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【日々!日本酒】057|高清水 精撰 辛口|秋田酒類製造(秋田県)味の傾向とレビュー

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自宅の晩酌用に秋田酒類製造【高清水 精選 からくち】を調達しましたので、甘口辛口などの味の解説やレビューをざっくばらんに書き殴ります。皆さんの日本酒選びに1ミクロンでもお役に立てますと幸いです。

一つ前の記事です→056|大関 上撰 金冠』※未作成

お酒のレビュー

概要と経緯

今回の高清水は燗酒用に購入したお酒です。こちらは近所の量販店(カクヤス)で売っていて、次回記事で紹介するパック酒の福正宗(『058|福正宗 純米酒 金色のしずく』で紹介予定)と一緒に購入しました。

冒頭から個人的な事情で恐縮ですが、今シーズン(2025~26の冬季)はなんだか燗酒元年ってくらいに燗酒作りに嵌ってしまっていて、お酒を飲む時は燗酒も1~2種類は挟むスタイルになりつつあります。

燗酒を作る際でも今までは電子レンジの燗酒モードで作っていましたが、途中からきちんと温度管理した上で弱火でじっくり湯煎したものの方が圧倒的に上質であるという事に気付き(電子レンジだと局所的に加熱されすぎる箇所ができるため、風味がかなり飛びます)、今ではアラーム付きの料理用温度計を徳利に差し込んで、一度単位で計測しながら作ってます……基本的にオタク気質な人間なので、拗らせてしまうとすぐこんな感じに。

ちなみに、その際の料理用温度計はドリテックのアラーム付き温度計を使用しています。ただ温かいだけのお酒を作るのではなく、"燗酒"を作る場合はもはや必需品だと思うので、美味しい燗酒を作ってみたいという方はご検討下さい。

そうした背景もあって、今回の高清水も燗酒作りの研究の一環で購入したとも言えるのですが……その為のお酒の選定についてですが、個人的には専ら燗酒にするお酒は一升2,000円前後(四合瓶だと半値の1000円)のアル添酒が多いです。というのも燗映え(燗酒とする前と後に生じる好意的な変化)が特に大きく感じられるのは、色々飲んでみた上で、だいたいこの価格帯のお酒かなーって結論に至ったからです。

理由は幾つか考えられますが、一つがアル添の有無。醸造アルコール特有の辛味は温度帯次第で軽減されるので、全体的に柔らかくなります。(アルコールの辛味もキレとして、それはそれで楽しめますが……)

更にもう一つ挙げるとすると元々の味わいの面で、この価格帯だとそのままでは若干角がある酒、癖や風味等が多いので、そうした角が燗酒にすると取れて一転して口当たりが良くなります。(最近はこうした癖と呼ばれる味も割と好きで、冷やでも全然飲んでますが……)

無論、当然ながら感じ方には個人差はありますし、第一値段で味が決まってる訳ではないので一概には言えないのですが、そうした理由もあって2,000円前後(もっと安くてもOK)のアル添酒の中からというのが自分の中の目安となっています。

ちなみに地酒(一升3000円前後かそれ以上のもの)の中にも燗酒向きというお酒も多いのですが、そのくらいの価格帯になると冷酒で飲んでも十分美味しく感じるものが殆どで、そこで敢えて燗酒にしようという気にはならずそのまま飲みきってしまう事が殆どなんですよね……なので基本的には燗酒にする選択肢には入らないでいますが、また考え方が変わったりしたら色々と試してみたいと思います。

ちなみに燗酒にする温度帯は基本的には46℃の上燗が多いですが、生酛造りや山廃のような酒質が太い酒であれば多少上げても味が崩れないので52℃程度まで上げますし、逆に吟醸系や元々甘味が前面に出ているお酒だと上げすぎると甘さが強くなりすぎてしまうので、42℃くらいで留めた方が良い気がします。

勿論これについても個々の感じ方の差ですし、自分ですらその日によって「今日は気分的にもう少し上げてもいいなー」とかでブレブレなので正解はありません。その正解の無さが燗酒の奥深さなのかなと勝手に思ってます。

この辺はそのうち情報として一纏めにして、『自己流!燗酒のすすめ 最高の燗酒の作り方』みたいな備忘録的な記事作ろうかなと思ってます。

という訳で前置きが非常に長くなりましたが、今回の高清水について。高清水というと酒どころ秋田県を代表する銘柄の一つで、製造元の秋田酒類製造も酒蔵と言うよりは酒造メーカーという規模。生産量も多く、秋田地酒の中でも高清水爛漫はスーパーとかでもよく見かけるイメージがあります。

こちらの精撰辛口のスペックについては、酒米の種類は非公開の普通酒扱いのお酒となりますが、精米歩合が麹米60%、掛米65%とそこそこ磨いています。一方で日本酒度は+8と辛口を謳う通りの結構高めの数値。

基本、個人的にいいなって燗映えの仕方をするお酒は辛口の場合が多いので、購入段階でこれは期待が持てそう!って感じでした。

秋田駅 AKITA ロゴ 駅前

高清水を醸す秋田酒類製造秋田県秋田市秋田といえば県庁所在地でもあり交通の要衝という事で自分自身も何度も訪れている所です……最後に行ったのは2024年春に東北の雪山巡り(記事未作成)をした時の事で、この時は船形山から下山してきて次は白神岳に登ろうと、途中の乗り換えの合間の食料(とお酒)調達で降りた際の事でした。

秋田系 秋田県 ぬいぐるみ バルーン 巨大

秋田といえば秋田犬という事で、駅の改札口を抜けると巨大な秋田犬のぬいぐるみ(実際はバルーン)が……。

秋田駅 駅前 商店街 秋田駅前大屋根通り アーケード街
秋田駅 駅前 広告 西武 デバート 日本酒

こちらは秋田駅の駅前にある全蓋式アーケード商店街【秋田大屋根駅前通り】と、その通りに隣接する秋田西武の外壁の広告看板。飛良泉飛良泉本舗、『039|飛良泉 山廃純米 マル飛 しぼりたて』で紹介)、太平山小玉醸造)、鳥海山天寿酒造、『【2022年版】心に残った日本酒を10銘柄、ランキング形式で選んでみた』で紹介)と、ずらっとお酒の広告が並ぶ様は流石は酒造りが盛んな県と言える。

久保田城 御隅櫓 千秋公園 秋田市

こちらは別の時期に行った秋田市千秋公園内の久保田城、御隅櫓秋田の市街地は江戸時代、この久保田城の城下町として整備された事が始まりとされる。

千秋公園内の風景。右奥に見えるビル群が先程の秋田西武等がある秋田駅前。ほぼ駅前一等地というような所にこの広大な緑地がある。

味覚の傾向

高清水 精撰 辛口 秋田酒類製造 背面ラベル 日本酒

今回は燗酒(48℃設定)にした状態でのレビューとなります。そしていつものように家族から……。

家族「燗酒にしては結構辛さが残ってると思う。余韻はあまりないかな」

犬山「日本酒度+8だからね。もう温度少し上げると柔らかくなる気がする」

家族「食事に合わせるならこのくらいが良いと思う。十分美味しいと思う」

自分はまず冷や(常温)から飲んでみる。かなりしっかりとした辛口酒で、飲んだ直後から甘さは殆ど広がらず、やや存在感のある酸味とアルコールのキレがバシッと決まる。これはこれで食中向けでいい感じ。

一方で燗酒(48℃)にすると……全体的に角は取れるものの、甘味は依然としてそこまで広がらず辛口傾向。ただ、全体的な膨らみが強化された上にノビも現れてきたので満足感が上がった気がする。そして燗酒にしてもここまでキレが保持されるのは珍しく(温度を上げるとキレが弱まるお酒が多いので)、料理に合わせやすくて良いなと思ったのでした。

高清水 精撰 辛口 秋田酒類製造 味覚 傾向 グラフ 日本酒
高清水 精撰 辛口 熱燗 秋田酒類製造 味覚 傾向 グラフ 日本酒

※数値が高ければ味が優れているという訳ではないのでご注意下さい

料理との組み合わせ

高清水 精撰 辛口 秋田酒類製造 ニジマス 塩焼き 川魚 料理 日本酒

燗酒にして川魚、ニジマスの塩焼きと合わせてみました。川魚は何でもそうですけど、全体的に淡白なので辛口のお酒と非常に相性が良い。このニジマスも例外ではなく、辛口の高清水が舌を鋭敏にさせてニジマスがより味わい深く(甘味すらも)感じられる。94点の組み合わせ。

ちなみにこの時徳利として使ったのは東京地酒、澤乃井のお燗瓶でした。(中身のお酒は『066|澤乃井 奥多摩湧水仕込』で紹介予定)

高清水 精撰 辛口 秋田酒類製造 茶碗蒸し 料理 日本酒

別の日、松茸の茶碗蒸しとも合わせてみました(出来合いのものですが)。こちらも高清水の温度設定は48℃(実際飲む頃には46℃くらいに下がってますが)でしたが、辛味の働きで茶碗蒸しの卵の甘さとか出汁の風味がより強く感じられる……相性は抜群。92点の組み合わせ。

スペック一覧表

項目 内容
蔵元 秋田酒類製造(秋田県秋田市)→(HPリンク
使用米 不明
精米歩合 60%(麹米)、65%(掛米)
日本酒度 +8
酸度 1.1
アルコール度数 15.5度
種別 普通酒
購入価格(税込) 2,075円(1,800ml)

買えるお店の紹介(あれば)

これまで紹介した通り、製造元の秋田酒類製造は酒造メーカーとも言える規模で生産本数も多いので入手に関しては容易で、Amazonと楽天どちらでも取り扱いがあります。

燗酒にすると丸くなったり甘味が強調されるお酒が多い中、こちらは温度を上げてもキレがしっかりと健在なので、燗酒にしてもしっかりと辛口のままのお酒が飲みたい、って方には特におすすめのお酒です。


次回のお酒はこちら→058|福正宗 純米酒 金色のしずく

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