
台高山脈縦走4日目は大台ヶ原~池木屋山の核心部区間に踏み入れる、その初日にあたる一日でした。
前日宿泊した三津河落山からは計画通りに尾根を辿ってコブシ峠へ下降。意外と歩きやすい道に安堵しつつ筏場道に合流した後は道なりに大台辻、そして縦走路を添谷山方面へ。暫くは起伏の緩い尾根道が続いていましたが、御座嵓付近でのルーファイや引水サコ以降は急斜面の小刻みなアップダウンが無数に続き振子辻、杉又高と四苦八苦しながら越えていく。父ヶ谷ノ頭に至る頃には日も落ちつつありましたが、暗くなる前に宿泊地である三之公雨量観測所に到達。水の確保も無事行えました。
『台高山脈その3』の続きの記事となります。
他の日程を見たい方は以下の記事よりリンクを辿って下さい。コース全体の軌跡もこちらに掲載しています。

今回歩いたルートのGPSログです。
山行記録
三津河落山→コブシ峠

起床してそこまで経っていない頃の空の色。水平線に沿って赤く染まりつつありました。
前日と同様、空には雲はまったく見当たらず好天が期待できそうですが、これから進む先はそこまで展望の良い区間ではないので有り難みはそこそこ……。
日の出が昇る方角が若干木々で茂っていましたが、少し移動すると合間から見る事ができました……という訳で本日も長く、そして険しい一日の始まり。
日が昇ったばかりの頃の三津河落山一帯の様子。前回記事でも似たような事書いてますが、広々とした笹原で開放感があり今回の登山では特にお気に入りのピーク。
これから向かう方面の池木屋山、明神岳方面の望遠。左側に見えるのが前日足を伸ばした日本鼻の山頂にある大台雨量観測所の建物。遠くの山だと三峰山、その裏手の室生火山群辺りまでは見えていますが、鈴鹿山脈や比良山系も薄く見えた前日に比べると全体的に若干霞んでるかも……。
ここからの山座同定画像は前日の記事に載せてあるのでそちらを参照下さい。→(画像の直リン)
山頂一帯に陽光が当たり始めた頃。この日もいきなりバリエーションルートの尾根下りから始まるので、きっちり明るくなってから行動開始。
斜面の方に寄ってからの同方面の展望。暗くて若干分かりづらいですが、中央下に見える尾根を辿っていく形となります。
日が高くなり稜線の色合いが変わってきたので、再度向かう先の山々の望遠。日出ヶ岳から僅かに北に進んだだけですが、急に山深くなった気がします。
[6:54]三津河落山出発
三津河落山を後にします。そして、いよいよ始まる台高縦走の長い長い難路区間……池木屋山まで何日掛かるだろうかみたいな感じで当時は不安もそこそこ。
先程見えていた尾根を下っていきます。暫くはその尾根筋を辿っていく形。笹で見通しが良いのでルートは分かりやすい。

前回記事では大台ヶ原~大台辻までの広い範囲の地図を載せましたが、今回は三津河落山~コブシ峠までの間をクローズアップした物を。
地形図を見る限りコブシ峠まで等高線の緩やかな所が続く形で伸びているので、素直に下っていけば自然と行き着く形になりそうです。
三津河落山の山頂直下の展望。前日歩いた大和岳方面と同様、雰囲気の良い笹の尾根道が続いています。


暫く進んだ所から三津河落山の山頂を見上げる。バリエーションルートながら獣道的な笹のトレースが続いています。大和岳方面より若干薄いくらいでしょうか。
下りが一段落した所の平地から池木屋山、明神平方面の展望。左側に見える陽光が当たるピークが前日登った大和岳。
コブシ峠方面への尾根上の風景。この後の下降が若干不安なので、こまめに景色を堪能して不安を拭う。
更に進んで同方面。左側にスタート地である三津河落山、そこから少し右に日本鼻、その更に右奥に大和岳という並び。大台ヶ原に対して北大台とも呼ばれるエリアらしいです。
笹尾根の終端部、これから樹林帯に入るという所から最後に景色を眺めておく。以降、こういった開放感ある尾根は翌々日の池木屋山以降まで無く、基本的には木々の多い鬱蒼とした道でした。

樹林帯に入って以降の風景。暫くは傾斜も緩く歩きやすい道ですが、先程まであった獣道っぽいトレースはこの辺りから消滅。歩きやすそうな所を適当に歩いていく。
倒木が多いからか若干開けた所が。右側の木々の切れ目に見える高いピークは前日登った日出ヶ岳。今頃賑わってるんだろうな……と遠い目(ここから先、3日後に通過した赤ゾレ山まで誰一人と会いませんでした)。
樹林帯ながらも雰囲気が良い尾根道が続く。


先程の地図で急坂と記載した辺り、急に岩混じりになってきてバリ尾根らしい雰囲気に……尾根筋を外れないように注意しつつ進む。


どうやって降りるんだここって所から真下を覗いてみると赤テープがありました。やはりというか少なからず人は入ってそうな雰囲気です。木の根っこを掴んで特に難なく下降。


先程の急坂から先が若干尾根が読みづらく、それっぽい所を選びながら進んでいると木々の切れ目のような所に出てそのまま進む。正面にはコブシ峠を挟んで反対側にある小ピークが見えるので、それを目指して下っていけば大きく外れる事は無さそうです。

途中、樹間から何かしらの山が見えた所。
望遠してみると後ほど通る父ヶ谷ノ高の辺りで、その背後には高見山地東部にある局ヶ岳が見えます。父ヶ谷ノ高はこの左側のなだらかな部分で距離的にも近そうに見えますが、実際はその手前が入り組んでおりここからの所要8時間以上……。


暫く急坂が続きますが次第に傾斜は緩くなってきて、程なくして鞍部のコブシ峠が見えてきました。もっと時間掛かるかなーと予想していたものの意外と歩きやすく、三津河落山からは1時間も掛からず到達……この後何個あるか分かりませんが、ひとまず台高核心部の1つ目の山場は終了という事で。
コブシ峠→大台辻(筏場道)


[7:43-7:49]コブシ峠
コブシ峠に到着。ここで筏場道に合流してそのまま道なりに大台辻まで進みます。流石は古く大台ヶ原登山のメインルートだった事もあり、幅の広い道が前後に続いています。新し目ですが立派な看板も掲げられてたり。

コブシ峠周辺の様子。鬱蒼とした樹林帯ですが明るい雰囲気。


大台辻方面へ筏場道上を進みます。地形図では直進する形で道が伸びていますが、実際は西側に大きく巻くように道が続いています。(先程の地図を参照)
道そのものは歩きやすく所々で看板があるので迷う事は無さそうですが。
苔生していていい雰囲気の筏場道。これを未整備のまま放置というのは勿体無い。せめて展望地の御座嵓まで整備して貰えないかな……。


こちらの方も所々で崩落箇所や倒木もありますが通行に支障は無い程度でした。

ここも倒木。左側の隙間から屈んで普通に通れます。

先程の地図上でくの字状に曲がる所に沢の流れがあります。この辺りの雰囲気も苔苔していて実に良い……。

晩秋ですが結構な水量でした。水場があるという情報は事前に得ていましたが、枯れている事も考慮して前日に日出ヶ岳近くの水場で満タンにしてきたので今回は汲まず。ただ、ここから先は引水サコまで水を得られる場所がないので貴重な水場かなと思います。(先程のコブシ峠から川上辻寄りに僅かに進んだ所に金明水もありますが)

暫くは沢筋に沿って下っていきます。この辺りは谷合で日が差し込みづらく、やや薄暗い。


沢に沿ったトラバース路。所々で崩れた箇所こそありますが、土台の立派な石垣が往時の賑わい(という程でも無いかもだけど)を彷彿させられる……日本百名山の著者である深田久弥も最初に訪れた時はこの筏場道を通って大台ヶ原を目指したという。

岩のすぐ横の通路的な道。岩を削って道を作ったのかな?


沢沿い区間を抜けると一転してフラットな尾根道となります。この辺りもたまに倒木とかありますが基本歩きやすい道でした。


何やら途中でロープが張られた箇所がありますが、とりあえず無視して道なりに進んでいくと次第に道が悪くなってきた。


更に進んでみると道が完全に落ちています。なので少しバックして尾根に取り付ける場所を探してみると目印のテープを見つけたので、それを辿っていく形で崩落箇所を高巻きしました。

高巻きするポイントでのテープのマーキング。かなり褪せているので結構前から崩れてるのかな? ともあれこの辺りも何事もなく通過。
大台辻→添谷山→御座嵓


[8:32-8:38]大台辻
大台辻に到着。筏場道はここから先は尾根を外れて釜之公谷方面に続いてます(筏場道の名の由来となった筏場の集落もあります)が、そちらは特に崩落箇所が多く通行止めの扱い。また、反対側の西ノ谷林道の方に降りる事もできるようで(こちらも途中崩落箇所があり)、そこから大杉谷コースの粟谷小屋に出られるとか。
一方、台高山脈の縦走路はそのまま尾根伝いに進みます。台高山系と書かれた看板には悪路注意とありびびらされる……。
広々とした大台辻一帯の雰囲気。テント泊適地として紹介される事も多いらしいですが、正直これくらいの広がりは以降どこにでもあったかも。

悪路注意の看板の先に進むと踏み跡らしきものは無くなり、終始歩きやすい所を探しながら歩いていく形に。以降池木屋山までずっとそんな感じになります。
ただ、大台辻からの取り付きの所こそ若干急峻でしたが以降はフラット気味。悪路として名高い台高もこんなものかと内心舐めて掛かる。


ひたすら尾根を辿っていく。アップダウンは常にある感じですが、その一つ一つの傾斜は緩く尾根も広いので安心して歩ける。

木々の切れ目から見上げると大和岳の延長線上の先の尾根かな?って辺りの岩稜帯が見えました。標高的に3~400mくらいは下ってしまったようで結構高い所に見えます。

藪漕ぎらしい所もたまにありますが、季節柄そこまで大変じゃなかったかも。山と高原地図では笹のブッシュとか書いてあるので季節によっては苦労するのかな。
快適な尾根筋。ずっとこんな感じなら歩きやすくていいんですが。


紅葉そして時々倒木……倒木には赤テープ付いてました。以降マーキングは時々見かけますが、区間によっては全然見かけなかったりするのであまり当てになりません。
途中の小ピークからの展望。地面はフラットで広々としてるので先程の大台辻よりテント場としての雰囲気は良いかも。


添谷山手前のピークの登り。傾斜は少し急かなって程度。
添谷山手前のピークの山頂部。1,290mくらいあるので1,250mの添谷山と比べるとだいぶ高い……ここから北東方面に折れる形で進みます。


緩い起伏のアップダウンが続く。葉が落ちてるからか、全体的に明るい雰囲気の尾根道でした。
展望っていう程ではないですが樹間からの眺め。出発地の三津河落山方面の山々が見える。
角度を変えてみると三津河落山から大和岳にかけての稜線がよく見えるポイントがありました。
三津河落山を望遠で。日本鼻に立つ雨量観測所の建物が写真中央に小さく見える。

[9:57-10:12]添谷山
気付けば添谷山に到着。割と新し目の山頂看板が近くの木に括り付けられています。
添谷山の山頂の雰囲気。展望はないです。
別角度からの山頂の様子。台高山脈はピーク上で90度くらいの方向転換する箇所が多く、ここでも北東→北西と転進する形。


添谷山から御座嵓方面へ。添谷山の山頂直下は結構な斜度の降りですが補助用のロープが張られています。ほぼほぼ廃道みたいな話だったのでロープとかあるんだと驚き。

添谷山以降は尾根の幅も狭くなり、起伏の一つ一つも少しずつ険しくなってきた気が。


地形図の等高線にもならないような小刻みなアップダウンが続く。
樹間からこれから向かう父ヶ谷ノ高、池木屋山方面の山々が見えました。池木屋山は左奥に見える稜線の中の小高いピーク……進んでる気がしない。


徐々にワイルドになってくる稜線歩き。以降、基本的に県境の上を歩くので時々境界杭らしきものを見かける事も。

御座嵓の基部に到着しました。ここの尾根はY字の形で分岐していて、南から来た場合は西に折れるのが正解……ただ、地形図を始めとした古い地図だと東の稜線の方に道が書かれているので若干ややこしいポイントだったり。

この付近の地図(地形図)です。画像中央やや下、添谷山から北上した先にあるY字の基部が現在地。地図上では登山道(破線)が県境と共に右上(北東)に伸びていますが、そちらには向かわず左上(北西)へ進みます。


基部の近くにはそのまま下降できそうな斜面(左の写真)があって誘い込まれそうになりますが、周囲を観察してみると西側に比較的フラットなトラバース路が続いていてテープもあったので、そちらに進んでみる事に。

そのまま西側の尾根を北に巻くような形で進んでいくと、ロープのある岩場に出て一安心……ちょっとしたルーファイでした。以降は引水サコまでロープやマーキングが豊富なので、逆に南下する行程だと迷う事は無さそうですが。
御座嵓→引水サコ→振子辻
[10:33-10:58]御座嵓
御座嵓に到着。ここは台高縦走においても随一の展望地として知られた場所で、川上辻から入って日帰りで往復する人も多いという話。実際、大台ヶ原や北大台方面への展望は中々です。
簡単にですが山名入りを作ってみました。歩いてきた大台ヶ原方面の他、右の方には大峰山脈の大普賢岳とか山上ヶ岳の辺りも少しだけ見えてます。
日出ヶ岳方面の望遠。中央左の最も高いピークが日出ヶ岳で、そこから右に向かって巴岳方面に尾根が伸びるという形。

まだまだ先は長いので、景色の堪能もそこそこに先に進みます。御座嵓の展望地から先は暫くは下らず、そのまま岩稜帯に沿う形に……岩の一つ一つが大きいので若干歩きづらい。

再度視界が開けたのでそこからの展望。出発地の三津河落山は相変わらず良く見えていますが、少しずつ雲が出てきたかなーという感じ。

途中から尾根を外れて北側に下降します。そろそろ下り始めかなーと注視しながら歩いていたら割と分かりやすいマーキングを見つけたのでそちらへ。


御座嵓の直下はかなり急峻な下り坂ですが、ロープが整備されているので見た目よりは楽に通過できました。右の写真の所は足がかりが乏しいので若干手こずりましたが。


急坂を終えると斜度は緩くなり、右手には沢筋のようなものも見えてきます。暫くはその沢の縁のような所を進んでいく。

[11:14-11:22]引水サコ
ここが引水サコかなという所に到着。自分は今回立ち寄りませんでしたが、すぐ先に沢があるので水場として利用できそうです。

引水サコ北側のピークへの登り。斜度だいぶきつめ。


ピークに登った所で小休止。左の写真、中央の枯れ木に看板のようなものが掛かっていますが褪せていて文字は読めずでした。


次のポイントである振子辻は距離的に1kmちょっとと近いですが、引水サコからアップダウンが急にきつくなり思うように距離が稼げなくなる。コースタイムも片道1時間20分とそこそこ。
途中の谷側の紅葉が綺麗だった……と言う事は、紅葉を楽しめる標高(1000前後)まで下ってきたという事にもなりますね。


ひたすら続く小刻みなアップダウン。


ここの登りは傾斜がだいぶ急でした。直登はきついので、歩きやすい所を探りつつジグザグに登っていく。
登った先の尾根筋。この辺りは基本的に鬱蒼とした樹林帯で見通しは利かず。


振子辻南側のピーク(1,070mくらい)への傾斜きつめの登り。そして登った先には大木。

振子辻のピークが見えてきました。ただ鞍部まで50m下ってそこからまた100m登る形になるので、まだまだあるなーといった感じ。


途中でツツジが咲いていました。秋に咲くツツジは珍しいかも……。

ミツバツツジでしょうか? 晩秋という花の少ない季節なので少し嬉しい気分になる。


振子辻への登り……これも中々の急登でした。足場も脆くてずるずる滑る。
振子辻→父ヶ谷ノ高

[13:13-13:24]振子辻
振子辻に到着。何か目印はないかと辺りを窺ってみると、足元に壊れた看板が落ちてました。というか台高核心部は山頂看板落ちてる率高めです(テープとかも大体落ちてる)。
振子辻の展望というか山頂の雰囲気。やや西側に標高1,123mのピークがありますが、展望もこんな感じだと思うので先へ。
振子辻から父ヶ谷ノ高まではコースタイム2:40と結構な長丁場。暫くは平坦な道程が続きますが……。

振子辻から下り始めて割とすぐという所にある『山は楽しい』の看板……結構有名なようです(ごく狭い界隈での話ですが)。このきつすぎる縦走路に敢えて楽しいと書くセンスは好き。


杉又高辺りまではアップダウンの傾斜は比較的緩め……ただ、地面がモフモフで全体的に歩きにくいです。


[13:58]杉又高分岐
振子辻から30分ほどで杉又高のピークへの分岐に到着……分岐というほどの道は無いですが。先程の振子辻と同様、台高縦走路(尾根)は杉又高のピークを掠めていく形になるので、時間に余裕があれば寄り道して踏もうかと思ったのですが、特に展望は無さそうなのでこちらも立ち寄りませんでした。
そのすぐ近くには道標が落ちていました。これまで何度か見かけている木彫りの立派な道標。そこまで古そうには見えませんがいつ頃の物なのかな。

杉又高の分岐を過ぎた辺りから再びアップダウンの傾斜が激しくなってきました。ただ、流石にそろそろこの手の道も慣れてきたかも。

足元に実るシキミの仲間。


ワイルドな道(というよりただの尾根)がひたすら続く。ただ単にきついだけで危ない箇所は無いので割と安心して歩けます。

樹間からは丁度、先程越えた振子辻のピークが見えました。1時間以上歩いている割には大して進んでない印象。

木に貼り付けられた半分欠けた看板。テープ含めて目印が少ない山域なので、何かを見つける度に撮ってしまいがち。


藪漕ぎ灌木漕ぎ的な所もたまに。超大容量のザックなので引っかかって進みづらい。
父ヶ谷ノ高の登りに差し掛かる手前で久しぶりに展望が開けた所に出ました。と言っても木々の切れ目みたいな所ですが。
同方面の望遠。見えるのは白髭岳や登尾といった稜線のようです。翌々日通過する赤倉山から派生する尾根のようで登山道はありませんが、繋げて歩く人もいるとか。ちなみに右側には翌日通過する馬ノ鞍峰が手前に、翌々日通過する弥次平峰がその奥に見えています。


父ヶ谷ノ高の手前の険しいアップダウン。感覚が麻痺してきたのか当たり前みたいな感じで歩けるようになってきた。


急登の手前のフラットな箇所にあるちょっとした展望地。先程も見えた赤倉山から西に伸びる尾根上の登尾のピークが見えています。


父ヶ谷ノ高の直下の急登……ここは中々の斜度でした(左の写真を参照。奥の木を見ると分かりますが水平です)。木々を掴みつつ這うように進む。
父ヶ谷ノ高→三之公雨量観測所

[16:08-16:17]父ヶ谷ノ高
本日ラストのピークである父ヶ谷ノ高に到着。近くの木には小さいながらも山名のプレートが取り付けられていました。
父ヶ谷ノ高の山頂一帯の様子。例によって展望は全く無しです。より高いピークの肩のような立地のポイントで、縦走路はそちらのピークには向かわず北側に向かって下り始める形となります。

振子辻からきっちりコースタイム通り2時間40分。三之公雨量観測所までは少し下る程度ですが流石に疲れてきたので小休止。

手作り感ある父ヶ谷ノ高の山頂看板。結束バンドで木に括り付けられていました。
父ヶ谷ノ高から下り始めます。既に16時を回って少しずつ薄暗くなってきた頃……三之公雨量観測所に着いたら水場探索もしなくてはならないので足早に進む。
この付近は台高核心部にしては珍しく展望が良さげです。正面に奥に見えるなだらかなピークは大杉国見山。
大杉国見山を望遠で。翌日歩くカコウキ越からそのまま尾根伝いに進むと行き着くらしいです。麓の宮川ダムから登山道も整備されているので、この辺りと違って特に問題なく登れる山とか。
東の谷側を臨む。日没が近い時分となり西日が差してきました。


赤く染まる縦走路を北上する。この付近は比較的アップダウンも緩やかで歩きやすいようなそうでもないような。
幾つかの起伏を乗り越えつつ進んでいく。遠くには白鬚岳。この日何度か見ていますが、尖った山容が中々格好いい。

西側を見ると夕日が山並みに沈み込む寸前でした。木々でちょっと分かりづらいですが、左側の枝木と重なる辺りに大台ヶ原の日出ヶ岳が見え、夕日のすぐ右奥の辺りは大峰山脈の弥山や八経ヶ岳が見えています。


鞍部であるブナノ平が近付いてきた頃には樹林帯らしい雰囲気に。

緩い登り返し。この辺りから水の流れる音が聞こえてきたのでひとまず安堵。水場の場所は把握はしていませんが、どこかしらで汲めるのは確かそうだなと。


更に進んだ所の鞍部から雨量観測所の建物が見えたので、そこで尾根を外れてトラバース気味に目指す事に。テントを張るならこの辺りの尾根上もフラットで良さそうでしたが……。

[16:57]三之公雨量観測所到着
尾根を外れて2~3分下った所で本日の目的地である三之公雨量観測所に到着。
土台のコンクリート部分にはタープに括り付ける用の石が幾つか転がっていました。露地で張るよりコンクリートで張った方がフラットで結露も防げるので、本日はそちらで張る事に。
ちなみに三之公というのは西側の奈良県側の河川の名称で、この場所がその源頭に当たるのでそう名付けられた……っぽいです。

到着早々、まず暗くなる前に水場探索。水音は下流側から聞こえてきますが、その元になる源流部がどこか近くにあるだろうと辺りをうろうろ。
すると雨量観測所の建物の真裏からそのまま先に進んだ所に沢筋がありました。やや切れ落ちた所にあるので草を掴みながら下降します。


こちらが三之公雨量観測所の水場。谷は大きく水量もかなり豊富……晩秋でこの量なので通年枯れる事は無さそうですね。翌日は確実な水場が無いのでやや多めに汲む事に。

水場に下る斜面から雨量観測所を見上げた所。やや分かりづらいですが、左奥に建物横の避雷針が見えています。その手前の太い枯れ木が水場の目印?で、そこから手前側に薄い踏み跡のようなものが続いています。

水汲みを終えてテントを設営する頃には辺りは真っ暗闇……早々にテントに入り休息。

夕食風景です。台高山脈の核心部でも明日歩く区間はとりわけ険しそうなので、パスタ+アルファ米(おにぎり)と若干ボリュームを増したメニュー。そして幾つかの駄菓子。お酒が結構減ってきているのが気がかり。


メインの肉物はコンビーフ炒め。さっぱりしててキレの強い最愛、やや旨口傾向の醉泉どちらとも相性は秀逸でした。
『台高山脈その5』に続く※作成中
PR(ハンディGPSの紹介)
今回記事の三津河落山~コブシ峠のようなバリエーションルートや、大台辻以降のようなルートとして存在していても長年整備されておらず廃道化しているような所を歩く場合、スマホとは別に精度の高いハンディGPSを持参するのが無難というかほぼ必須かと思います。
紹介するのはGARMIN GPSMAP H1で、ハンディタイプのGPSとしては2026年時点で最新のもの。日本正規品であればデフォルトで日本の詳細地形図が入っています。逆に言えば、並行輸入品等は日本の地形図が入っておらず使い物にならなかったりするので、多少高くとも日本正規品という表記のある製品を選ぶ事をおすすめします。
ちなみに自分はこれの若干古い型の62SCJというモデルを使用しており、現在地確認のほか軌跡データのログ取りもこちらを使用して行っています。その時と比べるとハンディGPSも手頃になったなーって感じです(以前は10数万くらいするのが当たり前でした……)。










































