山とか酒とか

登山やお酒を始めとした趣味全般を雑多に、また個人的に有用だと思った情報を紹介しています。

扇山から奈良倉山(鳥沢駅→扇山→権現山→奈良倉山→小菅の湯)

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2019年5月、GW明けに扇山方面への登山に行ってきましたので、その時の情報などを記します。実際に行く際の参考にして頂ければ幸いです。

目次

今回登った山についての案内

概要

扇山は中央線の鳥沢駅から手軽に登れるという事で、中央線沿線の方には人気の山です。また、権現山はその延長にあり、いずれも富士山方面の展望が優れています。

扇山~権現山と縦走して雨降山方面に下るというのが比較的人気のコースですが、展望については権現山から西側に進んだ所にある三ツ森北峰が圧倒的に優れていますので、少しでも展望の良い山に登りたいという方は足を伸ばしてみる事をオススメします。

権現山からは奈良倉山、果てまでは大菩薩まで稜線が続いていますが、距離が長く途中に林道歩きを挟むという事もあり、縦走はあまりメジャーではありません。奈良倉山は松姫峠、公共交通ならば鶴峠から容易に登れますので、わざわざ縦走するメリットはあんまりないです。

登山口へのアクセス

登りは鳥沢駅からそのまま歩き始め。帰りは小菅の湯から西東京バスに乗れば奥多摩方面、富士急バスに乗れば大月方面と、どちらへも帰れます。ただし大月方面は少し終バスが早いので注意です(デマンドの村営バスを駆使すれば多少遅くなっても帰れます)。

コースの状況

鳥沢駅→扇山→権現山

歩きやすいコースです。扇山~権現山の山頂直下はやや急斜面。

権現山→三ツ森北峰→西原峠

三ツ森北峰の前後はやや急峻。小寺山付近から林道と尾根道が並行していますが、尾根道の方は消滅しかけていますので林道を歩きましょう。

西原峠→奈良倉山→鶴寝山→小菅の湯

奈良倉山の前後を除き、西原峠から松姫峠までは林道に沿って歩く。松姫峠→鶴寝山→小菅の湯は明瞭な登山道。

実際の登山記録

以下、今回のルートです。ヤマレコのルート出力機能は便利。有り難く使用させて頂きます。

経緯

という訳で、久々に登山に行ってきました。本来であればGW入る前、もう少し早い時期に行っておきたかったのですが、体調がいまいち良くなかったりで腰が重く、結局前回の丹沢登山から二ヶ月も空いてしまいました。

ちなみにこちらが前回の丹沢登山の記録です。

www.yamareco.com

このままのペースだと年に6回行って終わってしまうので、今後の事を考え今回はトレーニングがてら若干ロングコース気味に。とは言え稜線上に林道が通っている区間が長いので長いだけで、距離の割には大した事ないだろうと高をくくっていたりして…。

鳥沢駅→扇山→権現山

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鳥沢駅の新旧。

[5:50] 鳥沢駅出発

中央線を乗り継ぎ鳥沢駅までやってきました。まだ6時前ですが、この時期は既に日が高いです。暫く来ない内に駅舎が変わり味気ないものに……。

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登山口である梨ノ木平は1時間位進んだ所、暫くは舗装路と付き合います。国道沿いには甲州街道の宿場町の趣が残っていました。ちなみに右奥に見えるのは滝子山です。

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自宅を出るのがギリギリになり昼食を調達し損ねたので、国道沿いにあるセブンイレブンを経由。横着して最短で登山口に向かおうとしたら路地を縫う羽目になり、所々で迷いながら進みます。

先に見える扇山を目指して歩けば間違いは無いですが。

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振り返れば高畑山~倉岳山などや富士山(頭だけ)などが見えました。この日は高気圧がすっぽり。天気は期待できそうです。

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梨ノ木平までは舗装路歩きですが、九十九折の箇所はショートカットの山道がありました。

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梨ノ木平。扇山は殆ど記憶にないくらいに久しぶり。こんな所だったかなーと悩みながら進みます。

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暫くは展望のない樹林帯の道です。 黙々と進んでいくと途中で水場がありました。涼しいので喉の乾きはまだありませんでしたが、まあまあ美味しいです。

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途中分岐があり、その先には「つつじ群生地」。今この時期行かなくていつ行くのって感じですが、今回は先が長いので断念。この付近は若干開けていて振り返れば富士山が。

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[7:46-7:57] 扇山

展望が利く箇所は少ないので淡々と歩いていたら程なくして尾根に乗り上げ、そこから少し進んだら頂上に到着しました。草地の地面が広がっています。こんなところだったっけ。

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大月市が指定した秀麗富嶽十二景の一つなので富士山方面の眺めは良いのですが、それ以外の方角はあまり開けていません。

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展望はそこまで優れていませんが、独り占めという事もあってなんだか長閑で居心地のいい山頂。散りかけの桜がこれまたいい感じ。

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上野原市街や高尾山方面の展望も多少ありました。 

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行程も長いので、休憩もそこそこにして出発します。扇山までは山道としては一桁国道レベルの道の状態でしたが、権現山方面も少し程度が落ちるものの割合いい道でした。展望は終始ありませんが。

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最鞍部である浅川峠からは大きく登り返しとなります。地図で見ると450mと中々ですが、道が良いのか、序盤でまだ体力が残っている為か、数値程辛くは感じませんでした。

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後半はやや急登になり、権現岳の手前で尾根に上がります。そして扇山の時と同じように主尾根を少し伝うと山頂に到達します。

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途中いい感じのツツジがありました。もう時期を過ぎてしまったのか、道中あまり見かけませんでした。

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[9:33-9:54] 権現山

ここも富士山方面の展望が良いです。そして誰も居ない。

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北方面の展望もそこそこで、秩父の山並みがよく見えます。三頭山がかっこいいですね。右の写真の左側には雲取山で、三頭山の山頂から右奥には鷹ノ巣山

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こちらは東側。関東平野方面。左端に特徴的な形の大岳山が見える。

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よく目を凝らしてみるとスカイツリー(左側)が見えました。手前の山は生藤山あたり。

権現山→三ツ森北峰→西原峠

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先程の分岐に戻り、今度は稜線に沿って西側に向かいます。麻生山辺りまでは起伏も少なく歩きやすい尾根道でしたが……。

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三ツ森北峰の前後のみ少し険しかったですが、手を使う程の所でもありませんでした。イワカガミが咲いていたのはこの付近のみ。

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 [11:06-11:25] 三ツ森北峰

初めて来ましたが、とんだ穴場ですね。思った以上に展望が良くて驚きでした。最近は人に撮って貰うように頼む事も少なくなりましたが、なんだか気分が高揚して記念に一枚。

という訳で、本日は唯一ここで人と会いました。ワラビ狩りのおじさんでした。こんなに景色が良いのになんで秀麗富嶽十二景には入ってないんだろうなー、道が悪いんだろうな、みたいな事を話されてました。

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本日一番の富士山ビューポイント。谷がまっすぐ富士山に向かって伸びているのが良い感じ。

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左は滝子山+南アルプス(南部、光岳辺り?)、右は前回行った丹沢方面です。

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左右に伸びる大菩薩。右側には秩父北奥千丈岳甲武信ヶ岳(木賊山)辺りまで見えます。

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いつまでも眺めていたかったのですが、あまり時間に余裕が無いので先に進みます。

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大寺山、小寺山と意外と起伏がある道を進んでいきます。小寺山からは林道経由と山道経由があるのですが、山道の方に進んだら道が消えかけていました。

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 下りきった所が西原峠です。ここから先は林道だから楽だろうと思ってましたが……。

西原峠→奈良倉山→小菅の湯

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平坦かと思いきや意外と斜度が急です。林道が続く奈良倉山までの標高差を今一度見て納得。しかも尾根から少し外れている事もあって風が全く通らず暑い。

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概ね斜面が伐採されているので、展望の良い所もちらほら。

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奈良倉山へは途中で山道に入ります……が、間違えて変な取り付きから入ってしまい、暫く荒れた所を歩きました。

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 [13:49-14:08] 奈良倉山

鬱蒼としていますが、富士山方面のみ展望があります。扇山権現山もそうでしたが、ここは特に顕著。

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富士山を眺めながら休憩。

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松姫峠に向かって下ります。途中で再び林道に合流。

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舗装路にぶつかった所が松姫峠で、この道を乗り越して鶴寝山に向かいます。トンネル開通前は大月から小菅に抜けるメインルートでしたが、旧道となった現在は大月側が通行止めという事もあって車も殆ど通りません。

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峠付近からの展望もそこそこ。手前の山は雁ヶ腹摺山から東に伸びる稜線

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暫く黙々と歩いたら途中で巻道に入ってしまったようで、気付いたら鶴寝山を通り過ぎてしまう。慌てて折り返しました。

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 [14:58-15:17] 鶴寝山

地味な山頂ですが、地味に本日の最高地点だったりします。

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鶴寝山から見た富士山。本日ラスト富士山です。

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大マテイ山方面にも行きたかったのですが時間切れ。小菅の湯方面に下ります。

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小菅の付近では熊に出くわした事があるので慎重に。

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沢沿いの道に入るとワサビ田が多く目に付きました。小菅村と言えばワサビ、じゃあ帰りにワサビ買っていこうと思いきや、GW中に全て売れてしまったのかどこ行っても品切れ。

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 [16:38] 小菅の湯到着

何年ぶりかの小菅の湯です。この日は平日ですが、地元の方を中心にそれなりの入り具合でした。泉質は強アルカリでヌルヌルが強い。

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奥多摩駅から青梅線で帰宅しました。GW明けという事もあって、途中から乗ってくる登山客の姿は殆どありませんでした。