山とか酒とか

登山やお酒を始めとした趣味全般を雑多に、また個人的に有用だと思った情報を紹介しています。

箱根外輪山その2(明神ヶ岳→矢倉沢峠→金時山→乙女峠→丸岳→箱根芦ノ湖展望公園→三国山)

この日は前日に引き続き、箱根外輪山を尾根伝いに歩み進めた一日でした。前日に行動を終えた明神ヶ岳を未明の内に出発した後は矢倉沢峠に一旦下り、箱根外輪山においての最高峰である金時山に登頂。天下の秀峰を標榜する山頂からの景色を堪能した後は乙女峠、丸岳、長尾峠芦ノ湖展望公園と登り下りを繰り返しつつ進んでいきますが、久々のハードな山行にバテてきたのか徐々にペースダウン。湖尻峠から三国山に登り返した所で日没が近付き行動終了としました。

箱根外輪山その1』の続きの記事となります。

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今回の登山(全日程)のGPSログです。

明神ヶ岳→火打石岳→矢倉沢峠

この日も普段通り寝覚めのコーヒーから一日を始める。

1月という時期ですが、温度計を見ると0度を若干下回る程度と思ったよりも冷えませんでした。先月登った鼻曲山の方が風が強かった分、体感的に寒かったかもしれません。

明神ヶ岳からの夜景。中央に見えるのが前日もよく見えた箱根山の最高峰である神山。その山麓部である手前には強羅の街明かりが広がっています。

[4:47]明神ヶ岳出発

夜の長い季節、特にこの日は行程が長いので未明からの出発となりました。

前日に引き続き箱根外輪山の稜線上を進んでいきます。本日のメインのピークである金時山まではコースタイムは3時間以上と意外に長く、闇の中を無心に歩いていく。

途中、火打石岳というピークを側を通りますが、コースはピークを迂回するように取り付けられていました。

火打石岳を越えた辺りで空が明るくなり始めました。東の空を見ると既に赤みを帯び始めている。朝が近いようです。

開けた笹原に出た所で正面にはこれから向かう金時山と、その背後には雪を被り白くなった富士山の山頂部が見えました。

樹間から見えた中央火口丘の神山駒ヶ岳。その山麓部に見えるのが大涌谷です。

外輪山の縦走路の様子。起伏は緩やかで歩きやすいですが距離はひたすら長い。トレランのコースとして人気という事も納得できます。

やや開けたところから中央火口丘を臨む。この日は外輪山上をその裏側まで歩いていく事になります。

暗闇の中歩いていると気付けば金時山が間近という所に迫っていました。山の斜面がモルゲンロートっぽく赤く染まり始めています。

やや広い範囲から金時山。小刻みな起伏が続く箱根外輪山ですが、金時山はその起伏が際立って大きく、外輪山のシンボル的なピークとなっています。

その背後、金時山長尾山の間の鞍部の辺りに収まるようにして富士山が見えています。こちらも朝日で赤く染まっている。

やや開けた場所からの展望。中央火口丘から仙石原を挟んで金時山という並び。

まだ時間帯的に陰影が深いので、少し露出を上げて同方面を撮ってみたもの。仙石原と言えば長閑な別荘地というイメージですが、こうしてみると家々が隙間なく立ち並んでいて街のようにも見える。

矢倉沢峠を挟んで反対側という所まで近付いてきた金時山を臨む。その左側には以降歩いていく外輪山の稜線が続いている。

藪の切れ目から仙石原。明神ヶ岳の時点では標高1000mを越えていましたが、矢倉沢峠の標高は866m。麓までの標高差は200m程度という所まで下ってきた。

矢倉沢峠が近付くにつれて、徐々に見上げるような形となってきた金時山

矢倉沢峠から金時山、そこから続く外輪山の稜線。この付近はなだらかで見晴らしも良く、いい雰囲気でした。

矢倉沢峠→公時神社分岐→金時山

[7:14-7:18]矢倉沢峠

仙石原方面のコースとの分岐である矢倉沢峠に到着。金時山登山における最短コースという事もあって、この付近は特に歩かれている雰囲気。近くには茶屋の建物がありました。

矢倉沢峠から金時山を見上げる。峠からの標高差は350mと本日一番の登り返しとなります。

登り一辺倒となる矢倉沢峠から金時山のコース上の様子。振り返れば神山駒ヶ岳といった中央火口丘のピークや中腹の大涌谷山麓に広がる仙石原の町並みが見える。

前日登った明星ヶ岳の肩の辺りから朝日が昇り始めていました。

登りの途中からの展望。中央火口丘の右背後に見える外輪山の稜線上、写真の中央辺りに見えるのがこの日のゴールとなった三国山のピークです。

そこそこの傾斜の急登が続きますが、道そのものは歩きやすいので大荷物でもそこまで苦労せず登っていく。

時々振り返って展望を楽しむ。矢倉沢峠の地点では麓近くといった所でしたが、少しずつ高度感が出てきました。

中央火口丘仙石原

[7:44]公時神社分岐

公時神社方面のコースとの分岐に到着しました。以前金時山に訪れた時はこちらから登り、乙女峠から下るという周回コースで歩きました。

分岐以降は急登となりますが区間は短め。

山頂に近付く頃には周囲の山々の見え方もだいぶ変わってきました。角度が変わったのか、先程富士山が見えてきた鞍部には代わりに愛鷹山が見えています。

愛鷹山の望遠。最高峰の前岳は見切れており、位牌岳から南側の稜線のみ見えています。

山頂が近付くにつれて徐々に視界が開けてきました。先程見えた愛鷹山の更に右奥には南アルプスの稜線が見えています。

金時山の山頂の広場に入った所。急登とは言え歩きやすい道だたので、標高の数値程の苦労はしませんでした。

金時山→長尾山→乙女峠

[8:09-8:47]金時山

何年かぶりの金時山に到着。殆ど真冬という事で空気は澄んでおり、遠くの山まで鮮明に見通せました。

山頂一帯の様子。昔話や童話の金太郎の舞台となった場所とされており、山頂看板は鉞を象った形状。色々な逸話で有名な金時娘の茶屋も山頂部に隣接して建っていますが、当の金時娘は現在は高齢で引退に近い状態との事。

山頂とそこからの展望。南西方面に向かって開けており、富士山愛鷹山箱根中央火口丘といった山々が見渡せます。

やや上下に広い範囲で撮ってみたもの。まだ午前8時と時間的に早い為か、人の姿は殆どありませんでした。

広い範囲の展望が楽しめたので山名入りを作ってみました。富士山の両背後には南アルプスの稜線が見えていますね。

富士山方面を若干望遠してみたもの。富士山も谷一本挟んで反対側と距離的に近いので大きく見えます。

富士山を単体で。この季節は麓の近くまで雪で白くなっている。

富士山の山頂部の望遠。ここまで望遠すると宝永山や、つい4ヶ月前に歩いた御殿場口の登山道が九十九折状に見えています。

こちらは、その富士山の右奥に見えた南アルプス北部御坂山地の山々。南アルプスは距離にしては100km弱という所ですが、空気が澄んでいるのか鮮明に見える。

狭い範囲ですが様々な山が見えたので山名入りを。王岳鬼ヶ岳、御坂黒岳といった御坂山地の山々は2年前歩いた事があるので懐かしいですね。

ちなみに左側に見えている白根三山から鳳凰三山といったピークはこの8ヶ月後の9月に歩く事になりました。

こちらは富士山の左背後に見える山々。南アルプス南部愛鷹山伊豆半島の方には天城山大瀬崎が見える他、駿河湾の海面も近い所に見えている。

同方面を望遠してみたもの。これから歩く箱根外輪山の稜線も細かく見えていますね。

こちらも沢山の山々や麓の町が見えましたので山名や地名入りを作ってみました。安倍奥辺りの山は見えていたのは分かっていましたが、南アルプス深南部大無間山がここまで目立っていたとは予想外でした。

丸岳駿河湾の方面を更に望遠してみたもの。中央の電波塔目立つ丸岳の奥辺りに御前崎があるらしいですが、はっきりとは見えませんね。

こちらは箱根中央火口丘やそれを取り巻く火山カルデラ、後程歩く外輪山の方面。左奥の所には前日と同様、伊豆大島三原山が見えます。

一頻り展望を楽しんだ後出発します。まだまだ先は長い。

外輪山の上に沿って乙女峠面に進んでいく。稜線はまだまだ中央火口丘の奥まで続いておりゴールが見えない。

矢倉沢峠から見上げた時の金時山の山容と同様、出発直後から急な下りが始まります。

こちらの方面も幅の広い縦走路が続いている。

所々で展望が開ける場所もあります。塔ノ峰から始まった外輪山歩きもようやく半周といった所でしょうか。

金時山から長尾山までは急な下りが続く。

若干荒れ気味の所もありますが区間は短い。

[9:30]長尾山

金時山の次なるピークである長尾山に到着。通過点的な山頂ですが広々としています。

乙女峠への下り坂。その先には次のピークである丸岳が見えています。

乙女峠に下った所にあるベンチ。急な下りを終えてちょっと休憩を……と思ったものの霜解けで泥濘んでいるので近寄りがたい。

ベンチ付近から箱根中央火口丘である神山。既に高く昇った太陽は雲の中にあるようで、なんだか辺り一帯が薄暗い。

乙女峠→丸岳→長尾峠

[9:48-9:55]乙女峠

金時山丸岳の鞍部にある乙女峠に到着。以前訪れた時はここから仙石原方面に下ってしまったので、ここから先は再び未踏区間となる。

乙女峠の西側にはウッドデッキが設けられた展望台があり、そこからは富士山を臨めます。

展望台からの富士山。手前には御殿場の市街地が広がっています。

乙女峠から丸岳方面に登り返します。こちら側も広く刈払われた道が続いており、傾斜も緩くて歩きやすい。

歩いてきた道を振り返ると先程通過してきた長尾山が、まだそう遠くない距離に見えました。右奥には金時山が見えますが、こちらは若干枝木に遮られて見づらい。

もう少し登った所から長尾山、金時山方面。右に見えるなだらかなピークは本日の出発地点である明神ヶ岳です。

枝木が切れた所から歩いてきた明神ヶ岳、明星ヶ岳方面の稜線が見渡せました。その背後には相模湾の海面もなんとなく見えますね。こちらも随分と遠くになりました。

丸岳が近付いてきた所。金時山からも見えましたが、山頂部には大きな電波塔が聳えています。

電波塔近くから富士山方面。電波塔と枝木でこちらの方面の展望は限られる。

[10:45-11:10]丸岳

丸岳の山頂広場に到着しました。ここも広々としたスペースで、片隅にはベンチが置かれている。

山頂広場の雰囲気。砂地の広場となっており所々で泥濘がありました。

展望のあまり無い山頂ですが、靴を脱いでテーブルの上に立ってみるとそこそこ視界が広がります。特に芦ノ湖は丁度正面に向かって一直線に伸びるような形で見えている。

芦ノ湖の南端部。翌日歩く箱根峠の付近で、一帯にはゴルフ場が広がっている。

こちらは中央火口丘神山とその山麓部の大涌谷。真冬故に目立つのでしょうか、湯気が立っているのが見えます。

芦ノ湖の右奥に見える天城山方面を望遠で。その手前には金時山の地点ではあまり見えなかった沼津の市街地や沼津アルプスが見えています。

同方面を更に望遠してみたもの。天城山を登った事はありますがピークハントだったので、いつか端から端まで歩いてみたいですね。

沼津から三島にかけての市街地の望遠。左右を横切る東海道新幹線の高架橋が一際目立つ。

こちらは本日のスタート地点である明神ヶ岳とその望遠。牛の背のようになだらかな山容でした。

丸岳から長尾峠に向けて下り始めます。暫くは見晴らしも良く、展望を楽しみながらの尾根道が続く。

少し下った所から同方面。外輪山歩きの一応のゴールとなる箱根峠はまだまだ遠い。

角度が変わり愛鷹山を見据えながらの尾根歩きに。相模湾が遠くなった代わりに駿河湾が着実に近付いてきました。

再び箱根中央火口丘芦ノ湖の方面。昨日から見ている山ですが、歩く度に角度が変わり、それにより見え方も変わってくる。

[11:29]富士見台

長尾峠の手前には富士見台という展望地がありました。乙女峠に建っていたものと似たようなウッドデッキが設けられています。

せっかくなので登ってみましたが、周囲の木々や藪が育ってしまっているからか、そこまで展望が良くないです。

こちらは富士山方面。同様に茂ってしまっていて見通しは悪い。富士見台という名前の通り、視界の開けていた時代もあったのでしょう。

長尾峠までの下り。芦ノ湖に向けて下っていくかのように進んでいく。

再び開けた所からの展望。この頃になると標高も1000mを下回り、周囲の山々も高く見えてきた。

長尾峠→箱根芦ノ湖展望公園

[11:45]長尾峠

背の高い藪に囲まれたような長尾峠に到着。すぐ下の所に車道が通じていて駐車場もあるので、こちらから歩き始める人も多いようです。

引き続き湖尻峠方面に向けて進んでいきますが、間は平坦ではなく幾つかのピークを乗り越えていくという形になる。

最初の1044mピークの登り坂。起伏はありますが一つ一つのピークは小さい。

少し登った所で1044mピークの三角点に到着。

少し進むと地図上に富士見公園と記載のあるピークが見えてきました。山頂手前の所にやや開けた公園のような箇所があります。

途中、駿河湾方面に開けた場所が。

駿河湾沼津市街の望遠。弓なりになった海岸線と大瀬崎日本平の方面と見渡せます。

富士見公園への登り。この付近も通行量が多いのかハイキングコース然とした道が続く。

縦走路に並行して有料道路である箱根スカイラインが伸びており、所々で道路と接続する箇所も。

階段状の富士見公園のピークへの登り。先程の道路との接続部から簡単に登れる為か、この付近で観光客っぽい姿のグループとすれ違った。

登りの途中で振り返ると、先程登った1044mピーク、丸岳、そして金時山と続く山並みが見えました。その右奥やや遠くという所には丹沢の山々が見えている。

[12:35-12:44]富士見ヶ丘公園

富士見ヶ丘公園に到着。旺文社の山と高原地図では富士見公園との記載ですが、表記ゆれがあるようです。公園は先程見えていた通りピーク上ではなく、その手前の北斜面に広がっていました。

箱根外輪山においては屈指の展望地のようで、名前の通り富士山方面の展望が優れています。他に愛鷹山、先程も見えた金時山方面、丹沢と広い範囲で見渡せる。

同方面を望遠で撮ってみたもの。山々もそうですが、山麓部に広がる家並みも一望できる。

富士山とその左背後に見える南アルプス南アルプスの稜線も金時山から見た時とはだいぶ見える所が変わりましたね。

展望をそこそこに堪能した後は、縦走路を再び進んでいく。

富士見公園のピークを乗り越えて、次は芦ノ湖展望公園方面に下っていきます。気付けば芦ノ湖の湖畔が随分と近い所にありました。

箱根芦ノ湖展望公園→黒岳→湖尻峠

[13:06-13:26]箱根芦ノ湖展望公園

広い範囲に芝生が広がる芦ノ湖展望公園に到着。ここは箱根スカイラインの駐車場が設けられていて、ドライブの息抜きついでに訪れる人の姿が多く見られました。

広場の上から愛鷹山を臨む。先程の富士見公園とは違い、富士山は手前のピークに隠れてしまって全貌は見えない。

やや広い範囲での富士山愛鷹山方面の展望。

同方面の望遠。富士山の左奥には先程と同じ形で南アルプスが見えています。見えている範囲は赤石岳から笊ヶ岳辺りまでといった所。

こちらは芦ノ湖方面。芦ノ湖展望公園という名前だけあって、こちら側の展望の方が優れています。

芦ノ湖方面の展望。外輪山歩きにおいては中央火口丘である神山と最も距離的に近付く箇所のようで、これまでよりも一層大きく見える。

鮮やかな青さの芦ノ湖。湖畔から駒ヶ岳の山上まで伸びるロープウェイが見えています。

芦ノ湖の湖面には結構な頻度で遊覧船が往来していました。奥に見えるのが箱根宿元箱根の辺りですが、今回は箱根峠から三島方面に下ってしまったのでそちらの方面には向かいませんでした。

未明より明神ヶ岳から歩き始めて既に昼過ぎという時分。荷物の重量感もあり疲労もそこそこ溜まってきたので休み休み進む。

正午を回り日が徐々に傾いてきましたが、日没までは若干時間があるので先に進みます。

[13:35-13:38]黒岳

芦ノ湖展望公園から少し先のピークが黒岳。こちらは地図上に山名の記載があります。

黒岳から芦ノ湖方面の展望。先程とはまた見える角度が変わり、遊覧船の発着する湖尻桃源台の辺りを臨めました。

湖畔に停泊する遊覧船を望遠で。海賊船を模したデザインらしいです。

金時山から明神ヶ岳の間の低くなった辺りから見えた丹沢とその望遠。最高峰の蛭ヶ岳から丹沢山、塔ノ岳、そして表尾根の稜線から少し離れた所の大山まで鮮明に見えています。

黒岳から湖尻峠方面に下っていきます。登り下りの大きさはそれほどでもありませんが、これだけ多く繰り返していると地味に疲労が蓄積してきます。

こちらは駿河湾の方面。右側の起伏が先程越えてきた黒岳で、左側がこれから向かう三国山です。

同方面の望遠。沼津三島といった町並みも今日一日で随分と近付きましたね。

愛鷹山駿河湾の海岸線。

こちらは沼津市街の望遠。沼津アルプスの起点となる貫山狩野川の河口域の水門が見えています。

次なるピークの三国山が見えてきましたが、鞍部である湖尻峠から登り返しが1時間以上と、これまでの起伏と比べると少し長いようです。

湖尻峠に下る途中の展望。箱根スカイラインが再び近付いてきました。

次第に近付く箱根スカイラインと、次第に大きくなる三国山

鞍部である湖尻峠の手前という所。芦ノ湖湖畔湖尻方面への分岐路のようで、大掛かりな交差点が設けられている。

下りきった所で道路を横断して先へと進みます。横断歩道も無いような所ですが、通行量は多くはないので適当に渡っていく。

湖尻峠三国山

[13:57-14:01]湖尻峠

湖尻峠の案内板がある場所に到着。箱根外輪山の中では一番の標高が低くなった鞍部で、この地中には芦ノ湖の水を静岡県側の黄瀬川流域に引き込む深良用水が流れています。

三国山への長い登りに取り掛かります。小刻みな登り下りを繰り返した後の大きな登りなので結構堪える。

これまで終始開放感のある道が続いてきましたが、ここにきて静かな樹林帯の中へ突入しました。

三国山までの登りの様子。湖尻峠までの区間と比べると展望もあまり無い為か、そこまで歩かれている雰囲気ではありません……が、所々でベンチがあったりするので多少の往来はあるのでしょう。

歩いていると何やら大きな黒い塊が近くの木に飛び移ったので、何かと思って望遠レンズ越しに覗いてみるとフクロウでした。山でフクロウを見かける事は偶にありますが、こうまでじっくり見られたのは初めて。

見通しが悪いのでどこを歩いてるのか……という感じですが、樹間越しに金時山らしき山が。

木々が若干途切れてくれた箇所。芦ノ湖の対岸、神山の中腹の大涌谷の辺りにはロープウェイの駅が見えました。

こちらは駒ヶ岳。今回は外輪山歩きというテーマなので中央火口丘もいずれは……とは思っているのですが、ここ暫くは大涌谷の火山活動が活発になったとかで大半のコースが通行止めとなっているので、中々選択肢には入りにくかったり。

駒ヶ岳の山頂部を望遠してみるとロープウェイの駅が見えました。中央火口丘で歩けるコースはこの駅の周辺に限られているらしいです(2023年10月現在)。登山的に楽しめるはもう少し先かなという所。

急な登りを終えた頃の様子。見通しが利かないながらも、これはこれで静かで良い雰囲気。

山頂手前の緩いアップダウンを繰り返しながら進む。樹間からは時々芦ノ湖の湖面が臨めます。

[15:33]三国山到着

三国山に到着。なんだかバテてしまったのか、思ったより時間が掛かりました。17時前に日没を迎えてしまう季節なので既にいい時分です。

予定ではこの日の内に箱根峠辺りまで進んでおくつもりでしたが、ここからコースタイムで3時間近く掛かるので本日はこの辺で足止め。

まだ明るい時間帯からの夕食。樹間から僅かに見える芦ノ湖を眺めながら燗酒を楽しんだりソーセージを焼いたりしつつ、のんびりと過ごしました。

次回記事『箱根外輪山その3』に続く

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