
自宅の晩酌用に土田酒造の【土田 生酛】を調達しましたので、甘口辛口などの味の解説やレビューをざっくばらんに書き殴ります。皆さんの日本酒選びに1ミクロンでもお役に立てますと幸いです。
一つ前の記事です→『030|雨後の月 辛口純米 無濾過生原酒』
お酒のレビュー
概要と経緯
土田酒造のお酒の紹介は今回の記事で2本目。前回飲んだのは四谷の有名酒販店、鈴傳で購入したシン・ツチダ(『021|シン・ツチダ』にて紹介)でした。それが空になってしまったのでどこか近くで扱っている所はないかと調べてみた所、隣市のリカーショップAで取り扱いがあるという事で、今回は家族がそちらに赴いて調達したというのが経緯になります。
最近購入したお酒、土田 生もと(土田酒造@群馬)
— 犬山 (@Urayama_City) October 2, 2025
家族が土田酒造(とそのお酒)を推してるので知らぬ間に家にあった……蔵元での試飲の時に飲んだ事あったかも。
前回買ったシンツチダと違ったはまたタイプらしいので開栓が楽しみ。 pic.twitter.com/xRAIqMmMOU
土田酒造といえば独自路線的な日本酒を作る事で有名な蔵元で、特に家族がファンなので、以前上州武尊山の登山酒の調達で酒蔵に訪れて以来、我が家ではコンスタントに購入している銘柄でもあります。
スペックとしては、土田酒造のお酒としては高精白な60%精米で実質的には純米吟醸酒(基本、低精白がメインの土田酒造のお酒としてはかなり珍しい)。蔵元の公式サイトの説明を見てみると、同じレギュラー酒であるシン・ツチダとは味わいが全く違う性格との事……なんでも特に食中酒向けに作られたお酒だとか。
※ちなみに実際に土田酒造に訪れて試飲したり登山酒を決めたりといった内容については、『021|シン・ツチダ』の方で細かく触れていますので、興味がある方はそちらを御覧ください。


という訳で酒蔵訪問記的なものはシン・ツチダの記事の方に書いてしまっていて特に書く事は無いのですが、せっかくなので酒蔵がある川場温泉までのバスに乗り継いだ沼田の町について少しだけ。
沼田と言えば河岸段丘の上に作られた町として有名で(ブラタモリでも取り上げられた事があります)、駅はその段丘の下にあるので市街地とは高低差があります。左が駅舎で、右が駅前風景となりますが、市街地は駅前の先の方に見える丘の上に広がっています。


その段丘の上にある沼田城跡(沼田公園)。沼田城といえば戦国以来の要衝ですが後に真田氏が支配し、真田信之(真田昌幸の息子であり、真田幸村の兄)が城主となり整備した事で有名。園内にはその真田信之と正室である小松姫(本多忠勝の娘)の像が置かれていました。

その後は沼田の市役所前で川場温泉方面の循環バスに乗り、土田酒造、そして旅の主題である上州武尊山方面の登山へと向かったのでした。

登山の写真も一枚は……という事で、こちらは上州武尊山の山頂付近からの展望。正面右側の尾根の先に見えるピークが剣ヶ峰山で、左側は川場剣ヶ峰(前武尊方面)。この時は左側の尾根を辿ってきました。
味覚の傾向

今回も例によって家族からのレビューとなります。
家族「土田らしい風味だけど、かなりさっぱりしてる。食事に合いそう」
犬山「ラベルにはすっきりした口当たりって書いてあるよね。シン・ツチダとはだいぶ違う?」
家族「シン・ツチダよりは全然さっぱりしてると思う。飲みやすいと思う」
いざ自分も飲んでみる。確かに土田酒造らしい骨太なテイスト。まず前面に重厚かつ複雑味のある甘酸っぱさが来て、それが風味となり余韻として暫く続く。ただ、全体的にはやはりさっぱりというかライトボディで、それでいて酸味由来のキレも鋭いので、様々な種類の食事に合わせやすいのではと感じた。
同じレギュラー銘柄のシン・ツチダとは、"土田酒造らしい"と表現したように全体的な傾向は似ていますが、あちらは濃厚で酒本来の味を楽しむタイプのお酒であるのに対し、こちらは食事と一緒に楽しむタイプのお酒と明確な造りの違いが見える。個人的にはどっちもありです。

※数値が高ければ味が優れているという訳ではないのでご注意下さい
料理との組み合わせ

色々な種類の食事に合いそうですが、まずは手巻き寿司から。白身魚だとシン・ツチダよりは淡いとは言えややお酒の方が勝ちすぎる感じもしますが、マグロやサーモン等の濃い味の種類には中々の相性。総合して75点の組み合わせ。

正月、おせち料理を少しずつ取り分けて作ったつまみセットと合わせてみたシーン。種類が多すぎるので点数は付けられませんが、おせち料理は基本的に味が濃いのでどれも標準以上の点数。通常、お酒とは合わせにくいとされる黒豆や金柑等の甘みのある物でも相性はそこそこ。

酸味の印象的なお酒なので肉系料理との相性は良いだろうと、チキン南蛮、そしてイカと里芋の煮物に合わせてみた所。チキン南蛮との組み合わせは特に秀逸で、口がくどくなった頃にさっぱりした土田を楽しむという無限ループを楽しめる。イカ里芋も味付けが濃いので相性は中々。前者は90点、後者は80点くらいの組み合わせ。
スペック一覧表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 蔵元 | 土田酒造(群馬県利根郡川場村)→(HPリンク) |
| 使用米 | あさひの夢 |
| 精米歩合 | 60% |
| 日本酒度 | -4 |
| 酸度 | 1.7 |
| アルコール度数 | 14度 |
| 種別 | 純米酒 |
| 購入価格(税込) | 4,180円(1,800ml) |
買えるお店の紹介(あれば)
Amazon、楽天どちらでも取り扱いがありましたので紹介致します。(Amazonの方は送料込価格なのでやや値段高め)
特徴的で濃厚な味わいの多い土田酒造のお酒の中でもさっぱりしているので、土田の最初の一本として選ぶ際だったり、食中酒として変わったお酒が欲しい場合はおすすめの一本。ここを出発点として、シン・ツチダを始めとした他のスペックの物を試してみるという形もありかなーと思います。
※流通量の少ない地酒なので、品切れ&リンク切れの際はご容赦下さい。
次回のお酒はこちら→『032|光栄菊 Sunburst(サンバースト) 無濾過生原酒』

