戸倉三山から陣馬山(武蔵五日市駅→刈寄山→市道山→臼杵山→陣馬山→相模湖駅)
2021年2月、戸倉三山(刈寄山・市道山・臼杵山)から陣馬山方面の登山に行ってきましたので、その時の情報などを記します。実際に登る際の参考にして頂ければ幸いです。
目次
今回登った山についての案内
刈寄山・市道山・臼杵山の三山は総称して戸倉三山と呼ばれ、位置的には陣馬山の北側、東京都八王子市・あきる野市・檜原村の境界に跨る所にあります。都民にとっては手頃にハイキングを楽しめる山として人気の陣馬山の近くに位置しているという事もあり、距離的にも都心からは近く登山口までのアクセスも至便な立地です。ただコースは全体的に起伏が激しく、稜線上は木々が茂り鬱蒼としがちで展望も限られる等地味できつい山として知られており、周囲の山々と比較すると登山者の姿は少ないです。とは言え、その分静かな山歩きを楽しめる山域だったりします。
陣馬山は言わずもがな東京都民や付近の人間にとっては身近な山で、山頂からの展望もそれなりに良かったりする事から平日休日問わず混雑している人気の山です。コース自体もバリエーションに富んでおり、陣馬高原下や和田峠を基点とした軽めのハイキングから、景信山・高尾山方面への縦走などといった一日がかりのロングコースと様々です。
公共交通を利用した登山口までのアクセス
今熊山・刈寄山
八王子市北端、今熊神社の参道から登山道に取り付きます。登山口となる今熊山登山口バス停までは武蔵五日市駅から徒歩で30~40分程度ですがバスの便もあり、その場合は武蔵五日市駅もしくは八王子駅から京王バスを利用。便数は本数の多い朝夕を除いて毎時1本程度です。
【時刻表】京王バス(武蔵五日市駅~今熊山登山口~八王子駅北口等)
臼杵山・市道山
臼杵山の北部、武蔵五日市駅から秋川沿いに進んだ先にある西戸倉・十里木・荷田子・元郷のバス停から登り始めます。バスは武蔵五日市駅を起点に檜原村方面に運行されている西東京バスを利用。檜原村内を網羅する複数の路線が乗り入れているという事もあり、本数は毎時1~3本と多目にあります。
【時刻表】西東京バス(武蔵五日市駅~西戸倉・十里木・荷田子・元郷等)
市道山は陣馬山近くの和田峠からもそれなりに近いので、神奈川県側の和田バス停から醍醐丸等を経由して登る事も可能です。その場合は藤野駅から和田バス停まで神奈川中央バスを利用。便数は毎時1本程度ですが日中は運行されていません。
陣馬山
公共交通利用の場合は八王子市側の陣馬高原下バス停から登り始めるのが一般的ですが、相模原市の和田バス停、また藤野駅や相模湖駅から直接登り始めるもの等、紹介しきれない程度に登山口のバリエーションが豊富です。
実際の登山記録
以下、今回のルートです。
経緯
足慣らし&体力維持の為の登山です。正月以来で1ヶ月ぶりくらいで脚力に自信が無かったので、すぐ行って帰ってこられる近場の山から候補を見繕い……奥多摩も大岳山や雲取山に行ったばかりで丹沢や秩父も年末に行ったばかり。じゃあ残るは高尾方面か中央線方面のどこかにしようと地図を眺め、そう言えばまだ登った事無かったなという戸倉三山に注目。
戸倉三山……名前は聞いた事がある。都心にも近くアクセスはそこそこ良いんですが、不思議と登った事がある人が周囲に居ない山。どんな山なのかと検索してみると、アップダウンが多くてきついとか展望が少なく地味とか不穏なワードが出てきますが、百聞は一見に如かずという事で実際に行ってきました。
武蔵五日市駅→今熊神社→今熊山
立川から青梅線、拝島から五日市線に直通する武蔵五日市行きに乗車します。青梅線は登山やら何やらでそこそこ頻繁に乗ってますが、五日市線は八高線以上に乗る機会が無いので少しばかり新鮮。
[6:11]武蔵五日市駅出発
奥多摩の山に行く時と比べると短い乗車時間で終点の武蔵五日市駅に到着。ここから登山スタートとは言えまだまだ周囲は町中で、駅は都心方面へ向かう通勤通学の人でそれなりに混んでいました。駅は近代的な高架駅舎ですが、周囲に高い建物が無く若干浮いている。
駅からそのまま歩き始めて秋川を渡ります。次第に東の空が燃え始めた。
黙々と道路を歩いていく。小峰トンネルを越えた先の今熊山登山口までは路線バスもあり時間的にも丁度良い便があったのですが、歩いても30分とかそこらなので結局乗りませんでした。
あきる野市と八王子市の境界に位置する小峰トンネル。幹線道路っぽい雰囲気ですが交通量は多くはなかった。
トンネルの八王子側出口。今熊神社入口と書かれた立派な標柱の方に向かって進みます。付近には今熊山登山口のバス停があり、バス利用の場合ここからスタートとなる。
徐々に山の上の方が赤みを帯び始めるのを眺めながら20分程度歩くと、登山口に建つ今熊神社の鳥居が見えてきます。
[7:01-7:13]今熊神社
登山道の取り付きに位置している今熊神社。絢爛な拝殿が目を引きますがその背後に本殿は無く、専ら背後の今熊山の山頂やそこに鎮座する本殿の遥拝所という位置付け。
今熊神社の様子。朝早い時間帯という事もあり自分の他に訪れる人も居らず、静謐な空間が保たれていました。
拝殿の脇から伸びる山道を進みます。暫くは今熊神社の参道という扱いかな。
今熊山までの登山道の様子。この日も雲は少なく、グレードA相当の登山日和。
少し開けた所から都心方面の展望。既に日は高く昇っている。
都心方面を望遠で。スカイツリー、副都心のビル群などなど……ここ暫く近場の山ばかり登っているので頻繁に目にしているような気がしますが。
木漏れ日差し込む山道。
ベンチが設置された展望台的な所に到着。登山口から歩き始めて30分足らず……まだ麓は近いですが早くも良い景色。
展望のパノラマ。山際、山と平野部の境界という雰囲気。
歩きやすい山道を進んでいく。途中に鳥居っぽいものがあったりと神社の参道っぽい趣がある。
僅かにですが道中、椿が咲いていました。
今熊山山頂手前の広場。公衆トイレが設置されている。
トイレ近くの展望地からの眺め。そこそこ景色も良く、麓から30分程度とハイキングと考えれば手頃かも。
山頂方面に少し進んだ所に刈寄山方面の分岐があります。右はトイレの壁に掲示されていた案内図……刈寄山、市道山、臼杵山と続く戸倉三山の縦走。今熊山は入り口も入り口。まだまだ先は長い。
山頂手前の様子。境内に続く古びた石段や灯籠が残っていたりと独特の雰囲気がある。
今熊山→刈寄山
[7:42-7:48]今熊山
今熊山に到着。先程の展望地とは違いピークからの展望は殆ど無いです。
広々とした山頂は神社の境内となっており、奥には登山口に建っていた今熊神社の本殿が鎮座しています。かつては広い境内相応に大きな社殿が立ち並んでいたらしいですが昭和初期の山火事で燃えてしまい、現在では再建された本殿が建っているのみ。
境内の脇にはその時代のものでしょうか、古びた石造りの祠や石塔が周囲に立ち並んでいる。
山頂手前の狛犬と参道。あまり整備されていないのか狛犬は前足が無く、灯籠は崩れて無くなっている箇所も多い。
分岐に戻り刈寄山方面の縦走路に入ります。特に問題のない歩きやすい道。
植林の杉林の中に一際立派な大木が佇立していた。
戸倉三山の縦走コースは基本尾根筋を進みますが、各ピークの山頂付近等の一部を除いて木の枝が多く地味な稜線です……前評判通り。人気があまり無い山域なのも頷ける。
尾根道を進んでいく。展望は無いものの冬枯れで空は広く開放感がある。
尾根筋の少し開けた所に出ました。メインのルートはトラバース気味に迂回していくのですが、こちらからも道が伸びてそうな雰囲気だったので進んでみる。
尾根伝いに進んだ所からの展望……伐採地となっている。中央には五日市の市街地。武蔵五日市駅付近の高架線も見えますね。
そのまま尾根筋を進んでしまうと違う所に行き着きそうなので、指導標に従って一旦下り本来のコースに復帰する事に。
コースに復帰した後は暫く鬱蒼とした道を進んでいく。尾根伝いですが、所々で尾根を巻くトラバース路も並行して設けられている。
市道山方面の分岐が近付いた所で再び視界が開けました。
高尾、奥多摩方面と延々山が続いているように見える……刈寄山のピークは右側の木が茂っている辺り。
見える山は近場のものが中心ですが、大菩薩連嶺や丹沢の山々も遠目に見える。
市道山方面の分岐。刈寄山のピークは更に進んだ先にあります。
刈寄山の登り。日陰となる箇所には僅かに雪が残っていました。
刈寄山→市道山→臼杵山
[8:44-8:47]刈寄山
戸倉三山においての最初のピークである刈寄山に到着。山頂部にはベンチが設置され、東側はそこそこ展望があります。
山頂の雰囲気。他に人の姿はありませんでした。
山頂からの展望を望遠で。新興住宅地の家並みが山裾まで迫っている。
平野部の奥、地平線の上に船のように浮かんでいるのは筑波山。
山頂近くのトイレ裏から富士山の頭が見えました。2月という事もあり流石に雪の量は多い。
分岐まで引き返します。その間も結構な上り下り……アップダウンの多いコースというだけあります。
少し戻った所からの展望。手前に広がるのはこれから歩く市道山までの山並み。
分岐から一旦舗装路に下った鞍部が入山峠。道はそのまま続いており、舗装路いですぐに登山道に取り付きます。
再び登り返し。少し進んだ所に鉄塔がありこの部分のみススキが繁茂して藪っぽかった。
市道山までの間は峰見通りと呼ばれる区間。この付近でも尾根道と巻道が並行している箇所が幾つかありますが、今回はトレーニング目的でもあるので基本は起伏の多い尾根道を中心に歩いていく事に。
木々の切れ目、小窓となった所から大岳山が臨める。
一つ一つの登り返しは小刻みながらも割と急峻です。小さな上り下りを繰り返しながら進んでいく。
尾根上の名もなきピーク、木の枝の間から見えたのは丹沢。
地味な雰囲気の尾根道ですが指導標もこまめにあって迷う心配は無さそう。
市道山の登りの最中見えた北側の展望。右側手前のピークが後ほど向かう臼杵山で、その背後に大岳山、御前山と左右に見える。御前山の左側に見えるのは雲取山方面の山々か。
歩いてきた尾根道を振り返った所。中央左の鬱蒼としたピークが先程登った刈寄山で、その背後には筑波山が見えます。
[10:27-10:38]市道山
長くて地味な尾根歩きを終えて市道山に到着。本日巡る、戸倉三山の二つ目のピークです。昼前くらいの到着を予定していましたが、刈寄山から2時間40分掛かる所を1時間も巻けたので思ったより予想外に早く着いてしまった。
山頂からの展望。このピークも東側の展望が切り取られたように開けています。
東側、関東平野方面の展望。視界に入る低い稜線を麓から延々と辿ってきたことになる。
展望を望遠で繋げたもの。都心から近いという事もあって副都心のビル群が大きく見える。
スカイツリーの辺りを中心に更に望遠したもの。
丹沢方面も木々の合間に少しだけ見えました。丹沢主稜と大山をそれぞれ。
臼杵山方面に向かいます。歩き始めは日が差し込むのか笹が多く見られた。
先程、市道山の手前から見えた御前山。奥多摩三山というだけあって存在感がある。
市道山の下りは割と急坂。この時点ではまだ臼杵山から下山するつもりでいたので、この道を二度通るとは思っていなかったのですが……。
市道山の下りは急坂を一気に下るタイプでしたが、臼杵山の登りは幾つかピークを踏みつつ徐々に高度を上げていくタイプ。
臼杵山のピークが間近に見えてきました。基本鬱蒼としているので現在地が分かりづらいのですが、気付いたら目と鼻の先という所までに近付いていた。
臼杵山→市道山→醍醐丸→和田峠→陣馬山
[11:32-11:48]臼杵山
戸倉三山の三山目である臼杵山に到着。静かな雰囲気の山頂です……ここから下山する予定だったのですが、予定よりも大幅な早着でまだまだ歩けそうな感じ。
展望に関しては、三山の中で最も標高が高い割にはいまいち優れません。東側の展望が木々の間から臨めるという程度。
そのまま降りてしまうのもなんだか物足りなく感じたので、一旦市道山に戻って陣馬山方面の縦走に切り替えました……つまり、先程のアップダウンを再び通過する事になる。
[12:40-12:49]市道山
市道山に再び到着したのは昼過ぎ、臼杵山へ往復2時間程度で戻って来れました。日が西寄りになり山頂標識が順光になった程度の変化……ちなみに往復している最中は誰とも遭遇しませんでした。かたらいの路という割には人の気配がなさすぎる。
更に刈寄山方面に少しバックした所に陣馬山方面の縦走路が伸びています。案内は充実しており指導標通りに進む。
暫くトラバース路。道幅は広く歩きやすい。
尾根道に入った所の雰囲気。奥に見えるのは生藤山方面の稜線。
登山道に並行して林業用の作業道が通っています。登山道は藪が繁茂している箇所もありますが概ね歩きやすい。
市道山方面を振り返ってみた所。醍醐丸までのこの区間も片道1時間半程度とそこそこ距離がありますが、戸倉三山の縦走コースと比べると全体的に平坦でアップダウンは多くはない。
市道山の左奥に見えるのは御前山から大岳山の稜線。低く隆起した鋸山の奥に見えるのは長沢背稜の酉谷山とかの辺り。
鬱蒼とした木々の中、木漏れ日が差し込む中を進む。
一転して明るい尾根道に。
醍醐丸のピーク手前の指導標。巻道のようなものも分岐していましたが、地図には載ってないので一応ピークを踏んでいく。
[13:59-14:03]醍醐丸
少し登り返した先が醍醐丸のピークです……以前高尾山からどれだけ先に進めるかと試した時に一度来た事がある山だったり。基本展望はありませんが木々の切れ目から御前山、その左奥に鷹ノ巣山、七ツ石山方面に伸びる稜線が見える。
和田峠方面に下ります。高尾山から三頭山方面に延々と続く主稜線上に入ったからか途端に道が良くなりました
日が傾いてきて陰がちになってきた。枝葉の隙間からは富士山が見える。
和田峠に下る手前に小さな祠がありました。
[14:31-14:34]和田峠
陣馬山の登山口として知られる和田峠に到着。この日はこれまで遭遇した人は市道山付近での一人だけでしたが、ここから先は流石に多い。車が幾つか止まってる上に人の姿も多少。
陣馬山方面の登り返し……実質的には本日ラスト登りです。早速始まる階段に打ちのめされそうになりますが、深く考えずに進んでいく。
陣馬山までの登山道の様子。全体通して歩きやすく効率的に標高を稼げるからか、思ったより時間は掛かりませんでした。
陣馬山→明王峠→与瀬神社→相模湖駅
[14:49-15:18]陣馬山
和田峠から15分程で陣馬山に到着。たぶん20回以上は登った事がある山ですが、この広々とした開放感のある雰囲気はいつ来ても良い……ですが、この日は何やら山頂で工事をしていて少し物々しい。
西側の展望。若干逆光気味ですが雲は少なく山の稜線が鮮明に見える。
望遠で撮ったもの。富士山を始め道志山塊、三ツ峠山、大菩薩嶺、奥秩父山塊方面の山々などが広がる。
富士山の手前に左右に伸びているのは道志山塊、その奥に御正体山と杓子山が左右に見えます。少し右側に見えるのは三ツ峠山で、右の写真はそれを望遠したもの。電波塔が目立つので山座同定の難易度が低い山。
富士山を単体で。
こちらは大菩薩嶺と奥秩父山塊方面の望遠。中央の左右に大きく伸びる山が大菩薩連嶺で、滝子山から黒岳、大菩薩嶺方面の稜線が細く見えます。黒岳手前の白谷ノ丸の笹原には雪がほんのり積もっているのも見える。その左に薄く見えるのが南アルプスの悪沢岳、赤石岳。右側には奥秩父山塊の主稜。
左は南アルプスの悪沢岳、赤石岳。距離が遠く少し薄いですが赤石岳はなだらかで遠目にも分かりやすい。右側は奥秩父山塊の核心部で左に金峰山、右に奥秩父最高峰の北奥千丈岳と国師ヶ岳のピークが見えます。金峰山の山頂には突起のような五丈石も見える。
陣馬山山頂に建つ名物の馬。周囲に人の姿は多少ありますが、時間帯が遅く土日の混雑を考えると想像できない静けさ。
こちらは東側、平野部方面の展望。山頂直下で何らかの工事をしていました。
展望を望遠で。
本日何度か目にしている筑波山を望遠で。
丹沢から富士山方面。木の枝に視界を遮られがちですが、丹沢はそこそこ近くに見える。
あまり長居すると途中で日が暮れそうなので、展望もそこそこにして下山します。馬にも別れを告げる。
山頂を後にして高尾方面へ。とは言え時間的に流石に高尾までは行けないので適当な所で下るつもりで。
少し下った所から富士山方面。夕刻となり太陽も下がってきました。
これまでも特に問題なく歩ける道でしたが、陣場高尾の歩きやすさは流石に格が違う……登山道というよりは公園の遊歩道に近いかも。
普段であれば常に人の姿が視界に入る程度には賑わっているこの道も、日没間際のこの時間帯は至って静か。人とすれ違う事も殆どありませんでした。
奈良子峠。陣馬高原に下る道は通行止めでした。少し先の底沢峠からは問題なく下れるようです。
[15:53-15:56]明王峠
奈良小峠から少し進んだ所にある明王峠。ここから先、景信山くらいまでなら行けそうでしたが、折角なら歩いた事のない道をと相模湖方面に下り始める事に。
明王峠から臨む富士山。そして指導標。
相模湖方面に下ります。主稜程ではありませんが、こちらも道は広くそこそこ歩かれている雰囲気。
途中にあった石投げ地蔵と呼ばれる史跡。戦国時代、この地を治めていた武田家によって鐘撞堂が築かれ、隣国である北条家の侵入を知らせていたという場所。道端に残るケルン状の石積みには、この地で斃れた武田家の姫君を供養する為に作られたという伝説がある。
軽快に下っていきます。起伏は少なく歩きやすい道が続く。
矢ノ音のピークをトラバースして大平小屋。日が陰ってきた。
大平小屋から先に進み子孫山ノ頭への分岐。相模湖方面という指導標に従って進むと巻道に入る。
いい感じの展望台に到着しました。眼下に相模湖と湖に面した相模湖駅周辺の市街地が広がる。
いよいよ日没の時刻を迎え本格的に薄暗くなってきましたが、富士山は頭が少しだけ見えました。本日ラスト富士山。
[17:10-17:21]与瀬神社
展望台からの急坂を下りきった所が与瀬神社。正面に中央道があるので車の音が絶えませんが、山裾にあり厳かな雰囲気がある。ちなみに与瀬というのは合併して相模原市となる以前の旧相模湖町の中心集落の名称。祀られている神は吉野から勧請された蔵王権現。
与瀬神社手前に走る中央道と与瀬の街並み。
中央道を跨いだ少し先のかつての甲州街道から参道が伸びているようで、その分岐には鳥居が建っていました。
町中に入る頃、空が藍色に染まり始めた。
相模湖付近に来る機会は少ないので、せっかく来たという事で湖畔の方に寄り道してみました。
夕暮れと相模湖。いい感じの色合い。
[17:51]相模湖駅到着
湖畔から登り返して相模湖駅へ到着。ガラス張りで洒落た雰囲気の駅舎でした。
中央線で帰宅します。高尾の次の駅と考えると近所だよなーと思わされる。実際は小仏トンネルを挟んでるから距離があるけど。