山とか酒とか

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槍穂高連峰縦走その2(焼岳小屋→西穂独標→西穂山荘)

前回記事『槍穂高連峰縦走その1』からの続きです。

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この日は今回の登山においての核心部である穂高連峰に向けて歩を進めるも、結果的には西穂山荘までの小移動に留まってしまった一日。前日発生した地震以降のコースの状況が把握できておらず情報収集が必要だったのと、完全予約制だった西穂山荘のテント泊があっさりOK貰えてしまったのがその要因。あまりに早い時間帯に宿泊地に到着してしまったので、翌日歩く予定の西穂独標まで足を伸ばしたりしましたが、大した暇潰しにはならず戻ってきたのも正午を跨ぐ前。その後は特にやる事もなく、テントで霞沢岳を眺めながら昼寝をしたり、名物の『西穂ラーメン』を食べたりしながら怠惰に過ごしました。

他の日程を見たい方は以下の記事よりリンクを辿って下さい。コース全体の軌跡もこちらに掲載しています。

【2021年9月】槍穂高連峰縦走についての情報と記録 - 山とか酒とか

目次

焼岳小屋→西穂山荘

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[4:33]焼岳小屋出発

2日目未明、まだ辺りが暗闇に包まれている中での出発となります。当初の予定ではテントが張れるという天狗のコルまで向かうつもりでしたが、前日の地震によって登山道が崩れたりしているとの話で、情報収集が必要だろうと西穂山荘までの小移動に留める事にしました。

しかし西穂山荘はこのコロナ禍という事もありテント場も含めて予約制。宿泊の予定は無かったので当然予約は無し。なので、もし断られた場合は状況次第で予定通り天狗のコル、登山道の状況次第では上高地に一旦下って岳沢小屋といったコース取りと、この時点では西穂山荘以降も結構歩くつもりでいたので、そこそこの早出となりました。

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焼岳小屋がある新中尾峠から西穂山荘までの区間は標準コースタイムで3時間半。西穂高岳焼岳を絡めて登る際に利用される事はありますが、全体通して木々が鬱蒼としている地味な雰囲気のコース。小刻みなアップダウンも意外に多い。

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ヘッドライト灯しながら地味尾根を歩いていると、木々の合間から見える東の空が次第に色付き始めました。雲一つ無く、この日の天気も期待できそうですが……。

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樹林帯の中を延々と進んでいき、次に視界が開けた頃には空は既に白っぽくなっていました。行く先の方面には槍ヶ岳穂高連峰方面の山々が見えます。

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西穂高岳、そして奥穂高岳方面を望遠で。右側の木の枝の先端が掛かる辺り、ジャンダルムからロバの耳といった細かい岩峰群も確認できます。

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まだ標高としては2000を多少上回った程度。飛騨側に見えるのは新穂高温泉より下流栃尾温泉辺りでしょうか、麓の方の集落も割と近くに見えました。

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割谷山の山頂近くからの展望、そして雲海。登山道は割谷山の山頂は経由せず、飛騨側に巻くように付けられています。

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朝日差し込む山道と日陰に佇む野花。

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割谷山の少し過ぎた辺りに池塘があります。その後は西穂山荘まで約200mの纏まった登り返し。傾斜は緩めですが朝一で歩く道としてはそこそこしんどい。

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途中に槍見台と呼ばれる展望地があり大きく視界が開けます。穂高連峰蝶ヶ岳、霞沢岳といった山々の眺めは良いですが、槍見台という割には槍ヶ岳が木と重なってしまい見づらい。

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穂高連峰方面です。小刻みな上り下りを繰り返している間にも存外距離は稼げたようで、西穂山荘は既に目と鼻の先というという所に迫っている。西穂高岳穂高連峰も随分と近付いてきた。

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西穂山荘を望遠で。陽光に照らされた屋根が白く輝いていました。

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朝日降り注ぐ上高地方面。細かく千切ったような雲の欠片が地表近くの低い所に漂っていた。

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引き続き西穂高岳を見据えながら前進。写真だと藪が濃そうですが全然そんな事は無く、登山道の幅も広い。西穂山荘から早出してきた人とも1グループですがすれ違いました。

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北の方に見えた山々。笠ヶ岳へと続く抜戸岳、大ノマ岳、弓折岳方面の稜線と、その奥に双六岳、三俣蓮華岳方面の山々が見えています。

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色とりどりの果実が登山道を彩り秋の到来を感じさせる。種類はオオカメノキとサンカヨウでしょうか。オオカメノキの方は知りませんが、サンカヨウの実はブルーベリーのようで美味しく頂ける。

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森に潜ったり開けた所に出たりの繰り返し。森林限界にはもう少し距離がある様子。

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あの丸い丘の上を登った所に西穂山荘があるのかなという所。たかだか3時間の道程でしたが、起伏が多くタフな感じのコースでした。

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西穂山荘手前の急登。振り返れば、これまで歩いてきた焼岳方面に注意喚起の看板……そう言えばヘルメット持ってきたのにこれまで装備しておらず、ザックのお飾りみたいな状態になってました。せっかく持ってきたのに。

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樹間から前日登った焼岳が見えました。まだ距離的にも近い所にあるからか大きく見えます。抉れた山肌がおどろおどろしい。

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霞沢岳、乗鞍岳、焼岳方面の展望。霞沢岳の右奥には中央アルプスが見えていますが、気になるのはその右側。平たく見える特徴的な形のピークは恵那山でしょうか。

西穂山荘→西穂独標

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[7:52-8:39]西穂山荘

上高地方面からの登山道と合流し少し登った所で西穂山荘に到着。まだロープウェイの客は辿り着いていない時間帯でしたが、小屋の宿泊者を中心に小屋前は既にそこそこ賑わっています。

まずはテントが張れるかどうかの確認。早速受付に向かい、恐る恐るその可否を尋ねるもあっさりOK。時間も時間なので上高地とか新穂高に降りてくださいとか言われるものだと思っていたので拍子抜けでした……という訳で、まだ3時間ちょっとしか歩いていませんが、この日の目的地には到着、即ち行動終了という事に。

ただしテントの設営に関しては予約の方を優先させるので、張るのは正午くらいまで待ってくださいとの事でした。時刻は午前8時過ぎ。それまでの間ぼーっとして過ごすの勿体ないので、暇潰し&翌日の下見(まだ行くか定かではないですが)に西穂高岳方面へ足を伸ばす事に。

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朝方、順光の西穂山荘。これから西穂高岳方面に向かうという人が大半のようで、付近はちょっとした緊張感に包まれている。

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こちらは本日設営予定のテント場です。左奥にもう一区画ありますが、どちらにしても現時点ではガラガラの様相。今だったら好きな場所に張り放題ですが、温情で受け入れて貰ったという事もありますし、言い付け通り設営は正午まで待ちましょう。

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小屋に荷物の大部分を置き、サブザックで出発します。時間的余裕もあったので、この時点では西穂高岳まで行く気まんまんでしたが……。

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少し登った所から西穂山荘方面の展望。小屋の赤屋根越しに焼岳乗鞍岳が臨める絶好のロケーション。

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こちらは笠ヶ岳方面の稜線ですが、なんだか山頂部のみ雲が掛かり始めています。

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スタートして暫くするとハイマツ茂る開けた道となります。足元に僅か、名残のように咲き残る花はイワツメクサ

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西穂高岳方面。主峰は既に雲に埋もれていて見えず、チャンピオンピーク(4峰)より手前のみ確認できます。均衡の取れた三角形のピラミッドピーク(8峰)が印象的。

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西穂丸山前後のこの付近は後に控える岩尾根とは対照的に起伏も少なく長閑な雰囲気。

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若干東側に寄った所から西穂高岳方面。右奥に見えるのは前穂高岳で、奥穂高岳は正面の山に隠れて見えなくなりました。

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[8:52]西穂丸山

西穂山荘から歩き始め、程なくして西穂丸山のピークに到着。正面には笠ヶ岳方面の稜線が見渡せますが、相変わらず雲がへばりついている。

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笠ヶ岳方面の尾根を望遠で。ピークは辛うじて確認できるけど……という程度の感想。

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なだらか尾根道から焼岳、乗鞍岳方面。これまで右手に見えていた霞沢岳ですが、気付けば背中にありました。

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焼岳乗鞍岳を望遠で。こちらの方面も急速に雲が上がってきて、焼岳のピーク上も埋もれつつある。

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西穂独標方面に進みます。進む先もなんだか薄暗くなってきた気が。

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緩い登りの雰囲気。独標まではハイキングコースという扱いだからか、北アルプスにしてはカジュアルな装備の方が多い。

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焼岳方面を振り返る。既にこの地点で焼岳より標高は上で、見下ろすような形になりつつある。

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展望を楽しみながら進んでいましたが、少し登ると頭上には重々しい雲の層が。ガスに突っ込むかどうかという境目の所。

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雲が切れた際の西穂高岳方面の展望。多くの人が目指す西穂独標は少し右側に見える台形の岩峰です。主峰はガスに飲まれているか手前の山に隠れているかで見えない。

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道端で雷鳥氏と遭遇、うろうろと物怖じせず歩いてました。今回の登山では初雷鳥ですね。ガスが湧いてきたので安心して出てきたのでしょう。

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独標方面。ギリギリの所でガスが掛からないのではと期待していたのですが、気付けば埋もれつつありました。

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独標のピークが間近に迫ってきた所。これまで殆どハイキングコース然とした道が続いていましたが、独標の直下のみ険しい岩場となっています。

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独標直下の岩場。見上げるような形で撮っているので傾斜はそこそこ急です。岩場慣れしていない人も多く、腰が引けて通過に難儀しているような人も見かけました。

西穂独標→西穂山荘

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[9:32-10:14]西穂独標

西穂独標に到着……やはりというか濃いガスに包まれていました。到着時点ではまだ9時台だったのですが。

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西穂高岳方面へ続く道。独標以降は更に険しい岩稜帯が続き、山頂直下からいきなり大きく落ち込んでいます。空荷ならどうという事はなさそうですが、これを明日テント泊装備で通過するのか……と少々慄き気味。

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少し引いて同方面。行く先々のピークは相変わらず見通せません。暫く粘っていたもののガスが濃くなる一方なので、この日は西穂高岳方面には向かわず独標で切り上げる事にしました。

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西穂独標からの展望。殆どの方面がガスに覆われて視界不良でしたが、僅かに上高地方面のみ見通せました。遠くには青空が見えるので、この稜線のみ雲が掛かっているような状態なんでしょう。

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見えない景色を堪能した後は西穂山荘方面へUターン。雲の下に降りてきたので展望は復活。一安心。

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焼岳上高地、その手前にはこんもり丘のように盛られた丸山。そろそろロープウェイの乗客が登り始めてくる頃合ですが、ガスに突っ込むような形となるので誰も彼も足取りは重そう。引き返してる人も見かけました。

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丸山の斜面に広がる紅葉は良い感じです。ちなみに霞沢岳の下側に見えている赤屋根は上高地に建つ帝国ホテルの建物。

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西穂丸山に戻ってくるとヘリが丁度この付近を通り過ぎて行きました。桜の代紋が鼻の辺りに付いてるので小屋の荷揚げ用ではなく警察のものでしょう。切羽詰まったような雰囲気ではなかったので訓練もしくはパトロールといった所。

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ガスに埋もれた西穂高岳方面に向かっていく警察ヘリ。この頃になると独標のピークもろくに見えない程に雲が増えていました。途中で引き返したくなる気持ちも分かる。

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[11:06]西穂山荘到着

西穂山荘に戻ってきました。西穂高岳の主峰まで行かず独標までで切り上げてしまったので随分と早い帰還に。

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ロープウェイ組も入り混じり、この日一番の賑わいを見せる西穂山荘の様子。座る場所を探すのも一苦労。

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テントの設営を許されているのは正午以降。少し時間が余っていたので名物の西穂ラーメンを注文し小腹を満たす。メニューは他にも幾つかありますが、山小屋の軽食(昼飯)の価格って意外と良心的な気がします。500mlのコーラ1本500円とかする事を考えると相対的に。

ラーメンはお土産用もあり唆られましたけど、これから槍穂越えを控えているのに荷物増やすのは……となったので見送り。持ち帰り用はヨドバシ.comとかで扱っているらしいので気になった方は調べてみて下さい。

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山を眺めながらの西穂ラーメン。一通りの具材も揃い、ラーメンとしての体裁は十分に整っている。

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山小屋のラーメンって大抵乾麺か冷凍(たぶん)なんですけど、ここは名物と謳うだけあって生麺から茹で上げています。通常、標高が高いと沸点が低いので生麺では茹で上げる際に芯が残りやすいらしいのですが、この小屋が位置しているのは飛騨高山で有名な高山市。その高山のご当地ラーメンとして知られる高山ラーメンは極細麺が使用されているのが特徴で、麺が細い為に特に問題なく火が通るとか。

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正午過ぎたので待ちに待ったテント設営です。この時点ではテントの数も少なかったので、霞沢岳の山体を前にした一等地に張る事ができました。

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暫くして日が出てきたので色々と天日干し。特に寝袋は6月に使って以来そのままだったので、これはいい機会だとばかりに日光消毒。その後は特にやる事も無くなり、入口全開にして霞沢岳を眺めながらの昼寝。気候が良い割には虫が少ないこの時期のみ許される、贅沢で怠惰な午後の過ごし方。

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うたた寝していたら気付けば夕刻近い時間帯に。情報収集がてら小屋の方の様子を見に行きました。

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ロープウェイ組は粗方立ち去った後でしょうか、人の姿は昼頃と比べるとめっきり減っています。ちらほら夕食の準備を始める人の姿なんかも居て、朝方とは違う落ち着いた雰囲気でした。

小屋では地震後の奥穂高岳方面のコースの状況を訊ねたりしましたが、通過した人は現時点では居ないらしく分からないとの事。上高地から岳沢経由の道は確認が取れているようで、そちらの方をおすすめされました。

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こちらもテントに戻り夕食の準備。今回は岩稜帯の通過を想定して荷物の軽量化を図ったので、食卓は質素を極める。テント泊であれば普段欠かさず担いでくる日本酒の四合瓶も今回は不在。なんだか己のアイデンティティが揺らいでしまうような今回の登山でした。

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夕食を済ませ横になる頃にはガスは一層濃くなり、先程まで正面に見えていた霞沢岳の姿は見当たらず。天候の心配に加えて明日のコース取りも不透明と寝袋の中で悩みに悩んでいましたが、悩み疲れたのか、気付かぬ間に眠りの淵に沈没していました。

次回記事『槍穂高連峰縦走その3』に続く

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