山とか酒とか

登山やお酒を始めとした趣味全般を雑多に、また個人的に有用だと思った情報を紹介しています。

山とか酒とか

尾瀬ヶ原散歩(見晴→ヨッピ吊橋→山の鼻→鳩待峠)

前回記事『見晴から燧ヶ岳・尾瀬沼周回』からの続きです。

inuyamashi.hateblo.jp

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本来であれば至仏山に登るつもりだった一日。しかし天候悪化により途中撤退を余儀なくされ、やむなく鳩待峠に下山する運びとなりました。実際の当日の天気は朝方から弱い雨が降り続いていて、至仏山を始めとした周囲の山沿いを中心に重い雲が立ち込めていて殆ど予定通り。ですが尾瀬ヶ原内に関してはそこまでの悪天という訳でもなく時折晴れ間を覗かせたりする程で、予定外の尾瀬歩きはそこそこに堪能できました。

他の日程を見たい方は以下の記事よりリンクを辿って下さい。コース全体の軌跡もこちらに掲載しています。

【2020年10月】尾瀬方面の登山についての情報と記録 - 山とか酒とか

目次

見晴→竜宮小屋→ヨッピ吊橋

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[8:32]見晴出発

天候悪化により予定していた至仏山登山はお流れとなり、この日は鳩待峠に下るだけの一日に……朝6時頃まで雨粒がテントを叩いていたのでそれまで不貞寝を決め込み、気付けばこの時間の出発。いざテントを出てみると辺りは明るく、そこまで酷い天気という感じではなさそうでした。

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まだ少し雨がぱらついていますが時折雲間には青空が覗かせる事も。大雨にはならなそうだなと胸を撫で下ろす。

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二泊した見晴を後にします。静かで良いですがちょっと物寂しい雰囲気だったので、今度はもう少し花が多い時期に来たいですね。

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見晴を出発し至仏山下の山の鼻方面を目指します。雲が少なかった前日前々日とは打って変わって重々しい曇天。

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分厚い雲の中の青空。雨雲レーダーを見てみた所、雲が滞留しているのは山沿いだけで麓の方は晴れているようです。

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どんよりした中の尾瀬ヶ原燧ヶ岳、至仏山といった周囲の山岳は雲に覆われているものの、湿原内には偶に日が差し込んでくる事も。

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山頂部を雲に纏わり付かれた燧ヶ岳。完全に埋もれている至仏山と違って流れてしまいそうな雰囲気ですが。

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尾瀬の木道歩き。ここまで人の気配のない尾瀬というのも珍しいのでは?

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幾つかある小川の下では草が揺れていた。

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少し歩いて振り返ると燧ヶ岳の雲が流れて山頂が見えました。一瞬だけですぐ埋もれてしまいましたが。

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途中ウッドデッキ的な所があったので立ち寄る。周囲は池塘に囲まれている休憩ポイント的な所。

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雨が降ったり晴れ間が差したりの繰り返しなので、薄いながらも虹が見える事も。

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至仏山方面を望む。上空はこんなにも青空なのに、山の上の雲は最後の最後まで退いてくれませんでした……何故。

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[9:16-9:22]竜宮十字路

今シーズン休業の竜宮小屋の前を通過。以前はここから富士見峠方面に登って帰りました。今回もバス代節約を兼ねてそうしてもいいかなと思ったものの、こうも山の上に雲が掛かっているとそんな中に敢えて突入するのも気が引ける。雨どころか雪降ってそうだし。

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広大な尾瀬ヶ原。周囲は雲が多いですが尾瀬ヶ原上のみ奇跡的にも青空が広がっていました。

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竜宮小屋から少し歩いた所にあるベンチ。前日夕食を食べた所もそうですが、尾瀬ヶ原内には随所にこんな感じの休憩ポイントが設けられています。

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至仏山を中心とした尾瀬ヶ原の展望。だいぶ時間が余っているので竜宮十字路からヨッピ吊橋経由で進みます。

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ヨッピ吊橋方面の道。正面には前日燧ヶ岳からも見えた景鶴山の山体が。岩が露出していて割と目立つ感じの山ですけど、登山道は整備されておらず積雪期限定のお山です。

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尾瀬ヶ原の木道整備は戦前この場所にダムを作ろうと土地を取得した東京電力が担っており、木道の板一つ一つにはこんな感じの印が押されています……大勢の観光客で賑わう尾瀬ですが、国有地ではなく東電の私有地であるという認知度は意外にも低いような気がします。

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景鶴山と湿地。鳩待峠から日帰りで訪れる人の姿がちらほら見え始めました。それでも全体通して十人にも程度と寂しいものでしたが。

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あちこちにある池塘。青空は見えるものの太陽は雲の中に隠れてしまっており周囲は薄暗い。

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ヨッピ吊橋の分岐に到着しました。前日夕食を食べた東電小屋分岐から進むとここにぶつかります。

ヨッピ吊橋→牛首分岐→山の鼻

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[9:48]ヨッピ吊橋

東電小屋方面のヨッピ吊橋。下部には只見川から分岐するヨッピ川という小川が流れています。シーズンオフは踏み板が外されるらしいですが、この時はまだ普通に渡れるようでした。

ヨッピというのはアイヌ語で川の分岐や合流点を意味するらしいが実際の所どうなんでしょう。古代日本、大和朝廷の支配がギリギリ及んでいなかったこの辺りは蝦夷の南端だったとも言えなくもなく、中にはアイヌ語を言語とした住民が居てもおかしくはないですが……ヨッピ自体の地名は明治時代の古地図にも記載されているように古くからのものでしょうが、それがアイヌ語源というのは後年に入ってからの後付のような気がします。

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湿原の風景。至仏山の上に乗った雲は相変わらず重い。

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途中、そこそこのサイズの池塘がありました。木道も散策路的なものが延びています。

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雲の多い青空を水面に映し出す池塘。左奥に見えるのは燧ヶ岳

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池塘の側の道。静かで雰囲気は良いですが、若干薄暗く写真映えはいまいち。

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一帯の中でも一際大きな池塘。前日に引き続き逆さ燧が見えます……上に雲乗ってるけど。

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雄大尾瀬ヶ原。日が高くなり偶に陽光が注ぐ事も。

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湿原の中を歩いていきます。花の時期だったら逐一足を止めていたでしょうが……この時期は一面赤茶色なので足取りはスムーズ。

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東電下ノ大堀川橋。だだっ広く平坦に見える尾瀬ヶ原ですが、小川が流れてる所は意外にも高低差があるので落ちたら大事です。

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日が翳り薄暗い湿原。空は依然として明るい。

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燧ヶ岳方面と池塘。僅かに雲が流れてきたかなという所。

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燧ヶ岳を単体で。登山日和って感じではないですね。

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少し歩き牛首分岐へ。ヨッピ吊橋に遠回りしたので最短コースの2倍くらい時間掛かっちゃいましたが、尾瀬歩きをそれなりに満喫できました。

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[10:38]牛首分岐

見晴、竜宮方面からのメインルートとの合流点である牛首分岐。ここに限らず尾瀬のあちこちで木道の改修工事が行われていました。シーズン中だと人通りが多くて難しいという事もあり、こうしてシーズン終わりと降雪前の短い間に一気にこなしちゃうみたいですね。

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山の鼻方面に進みます。頭上も青空のテリトリーが大きくなり、付近に陽光が差す事も増えてきました。

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少し進んで振り返り燧ヶ岳

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燧ヶ岳を単体で。尾瀬歩きも既に後半戦となりそこそこの距離感となった。

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丁度日が差し込んだ所で池塘燧ヶ岳

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一方こちらは至仏山。燧ヶ岳は山頂近くに雲が留まっているのみですが、至仏山の方はどうにも雲が濃いようで中腹より上は完全に埋もれてしまっています。

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青空が反射した池塘。美しい。

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池塘の水面には落ち葉が沢山浮かんでいる。

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振り返れば燧ヶ岳。前を向けば至仏山。山の上に掛かった雲さえ無ければ最高なんですが。

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池塘のど真ん中を木道が貫いている。

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至仏山が目前とも言える程に近付いてきましたが、結局山頂の雲は取れませでしたね……残念ですが登らなくて正解でした。

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鮮やかに紅葉したカラマツ。美しい。

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青空と小川。陽光が分厚い雲に遮られた途端、辺りは夜の帳が降ろされたかのように暗くなる。

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去りゆく燧ヶ岳を見送る。またいつか会おう。

山の鼻→研究見本園→鳩待峠

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[11:17-12:20]山の鼻

尾瀬ヶ原の西側の基点である山の鼻に到着。のんびり写真を撮りながら歩いてたら見晴から3時間近く掛かってしまいました……一帯の建物はどこも開いていませんが、鳩待峠からの日帰り登山者の姿がちらほらと。

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まだ少し暇なので、山の鼻から伸びている研究見本園なる遊歩道を歩いてみます。

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研究見本園内の様子。その名前からして色々な高山植物が見られそうな感じですが、この時期なので……まあ。

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頭上に青空が広がりましたが、その先の燧ヶ岳はすっぽりと雲に包まれた……ぽつぽつ立つ樹木は紅葉したカラマツ。

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至仏山方面は相変わらず雲が立ち込めていますね。

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山の鼻に戻ってきました。荷物を回収して鳩待峠までの最後の区間を歩きます。

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鳩待峠への道。山道ですが通行量が多いという事もあってほぼ全区間に渡って木道が整備されています。一部は複線。

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普段は多くの登山者で列を成して賑わうであろう道も、この季節は静寂そのもの。

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木道と紅葉。連絡路的な道だと思っていたのであまり期待してなかったのですが、存外雰囲気は良いです。

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峠まで上り詰めるので全体的に登り基調の道……と言っても最後の方に少し階段がある程度。

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[13:18]鳩待峠到着

鳩待峠に到着……広場の隅から伸びている至仏山の登山口を恨めしく見やる。

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尾瀬ヶ原内の施設はどこも閉まっていたので期待していなかったのですが、ここでは食堂や土産物屋が営業していました。これまでほぼ飲まず食わずで歩いていたのでバスが来るまでの10分間に軽食……もろレトルトカレーでしたが具が多くて満足。腹が減っていたのでものの2分で完食しました。

帰路

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チケットを購入し戸倉方面のバスに乗り込みます。あー……山から降りてしまうんだなと思うとどこか物悲しい。当初の予定ではもう少し長く山を歩くつもりだっただけに、その未練もひとしお。

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戸倉のバス停にて乗り換えです。群馬から会津に抜けるかつての沼田街道の宿場町。すぐ側に日帰り入浴施設があるので入ろうと考えていたのですが……コロナで休業中。

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戸倉で温泉には入り損ねましたが、まあ老神温泉とか片品温泉とか温泉には事欠かないエリアですし他にもやっている所はあるだろうと調べ、沼田市片品村の境にある水芭蕉わたすげの湯に立ち寄りました。檜枝岐で食べ損ねた裁ち蕎麦もここで食べられる上評判もそこそこ良かったので食べたかったんですけど、バスの本数が限られていたので泣く泣く温泉のみの利用に。

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温泉は内湯のみでした。普段であれば露天もあるらしく、その分この日は割引して貰いました。1時間くらい入ってましたが、最後の10分くらいで一人入ってくるまでは貸切状態で満喫。

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店内には土産物も幾つか並んでました。自家製の梅干しとやけに立派な露地栽培の舞茸が気になったので手土産に購入。舞茸は天ぷらにしたらめっちゃ美味かった。

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湯上がりさっぱりの後はバスに乗って沼田駅へ。乗ったばかりの頃はガラガラでしたが、途中で高校生が大量に乗ってきて以降終点までそこそこ混雑してました。車内の一部がヤマトの宅急便のスペースに割かれていたので立ち客も結構出ていた。

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沼田駅からは上越線で帰ります。帰宅時間帯なので電車もそこそこ混んでいる。

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高崎駅からは八高線で帰るのが定番ルート。乗車時点では席にありつけない程の混雑ですが途中でガラガラになります。すぐ降りそうな学生やリーマンが座ってる席の側をキープしておくと席取りがスムーズ。

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途中の群馬藤岡駅で乗客の9割9分が降りるのを見届けた後、空気輸送状態となった車内で酒盛りタイムです。つまみは久々に購入できただるま弁当……ハローキティのしか残ってませんでした。この時間でも残ってるのは大抵数を多く作っているノーマルの方なので、こちらの方を買えたのはかなりレア。内容はファンシーな包装とは裏腹に肉系でガッツリしています。