最寄りです。帝国ホテル前バス停までは松本駅、新島々駅からアルピコ交通バス、もしくは高山駅から濃飛バスを利用。
ちなみに上高地から帰る場合は復路便は全便が予約制の為、予約が無い場合はバス会社の窓口がある上高地バスターミナルで予約を取ってから乗車する事になります。
【時刻表】アルピコ交通上高地線(松本駅・新島々駅~中の湯・上高地)
奥穂高岳、北穂高岳
上高地から徳沢、横尾方面に向かい涸沢カールを経由するコースと、同じく上高地から岳沢小屋、重太郎新道と登り前穂高岳を経由するコースの二つがポピュラーです。いずれにしても出発地は上高地バスターミナルとなります。
上高地バスターミナルまでは松本駅、新島々駅からアルピコ交通バス、もしくは高山駅から濃飛バスを利用。
新穂高方面から穂高岳山荘まで続く白出沢コースは登山道の崩落の為、現在は通行不能となっています。(2021年現在)
槍ヶ岳・南岳
槍ヶ岳は多くのコースが交差する交通の要衝ですが、他山との縦走を除外し単体で登る場合に限ると、上高地から槍沢方面に上り詰めるコースと、新穂高温泉から槍平小屋方面に上り詰めるコースの二種類となります。南岳に登る場合に関しても、それぞれ天狗原分岐、槍平と途中から分岐したコースに入るので出発地は同様のものとなります。
上高地から登る場合は上高地バスターミナルが出発地となります。上高地バスターミナル停までは松本駅、新島々駅からアルピコ交通バス、もしくは高山駅から濃飛バスを利用。
新穂高温泉から登る場合は新穂高ロープウェイバス停が出発地となり、松本駅、高山駅から濃飛バスを利用。終点の新穂高ロープウェイバス停で下車します。松本駅発の場合、多くは途中の平湯温泉バス停にて新穂高ロープウェイ方面行きの便に乗り継ぎが必要ですが、直通便も存在します。
【時刻表】濃飛バス平湯・新穂高線(高山駅~新穂高ロープウェイ)
【時刻表】濃飛バス松本線(松本駅~平湯温泉~高山駅・新穂高ロープウェイ)
燕岳・大天井岳
どちらも中房温泉にある燕岳登山口から登り始めるのが便利です。登山口までは穂高駅を発着する南安タクシー運行の定期バスを利用し、終点の中房温泉バス停で下車します。
【時刻表】南安タクシー中房温泉行き定期バス(穂高駅~中房温泉)
大天井岳を目指す場合、常念岳の登山として利用される一ノ沢登山口から距離的に近いですが、こちらは路線バスが無い為マイカー及びタクシーでのアクセスが主流です。徒歩の場合は柏矢町駅から3時間程度。
実際の登山記録
今回は上記のコースで歩きました。
槍穂高連峰縦走その1(中の湯→焼岳北峰→焼岳小屋)
初日は電車とバスを乗り継ぎ登山口への移動。その後、その日の内に焼岳の登山を敢行するという至極慌ただしい一日でした。バスポール一本の心許ない中の湯のバス停を後にすると、登山口までの間まずは足慣らしと言わんばかりの九十九折の舗装路歩き。登山口に到着しいよいよ登山という頃には既に正午を回っており、午前中登り始めた日帰り登山者が続々と下ってくる頃合。登山口から焼岳までの間は登り一辺倒で暫く振りの大荷物での登山に堪えつつ、若干日が傾き始めた頃に山頂である焼岳北峰に到着。久々の高山の雰囲気を堪能した後、沈みゆく西日に焦らされながら焼岳小屋まで移動。ちなみにこの日、槍ヶ岳付近を震源とするそこそこ大きな地震があったのですが、必死に歩いている最中なので気付きませんでした。
槍穂高連峰縦走その2(焼岳小屋→西穂独標→西穂山荘)
二日目は焼岳小屋から穂高岳山荘方面に北上を目指す一日……でしたが、前日発生した地震の影響で槍ヶ岳周辺で登山道が崩れたりしているという話で、西穂高岳以降の区間が通行できるかが不透明。そして仮に通れたとしても、奥穂高岳までの縦走となると西穂山荘を早朝スタートとしないと行程的に厳しい。色々と思考を巡らせた結果、この日は西穂山荘までの小移動のみに収まりました。小屋到着後、翌日歩くのか歩かないのか未だ判断が付いていない西穂高岳方面に下見に行きましたが、西穂独標到着時点で急速にガスが湧いてきたので早々に引き返す。一足早く小屋に戻った後は名物の西穂ラーメンに舌鼓を打ちつつも、まだ判然としない翌日の行程に頭を悩ませていました。
槍穂高連峰縦走その3(西穂山荘→西穂高岳→ジャンダルム→奥穂高岳→穂高岳山荘)
奥穂高岳方面への縦走を控えたこの日、今回の登山における核心となる一日でした。しかし出発時は前々日発生した地震による影響で道の状況が分からなかった為、一旦上高地方面に下り、岳沢経由で改めて奥穂高岳に登り返すという計画で腹が決まっていました。しかし出発時になって特に問題なく通行できるという情報を得たので、当初の予定通り奥穂高岳方面の縦走へ。西穂高岳、間ノ岳のザレ、天狗の頭、天狗のコルからジャンダルムまでの急登、ロバの耳の下降に馬の背の通過と、少々時間はかかりましたが無事に奥穂高岳、そして予定地である穂高岳山荘に到達しました……が、翌日は丸一日荒天との予報で。
槍穂高連峰縦走その4(穂高岳山荘→涸沢岳→北穂高岳→大キレット→南岳小屋)
停滞日を挟み翌々日、槍ヶ岳を目指して更に北上を目指す一日でした。まずは前々日の通過時にはガスの中であった奥穂高岳にリベンジがてら登り直して御来光。この日も中々ガスが濃く諦めていましたが、山頂に到着して暫くするとガスが流れ、やや雲が多いながらも日本第三の高峰からの展望を堪能できました。その後は穂高岳山荘に戻り、テントを撤収した後は涸沢岳、北穂高岳、そして大キレットを挟んで南岳方面へ。こちらの区間も北アルプスでは有数の難所ですが、西穂奥穂を通過した後だからか特に肝を冷やすような場面もなく通過。その後は予定通り槍ヶ岳まで向かうつもりでしたが、南岳小屋到着地点でガスで視界ゼロの上に強風。このまま先に進んだ所で面白くないだろうという事で、この日は南岳小屋で行動終了となりました。
槍穂高連峰縦走その5(南岳小屋→中岳→槍ヶ岳→西岳→大天荘)
南岳小屋を出発し、槍ヶ岳を経て東鎌尾根、表銀座方面へ進む一日。この日は難所らしき難所は全くありませんが、全日程の中でも最も行程が長く、純粋に体力勝負となる一日となりました。南岳小屋出発後は徐々に距離を詰め大きくなる槍ヶ岳を正面に中岳、大喰岳とピークを踏んでいく。槍ヶ岳では何年かぶりに穂先に登頂し、好天の中360度の展望を堪能。その後は初めて東鎌尾根方面へ踏み入れるも水俣乗越、西岳と意外にアップダウンの多い道に苦しみながら、なんとか日没前に目的地である大天荘に到着しました。
槍穂高連峰縦走その6(大天荘→大天井岳→燕山荘→燕岳→中房温泉)
最終日は大天井岳から燕岳方面へ向かい……以降、当初の予定では更に一日加えて餓鬼岳へ向かうつもりでした。朝方はテントに霜が張る寒さの中でしたが、大天井岳にて御来光を拝んだ後は燕岳方面へ。起伏の多かった前日とは打って変わって殆ど平坦で歩きやすい縦走路を軽快に進む。中房温泉方面の下山道との分岐となる燕山荘に到着後、天気予報を確認すると翌日は無常にも雨。餓鬼岳からの下山道である白沢コースは雨の場合増水して通行不能になるとの話でしたので、やむなく餓鬼岳行きはパスして燕山荘からの下山となりました。燕岳、北燕岳まで散策を済ませた後は中房温泉に下山し、バスと電車に揺られて帰宅。最後の最後で不完全燃焼な形で終わってしまい、暫くモヤモヤしてました。
動画(youtube)
適当に映したものを切って繋いだだけのものですが、動画も多少撮っていたので公開します。リンク先にチャプターあり。