
自宅の晩酌用に葛城酒造の【百楽門 純米吟醸 無濾過生原酒 五百万石】を調達しましたので、甘口辛口などの味の解説やレビューをざっくばらんに書き殴ります。皆さんの日本酒選びに1ミクロンでもお役に立てますと幸いです。
一つ前の記事です→『018|天の希 純米吟醸』
お酒のレビュー
概要と経緯
ここ最近はめっきり頻度も少なくなりましたが、以前はよくキャッシュレス決済の何%還元というキャンペーンをあちこちでやっていたので、出かける方面でやっていたらそちらでお酒を纏めて買うような機会も多くありました。
この百楽門を購入した時も、東京都の福生市で30%還元というそこそこ大きめのキャンペーンが開催中でしたので、所要ついでに同市内のM酒店へ行く事に。
登山等で青梅線に乗る機会は多いのでM酒店は何度か訪れた事がありますが、近所にあって頻繁に通っているS商店やN酒店とは殆ど被らないような品揃えなので偶に通っています。福井の花垣や北海道のえぞ乃熊あたりの銘柄はここ以外ではあまり見なかったり……。
その中で気になったのが百楽門の純米吟醸生原酒。百楽門は全体的に辛口傾向の銘柄ですが、辛口と言うよりはキレが鋭く、キレまでの甘味もそこそこ感じられメリハリがある。個人的には結構気に入っているので今回選んでみました。
この時は百楽門以外にはえぞ乃熊(『024|えぞ乃熊 純米 生酒』で紹介予定)、花垣(『026|花垣 純米無濾過生原酒 第4弾 亀の尾(米の違いシリーズ)』で紹介予定)を加えた計3本を購入しました。
最近購入したお酒。
— 犬山 (@Urayama_City) June 8, 2025
左から、えぞ乃熊 純米生酒(高砂酒造@北海道)、花垣 亀の尾純米無濾過生原酒(南部酒造場@福井)、百楽門 純米吟醸生原酒(葛城酒造@奈良)
ちょっと離れた酒屋さんに行ったので、最近あまり飲んでないような銘柄を中心に……。 pic.twitter.com/waNDwovmBS


百楽門を醸す葛城酒造は奈良県御所市に所在。御所市と言えば、風の森の油長酒造や篠峯の千代酒造など銘酒界隈ではよく名の知られた酒蔵が市内に立地していたりします(最近では油長酒造が新設した葛城山麓醸造所なんていう所も増えましたね)。
御所はお酒を飲んでない頃に一度散策した事があるのですが、江戸時代以来の陣屋町をベースにした古い町並みが残っているので歩いていて楽しかったです。機会があればまたいずれですね。
味覚の傾向

例によって家族からのレビュー。
家族「……甘い。いや辛口?」
犬山「日本酒度+10だから数値的には大辛口かな」
家族「じゃあ辛口? の割には最初に甘さが主張してる気がする……けど確かに飲み続けてると辛口かも。うん、やっぱり辛口」
百楽門はスペック違いの幾つかの種類飲んでますが、高い日本酒度の数値の割には甘さの主張も控えめながらにあるというのが個人的なイメージ。実際飲んでみると、確かに最初の数秒は甘味がすっと広がる。しかし、その直後に研ぎ澄まされた日本刀のような鋭利なキレがやってくる……ただ単純にキレるだけの所謂大辛口のお酒はいくらでもありますが、このお酒は最初の僅かな甘味とのメリハリが生まれていて落差を楽しめる。極めて秀逸な濃醇辛口酒だと思いました。

※数値が高ければ味が優れているという訳ではないのでご注意下さい
料理との組み合わせ

キレの鋭いお酒という事で奈良という海なし県のお酒ながら魚介との相性は抜群。今回はイナダの刺身と合わせてみましたが……これは抜群。99点の組み合わせ。

次に塩鯖と合わせてみましたが、こちらも95点の組み合わせ。基本的に塩や醤油の味が濃いものとはよく合います。
逆に、甘味の強い食事(右上のカニ玉や左上のとうもろこしのかき揚げ等)と合わせるとお酒の辛さが立ってしまうので相性はそこまででもないという印象。ただ、カニ玉は75点、かき揚げは80点でそれなりに合います。甘辛のメリハリが感じられるお酒だからでしょうか。ポテンシャルの高い食中酒でした。
スペック一覧表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 蔵元 | 葛城酒造(奈良県御所市)→(HPリンク) |
| 使用米 | 五百万石 |
| 精米歩合 | 60% |
| 日本酒度 | +10 |
| 酸度 | 1.8 |
| アルコール度数 | 16度 |
| 種別 | 純米吟醸酒(生原酒) |
| 購入価格(税込) | 3,520円(1,800ml) |
買えるお店の紹介(あれば)
この記事と同じ、五百万石使用の純米吟醸というスペックの物は残念ながら見当たりませんでしたが、Amazonにて百楽門の取り扱いがありましたので、幾つか種類を紹介致します。
上2つの冴は日本酒度+15~18で大辛口の範疇のお酒(一升は生酒、四合瓶は火入れの違いがあります)。百楽門らしいキレを感じたいならこちらでしょう。
一方で下の雄町の純米大吟醸は日本酒度±0なので甘辛中庸と味に違いがかなりあります。百楽門は甘めのものでも切れ味はしっかりしている銘柄なので、こちらの方もおすすめです。
※流通量の少ない地酒なので、品切れ&リンク切れの際はご容赦下さい。
次回のお酒はこちら→『020|郷乃誉 生酛 純米大吟醸酒 無濾過』


