山とか酒とか

登山やお酒を始めとした趣味全般を雑多に、また個人的に有用だと思った情報を紹介しています。

山とか酒とか

上信越国境登山その3(堂岩山水場→野反湖→三壁山→大高山→ダン沢ノ頭)

前回記事『上信越国境登山その2』からの続きです。

inuyamashi.hateblo.jp

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五日間行程の内の中間となる三日目です。前泊した堂岩山下の水場をスタートし、一旦野反湖方面に下山。それとなく湖周辺の観光を楽しんだ後は再度三壁山、高沢山と登り返して中央分水嶺の稜線上に復帰しました。その後はこれまでの上越国境の稜線上とは山域が異なるのか若干野趣が感じられる縦走路。地味な登り返しが多い上、この日は行程中一番の猛暑となり大高山、オッタテ峠と辿るもペースダウンは深刻。五三郎小屋の水場で一旦は涼を得るもペースは上がらず。色々と考えた結果、途中のダン沢ノ頭のピークで一日を終える事にしました。

他の日程を見たい方は以下の記事よりリンクを辿って下さい。コース全体の軌跡もこちらに掲載しています。

【2021年6月】上信越国境登山についての情報と記録 - 山とか酒とか

目次

堂岩山水場→地蔵峠野反湖

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[4:20]堂岩山水場分岐出発

前日の遅れを挽回するべく少し早めに動き出すつもりが、無為にテントでだらだらしてしまい結局いつもと同じ時間帯に。とは言えなんとか4時過ぎに出発。

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分岐近くからの眺め。前日、眼下に見えていた野反湖は雲海の中に埋没していました。しかし雲が多いという訳ではなく、空を仰げば雲一つ無い快晴の青空。この日の天気も期待できそうですね。

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まずは前日の宿題である野反湖までの下山です。標準コースタイムは1時間半程度ですが、これが意外に長く時間がかかる……コースタイム自体も日帰りが主流の山だからか厳し目な気が。

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道の様子。西側にある地蔵山のピークまでの間、シラビソ尾根と呼ばれる尾根筋から少し外れたトラバース路を進んでいく。白砂山登山のメインルートなので道は相応に整備されていました。

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木々の合間から見えるのは今も尚、火山活動盛んな草津白根山。木々の無い荒涼とした光景が遠望できる。

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[5:21-5:26]地蔵峠

地蔵山の小ピークから下った所が地蔵峠切明温泉方面のコースが分岐しています。登るのも下るのも一日がかりみたいなコースらしいですが、野反湖を基点とした赤石山、岩菅山の周回の際に利用される事もあるようで。

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地蔵峠近くに咲いていたお花……ニリンソウでしょうか。標高が下がり植生にも若干の変化が。

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野反湖に下った後に登る三壁山が見えてきた。既に麓近くまで下ってしまったので殆ど見上げるような形になる。

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急坂を下りきった所でハンノ木沢に合流。徒渉という程大仰なものは無いですが、幾つか乗り越える箇所が。

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途中、金網で塞がれたトンネルのようなものがありました。治水工事の一環で作られたものでしょうか。

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徒渉箇所には橋が設けられており難なく越えていく……その後は沢から離れてトラバース路へ。

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樹林帯。無事下山しました! とでも言いたくなるような景色。

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野反湖到着も間近という所ですがトラバース路で見通しが利かない……右奥に見えるピークは三壁山の北側に位置する三引山。

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こちら麓の方でもイワカガミは沢山咲いていました。アポロチョコを足元にばらまいてしまったかのような光景。

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野反湖が見えてきました……が、出発時点に見下ろした時と同様、湖面には雲が滞留しています。しかし層はだいぶ薄くなってきており、遅かれ早かれ流れてくれそうな雰囲気でもありました。

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野反湖に漂う雲。既に薄く、湖面が透けて見えている。

野反湖周辺

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[6:12-6:30]野反湖

野反湖にある白砂山登山口に到着。下山の道中で何組かの方とすれ違ったのですが、この早朝時間帯に下山をするのは奇妙に映ったのかその度に突っ込まれました。その際、三国峠方面から……と説明すると大抵首を傾げられたので、新規区間はまだまだそこまで周知されていない様子。

さて、シングルストックで無理そうだなと判断したらここから下山するつもりでしたが……飛ばさなければ意外と行けそうだなと感じ続行の判断。となると、まだ中間地点くらいですね。先はまだまだ長い。

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湖畔には国道が通過しており、便数は少ないもののバス停も設けられています。遊歩道の入口脇の観光案内所にはソフトクリームのポスターがあり暫し凝視……しかし山小屋でも無いのに6時から店が開いている訳もなく。

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初めて訪れた野反湖。尻目に通過するだけというのも勿体無いかなと思い、観光案内所裏の散策路を歩いてみました。そうこうしている内に霧も晴れてきてブルーに澄んだ湖面が登場。

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湖畔のベンチと野反湖の湖面。虫もそこまで居らず、偶に車の音が聞こえている以外は静寂の只中。ベンチに座って半日くらいぼーっと眺めるのもいいなと思ったり。

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少し角度を変えた所から。写真を撮る度に雲が流れていく。

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ダムが見えてきました。野反湖は純粋な自然湖ではなく、戦後暫くした頃にダムの建設に伴って作られた人造湖です。遠目から見ると完全に周囲の山林に溶け込んでいるように見えたので、ちょっと意外でした。

ちなみにこの湖、所在は関東地方である群馬県ですが、中央分水嶺よりも北側に位置しており、ダムの水は新潟県方面に流れ日本海側に注いでいます。尾瀬ヶ原とかの辺りも同様ですが、関東なのに日本海側というのは少し不思議な感じを覚える。

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次に登る三壁山の登山口は向こう岸にあるのでダムの上を歩いていきます。ダムの構造物そのものは小さく、天端は車一台が通れる程度の車道が通されています。

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波一つ立っていない、丹精に磨き上げられた鏡面のような湖面。しかし風が無い日というのは往々にして暑くなるものなので……。

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ダムの上から新潟県側の谷筋を覗き込む。河川は秋山郷方面に流れ、途中の津南辺りで信濃川に合流します。

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ダムを通り過ぎてキャンプ場のエリアにやってきました。結構な規模で、幾つものバンガローが立ち並ぶ光景はちょっとした村落さながらの様相。

野反湖一帯は避暑地やキャンプ地としてもそれなりに知られている場所のようで、シーズン時は林間学校で訪れる生徒等で賑わうという話を聞いてなるほどなと思った。

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さて、どこから登れば……と周辺を見渡すと、ご丁寧にも案内看板が設けられていました。キャンプ場の敷地内を突っ切っていくようです。

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無数のバンガローを横目に登っていく。6月の平日という事もあって利用客の姿は殆ど見掛けませんでした……ちなみにテント持ち込み可のフリーサイトもあり、当初の予定ではここで宿泊するつもりでした。

野反湖→三壁山→高沢山

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[6:56]三壁山登山口

キャンプ場を登り詰めた最上部付近に三壁山の登山口があります。ここから再び山の中に潜り込む。

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野反湖から赤石山までの区間はそれまでと比べると記録は多くはなく、藪道なのではという懸念もありましたが、全体的にそこそこ整備された道でした。特にこの付近は野反湖の湖畔を周遊する登山コースに組み込まれているという事もあってか整備が行き届いており、倒木等も無く歩きやすい。

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一度麓に下山してからの登り返しは気分的にも体力的にも中々しんどいものがあります……けど頑張って高度を稼ぐと背後に野反湖の湖面が見え始め、少しばかり励みになる。

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涼しい樹林帯を進みます。湖面の様子の通りこの日は完全に凪いでおり、日差しの照り付けも中々のもの。場所によっては熱気が滞留してサウナ状態の所も。

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湖畔から三壁山までは400m程度の纏まった登り返しとなります。野反湖の標高がそもそも高いので標高差はそれ程でも無かったりする。

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途中に宮次郎清水との看板がありました。地図には水場とある付近ですが、水が流れる音が聞こえてこない。

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水は前日夜に補給したばかりなので必要無いのですが、それとなく周囲を探してみると水場らしきパイプを発見。水は確かに流れているものの既に細いので、夏以降は枯れてしまうかも。

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九十九折の道。樹林帯ですが明るい雰囲気です。明るいという事は暑い。

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樹林の切れ目の開けた所に出ました。正面には堂岩山から八間山方面に伸びる中央分水嶺の稜線が見えます。白砂山も堂岩山の右側の鞍部辺りに頭だけ出ているのが見えますね。

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笹道の急登とツマトリソウ

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山頂近くになると断続的に笹原が現れ、傾斜も緩やかになります。

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山頂が近付いてきた頃。標高も知らず知らずの内に稼いでいたようで、野反湖を眼下に収めるような形になります……しかし人造湖と言われないと気付かない程に周囲の自然に溶け込んでいる。

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山頂付近の登り。傾斜は急ですけど、急登と言うにはちょっと緩い。

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[8:22-8:34]三壁山

野反湖から尾根上に登り返して一つ目のピークである三壁山に到着。中央分水嶺渋峠まで結ぶコースの東側の起点の山という事もあり、この後も看板等でちょくちょく名前が出てくる山です……が、なんだか地味な雰囲気のピーク。山頂からの展望も木々に阻まれ皆無。

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山頂の展望はアレですが、少し手前に展望地とされている場所があり、そこからの眺め。笹原越しの野反湖の湖面が美しい。

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白砂山を望遠で。先程見た時は手前の稜線に埋もれ殆ど頭だけでしたが、山頂近くになると次第に上に伸びてきました。

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こちらは山頂から進行方向、高沢山方面の尾根道。暫くは大きな起伏は無く気楽に歩けそうな雰囲気。

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縦走路を先に進む。左側の木々茂るピークが高沢山です。

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途中の道標。案内は全体的に充実しています。

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次第に離れていく野反湖白砂山を尻目に。またいつの日か。

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高沢山まで目前という所……こんもりとした雰囲気のピークです。その右背後には浅間山草津白根山横手山が見えている。

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浅間山草津白根山横手山のトリオを望遠で。横手山は距離的にも近いのか、山頂に建つ諸々の施設やゲレンデ等が見えますね。

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再び角度を変えて草津白根山横手山方面。前方右側に見える広がりは縦走路の途中にあるカモシカと呼ばれる笹原で、後程経由します。

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鬱蒼とした雰囲気の樹林帯に入り、程無くして高沢山方面の分岐に到着。高沢山のピーク自体は縦走路から外れているので登る必要は無いのですが、片道数分程度との事なので寄り道。

高沢山→カモシカ平→大高山

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[9:10]高沢山

分岐から一瞬で高沢山の山頂に到着。鬱蒼とした森の中で全く見通しは利かない。よし山頂だ、と認識したら即座に引き返す。

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分岐まで戻ってきた所で、ここからカモシカ平、大高山方面に進みます。ここで重いザックを再装備。

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志賀高原赤石山まで続く縦走路を進んでいく。横目に見える草津白根山の麓には草津温泉の市街が広がる。こうして見るとそこそこの規模の都市のように見えます。

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先程見えたカモシカの笹原が近付いてきた所。意外に標高差があり、一旦大きく下ってそこから大高山方面に再び大きく登り返す。

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鞍部が近くなってきた頃。遠目からは猫の額程でしたが、こうしていざ接近してみると結構な大きさ。ちなみにカモシカは留守でした。

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[9:38]カモシカ

カモシカの最鞍部に立つ案内看板。この付近はニッコウキスゲの名所らしく、シーズン時には高沢山方面から少し足を伸ばしてくる日帰りの登山客も多いのだとか……ここから水場への小道が分岐していますが、今回はもう少し先の水場で汲む事に。

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大高山までの登り返しです。この付近、前情報では笹が深いとの事でしたが、広く幅が取られて刈られていました。

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カモシカを振り返る。正面に高沢山、左の山の更に左奥に見えるピークが三壁山という位置関係。

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開けた笹原から一転して樹林帯の急登へ。次の大高山まで鞍部からの標高差300m、暑さもあって結構堪える登りでした。

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この付近も道の整備状況は良いのですが、そこそこ倒木が多い。乗り越えられず腹這いになって進むような所も何箇所か……雨が降っていたら泣ける。

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長い登りなので要所で休みを挟みつつ進む。

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若干ワイルドな感じの道……何年か前の台風で荒れてしまったとの事です。正面に見える黒いピークが大高山

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道の様子。日が陰ると涼しいですが、ここぞとばかりに虫が湧いてくるのが問題。

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苔の海に咲く花々。ウメバチソウかな。

大高山→五三郎小屋→オッタテ峠

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[11:12-11:36]大高山

若干ペースダウンしつつも大高山に到着……白砂山から赤石山までの区間のピークとしては最高峰となります。あまり広くない山頂ですが、幾つかの山頂標識が設けられている。

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展望は南側に開けています。しかし既に正午近く霞みがちで、浅間山の輪郭線すらも曖昧。

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浅間隠山浅間山草津白根山方面を望遠で。左側に見える浅間隠山は独立峰のように見えて存在感があります……晩秋くらいにでも登ってみたいなと思っているピーク。麓の草津温泉は方角的に真南で距離も近い為か細かく見える。

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山頂の雰囲気。登山道を少し幅広くした程度のスペース。休憩もそこそこにして出発……当初は赤石山より先の大沼池の辺りまで進む予定だったので、遅れが少し気になりつつある頃。

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歩き始めてすぐに天狗池と呼ばれる湿原が視界に入りました。五三郎小屋の分岐の南側に位置しており、登山道も経由していない人跡未踏の湿原らしいです。

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再び開けた道に出ました。山頂よりも展望が良いのでは?

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少し先に進んだ所で、本日これから登る山々が先に見えてきました。正面手前に見えるのが小高山で、その右背後に見える小ピークがオッタテ峰。尾根伝いに更に右側に進んだ所に見えるのが本日の宿となったダン沢ノ頭です。そうした山々の背後には、先程から見えている草津白根山から横手山までの稜線が。

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だいぶ下ってきた所。後々の登り返しを考えると憂鬱。

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小高山との間の鞍部には五三郎小屋への分岐があり、小屋の建物近くには水場が設けられています……以降の行程では草津温泉に下山するまで水場らしき水場は無いので(足りなくなった場合は適当な沢、もしくは池の水を濾過して凌ぐ予定でした)、新鮮な水場はラスト。満タン近くまで汲みたい。

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指導標は無残にも落ちていますが、ちゃんと小屋の方角を指し示しています。斃れても尚己の役目を果たそうとする姿は涙を誘う。

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水場のある五三郎小屋方面の小道です。割と利用頻度が高い為か道は良いのですが、意外と距離があり尾根上からの標高差もそこそこ。

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[12:12-12:27]五三郎小屋

道を下りきった所で五三郎小屋に到着。廃屋同然との情報の通り建物は荒れるに任せており、宿泊には相当の勇気が必要な感じ。

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小屋内の窓。窓ガラスは抜け入口の扉も閉まらないので、荒天の際は雨風が吹き込んでくる恐れも……けど屋根があるだけマシという状況下であれば、こんなあばら家でもきっと重宝するでしょうね。

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水場。小屋の入口近くに小さな沢が流れており、そこから補給します。

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落差が無いので水筒を真横にして汲まざるを得ないのですが、まともにやっては半分にも入らない。ここは知恵を絞り、別の水筒で半分入れて、既に半分入っている水筒に注いで満タンにするという策を講じる……と、二度手間が必要でしたが、ひとまず水を汲む事は叶って安堵。

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分岐に戻り先に進みます。先程越えてきた大高山を振り返った所。

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こちらは進む先の小高山。登り返しはそれ程でも無い感じ。

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しかし酷暑と疲労、加えて先程汲んだ7リットルの水が足取りを鈍らせる。

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2018年のぐんま県境稜線トレイルの開通と同時に整備されたらしく、道自体は終始歩きやすいです。最低限使える避難小屋かテント場が途中にあれば、もう少し歩かれそうなコースなんでしょうけど。

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程無くして小高山のピークに到着。特に展望もなく地味地味な山頂。

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青空が広がっていますが、午後に入り雲が増えてきた印象。けど暑さはそのままキープ。

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前方の山々。右手前がオッタテ峰で、その奥には横手山草津白根山と続いている。

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オッタテ峠まで下る途中に広々とした笹原がありました。 開放感あってよろしい雰囲気ですが、ただただ暑いので足早に通過。

オッタテ峠→オッタテ峰→ダン沢ノ頭

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[13:26]オッタテ峠

鞍部のオッタテ峠に到着。ここは東西を貫く縦走路の他、花敷温泉方面に続く登山道と水場への小道との交差点になっているらしいですが、水場の方は分岐がどこなのかよく分からないレベルで笹に埋もれていました。五郎沢小屋の水場が近い事もあり、殆ど使われていないのでしょう

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こちらが花敷温泉方面の登山道。一定の利用があるのでしょうか、縦走路と同じレベルくらいには整備されている様子。

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次はオッタテ峰、ダン沢ノ頭方面の登り返しとなります。この区間、太陽が照る南を背に向ける形となるからか特に暑く過酷な道程でした。

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オッタテ峰への登り。問題なく歩ける道……と言いたい所ですが、暑さで完全にバテて牛歩以下のペース。

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先程越えてきた大高山小高山。時間の割には大して進めてない。

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[13:57-14:09]オッタテ峰

ダン沢ノ頭の前衛となるオッタテ峰に到着。オッタテ峠から標準コースタイムの2倍掛かっている上、逐一休憩時間が取られる……この頃から、当日中の志賀高原到着は無理では?となり、途中でのテント泊を視野に入れ始める。

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道そのものは非常に歩きやすい。

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霞む空気の中、ぼんやりと浮かぶ浅間隠山を眺める……見ているとなんだか意識までぼんやりしてきたので気合を入れて進む。

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ダン沢ノ頭手前のそこそこしんどい傾斜の急登。ゆっくりですが一歩一歩着実に踏み込む。

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ネマガリダケが多い区間でした。拾って酒のつまみにでも……という元気もこの日は湧かなかった。

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急坂を登りきり平坦な道へ。山頂は既に近い。

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[14:45]ダン沢ノ頭到着

ダン沢ノ頭に到着。このピークも大高山と同様に南側の展望が優れており、最低限ですが山頂広場と言える程度には開けています。

テントもなんとか張れそうだな……みたいな事を一度思ってしまうと足が鉛になったかのように動かなくなってしまう訳で。本日は大事を取ってここでテント泊としました。なんか熱中症っぽい症状出てましたし。

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山頂標識と三角点。標識には2018年、ぐんま県境稜線トレイルの開通直前にこの付近にヘリが墜落した時の位置が掲示されていました。事故そのものは知っていましたが……この山の近くだったんですね。

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西側、遠くに見える槍ヶ岳みたいなピークは日本300名山にも選定されているという笠ヶ岳。右手前には頂上部が平坦な鉢山のピークも見えます。

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山頂付近の雰囲気。展望も良く、ぼーっと景色を眺めているだけでも心身が回復する。

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草津温泉浅間山。日が傾いてきて、日中ぼやけていた稜線も次第に鮮明になりつつある。

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15時台……時間的に少し早いですが夕食とします。浅間山を眺めながらの食事は至福のひととき。

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肉とアルファ米とお酒。非常食のオンパレードみたいなメニューでも、焼いた肉を加えるだけで随分と華やかになる。

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食後、次第に暮れゆく空を眺める。この日も日没を待たずに寝袋に潜り込み、翌日に備える事にしました。

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浅間山の左側、奥秩父方面の稜線が見えているような気がする。

次回記事『上信越国境登山その4』に続く。

inuyamashi.hateblo.jp