山とか酒とか

登山やお酒を始めとした趣味全般を雑多に、また個人的に有用だと思った情報を紹介しています。

乾徳山(徳和→月見岩→乾徳山→道満尾根→徳和)

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2019年5月、乾徳山に家族親戚でハイキングに行ってきましたので、その時の情報などを記します。実際に行く際の参考にして頂ければ幸いです。

目次

今回登った山についての案内

概要

乾徳山奥秩父山塊の麓寄りにある割とポピュラーな山です。登り3~4時間と手頃ながら山頂付近にはそこそこ険しい岩場鎖場などがあるので、シーズン始めに岩を触っておきたい時に適した山だと思います。

展望についても甲府盆地に突き出た岩峰なのでなかなか良いです。空気が澄んでいれば遠くの山まで見渡せるでしょう。

登山口へのアクセス

乾徳山登山口(徳和)までは山梨交通のバス山梨市営バスの二種類のバスが運行されています。ルートは起点の駅付近のみ違うだけで似通っていますが時刻が重複していないので、双方の時刻表を見比べる事をおすすめします。

バスは西沢渓谷まで運行されているので、乾徳山から黒金山まで行って西沢渓谷から…という事もできますが、行程が多少慌ただしいです。トレランの方向け。

 

コースの状況

乾徳山登山口(徳和)→錦晶水→月見岩

歩きやすい普通の登山道です。水場が道中に二箇所あるのは暑い時期助かります。

月見岩→乾徳山

月見岩から扇平を経て樹林帯に潜ると急登が始まります。手を使うような岩場が沢山ありますがコースタイム1時間くらいなので頑張りましょう。最後の鳳岩のクライミングが最もきつくて長いですが巻けます。

月見岩→道満尾根→乾徳山登山口(徳和)

緩いハイキングコースです。途中何度か林道を跨ぎますが、道標に従って進めば間違える事はないでしょう。

実際の登山記録

経緯

以下、今回のルート。

乾徳山自体は2014年、2016年とだいたい2~3年周期で訪れていますが、今回もなんとなくで決まりました。

ちなみに前回、前々回の乾徳山登山の記録はこちら。どちらも5月、似たような時期に登ってますね。その頃になると呼ばれるのかもしれない。

www.yamareco.com

www.yamareco.com

普段は長い行程の途中の通過点だったりバスの時間に制約があったりでせかせか登山ですが、今回は家族+親戚の三人の気兼ねなし登山。伯父が車を出してくれるという事で終始時間を気にせずに済んだ為です。

徳和→乾徳山(往路)

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[7:33]駐車場出発

麓の集落、徳和の駐車場からスタートです。駐車場は乾徳山登山口のバス停のすぐ側にあります。普段は朝9時以降の到着という始発の遅いバスで来る所なので、この時間帯に降り立つのはなんだか新鮮な気分。

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三十分ほど沢沿いの林道を歩き本物の登山口へ。山道はそこから。ここで登山道に入らずまっすぐ進むと大ダオに行けます。

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熊注意との事でした。鹿はよく見かけるんですけどね。

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暫くは鬱蒼とした樹林帯の中をひたすら登ります。途中水場が二箇所もあるので水筒出す手間が省ける。

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マムシグサミツバツツジタツツボスミレ、咲きかけのキンポウゲ。いつの間にか花が色々と出てくる季節になりました。

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高原ヒュッテからの道との交差点、国師ヶ原十字路に上がる手前に二つ目の水場の錦晶水があります。こちらの方が水量は豊富で、ここでパーティの後続を待ちました。水場なのでブヨが多い。

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少し進むと乾徳山を見上げられる開けた所に出ました。近いように見えますが。

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交差点を通過し暫く歩きます。快晴との予報でしたが思った以上に雲が多い。涼しいので良いんですが。

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[10:59-11:14]月見岩到着

広々としていて休憩ポイントとなっています。普段はバスの時間が気になって通過するだけですが、この日はのんびり乾徳山甲府盆地を眺めながら休憩

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雲が多い上に霞んでいて遠くの山が見えない。南アルプスどころか富士山すら見えない。

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扇平を過ぎると徐々に傾斜がきつくなってきます。

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だんだんとアスレチックな道に。前回テント装備で通過した時は凄く辛かった記憶。

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岩場なので木々が途切れ開放感のある場所が多いです。

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まだまだ続く岩場。区間自体は短いので練習には良い。

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甲府盆地を見下ろす。

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山頂が見えてきた所。右は近くに咲いていたクモイコザクラ

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いよいよ核心部の鳳岩を登ります。前々回は成功、前回はテント装備が重く断念、今回は……大量の水を担いでいるもののなんとか成功。二勝一敗で勝ち越しです

乾徳山→道満尾根→徳和(復路)

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[12:17-14:05]乾徳山到着

鳳岩を登った所が既に山頂です。360度の展望ですが……。

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甲府盆地。やはり雲が多い。比較的近い大菩薩などはよく見える。

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黒金山方面。前回は黒金山から大ダオ、北奥千丈岳を経て奥に見える金峰山まで向かいました。中央右奥に見えるのは甲武信ヶ岳あたり。

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西側180度から見える山々。金峰山や前回の寝床だった大ダオの笹原。右下、雲の中の甲斐駒ケ岳、鋸岳の右に見えるのは木曽駒ヶ岳。まだ雪がべったり残っています。

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東側180度に見える山々。奥秩父の山が見えます。最後の写真は木賊山、甲武信ヶ岳三宝山。手前の笹原は五年前の黒金山縦走の際に迷った牛首です。

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大菩薩~富士山の眺め。富士山、最初は全く見えませんでしたが左右に裾野が伸びているのが辛うじて見えます。

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晴れてきて少し明るくなってきた黒金山方面を眺めつつ、以降は食事タイム。

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ラーメン+恒例のソーセージ焼き+前日にミルした豆でドリップしたコーヒー。単独では中々やらないようなランチ。

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二時間たっぷり満喫した後は下山です。

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途中、甲斐駒ケ岳+鋸岳が見えました。北岳はまだ雲の中。

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乾徳山手前に気になる岩があったので、後続を待つついでに登ってみました。

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岩場を越えて扇平の笹原に。テントでも張りたい雰囲気。

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[15:02-15:29]月見岩到着

往路と違い尾根伝いに直進、道満尾根経由で下ります

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北東方面の展望。中央右に見える笹原は雁坂峠との事。

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何度か林道を越えつつ進みます。

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道満山付近。明るい雰囲気の尾根道。

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いい感じのヤマツツジ

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ダラダラ歩きで下山しました。往路と違い集落は近いです。

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養蚕で栄えた徳和の街は大きく古い建物がたくさん残ってました。

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[17:50]下山

時間を目一杯使っての登山となりました……18時前ですが、まだまだ明るいですね。

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 帰りは勝沼ぶどうの丘に移動、温泉に浸かって身体の汚れを取りました。