山とか酒とか

登山やお酒を始めとした趣味全般を雑多に、また個人的に有用だと思った情報を紹介しています。

西中国山地登山旅行1日目 往路、港町明石の魚と酒

初日は青春18きっぷを利用しての電車移動が大半の移動日となります。内容は薄いですが、途中の明石にて食料調達ついでの散策を行ったりと観光要素は幾らかありました。明石駅に降り立った後はまず魚の棚商店街にてこの日の夕食となる刺身を調達。そこから古い町並み残る西国街道を東に進み、朝霧駅近くの明石酒類醸造にて今回の登山酒となる明石鯛の銘柄を購入。以降は再び電車旅となり、その日の内に広島県内まで移動しました。

他の日程を見たい方は以下の記事よりリンクを辿って下さい。

【2023年3~4月】西中国山地登山旅行 - 山とか酒とか

目次

【移動】西への誘い

担いでいく荷物となります。今回は登山の行程そのものは短いので水も食料もそこまで入っておらず、出発時点では大した重さではありません。4合瓶2本くらいは余裕で入るくらいのキャパはあるでしょう。

東海道線経由で西に向かいます。途中、三島駅にて最初の乗り継ぎ。この後静岡駅、浜松駅と乗り継ぎが続く……個人的には少し時間が掛かっても車内が空いていて快適な中央線経由のルートが好きなんですが、今回は一日の移動距離が長いのでやむなくこちらのルートに。

その後何度かの乗り換えを経て東西日本の要節点となる大垣駅に到着。18きっぷのシーズンという事でそれなりに混雑していますが休前日の割には大した事は無いですね。昔の方が人も多く、殺気立っていたように思います。

ここ最近西に行く際に定番になりつつあるのが、大垣の駅前の和食処、駅前にしきでの食料調達。前回はバッテラでしたが今回はミニちらしの方を選択……ミニの名の通り小ぶりですがエビや穴子なんかも乗っていてちゃんとちらし寿司の体裁を取れている上、価格は550円と手頃。

昼食として食べても良かったのですが、ここは是非とも後々調達するお酒に合わせたいという事で空腹に耐え温存しておく事に。

再び電車旅に回帰し米原駅で乗り換え。更に西へと向かう。

大阪駅三宮駅といった主要駅をスルーしていく。神戸の辺りは灘五郷の酒造巡りも兼ねて改めて歩いてみたいと思っているのですが……また次の機会ですね。

明石その1 魚の棚商店街

明石駅で下車します。西の方へと向かう際にこちらで食料調達するようになってからもう5回目か6回目。最初訪れた時、有名店たこ磯の玉子焼きをテイクアウトして駅裏の明石城で食べたのが10年程前でしょうか。最近は専ら鯛の刺身やタコの旨煮、穴子の天ぷら、イカナゴの釘煮といった主に酒の肴の調達に訪れる事が多いですね。

明石駅の外観。東播磨地方最大の都市の中心駅ですが、割とどこでもありそうなシンプルな高架駅です。表口は南口は山陽電車のテリトリーのようで、コーポレートカラーである赤色の帯が目を引く。

駅前のアーケードを進んでいきます。休前日という事もあってか人通りは多い。

魚の棚商店街の様子。既に午後3時近くという時間帯ですが、この頃になると昼網(昼頃に市場で取引される海産物)のものがお店に並ぶ。

玉子焼きの有名店であるたこ磯。いつもなら平日の昼時外したこの時間帯であれば並んでいるにしても数人といった所ですが、この日は隣の厳島弁天社まで列が伸びています。アジア系の観光客が多いような印象でした。

この写真の撮影時には立ち寄りませんでしたが、最終的にはその右隣の鮮魚店魚利商店にて刺身を購入しました。モノは良いけど接客面に少し難がある、いろいろな意味で魚の棚商店街らしいお店でした。ともあれ、刺身を買うという目的は達成できたのでひとまず満足しておきます。

たこ磯から少し進んだ所にある酒屋がたなか屋。ここは立ち呑みの名店として全国的に知られており、自分も少し前に何かの番組で見たばかり。普段は左側の入口から入る事ができるのですが、今日はシャッターが降りていました。

上のパネルにあるように全国各地の銘酒の取り扱いがあるようですが、今回はお酒の調達先を既に決めているので立ち寄らず。

魚の棚商店街の魚ですが、この日はあまり目ぼしいものが残っておらず、気付けば反対側の入口まで到達してしまいました。馴染み……という程でもないですが、いつも立ち寄る鮮魚店松庄商店が早仕舞いしてしまっていたので、さあどうするかといった所。

その後詳細は割愛しますが、とある別の鮮魚店で少し不快な目に遭ったりして意気消沈。魚の棚商店街といえば元々モノは一流だが接客は二流で有名な所ですが、モノが無い上に接客が三流未満となると、今後の旅程に組み込むかどうかは少し悩む所。

明石その2 旧西国街道の古い町並み

魚の棚商店街にてお刺身を調達した後は西国街道のルートに沿って東に進んでいきます。中小のビルが多く立ち並んでいたりと旧街道らしい風景ではありませんが、それっぽいに道幅にその名残を見る。

明石といえば東経135度の子午線が交わる都市としても有名で、実際に交わる付近には幾つかのモニュメントが立つ。

旧街道沿いでもこの辺りは拡幅されていますが、古くからの町家のような建物が残っていたりと、どことなく鄙びた雰囲気がある。

大日本中央標準時子午線通過地識標に隣接して立つ大蔵交番とその周辺の雰囲気。

こちらは大日本中央標準時子午線通過地識標明治43年に築かれた、日本で最初の子午線標識とされる……その近くには八重桜が咲いていました。

少し遠くに見える一際目を引く建物は明石市立天文科学館。『時と宇宙』をテーマとした博物館らしい。

更に東側に進んでいくと道幅も再び細くなる。古くからの町家と思しき建物が立ち並ぶ、旧街道らしい雰囲気になってきた。

旧街道沿いには今は少なくなった銭湯もありました。

街道を一旦外れて稲爪神社の参道方面へ。この付近は大蔵谷と呼ばれた中世以来の要衝された街で、参道はその中心を分かつように伸びている。

こちらは稲爪神社の社殿。推古天皇の時代には既にこの地に鎮座していたとされます。同時期に襲来した異国人を大山祇神が稲妻をもって撃退したという伝説が社名の由来になっているとか。

稲爪神社にはこれから向かう明石酒類醸造の銘柄、明石鯛の酒樽が奉納されていました。

西国街道に復帰します。明石は歴史ある城下町と言えど阪神圏の近代的なベッドタウンのイメージを持っていたので、このような古びた町並みが残っているとは少し意外でした。

このような白漆喰に袖壁(卯建)を構えた造りの町家も残る。

こちらは黒漆喰の町家。袖壁の所に象られた兎の鏝絵が印象的でした。

旧街道沿いの家並みは国道2号線に合流した所で途切れます。この先は暫く線路と並行しており、頻繁に電車が行き交う。

明石その3 清酒明石鯛と大蔵海岸

朝霧駅方面に歩いた所にあるガラス張りの近代的な建物。こちらが今回お酒の調達を行う明石酒類醸造です。2022年の8月、訪問時のつい半年に開業したばかりの新しい施設のようで、店内はまだ建材の木の香が漂っていました。

内部の有料試飲コーナーです。1000円で三種類を試せるというシステムですが、この施設内で商品を買うとその分差し引かれるので、何か買う事を前提としているのであれば実質無料で試せるという事になります。

お酒の味もさる事ながら、非常に良いシステムだなとただただ感心したのでした。つまみにタコせんべいが付いているのも嬉しいポイント。

店内に並ぶお酒やグッズ。鯛の柄の猪口や徳利はとても欲しかったのですが、明日以降山に入るので泣く泣くスルー。今度、何かの帰り道にでも立ち寄って買おう。

明石酒類醸造ではウイスキーやクラフトジンも作っているようで、ガラス越しには蒸留器のポットスチルが見えました。今回そちらの方の試飲はやらなかったので、次回訪れた時には是非とも試してみたいですね。

道路沿いに歩いていくと朝霧駅の駅前に……が、どうにも駅の入口が見当たらない。よく見ると駅舎から通路が大蔵海岸の方に伸びており、そちらから入る形となるようです。

大蔵海岸の方へ大回りして来ました。市民憩いの場って感じですね。

大蔵海岸の風景。夏季には海水浴場として開かれ賑わうようです。奥の所には淡路島明石海峡大橋も見えています。

少し移動した所から瀬戸内海越しに淡路島。いつか必ず行ってみたいと思っているのですが、鉄道が通じていないという不便さから未だ足を運べておらず。

少し高くなった所から大蔵海岸を見下ろす。大都市に近いながらも風光明媚で雰囲気の良い公園でした。

大蔵海岸から朝霧駅を繋ぐ跨線橋は2001年の花火大会において将棋倒しの事故が発生した場所として知られています。付近には慰霊碑も置かれており、手を合わせている方の姿もありました。

【移動】続、西への電車旅

朝霧駅から再び長い電車旅となります。この駅は西明石駅止まりの各駅停車しか止まらないので、新快速の停車する明石駅まで一旦移動する。

明石駅のホームで待っているとディーゼル機関車牽引による客車列車が通過していきました。DD51という車種も少し前までは色々な所で見られましたが、最近は随分と数を減らしましたね。

明石駅のホームを通過する客車列車。熱心に写真を撮っていたら鉄道に詳しい人と思われたのか、近くに居た子供連れの方に「何の電車ですか?」と尋ねられたものの今の鉄道はさっぱり知らないので答えられず。「私も知らないんですよ」と苦笑いするしか無かったです。

新快速で播磨の中心地である姫路駅へ。既に時刻は18時近くで、日も傾いてきました。

乗り継ぎに時間があったので一旦駅前に出て姫路城に挨拶。帰宅ラッシュ近い時間帯という事で人の姿も多い。

乗り継ぎとなる山陽本線の三原行きが入ってきました。姫路から三原までの所要時間は3時間以上と、中々の長距離鈍行です。鋼製の古い車両というのも雰囲気あって良い。

先程購入した刺身はこの長距離鈍行の車内で食べようと思っていたのですが、帰宅時間帯という事で車内は終始混雑気味で岡山、福山と過ぎてもゆっくり食事という雰囲気にならず。気付けば次の乗り継ぎ駅となる糸崎駅に到着してました。

広々とした糸崎駅の構内の様子。三原市の町外れに位置していますが、駅の規模としてはこの周辺では最も大きく、かつては構内に機関区も置かれていました。現在でも運行の拠点となる列車が数多く設定されています。

糸崎駅始発、広島方面に向かう列車に乗り込むといい感じのガラガラ具合でした。ようやく落ち着いて食事が取れそうです。

明石酒類醸造にて調達した『明石鯛 特別本醸造原酒』です。試飲に際しては幾つかのスペックを試しましたが、明石の鯛を思わせるような筋肉質で重厚な酒質が気に入り今回はこちらを選択……それと合わせるべき明石の鯛は残念ながら買えませんでしたが。

お酒のアテとなるお刺身と、大垣で購入したミニちらしを並べる。お刺身の種類は教えてもらえなかったので結局分からずじまいでしたが、恐らくはタコ、シマアジ、スズキ、イカといった辺りでしょうか。モノは良く、どれも美味しく頂けました。

糸崎駅から乗り込んだ電車でお酒を楽しむ事45分、本日の最終目的地である寺家駅に到着をもって長い移動日を終えたのでした。

次回記事『西中国山地登山旅行2日目』に続く

inuyamashi.hateblo.jp