
那須岳から二岐山までの縦走登山2日目は、那須岳(那須連山)の主峰を踏破する今回の登山でも核心部に当たる一日でした。
まずは茶臼岳での日の出見物に合わせるため、前日行動終了となった日の出平を暗闇の中出発。無事日の出を見て峰の茶屋跡まで戻った後は朝日岳、熊見曽根、1900m峰、清水平と人通りの多いコースを辿り、那須岳最高峰の三本槍岳に登頂。その後、甲子温泉方面のコースに入ると急に人の気配は無くなるものの、鏡ヶ沼近くの須立山や坊主沼といった風光明媚かつ静かな登山が楽しめるように。終盤の甲子旭岳の往復には難儀しましたが、予定していた甲子山まで無事到達できました。
『那須岳から二岐山その1』の続きの記事となります。
他の日程を見たい方は以下の記事よりリンクを辿って下さい。コース全体の軌跡もこちらに掲載しています。

今回歩いたルートのGPSログです。
山行記録
日の出平→茶臼岳

この日の朝食は最近個人的にハマっているベトナムのインスタントラーメン……今回は辛味の効いた牛肉風味にしてみました。パクチー効いたエスニック系のラーメンが好きな人にはおすすめ。
テント内の気温はマイナス3度で霜がびっしり張る程度には冷え込んでいましたが、ラーメンのおかげで身体の内部より温まり活動開始。

その後のは恒例のドリップコーヒー。ただ、寒い時はすぐ冷えてしまうので何か案を考え中。2年前に笊ヶ岳でテント泊した時にマキネッタ持ってきてる人がいて当時めっちゃいいなーって思ったりもしたんですけど、流石に敷居高いかな……重そうだし。


[4:24]日の出平出発
冒頭でも書いた通り、この日は茶臼岳での日の出鑑賞を予定しているので未明の内から出発。道は高速道路レベル(登山道として)で、ヘッドライト灯していれば難なく歩けます。


[4:38-4:43]牛ヶ首
日の出平から茶臼岳寄りに少し進んだ所が牛ヶ首の分岐。那須ロープウェイの山頂駅や那須湯本温泉、姥ヶ平方面のコースが合流する交通の要衝のようです。地図を見ると茶臼岳の山頂のすぐ真下とも言える場所のようですが、ここから直接登るコースは無いので北側にトラバースして峰の茶屋跡方面へ。
牛ヶ首からは昨日も見えた白河の市街地の街明かりが見えました。前日は終盤ガスが多かったですが、この日は未明から雲も少なく快晴の予感。

茶臼岳の山腹をトラバースしていく。暗闇の中のトラバースなのでちょっと不安でしたが、写真の通りの至極歩きやすく分かりやすい道が続いていて難なく歩ける。
[5:02-5:08]峰の茶屋跡
茶臼岳を越えた先の鞍部、峰の茶屋跡に到着。厳密にはその手前の分岐となりますが、この付近に荷物を置いて空荷で茶臼岳山頂を目指す事に。
日の出までまだ1時間近い時分ですが、既に空は赤味を帯び始めていました。
茶臼岳の山頂を目指して進んでいくと、自分と同様の日の出見物の人を1人追い越す。土曜日なので賑わっているかなと思いきや、日の出組は自分とその方の2人のみでした。寒い時期だからかも。
茶臼岳(日の出見物)
[5:23-6:34]茶臼岳
分岐から程なくして茶臼岳の山頂部に到着。山頂は円状の火口縁となっていて、最高点の所に山頂看板があります。
最初はお釜口と呼ばれる火口東側、ロープウェイ駅への分岐付近で待機していたのですが、先程追い抜いた人が自分のすぐ前の所に立ち塞がるように陣取ってしまったので、やむなく山頂看板ある辺りへ移動する事に……。
徐々に白み始めた東の空。雲の多めだった前日と比べると絶対的に好天と言える。
更に広い範囲からのパノラマ。左側に見えるのが、これから向かう朝日岳や三本槍岳方面に続く稜線。
一際赤味が強くなった所を望遠で。地平線の少し上の所に雲があるのが気になりますが、厚さはないので日の出は問題なく見えそう。
少し経過した頃の同方面。

日の出の時刻の数分後、明滅するような光が見えたので望遠してみると、雲の隙間に太陽が。


太陽が雲の上に現れる前後の様子。日の出を見るのは8月に中央アルプスの東川岳付近で見て以来。
やや広い範囲から撮った日の出の様子。空の色が刻一刻と変わる。マジックアワーってやつですね。
こちらは日の出とは反対側、山頂の社を挟んで西側の展望。こちらの方面も雲は少なく、遠くの山までよく見える。
再び東の空。太陽が完全に雲の上に出てきた所。

同方面の望遠。長い一日の始まり。

到着時点ではまだ暗闇で山頂の写真を撮ってなかったので、山頂看板と社の所を一枚。所々陽光で赤く染まっている。
もう少し日が昇ってきた頃の空の様子。白色から青色へと移り変わる頃。
再び山頂一帯の様子。陽光に照らされる範囲が増えてきました。遠くの山も三本槍岳や三倉山、男鹿山塊等が明るく染まるモルゲンロートが。
三倉山から那須連山(朝日岳や三本槍岳)方面の望遠。三倉山を始めとした裏那須の稜線が大きく存在感がある。
これから向かう朝日岳、1900m峰、三本槍岳方面の望遠。更に右後背には磐梯山と吾妻連峰、安達太良山といった東北の山々が。100km弱という距離がある割には近くに見えます。

三本槍岳の山頂の望遠です。槍という名が付く割にはなだらかな山容だなーと、初めて来た時から思ってる。
全体的に明るくなった段階で改めて周囲の360度の展望。近隣の山は殆ど見えている感じ。
山名入りです。左から男鹿山塊、三倉山、三本槍岳(那須連山)という並びで、その奥には日光連山や尾瀬、越後三山等も確認できる。守門岳や浅草岳、飯豊連峰もそこそこ鮮明。
望遠したものを広範囲で繋げました。この日は空気が済んでいて、遠くの山もくっきりと。
山名入りです。見える山が多かったので書き込みに一苦労……奥秩父山塊の北奥千丈岳や金峰山も薄いながら見えている。

地平線から離れて暫くした頃の朝日。

この頃の気温はマイナス2度。気温そのものは大した事ないですが、風が絶え間なく吹き付けているので体感温度低め。
長く陣取っていた岩の上から降りて、鳥居と朝日というありがちな構図。
山頂に鎮座する社。那須岳神社という名で、那須湯本温泉にある那須温泉神社の奥宮とされる。
山頂を後にする前に最後に社の裏側からの展望。これ以上無いというくらいの好展望でした。
茶臼岳→峰の茶屋跡→朝日岳
茶臼岳で日の出&展望を堪能した後は荷物が置いてある峰の茶屋跡の分岐へ。山頂から暫くは火口縁の上を歩くお鉢巡り的な道を進んでいく。
北側の火口縁から峰の茶屋跡の避難小屋が見えました。その先には朝日岳、三本槍岳と那須連山の主峰が続く。
こちらは麓の方面。眼下にはロープウェイ駅があり、その奥に広がる緑は那須高原という位置関係。その先には薄い雲海のようなものが広がっています。
朝日岳を正面に見据える。火山らしい荒涼とした風景が広がっている。
途中、巨大な溶岩ドームのようなものが……コースはその脇を迂回するように取り付けられている。
下りの途中から茶臼岳の山頂を見上げた所。清々しい青空。
だいぶ下ってきたところから峰の茶屋跡、朝日岳、三本槍岳方面。その左奥に見えるのは三倉山。
[7:00-7:26]峰の茶屋跡
荷物を置いた分岐の所に戻ってきました。サブザックを収納して、次なるピークである朝日岳を目指します。
少し進んだ所にあるのが峰の茶屋跡の避難小屋。つい先程までは人の姿も殆どありませんでしたが、この辺り麓の峠の茶屋(峰ではなく峠)から登ってきた登山者の姿が増え始めます。この日は紅葉シーズンの土曜日という事で、以降暫くは賑やかな道中に。


こちらは峰の茶屋跡の避難小屋。立派なログハウス造りの小屋ですが宿泊禁止なので、前日はここから三斗小屋温泉方面に進んだ所にある那須岳避難小屋に宿泊予定でした。(辿り着けませんでしたが)
峰の茶屋跡から朝日岳の登りと麓の方面。右のトラバース路が登山口である峠の茶屋まで続いています。
朝日岳の登りに差し掛かった所から、先程登った茶臼岳を見上げる。山頂近くまでロープウェイが通じている為か、峰の茶屋跡まで自力で登ってきた登山者で茶臼岳に向かう人は少なく、朝日岳&三本槍岳方面に向かう人の方が圧倒的に多い印象。
緩い登りの途中から朝日岳と茶臼岳。峰の茶屋跡からすぐ先の剣ヶ峰のピークは巻くので、暫くトラバース路を進んでいく。
更に進むと朝日岳のいかつい山容が目の前に広がる。
登りが一段落した所にある恵比寿大黒というポイント。左側の小さなピークは、後程経由する熊見曽根から分岐した先の尾根上にある隠居倉。
麓の方面の展望。太陽もすっかり高い所に。

右の茶臼岳の中腹の所にロープウェイが動いていました。乗った事無いんですよね。
朝日岳は風化が進んで脆い為か、コースは尾根を外し気味で西側の斜面をトラバースする箇所も多い。とは言え、三本槍岳までは人気の縦走路という事で道の状態そのものは良いです。


ちょっとしたガレ場の急登。至って普通の道ですが、人が多いと落石が少し怖いかも。
再び尾根上に復帰した所。正面に見えている朝日岳の山頂も気付けばだいぶ近付いていた。
反対側、茶臼岳や西の谷筋の方面。茶臼岳の右手前に見えているピークは先程トラバースして通過した剣ヶ峰。
再びトラバースで進んでいく箇所。熊見曽根から隠居倉へ続く尾根が正面に見える。
露出を変えて同方面を撮ってみたもの。トラバース路は高度感がありますが、足場は広めに取られていて難所という程でも無い感じ。雪とか半端に残ってる時期だとちょっと怖そうですが。
[7:58-8:04]朝日の肩
トラバース路を越えて尾根に復帰した所が朝日の肩の分岐となります。朝日岳の山頂はここから往復する形となるので、茶臼岳の時と同様に一旦荷物を置く事に。


朝日の肩から朝日岳を臨む。分岐から山頂までは片道5分程度と近く、殆どの人が立ち寄る。

朝日岳の登りの途中で峰の茶屋跡の避難小屋が見えました。先程にも増して人の姿も多く賑わっている様子。
朝日岳→熊見曽根→1900m峰→三本槍岳
[8:10-8:19]朝日岳
朝日岳に到着。到着時点では人が多く山頂看板の所で順番待ちができていたので、後で撮ろうと思ったら忘れてしまい看板単体の写真は無し。
切り立った岩峰の上という事で360度開けており、那須連山の中では屈指の展望。
やや露出を変えて山々を見やすくしてみたもの。先程登った茶臼岳。これから登る1900m峰、三本槍岳に続く稜線。その間には存在感のある三倉山等の裏那須の稜線が。三本槍岳の右奥には本日のメインでもある甲子旭岳も見えています。
遠くの山々の望遠。見える山は茶臼岳からのものとそう変わらないですが、日光連山、尾瀬、新潟、会津方面と色々見えて楽しい。

こちらが午後登る予定の甲子旭岳の望遠。一際目を引く山容ですが、山頂までは正規の登山道は通じていない……楽しみでもあるけど不安もそこそこ。

撮影を頼まれたので、お返しにこちらも撮ってもらいました。特に技量とか無いですが、一眼レフぶら下げていると頼まれがち。
[8:24-8:28]朝日の肩
朝日岳を後にして先程の分岐である朝日の肩へ回帰。ベンチではデポした荷物がお待ちかね……と言っても無駄な水は前日の内に処分したので、重量的にはそこまででもないですが。


少し進んだ所から朝日岳を振り返った所。更に進むと隠居倉や三斗小屋温泉方面の分岐である熊見曽根のピーク、その僅か先に1900m峰と続きます。
ガレやザレの多い荒涼とした朝日岳までの道中からは一転して緑の多い道に。傾斜もなだらかで牧歌的な雰囲気。
熊見曽根の登りと1900m峰。以降、三本槍岳まで緩やかなアップダウンが続きます。

[8:42]熊見曽根
熊見曽根の分岐に到着しました。以前宿泊した三斗小屋温泉(煙草屋旅館)はここから僅かに下った先にありますが今回は経由せず。また泊まりたいな。
熊見曽根からの展望。正面に見えるのが先程登った朝日岳で、その右奥に茶臼岳という並び。左側には1900m峰がすぐ近くという所に見えています。
緩い傾斜の1900峰の登り。左奥には三本槍岳が控える。

[8:47-8:57]1900m峰
熊見曽根から5分ほどで1900m峰に到着。無名峰ですが、那須連山においては三本槍岳、茶臼岳に次ぐ3番目に高いピークだったりします。(先程の朝日岳より高い)
1900m峰からの展望。朝日岳からの展望も中々でしたが、こちらは三本槍岳に近づいた分緑が増えてまた違った印象。
やや引き気味での山頂からの展望。三倉山、三本槍岳との距離が近い。
遠くの山の望遠。朝日岳から距離も近いので、見える山はそう変わらない感じ。

先程登った朝日岳の山頂を望遠で。人の姿が多く、依然として賑わっている様子でした。
こちらは茶臼岳の山頂の望遠。山頂部が広いので若干分かりづらいですが、一番高くなった所のすぐ左側に鳥居が見えます。人の姿もちらほらと。
1900m峰から僅かに進んだ所から、1900m峰、朝日岳、茶臼岳を振り返った所。間に見えるのは男鹿山塊、高原山、日光連山等。男鹿山塊だけ登ってないので行きたいけど、登山道無いから雪がある時期じゃないと登れないのがハードル高い……。
三本槍岳の間の鞍部である清水平まで一旦下ります。下りと言っても、標高差100m足らずの短い下り。
だだっ広い雰囲気の清水平を上から眺める。同じ那須でも険しい雰囲気だった茶臼岳や朝日岳と比べると印象もだいぶ変わりますね。
鞍部に下りきった所。湿原となっているようで木道が敷かれている。その左奥にはこれから登る三本槍岳が聳える。
清水平の湿地から三本槍岳。左に少し見えているのは裏那須の稜線。


[9:09]清水平
清水平の道標があるポイント。ここから三本槍岳の登り返しとなります。この後も山頂直下を除いて基本的には緩い傾斜の登り。


登山道を彩るナナカマドの実。晩秋って感じがする。
登りの途中から1900m峰と朝日岳。直下には先程歩いた木道が見える。
三本槍岳の登り……ですが正面のピークは山頂ではなく、途中で巻いて西側に転進する。

[9:20]中の大倉尾根分岐
中の大倉尾根や赤面山方面のコースの分岐に到着。そのまま道なりに三本槍岳方面へ進みます。
分岐の少し先からの展望。右側がこれから登る三本槍岳、左側が先程越えてきた1900m峰と朝日岳という構図。
三本槍岳の山頂まであとひと登りという所。山頂手前のみ少し傾斜があるものの、60~70m程度の標高差なので区間としては短め。
三本槍岳の登りの途中から振り返った所。那須岳でもこの辺りは特に長閑な雰囲気でした。茶臼岳とか朝日岳辺りとは別の山域みたいですね。
三本槍岳→須立山→坊主沼

[9:46-10:42]三本槍岳
那須岳(那須連山)の最高峰である三本槍岳に到着。東側が若干鬱蒼としているので360度ではないですが、西側に大きく開けていて展望もいい感じ。
山頂一帯の雰囲気。到着時点ではまだ少し早い時間帯だったのか人の姿は疎ら。でかいザックへの突っ込みが発端となり何人かの方とお話しましたが、大抵の人は三本槍岳で引き返す行程のようでした。
三本槍岳からの展望。西側180度が開けており、これから目指す甲子旭岳や大峠を挟んだ先の流石山、大倉山、三倉山の裏那須の稜線がよく見える。
人が増えてきて賑やかになってきた頃の同方面。左側には朝日岳、茶臼岳、南月山と辿ってきたピークが続いている。
山名入りです。甲子旭岳が見えていたりと、茶臼岳とは見える山が若干異なる。
見える山を望遠して繋げてみたもの。飯豊連峰が雲に埋もれてしまった以外は大体の山が見えている。
山名入り。磐梯山や吾妻連峰の手前の所には猪苗代湖がよく見えてました。

ここでも写真を撮ったお返しに……これから向かう甲子旭岳も右背後に入れて頂きました。ただ、山頂で色々な方とお話したものの甲子旭岳の認知度はほぼゼロ。こんなに目立つ山なのに。
三本槍岳から甲子旭岳方面に進みます。人通りの多いこれまでとは打って変わって静かな道中に……ただ、前日三斗小屋温泉に宿泊したという方とこの辺りで何組かとすれ違い。朝食を放棄して早立ちしない限りは7時頃の出発になるので、大峠経由で三本槍岳を目指すとこのくらいの時間帯の登頂になるようです。
振り返り三本槍岳。こちらから見ても変わらずなだらかな山頂。とても槍には見えない。

[10:53-11:01]甲子温泉分岐
山頂から下って10分ほどの所で大峠方面と甲子温泉方面のコースとの分岐点に到着。大峠方面に少し進んだ所に展望地があるらしいので、そちらに足を伸ばす事に。
分岐近くの展望地からの眺め。正面の鋭鋒が甲子旭岳で、その手前には鏡ヶ沼が見えます。この辺りの展望は那須でも特に好きかも。
分岐に戻って甲子温泉方面のコースを進みます。以前来た時は三本槍岳登頂後、大峠経由で三斗小屋温泉に向かったので以降は未踏。人の気配は全くせず、実際翌日の一杯山まで誰とも会わずでした。
甲子旭岳を正面に見据えながらの下り。山頂部が鋭角に切り立っていて、那須の山の中でも特にかっこいい山容だと思う。
[11:20]鏡ヶ沼分岐
坂を下りきった所に鏡ヶ沼方面に向かうコースとの分岐があります。ここから鏡ヶ沼を経由して大峠や日暮滝方面に下る事も可能らしいですが、そちらの方面も含め人の気配は全くせず。土曜日なのに。

鏡ヶ沼方面へのコースの様子。急峻でロープも張られていますが、よく整備された道という印象。沼のすぐ側まで行けるみたいなのでちょっと寄ってみたかったですが、時間的に余裕が無いので先へ。
鏡ヶ沼への分岐からは須立山の緩く短い登り。左側が三本槍岳、右側がこれから登る須立山という構図。間に見えているのがこの日ずっと見えている裏那須の三倉山です。

[11:38-12:04]須立山
登りきった所が須立山の山頂。これまでの山と同様に立派な山頂看板が立つ。
須立山からの西側180度の展望。やや広めの山頂で、先程登った三本槍岳が鞍部を挟んだ先によく見えています。
こちらは反対側、東側180度の展望。甲子旭岳へと続く尾根の紅葉がいい感じ……こんなに眺めの良いピークの割には、あまり人が訪れていない雰囲気。
山頂北側から少し下った所から甲子旭岳を中心とした展望……山肌に広がる紅葉と、いかつい甲子旭岳との対比が凄く良い。


地図上にも急坂と記載がありましたが、須立山からの下りはかなり急峻でした。以降、三本槍岳までの遊歩道のようなコースから一転してワイルドな道に……ザレザレで滑りやすいので慎重に下る。

急な下りが一段落した所から甲子旭岳。尾根上には幅の広い、しっかりとした道が続いている。

途中の道標。案内はそこそこ豊富なので、季節によっては結構歩かれているコースなのかも。

ロープの急坂越しの須立山。まだ正午を少し過ぎた時分ですが太陽が傾いてきた感が。秋は日が短し。

先程、上からも見えた尾根上の道を進んでいく。この辺りは道もフラットで歩きやすい。
再度、須立山を振り返る。均衡の取れた三角形の山容でした。

緩い上り下りを繰り返しながら進む。
正面に聳える甲子旭岳も随分と近付いてきた印象。ただ、山頂にはこちら側(南側)からは登れず、裏側(北側)の甲子山との鞍部からアプローチする必要があります。なので、一度坊主沼経由でトラバースして裏側へ進む形に。
振り返れば三本槍岳。山頂を出発して2時間足らずですが、既にそこそこの距離感。


甲子旭岳の手前の鞍部から坊主沼方面に下っていく。この付近のトラバースは区間は短いですが、足元が悪く結構歩きづらかった。

トラバース路を進むと坊主沼避難小屋との分岐に到着。坊主沼を経由するコースと避難小屋を経由するコースの二経路が分かれていて後で再び合流する形という。避難小屋に用事は無いので今回は坊主沼経由の道を進みます。
坊主沼→甲子旭岳分岐→甲子旭岳


[13:10-13:22]坊主沼
分岐から僅かに進んだ所が坊主沼。甲子旭岳のすぐ直下という所に広がる小さな池塘ですが、静寂に包まれていて雰囲気は良いです。
近くには建物の基礎のようなものの上に道標が。元々避難小屋はこちらに建っていたのかなと推測。
坊主沼の水面。近くに水源でもあるのか意外と澄んでいます。


見上げれば後程登る甲子旭岳の山頂が。ここからも直接登る道はないので先へと進む。


甲子山方面に道を進んでいく……相変わらず幅広く刈られていて歩きやすい。
坊主沼から多少進んだ所で避難小屋からの道と合流。どんな小屋か覗いてみたかったですが、少し距離がありそうなので今回はスルー。


暫くはフラットで歩きやすい道が続きますが、途中から涸れ沢のような所を大きく下る箇所が。傾斜は急でロープを伝って下っていく形。


急坂の先には再びフラットなトラバースとなります。この少し先に水場があるの事ですが、それまでも幾つかの小さな沢を越えていく。


こちらが今回の登山で初めての水場。左の写真の通り、登山道から分かりやすくガイドロープが垂らされており、その先にはパイプからそこそこの水量で湧出していました。以降の水場は翌日二岐温泉に降りるまで無いので、それなりの量を汲んでおく事に。


引き続きフラットなトラバース路を進む。標高1,500m前後という事でこの辺りの紅葉は見頃。

[14:22-14:26]甲子旭岳分岐
甲子旭岳と甲子山の鞍部に到着。甲子旭岳の山頂はここから往復する形となりますが、正規の登山道ではないバリエーションルートなので、進む先には誤進入防止用と思われるロープが張られていました。
熊が出そうな雰囲気なのでちょっと怖いですが、ここに荷物を置いて空荷で往復する事に。(荷物は金属製の看板にベルトで括り付けました)


坊主沼~先程の鞍部の間の道は元々はもう少し山の方を通されていたようで、暫くはその旧道とされるコース上を歩いていきます。途中にはその時代のものと思しき看板も幾つかあり、そこには『旭岳への登山道はありません』の記載が。


甲子旭岳への登り。この辺りはまだ旧道だった区間ですが、途中から結構な傾斜の登りに。地面はザレザレで手がかりなしでは厳しく、ロープや木の枝を利用して進む。

途中の崩落地の縁を通る箇所。ここもロープが張られているので手を携えて進んでいく……奥に見えるのは赤面山でしょうか。
旧道区間を終えた辺りから甲子旭岳の山頂を見上げる。荷物を置いた鞍部からは標高差350mと、かなり纏まった登りになります。


道筋もここから一気にバリエーションルートっぽくなりますが、思ったより手が入っている印象。急峻な箇所には大概ロープが張られているので安心して進めました。
甲子旭岳の登り途中からの展望。雲が増えて部分的に陰っていますが、翌日登る大白森山、小白森山、二岐山がよく見えています。吾妻連峰手前の猪苗代湖も変わらず見えていますね。
険しい甲子旭岳の登りも残す所僅か。道はバリエーションなので決して良くは無いですが、開放感があって雰囲気の良い箇所もごく偶に。

踏み跡もしっかり残っているので特に外れる事はなく進める。(というか踏み跡以外まともに歩けない)

山頂少し手前にある長いロープ場が少し険し目。ロープを補助的に使いつつ、這うように登りました。
甲子旭岳→甲子旭岳分岐→甲子山

[15:20-15:40]甲子旭岳
この日……というか、今回の登山のメインの一つでもある甲子旭岳に到着……時間が足りなかったらカットのつもりでしたが、予定通り登れて万々歳。
甲子旭岳は地図上には単に旭岳(または赤崩山)と表記されていますが、朝日岳との区別の為に甲子が頭に付けられる事も多いという。なので記事においてはそちらに倣って甲子旭岳と書いていますが、登山中は普通に旭岳と呼んでました。
標高は1,835mで那須連山の中ではかなり高い部類で、周囲には他に高いピークが無いので独立峰のようでもあります。高さとしては裏那須の三倉山、大倉山の次くらいなので山域の中では5番目くらいでしょうか。
甲子旭岳の山頂からの展望。左がこれまで越えてきた那須連山ですが、いつの間にやら雲が増えてました。
こちらは翌日以降歩く、甲子峠、大白森山、小白森山、二岐山の方面。本日の宿泊場所となる甲子山の山頂は大白森山の手前のかなり低い所に見える。

甲子旭岳の山頂にはジャンダルムの天使のようなプレートが……切り立った山容から那須のマッターホルンと呼ばれている……らしいです。
日没が近付いてきたので足早に下り始めますが、傾斜が急峻なので登りよりも時間が掛かる。こちらの方面も雲が広がってきた。

足元の見えない笹の尾根。葦に引っ掛けて何度か躓きそうになった。

バリ尾根らしい雰囲気の痩せ尾根。ほぼ写真の通りの歩きにくさ。

痩せ尾根からの展望。左側の小高くなった所が甲子山ですが、まだまだ低い所に見える。
往路でも似たような所から撮りましたが、再度開けた所からの展望。頭上の雲が重々しく圧迫感がある。

ロープの垂れた急峻な下り坂。こけたら何メートルも落ちそう。
既に16時を回りもうすぐ日没という所。東の空は頭上の雲も相まってかなり薄暗い。

[16:35-16:42]甲子旭岳分岐
分岐まで戻ってきました。看板に括り付けたザックは無事な様子……回収してサブザックと合体、甲子山へ向かいます。


すぐさま甲子山の登り。先程の分岐からの標高差は100m足らずですが、空荷での急な上り下りの後の重い荷物での登攀なので体感的にかなりしんどい。
振り返れば先程登った甲子旭岳が雲に埋もれていました。晴れている間に登れてよかったと心底思う。
登っている間に日没の時刻を迎え、空は紺色に変わりつつあった。

[17:02]甲子山到着
登りきった所で甲子山に到着……やはりというか、終盤の甲子旭岳の往復で一気に疲弊。へろへろと墜落するように行動終了。
甲子山の山頂から先程登った甲子旭岳を臨む。甲子山より300m近く標高が高いので、相応に大きく見えますね。
こちらは夕焼けが見える西側の展望。雲の下には遠くの山が見えます。
夕焼けと稜線の望遠。新潟方面ですが、有名そうな山はあまり見えないかな。


展望を堪能した後は夕食へ移行。本日はアルファ米と駄菓子、肉類はコンビーフ。このモンベルのリゾットシリーズは美味しいので最近嵌ってます。尾西とかサタケのアルファ米よりちょっと値段高いですが、味はその10倍以上良い。スプーンついてないけど。

東力士の極雫とコンビーフ。和製シャンパンのようで炭酸で呑み口さっぱりしているので、お肉との相性は中々でした。
『那須岳から二岐山その3』に続く
PR(登山用グローブの紹介)
今回の登山では朝方は氷点下だったので防寒用にグローブを着用していました。中には軍手で済ませている人も居ますが、汗や甘露で濡れたら乾きにくい上にグリップも効かないので、できれば登山用のグローブを1組用意しておく事をおすすめします。
防寒の際もそうですが、記事後半の甲子旭岳のようにロープを掴んだり、手を使っての上り下りが多い場合はグローブで手のひらを保護するのが無難です。1回2回くらいならなんとも無いですが、頻度が高い区間だと手のひら全体が腫れて日常生活に支障をきたす恐れがありますので……。(経験則です)
紹介するのはコスパの良いISUKA(イスカ)のレイングローブ。厳冬期以外の多用途で使えるので、それ以外のシーズンではとりあえずこれを1組持っておけば安心かなと思います。




























































































