
家族が日の丸醸造の【まんさくの花 巡米酒 星あかり70】を買ってきたので、甘口辛口などの味の解説やレビューをざっくばらんに書き殴ります。皆さんの日本酒選びに1ミクロンでもお役に立てますと幸いです。
一つ前の記事です→『028|天の戸 美稲八◯ 純米無濾過生原酒』
お酒のレビュー
概要と経緯
まんさくの花もこれまで紹介した多くのお酒と同様、以前から銘酒界隈では知られた銘柄。自分が飲み始めた頃には既にあり、スペック違いで少量生産の限定酒を数多く作っているイメージを個人的に持っています。
今回選んだのはその少量生産の限定酒の中でも巡米酒シリーズという、酒米以外のスペック(精米歩合や酵母)を統一して米違いのお酒を毎月(全12種類)リリースするという壮大なもの。月ごとの使用米のラインナップとしては、1月「秋田酒こまち」、2月「神力」、3月「亀の尾」、4月「星あかり」、5月「山田錦」、6月「山田穂」、7月「雄町」、8月「朝日」、9月「美郷錦」、10月「秋の精」、11月「愛山」、12「百田」となります。
という訳で、酒米を変えた事による味覚の変化を楽しむコンセプトのシリーズではあるので複数種類を飲み比べるのが蔵元の想定っぽいですが、今回は家族がジャケ買いで選んできたので今回はこれだけが1本。とは言え、まんさくの花というブランドに対しては個人的に信頼ありますし、単体のお酒としても十分楽しめるでしょう。
ちなみに、今回の星あかりという米はあまり聞き慣れませんが、1990年代後半に東北電力が開発したという酒米との事。ただ硬く溶けづらいという性質上殆ど普及せず、現在では前回紹介した天の戸の浅舞酒造、横手市の阿櫻酒造など、使用しているのは秋田県内のごくごく一部の酒造に限られるという話です。
とは言え、山田錦や雄町といった全国的に使われている酒米で作ったお酒よりも、一風変わった地場産の酒米を使ったお酒の方が個人的には好物なので、見た瞬間これ味の想像つかなくて良いなーって感じでした。選んできた家族に感謝です。


まんさくの花を醸す日の丸醸造は秋田県横手市の増田という重要伝統的建造物群保存地区に指定された町に立地しています。特に意図していなかったのですが、前回記事の天の戸の浅舞酒造とは同じ秋田県の横手盆地で、距離的に近く10kmも離れていなかったり。
増田には行った事は無いのですが、個人的に重伝建巡りをしている事もあって何年か前に行こうと計画した事があり、実際にその最寄りの駅である奥羽本線の十文字駅まで行った事があるのですが……真冬に行った為か、大雪予報でバスが終日運休していて行けずじまいだった事があります。いずれ必ずリベンジを。

まんさくの花でこれまで購入した物だと、ラベルの前面にスペック表示がされた杜氏選抜シリーズが個人的に好きです。別誂でない通常品だと、純米吟醸のピンク、純米大吟醸のイエローの2種類があります。(イエローは値段的にお高めなので居酒屋で飲んだ程度で、瓶で買った事は無いですが……)
味覚の傾向

例によって家族からのレビューです。
家族「割とさっぱりしてるかも。酸味は結構あると思う」
犬山「甘味はそうでもない感じ?」
家族「甘味もそこそこある。ただ、凄く甘いという感じではなくてほんのりレベル」
自分も試してみる。最初の印象としては酸味を感じさせる甘味。甘味そのもののボリュームは穏やかで、後の丁度よいキレも鑑みるとまさに自分の中の中庸という定義に非常に近いお酒。
そして星あかりという珍しい酒米によるものか全体的に風味が独特で、どことなく清涼感がある……シリーズの他のお酒は飲んでませんが、味わいが特徴的で単体でも十分楽しめるお酒でした。

※数値が高ければ味が優れているという訳ではないのでご注意下さい
料理との組み合わせ
撮り損ねたのか、なんと料理に合わせた写真が一枚もありませんでした……やや酸味があるので肉料理と相性が良かった記憶があります。
スペック一覧表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 蔵元 | 日の丸醸造(秋田県横手市)→(HPリンク) |
| 使用米 | 星あかり |
| 精米歩合 | 70% |
| 日本酒度 | +0.5 |
| 酸度 | 1.8 |
| アルコール度数 | 16度 |
| 種別 | 純米酒(原酒) |
| 購入価格(税込) | 2,860円(1,800ml) |
買えるお店の紹介(あれば)
まんさくの花の巡米酒シリーズの中でも、星あかりは4月出荷のお酒で記事執筆時点の12月では扱っている所は殆ど見当たらないので、代わりに11月の愛山を紹介。(楽天のみの扱いです)
巡米酒シリーズ自体がどれもごく少量の生産なので、欲しい酒米の物がある場合は発売時期にご注意下さい。
まんさくの花という銘柄の中で比較的安定して買えるものでのおすすめだと、個人的にはうまからまんさくが定番。名前の通り旨味と辛味(キレ)のメリハリが秀逸で飲みごたえがあるお酒で、単体でも食中でもどちらでも楽しめるのが特長の銘酒です。
※流通量の少ない地酒なので、品切れ&リンク切れの際はご容赦下さい。
次回のお酒はこちら→『030|雨後の月 辛口純米 無濾過生原酒』



