
登山帰りのお土産に大洋酒造の【大洋盛 特別本醸造】を頂いたので、甘口辛口などの味の解説やレビューをざっくばらんに書き殴ります。皆さんの日本酒選びに1ミクロンでもお役に立てますと幸いです。
一つ前の記事です→『014|〆張鶴 月(本醸造酒)』
お酒のレビュー
概要と経緯
入手の経緯に興味がある方は前回記事『014|〆張鶴 月(本醸造酒)』の方をお読み下さい。
伯父さんに買ってもらった大洋盛の特別本醸造で電車酒
— 犬山 (@Urayama_City) June 22, 2025
甘やかされてるなあ…… pic.twitter.com/sBrTnW6wu0


大洋盛を醸す大洋酒造は〆張鶴の宮尾酒造と同様、新潟県北部の村上の市街地にあります。どちらも行った事は無いのですが、以前少しだけ村上の町を散策した事があったので、今回はその時のお話を少々……。
訪れたのは雪積もる2022年の年始頃。気分的に山登りにちょっと飽きていて、偶には純粋な旅行をしたいなという気分になり、新潟→東北→常磐と回る酒蔵&市場巡りの旅に出かけていた時の事。
この日は羽越本線を使って北上して秋田まで向かうという一日。阿賀野市の水原から乗車した酒田行きの列車は新発田、坂町と通り過ぎて村上で4~50分ほどの停車。車内でじっとしているのも退屈なので、少し散策しに駅前に出てみました。

駅前の商店では新巻鮭が吊るされた光景。付近に住む伯父さん曰く、荒川や三面川名物の鮭も温暖化による海水温の上昇等で年々取れなくなっているという……いつまでも残って欲しい冬の風物詩ではありますが。


40分の停車の間に街並みをうろうろ。村上は東西に長く伸びた町なので、たかだか40分の間では本来の中心街とされる大町までも到達できません。ただ、少し歩いた所にある肴町や鍛冶町辺りは古くからの町屋が立ち並ぶ街並みが続いおり、城下町らしい雰囲気を少しだけ堪能。


村上から再度列車に乗り込んだ後は、お土産コーナーで購入した村上名物の鮭巻昆布を開封して駅弁と一緒につまむ。他の鮭にまつわる名物だと鮭の焼き漬けとかもあり、あちらも結構好きだったり……。
合わせたお酒は、その前に回った阿賀野市水原の白瀧と越後桜。どちらも美味しいお酒で鮭巻昆布との相性は申し分なかったですが、次回来る時には地元のお酒である〆張鶴や大洋盛と合わせてみたい所。
味覚の傾向

いつものように家族からレビュー。というか、自分は表題の写真(帰路の八高線の車内)の時点で飲んでいて既に味は知っているので……。
家族「甘い……いや、そこまで甘くない。さっきの〆張鶴より辛いと思う」
犬山「風味が最初なんか甘い感じするよね。けど全体的には辛口だと思う」
家族「そうそう。ちょっと辛口気味。お刺身に合いそう」
自分も改めて飲んでみる。【〆張鶴 月】の直後だとかなりドライに感じるけど、ビール等を挟んで口をリセットさせて飲むと最初の最初で甘さが来る。
しかし〆張鶴とは違って甘さは殆ど伸びず、比較的すぐにシャープなキレが到来。キレが鋭いので余韻はほどほど。濃淡は〆張鶴よりは淡いものの、新潟淡麗のイメージよりは若干濃いめ……〆張鶴は辛口と言い切るのは微妙な芳醇さではあったけど、こちらは十分に辛口酒と言えると思う。
スペックを改めて見てみる。五百万石(を中心とした)の60%精米で〆張鶴の月と内容は殆ど変わらず、日本酒度も1しか差がない……にも関わらず結構な傾向の違いを感じた。伯父さんが言っていた、「〆張鶴と大洋盛は全然違うよー」という言葉の通り、同じ村上の酒蔵でも造りに明確に方針の違いがあるのかもしれない(当然ではあるけど)。

※数値が高ければ味が優れているという訳ではないのでご注意下さい
料理との組み合わせ

今回は日本酒と抜群の相性の良いイカ刺しと合わせてみました。大洋盛と〆張鶴、どちらのお酒もいい感じですが、大洋盛は特に切れ味がシャープなのでよく合いますね。組み合わせとしては大洋盛は90点、〆張鶴は85点くらい。
ちなみに奥の生姜焼きは甘味が強いので、逆転して甘味が比較的強い〆張鶴の方が合います。大洋盛70点、〆張鶴80点の組み合わせ。
スペック一覧表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 蔵元 | 大洋酒造(新潟県村上市)→(HPリンク) |
| 使用米 | 五百万石など |
| 精米歩合 | 60% |
| 日本酒度 | +5 |
| 酸度 | 1.0 |
| アルコール度数 | 15度 |
| 種別 | 特別本醸造酒 |
| 購入価格(税込) | 1,122円(720ml) |
買えるお店の紹介(あれば)
〆張鶴の宮尾酒造と同様、今回の大洋盛の大洋酒造の方も規模の大きい酒造で生産量が多いので、Amazonと楽天どちらでも取り扱いがあります。前回紹介した【〆張鶴 月】と比べると辛味はシャープで魚介系との相性は特に良さそうです。気になる方はどうぞ。
自分が今回やったような、同じ村上の酒&ほぼ同一スペックという飲み比べも楽しいですよ。
※品切れ&リンク切れの際はご容赦下さい。
次回のお酒はこちら→『016|若州の酒 桝々福々 純米吟醸 搾りたて生原酒』

