山とか酒とか

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【日々!日本酒】053|天海山 上撰|下関酒造(山口県)味の傾向とレビュー

天海山 上撰 下関酒造 山口県 日本酒

自宅の晩酌用に下関酒造【天海山 上撰】を調達しましたので、甘口辛口などの味の解説やレビューをざっくばらんに書き殴ります。皆さんの日本酒選びに1ミクロンでもお役に立てますと幸いです。

一つ前の記事です→052|菊姫 にごり※未作成

お酒のレビュー

概要と経緯

これまでのお酒の紹介では特定名称酒を中心に紹介していました。香るタイプの吟醸酒だったり、乳酸の存在感がある生酛造り山廃造り、変わった酒米酵母のもの、蔵元の方針で独自路線的な作り方をしているもの……そういったお酒を並べて飲み比べるというのが自分のスタンスなので、紹介するのは特徴的な味わいの地酒的なものがどうしても多かったりします。

ただ、そういった特徴的なお酒は面白いには面白いのですが、それ一辺倒になってしまうと、どうしても飽きるし飲み疲れる。自分はそうなった時に口の中をニュートラルに戻すべく、定期的に一升2000円もしないような大衆酒を選んだりしています。これがまた気張らずに飲めて美味しい。

大手の銘柄でよく飲むものだと松竹梅の上撰、月桂冠の上撰、黄桜の金印あたりの伏見の銘柄に偏重しています。菊正宗を始めとしたの銘柄(剣菱は別格)も勿論好きですが。

そしてこれも個人的な考えですが、燗酒にする場合はこの辺りの価格帯のものが酒質的に最も変化が楽しめると思ってます。冷やで飲むとカジュアルだけどちょっと味気ないor角張っている、そんなお酒を45℃くらいまで上げると甘味も引き出されて香気も立ち、味わいも全体的にまろやかになる。それが良い。

という事で、今年もそろそろ冷え込んできたので(この記事の執筆時点では12月上旬)何かしらの燗酒向けのお酒が欲しいなと思い始めていた所。そこで近所のS商店にて天海山というあまり見た事がない銘柄の普通酒を発見。

燗酒向けの普通酒は基本的にはスーパーやチェーンの量販店でディスカウントされた価格のものを選ぶ事が多いのですが、これは定価からして1,500円程度とだいぶ手頃。燗に良いですよーという店主の一言で決まりとなりました。

長府 街並み 景観 功山寺 下関市 土壁 石垣 山口県
功山寺 仏殿 鎌倉時代 国宝 長府 下関市 山口県
長府の街並みと功山寺仏殿(鎌倉時代建立)

天海山醸造元は山口県下関市下関酒造。ふぐの町の下関の酒蔵らしくふぐのひれ酒も作っており、ずいぶん前に駅のキオスクか駅前の土産物屋かどこかで陶器のものをお土産で買った覚えがあります。

自分が下関に最後に行ったのは長府功山寺を巡った時の事。功山寺は国宝にも指定されている鎌倉時代末期建立の仏殿が残り、幕末には高杉晋作が挙兵した場所としても知られています(功山寺挙兵)。周辺の街並みも、城下町時代の石垣や土塀が続いていたりして歩いていて楽しい所でした。

ただ、下関の中心の辺りはまだ殆ど回った事が無かったり……いつか関門人道トンネルを歩いてみたいなと思っているのですが。赤間神宮や唐戸市場、巌流島とかのテンプレ観光地的な所も一度は行ってみたいですね。

味覚の傾向

天海山 上撰 下関酒造 ラベル表示 山口県 日本酒

例によって家族からのレビュー。今回のお酒は燗酒用として買ったので、冷や(常温)と燗酒の二部構成となります。まずは冷やから。

家族「昔ながらのお酒って感じがする。お酒っぽい、って感じ」

犬山普通酒だからね。甘辛はどんな感じ?」

家族「そこまで甘くはないかな。どちらかというと辛口かも」

自分も飲んでみる。最初に感じられるのは若干の甘味。ただ甘味そのものは控えめで直後に酸味苦味渋味といった複雑な味覚が続き、終わりにアルコール感で切れるというのが一連の展開。仄かに感じられたビールのホップのような苦味がなんだか印象的だった。

ただ、最初の甘味に関しては温度帯を上げるとなんだか伸びそうな気がする。そう思いつつ燗酒にしてみて、再び家族からのレビュー。

家族「さっきと違うお酒みたい。円味が出てきてだいぶ飲みやすくなったかも」

犬山「変化はどんな感じ?」

家族「かなり甘くなった。ただ後味はしっかり辛いから、全体のバランスは意外と変わってないかも」

犬山「常温と燗酒どっちがいい?」

家族「断然に燗酒。飲み過ぎそう」

再び自分も盃に手を付ける。言われた通り最初の甘味の変化が大きい。その後、常温の時に感じられた酸味や苦味といった刺激系の味覚は鳴りを潜め、代わりにグルタミンっぽい旨味が口いっぱいに広がる。ただし後味のキレは和らぐ事がなく顕在。個人的には複雑味の感じられる常温も好きでしたが、甘味辛味のメリハリのある燗酒もいい感じです。

天海山 上撰 下関酒造 味覚 傾向 グラフ 山口県 日本酒
天海山 上撰 下関酒造 燗酒 味覚 傾向 グラフ 山口県 日本酒

※数値が高ければ味が優れているという訳ではないのでご注意下さい

料理との組み合わせ

天海山 上撰 下関酒造 燗酒 料理 味噌田楽 おでん 山口県 日本酒

燗酒といえば鍋物、という事で今回は味噌おでんに合わせてみました……ほぼ文句なしの92点。燗にしてもキレが顕在なので色々な物と合わせやすそうです。

スペック一覧表

項目 内容
蔵元 下関酒造(山口県下関市)→(HPリンク
使用米 不明
精米歩合 不明
日本酒度 +4.5
酸度 不明
アルコール度数 15度
種別 普通酒
購入価格(税込) 1,477円(1,800ml)

買えるお店の紹介(あれば)

天海山の上撰は恐らくは地元消費が殆どの銘柄なのか、Amazonどころか下関酒造の公式ネットショップでも取り扱いがありませんでした。

その代わり、以前お土産として購入した事があるワンカップのひれ酒を紹介します(楽天のみの取り扱い)。自分が買ったのは陶器版で、容器をちょっとしたコップとして長年使っていたのですが、割ってしまったか紛失してしまったかで手元に無いので、紹介する自分自身ちょっと欲しいかも……。

※流通量の少ない地酒なので、品切れ&リンク切れの際はご容赦下さい。


次回のお酒はこちら→054|八海山 越後で候 しぼりたて原酒※未作成