山とか酒とか

登山やお酒を始めとした趣味全般を雑多に、また個人的に有用だと思った情報を紹介しています。

【2023年3~4月】西中国山地登山旅行

2023年3~4月に中国地方への登山及び旅行に出掛けてきました。メインとなる登山は広島県島根県の県境に位置する恐羅漢山とその周辺の山々で、今まで一度として足を踏み入れた事が無かった山域だったので新鮮味のある登山が楽しめました。

ただ全体的に見れば、その前後の神社仏閣、城跡、酒蔵巡りといった観光の方に時間を多く割いていたので、今回はどちらかと言えば旅行の方がメインという感じでもあったり……。

経緯

毎年この春の時期は西日本方面の未踏の山域に行く事が多く、一昨年は四国剣山中国地方大山、昨年は近畿地方から中国地方に跨る氷ノ山と登ってきました。

この年もその例に漏れず、久々に九州の山でも登ろうかと思い予定も組んでいたのですが、天気予報を見ると好天が長く続く感じではなかったので計画変更。それに比べると若干近場で、短く歩けそうな場所を探す。前回は中国地方の東端、一方で西側の方はあまり意識した事が無く山の名前も独立峰の三瓶山くらいしか知らない。調べてみると広島県島根県の最高峰とされる恐羅漢山は周囲のピークと絡めて縦走も楽しめそうだな……という事で、今回はそちらに決定したのでした。

自分の旅のテーマで登山と同じかそれ以上に重要なのが酒蔵巡りですが、次に西に向かう際には全国屈指の酒どころである西条に立ち寄りたいと考えていたので今回はそちらで。何度も訪れている明石にも暫く行っていなかったのでこちらについても。

その後の登山のルートとしては広島県から島根県に抜けるものを考えたので、登山後は以前から行きたかった安来月山富田城にも寄れそう。そして好天が持続しそうならその次の日辺りにでも蒜山那岐山といった手軽に登れる山を1泊2日程度で一つ。

といった感じの予定を簡単に頭に入れた程度で出発しました。後半に関しては完全にノープランに近いもので、倉吉近江八幡を散策したり……なんて事は出発時点では脳裏には全くありませんでした。

ルート

※左上のアイコンを選択すると行程の詳細を表示できます。

旅行記

1日目 往路、港町明石の魚と酒

せっかく西の方へと向かうのであれば暫く振りに瀬戸内海の魚が食べたいな……と、移動日にあたる初日はこれまで何度と訪れている明石魚の棚商店街に立ち寄る事にしました。魚の調達後はそのまま西国街道に沿って東に進み、朝霧駅くにある酒造の明石酒類にて試飲を楽しみ、今回の登山酒の一本である明石鯛の銘柄はこちらにて調達。用事を済ませた後は翌日からの登山に備えて更に西へと向かいました。

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2日目 酒どころ西条

この日は前々から行きたいと思っていた東広島西条の観光がメインでした。安芸国分寺を始めとした史跡が多い場所である他、全国屈指の酒蔵町として知られるこの街では丁度、賀茂鶴酒造福美人酒造の2軒が蔵開きを行っていました。それらの酒造に立ち寄り試飲会や粕汁の振る舞いといった様々な催しを楽しみ、一頻りお祭り気分を堪能した後は県都広島を越えて更に西に進んだ廿日市から山間に入り、今回の登山へと繋がったのでした。

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2~4日目 恐羅漢山方面登山

今回の旅行のメインである恐羅漢山の登山は広島県廿日市市吉和から十方山、恐羅漢山、砥石郷山、聖山、高岳臥龍山、掛頭山といったピークを経て2泊3日行程で同県北広島町芸北荒神まで歩き通しました。途中で登山口に下りたり舗装路を歩いたりと無理やり繋いだ感は否めないですが、コースは一部を除いてよく整備されており、それなりに縦走らしい雰囲気の山歩きを楽しむ事ができました。

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5日目 安来周辺の史跡巡り

登山を終えた翌日は島根県波佐の集落から石見地方の中心都市である浜田の市街地へ。そこから山陰本線で海沿いに東に進み、出雲市、松江と山陰の主要都市を越えて安来へ移動します。この日はこの駅で自転車を借りての散策がメインで、出雲地方の名刹として知られる清水寺戦国大名である尼子家の居城とされていた月山富田城と麓にある旧陣屋町広瀬の町並みといった名所を巡り、その後は更に東に進んで鳥取県倉吉まで移動しました。

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6日目 雨中の倉吉観光

この日は当初は那岐山もしくは蒜山の登山を予定していましたが雨により中止となり、前日の宿泊地であった倉吉の観光がメインの一日となりました。倉吉そのものは以前軽く歩いた事があるのですが、今回のたっぷり半日使った観光では旧倉吉線廃線跡、重伝建にも指定されている打吹玉川の赤瓦と白壁の町並み、打吹公園打吹山と市街地の様々な見所を回る事ができたので、雨の中ながらそこそこ満喫できました。その後は駅に戻って山陰本線鳥取、浜坂、豊岡と近畿圏に入り、最終的には京都まで移動しました。

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7日目 近江八幡から竜王方面の観光

最終日は帰宅を控えているので午前中のみという時間的制約がありましたが、前々から気になっていた近江八幡近辺の史跡や町並みをレンタサイクルで巡る事ができました。京都から近江八幡まで移動した後は自転車を借りてまずは竜王町内へ。建造物の幾つかが国宝や重要文化財に指定されている苗村神社源義経元服の地として知られた旧中山道の間の宿であった鏡の宿……といった町内の史跡巡りを楽しみ、その後は重伝建にも指定されている近江八幡の町並みを散策。最終日ながらそれなりに満足感のあった一日でした。

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