
自宅の晩酌用に大七酒造の【大七 純米 生もと】を調達しましたので、甘口辛口などの味の解説やレビューをざっくばらんに書き殴ります。皆さんの日本酒選びに1ミクロンでもお役に立てますと幸いです。
一つ前の記事です→『032|光栄菊 Sunburst(サンバースト) 無濾過生原酒』
お酒のレビュー
概要と経緯
大七を醸す大七酒造といえば以前から生酛造りに拘った作りをされている酒蔵で、それ故に乳酸の酸味を活かしたお酒を多く作っているのが特徴。酒蔵としては中堅にも位置づけされる規模の蔵元で、生産量もそこそこ多いので首都圏等のスーパーでの取り扱いもありますが、自分としては太古の昔にどこかのお店で飲んだ事が1回2回あるかなーという程度でした。
そんな大七のお酒ですが、近所のスーパーでディスカウントコーナーに四合瓶を発見……銘柄は【大七 純米 生酛】で最もよくあるスタンダートなスペックのようでしたが、ふと大七ってどんな味だったっけ? となって今回選んでみました。(白鹿のすずろもセットで)
今日、スーパーでディスカウントされてたお酒。大七は前々から飲みたいなーって思っていたので純米生酛を購入。隣に置かれていた白鹿のすずろも一緒に。
— 犬山 (@Urayama_City) October 16, 2025
日本酒も値上げの波が来てるので、カジュアルに飲めるお酒を何本か置いておきたいって思う所。 pic.twitter.com/DfwPBaVGsW

大七の銘柄を醸す大七酒造は福島県の二本松市に所在。二本松には以前、安達太良山への登山の際に降りた事があったり。大七酒造には行った事はないですが……。


二本松駅の跨線橋を降りた所には大七の広告が。そして駅舎内の特産物コーナーには大七を始めとした市内の日本酒銘柄が並んでいました。
二本松は酒蔵が多く、市内 には奥の松酒造(奥の松)、檜物屋酒造店(千功成)、人気酒造(人気一)と大七酒造を含めた4件の酒蔵のほかワイナリーもあります。安達太良山にはそのうち吾妻連峰方面の縦走をセットで登ろうと思ってる所なので、その際には登山酒の調達という名目で2軒くらい巡りたいですね。


こちらは二本松駅の駅舎と駅前風景。福島県の中通りである福島~郡山間では規模が大きめの都市で、江戸期には二本松藩の藩庁となる二本松城の城下町であり、奥州街道の宿場町としても栄えました。駅前すぐ先という所に見えるこんもりした緑の上には、古くからの鎮守とされる二本松神社があります。


安達太良山の登山口となる岳温泉行きのバスの時間が半端だったので二本松神社の参道と境内を散策。駅前すぐの所にありながら規模は大きく、そして別世界のように静かな神社でした。


その日は鉄山避難小屋で一泊としました。この頃にはまだ、登山の際には極力地元の酒を調達するというスタイルが確立してなかったので、この時担いでいったのは山形県酒田の上喜元の純米吟醸無濾過生原酒。上喜元も暫く飲んでいない気がするのでいずれ……鳥海山登山の帰りに辛口の特別純米を買ったのが最後かな?

その翌日に登った安達太良山の山頂、通称乳首。日本百名山という事もあって人気のピークですが、朝一で登ったので他に人の姿は無くひっそりしていました。

その後、吾妻連峰方面に向かうべく鉄山避難小屋に戻り、その付近からの展望。右側には沼ノ平火口(爆裂火口)が見える。
味覚の傾向

例によって家族からのテイスティングとなります。
家族「濃くもなく薄くもなく、割と甘めかも。酸味もある」
犬山「酸味はどんな感じ? 大七といえば酸味みたいなの聞いた事あるんだけど」
家族「酸味……は確かにあるけど、強烈って訳じゃないかな。バランスは良いと思う」
いざ自分も飲んでみると……確かに乳酸由来の酸味は主張しつつもイメージよりもだいぶ穏やか。甘味も並行して感じられ、それを酸味や渋味で引き締まっている……全体のバランス感は中々のもの。濃淡に関しては、平均よりごくごく若干濃い程度に収まっているので、食中酒としての起用が良さそう。(単体でも全然楽しめるけど)
どこで聞いたのか忘れましたが、大七は乳酸の酸味が強いので燗酒で飲むべしみたいな話を聞いた事はあったけど、甘味もそこそこあって酒質もしっかりしたお酒なので、キンキンに冷やした冷酒でも全然美味しかったです。(というか、これ買ったのまだ残暑きつい初秋だったので冷酒のみで飲みきりました……燗酒を試すのはまた次回)

※数値が高ければ味が優れているという訳ではないのでご注意下さい
料理との組み合わせ

酸味がしっかりしたお酒という事で色々なものに合わせられそう(蔵元の公式サイトでは油脂の多い料理と合うとも書いてあったり)なので、コハダの酢締めといった日本酒のつまみっぽいものに加え、フライドポテト、鶏のから揚げを合わせてみました。コハダと合わせると酸味が相殺されて大七の甘味が引き立ち、唐揚げやポテトだと酸味がより活きて口の中をリフレッシュ……どちらも甲乙つけがたい組み合わせ。コハダ90点、ポテト80点、唐揚げ92点くらいの点数。
スペック一覧表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 蔵元 | 大七酒造(福島県二本松市)→(HPリンク) |
| 使用米 | 五百万石など |
| 精米歩合 | 69% |
| 日本酒度 | 不明 |
| 酸度 | 不明 |
| アルコール度数 | 15度 |
| 種別 | 純米酒 |
| 購入価格(税込) | 1,606円(720ml) |
買えるお店の紹介(あれば)
大七は比較的生産量が多い銘柄なのでAmazon、楽天どちらでも取り扱いがあります。今回の純米生もとは食中酒として中々に完成されたお酒だと思うので、食事に合うお酒を選びたい時には特におすすめ。値段も一升3000円しない程度なのでそこそこ手頃です。
次回のお酒はこちら→『034|白鹿 すずろ』

