山とか酒とか

登山やお酒を始めとした趣味全般を雑多に、また個人的に有用だと思った情報を紹介しています。

【2020年12月】雲取山登山についての情報と記録

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2020年12月から翌年1月の年末年始に掛けて雲取山方面の登山に行ってきましたので、その時の情報などを記します。実際に登る際の参考にして頂ければ幸いです。

目次

山域の案内

雲取山とは

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雲取山は東京都民なら一度はその名を耳にした事があるであろう東京都内の山岳の最高峰及び最高地点で、山域としては金峰山北奥千丈岳甲武信ヶ岳等も含まれる奥秩父山塊に属しています。標高は2,017mで2000の大台を越えた所にあり麓からの標高差もあるので、一般的には周囲の山小屋を利用しての一泊二日行程の山ですが、登山道が終始よく整備されていて比較的歩きやすいという事もあり、近年はロング日帰りの登山者も多いです(自分自身、これまで日帰りでしか登った事がありません)。

東京都内とは言え麓から遠く、東京都・埼玉県・山梨県の境界に位地する山深い所にありますが、東京都最高峰というネームバリューがある上に深田久弥の著書である日本百名山にも記載があるので一年を通して混雑する人気の山です。

石尾根について

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雲取山は広大な奥秩父山塊の東側に位地する山ですが、そのピークを起点に青梅線の終点奥多摩駅のある奥多摩町氷川まで延々と続く稜線は石尾根と称され、都心からのアクセスが至便なハイキングコースとして知られています。途中には六ツ石山、鷹ノ巣山、七ツ石山等といったピークがあり、それぞれ単体で登る方も多い……というか一日で全て歩くには長いのでそうした方が殆どかと思われます。

こちら側の登山道も雲取山周辺のものと同様によく整備されており、鷹ノ巣山を始めとした各ピークからの展望も良いです。奥多摩の山でももう少し山深くて登り応えのある所を登ってみたいなーという際にはおすすめの山域。

公共交通を利用した登山口までのアクセス

六ツ石山・鷹ノ巣山

石尾根の尾根上と麓を繋ぐルートは幾つかありますが、その大部分が南側の多摩川奥多摩湖方面に至るもので、北側の日原方面に下るコースは現状普通に使えるものはありません。かつては鷹ノ巣山と日原を結ぶ稲村岩尾根コースがあり奥多摩三大急登とも呼ばれ一定の人気を博していましが、近年の台風によって登山道が崩壊して以来通行止めとなっています。

六ツ石山であれば。奥多摩駅もしくは小河内ダム側に位地する水根バス停を起点としたものが取り分けメジャーです。鷹ノ巣山の場合は前述の稲村岩尾根コースが使えない現状では峰谷バス停から浅間尾根を登るコース、もしくは水根バス停から水根沢林道を登り水根山を経由して登るコースが比較的よく登られているようです。他、倉戸口バス停から倉戸山榧ノ木尾根方面を経由して登るコースもあります。

六ツ石山、鷹ノ巣山の両ピークは徒歩2時間程度と近いので、行程に余裕があるのであれば二つ繋げて登ってみるのも良いでしょう。

【時刻表】西東京バス(奥多摩駅~水根・倉戸口・峰谷等)※ハイキング時刻表の項を参照

七ツ石山・雲取山

雲取山登山に際しては多摩川沿い、山梨県丹波山村に入った所にある鴨沢バス停を利用するものが主流で、七ツ石山はその経路上にあります。また、鴨沢より少し上流にあるお祭バス停から後山林道を登り三条の湯にて一泊して翌朝雲取山に登頂するコースも一定の人気があります。※2021年1月現在、後山林道は崩落により徒歩も含め通行できません

【時刻表】西東京バス(奥多摩駅~鴨沢・お祭等)※ハイキング時刻表の項を参照

北側、埼玉県側は多少起伏があるものの三峯神社から登るコースも所要時間がそこまで長くはなく、バスの便も豊富で人気のコースです。また長沢背稜を芋ノ木ドッケの分岐から酉谷山方面に東進して天祖山尾根を経由した日原を基点としたコースも存在しますが、紹介した他のコースと比較するとそこまで歩かれていないのでこちらは若干山に慣れている方向けです。

【時刻表】西武バス(西武秩父駅・三峰口駅~三峯神社等)

【時刻表】西東京バス(奥多摩駅~東日原・鍾乳洞等)※ハイキング時刻表の項を参照

実際の登山記録

以下、今回のルートです。

年越し雲取山その1(奥多摩駅→六ツ石山→鷹ノ巣山→七ツ石山→奥多摩小屋)

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年越し直前の大晦日初日の出を雲取山で拝むつもりで前日の内から入山します。雲取山はいつも日帰りで足慣らしに登っている山ですが、今回は一泊二日と普段よりも余裕のある行程。最短コースの鴨沢から登ってしまうのも面白くないので、トレーニングがてら奥多摩駅から石尾根を延々歩く事にしました。日帰り装備では難なく歩けた石尾根も、重装備だと途端に起伏の大きさを痛感。鷹ノ巣山、日蔭名栗山、七ツ石山と展望の良いピークを一つ一つ踏んでいく……意外に年越登山をしている人の姿は多く見られ、宿泊予定であった雲取山避難小屋の混雑を懸念し途中でテント泊、年越し蕎麦を茹でたりしつつ一人寂しく2020年最後の夜を過ごす。

inuyamashi.hateblo.jp

年越し雲取山その2(奥多摩小屋→雲取山→霧藻ヶ峰→三峯神社)

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年が明けて2021年。テント内では未明の内から雑煮を作ったり餡子餅を作ったりで、腹20分目くらいに膨れ上がった状態で出発。外の気温はマイナス10℃程度と思った程には下がらなかったものの、風が絶え間なく吹き荒び山頂でのご来光待ちは過酷そのもの。無事に初日の出を拝んで景色も堪能したら三峯神社方面に転進、芋ノ木ドッケ霧藻ヶ峰と進み下山しました。その後は乗車予定のバスが正月ダイヤで運休していたり、1時間後に乗れたバスも混雑で1時間近く立ち乗りと新年早々ついてないなーと項垂れつつも、西武秩父駅併設の温泉「祭の湯」の湯船に浸かる頃にはそんな不幸もすっかり忘却の彼方にあった。

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