
日光連山から尾瀬沼へ至る長い縦走登山、その初日となるこの日は登山口となる霧降の滝までの移動と、そこから霧降高原、小丸山までの歩きが内容のメインとなります。
今回のアクセスは東武日光線を利用。途中の今市にて登山用の日本酒の調達を済ませ、日光の霧降の滝から登山開始となりました。丁字滝、玉簾滝、マックラ滝と隠れ三滝を巡るコースを歩き、猫の平、大山にて稜線上に一旦登る。その後は翌日登る女峰山がある西側に進路を向けて霧降高原、そしてキスゲ平の1445段の長階段を登りきってこの日は小丸山の山頂で行動終了としました。
他の日程を見たい方は以下の記事よりリンクを辿って下さい。コース全体の軌跡もこちらに掲載しています。

今回歩いたルートのGPSログです。
山行記録
今市散歩 日光街道の宿場で日本酒調達


今回は北方面という事で、今回の旅の始まりは上野駅から……常磐線の取手行き快速に乗り込みます。この5時台の列車と全く同じものは月山登山の時に乗った記憶が。

北千住駅で早々に降りて東武線に乗り換えます。東武で山に向かう機会もあまり無い気が。


東武動物公園駅、南栗橋駅と乗り換えつつ東武日光線方面に進みます。
以前は浅草から快速で一本で行けた日光も、快速が廃止されて随分遠くなってしまった気が……電車も気付けば味気ない通勤電車になってました。


下車した上今市駅から日光に向かう電車を見送る。その後背には今回登る日光連山が聳える。




上今市駅から今市の中心方面へ歩く。


少し進んだ所にあるのが片山酒造。今回、山に担いでいくお酒の調達で立ち寄る一軒目の酒造となります。メインの銘柄は柏盛ですが、銘柄以上に原酒と大きく書かれた看板が印象的。(原酒をラインナップの一つとして作っている蔵も今では珍しくないですが)


片山酒造の店内の様子。酒蔵にしてはかなり冷蔵ケースが多く、ずらりと四合瓶が立ち並ぶ様は圧巻。ただ、四合瓶3千円(一升瓶換算で6千円)以上ものが多く、相場と比べると全体的にだいぶ割高な感じが……どれも美味しそうではありますが。

試飲できるか尋ねたらOKでしたが、どれか決めて一種類だけとの事だったので、おそらく購入するであろう『柏盛 原酒』を選んでみました。飲み比べができなかったので他の種類の味は分からずじまいでしたが、飲んでみた感じ骨太で美味しいなーって事で四合瓶を購入。スペックとしては本醸造原酒となります。
本音を言えば、頻りにおすすめされた『しぼりたて生原酒 素顔』の方が気になっていたのですが、四合瓶で3500円は流石に予算オーバー。スペックだけで味は決まらないとは言え、本醸造無濾過生原酒で贈答用の大吟醸みたいなお値段するのはちょっと……。

購入した柏盛と片山酒造入口の酒樽。とりあえず一本目を確保できました。


片山酒造から今市の中心街に進むと何やら気になる雰囲気のお店が……上澤梅太郎商店というたまり漬けのお店らしい。山に担いでいくおつまみとしては良いのではないかと、吸い込まれるように店内へ。


入るといきなり試食のらっきょうのたまり漬けがお茶付きでお盆に載せられて出されて驚き。様々な種類のたまり漬けが売られていましたが、試食で食べたらっきょうが美味しかったので迷わず一袋購入。

予定外に荷物が増えてしまいましたが、良いおつまみを入手できました。


この辺りが旧日光街道今市宿の中心地とも言える場所で、かつての本陣もこの付近にありました。電柱は地中化されてすっきりとした印象ですが、道路が拡幅されているという事もあってか宿場町らしい雰囲気はそこまでしない感じ。
この今市は古くから日光連山からの伏流水による湧水が豊富な街で、現在でも『いまいちの水』という水汲み場が市内あちこちに整備されています。今回の登山用の水は水汲み場で確保しようと考えていて幾つか巡ったのですが、どの水汲み場も今ではあまり整備されていないようで、中心地近くにある住吉町ポケットパークの水場も殆ど止まっていました。


今市の町並み。脇道に一本入ると看板建築のレトロな町並みが続く。


左のやぶ定という蕎麦屋の入口にも『いまいちの水』の水汲み場がありましたが、こちらも完全に枯れていました……いざとなったらどこかの公園の水道で汲めばいいやという事で先へ。


今市で2件目の酒蔵、渡邉佐平商店に立ち寄ります。こちらのメインの銘柄は日光誉。こちらも趣ある建物ですね。

明るい雰囲気の店内の様子。日本酒以外にもリキュールやラムネ等を作っていたりと手広くやっている感じ。冷蔵ケースも小さいながら置かれており、その中には幾つかの生酒が。

試飲したお酒の数々。先に巡った片山酒造では1種類のみの試飲でしたが、こちらでは全ての種類を試す事ができたので、飲み比べた上で選ぶ事ができました……手酌で任せるスタイルなので気兼ねなく試せるのが嬉しい所。(登山直前にそんなに飲むな)
活性酒や生酛造りのお酒など様々なタイプを飲み比べた上で最終的に気に入ったのは右の2本の純米吟醸無濾過生原酒。使用米が雄町と夢ささらで異なり、雄町は重厚な甘味旨味が特徴的。夢ささらはそちらと比較すると若干軽快なものの、地場産の酒米使用という事もあるのか吟醸香が独特。これは面白いなーという事で、今回は夢ささらの方を選びました。
値段はどちらも四合瓶で1900円と少々お高めでしたが、雄町の55%磨きの無濾過生原酒と考えれば理解はできるかなー。

購入した日光誉と渡邉佐平商店。

敷地内には仕込み水である井戸水が自由に汲めるようになっていました。折角なのでこちらで登山用の水を汲ませて頂く事に。


一通りミッションを終えたので駅へと向かいます。日光に行くのでJRでも東武でもどちらの駅でも良いのですが(距離も同じくらい)、次の電車の時間が近いのは東武の方なのでそちらへ……少し進むと江戸へ伸びる日光街道と中山道方面へ伸びる例幣使街道が分岐する三叉路がありました。古くより追分と名付けられているようです。

例幣使街道の先には名物の杉並木が続く。明治頃まではこの追分が今市の町の終端部だったようです。

その追分の三叉路に跨るように建つのが追分地蔵尊。軒下に置かれた酒樽の清開の銘柄は先程の渡邉佐平商店のもの。


内部には一際大きな地蔵像が。今回はこちらの地蔵尊で登山の安全を祈願しました。
【移動】下今市駅から東武日光駅、霧降の滝入口まで


今市での諸々の用事を済ませた後は東武の下今市駅へと向かいます。最初に降りた上今市駅と対となりそうな駅名ですが、こちらは鬼怒川線が分岐するターミナル駅といった雰囲気で勿論有人駅。実質的には今市の中心駅という位置付けのようで、駅前のロータリーも広々としています。

駅舎に近付いた辺りで、何やら煙の匂いがすると思ったらホームにSLが止まっていました。この下今市駅と鬼怒川温泉駅を結ぶSL大樹という列車で、牽引機はタンク機関車のC11。
SL大樹を実際に目にしたのは初めてかなと思ったら、3年前の尾瀬方面の登山で車窓からちょっとだけ見えてた。

SL牽引の客車が止まるホームの様子。ただ、別ホームに近代的なステンレスの電車が止まってるのはちょっとミスマッチかも……鋼製だったら。

鬼怒川温泉に向けて走り去っていくSL。辺りには暫く煤煙の香りが残っていた。

乗車予定の列車の発車まで暫く時間があるので、駅裏の転車台広場に寄ってみました。転車台の向こうの機関庫には先程のSLと同型機のC11と、補機として使用されるDE10が。
転車台周辺の様子。元々はこの駅には無かった設備で、SLの運行開始に際して山口県の長門市駅から持ってきたらしい。

機関庫に収まるC11とDE10……小型機と呼ばれるC11も間近で見ると結構大きい。DE10も今となっては大部分がHD300等の新しい入換機に置き換えられているので貴重な気がします。


駅裏と構内を結ぶ通路の間はSL展示館があり、SL大樹関連の展示がされている。

乗車する東武日光行きの電車が入ってきました。鈍行を乗り継いで日光を目指す人も多いのか、旅行客然とした姿の方が多く占めていました。


そして僅かな乗車時間で東武日光駅に到着。日光にはJRで来る事の方が多いのでちょっと新鮮……八の字に大きく開いたホームの構造はちょっと面白い。


東武日光駅と、駅前には、かつて日光の市街地を走っていた日光軌道線の路面電車が。


乗車予定のバスはJRの日光駅が始発らしく運賃も変わらないみたいなので、そちらへ向かってみる。日光駅の駅舎は大正元年に建てられた洋風駅舎で貴賓室も備える立派なもの。何年か前に改修工事されたようで、以前来た時と比べるとだいぶ小綺麗になってるかも。

その日光駅から霧降高原行きのバスに乗車。霧降高原や経由地の霧降の滝といえば日光でも随一の観光地ですが、バスで向かう人は少ないのか1日5往復のみという心許ない本数。他の乗客の姿もありませんでした。
霧降の滝バス停→霧降の滝→丁字滝→玉簾滝


[10:42]霧降の滝バス停出発
霧降の滝のバス停から登山開始となります。終点の霧降高原が翌日登る女峰山の登山口なのでそのまま乗り通しても良かったのですが、やはり長い登山は麓からちゃんと登りたいという事で今回はこちらから。


霧降の滝の遊歩道の入口。行き止まりの道となっているので、入口にザックを置いて手ぶらで先へ。


霧降の滝までの遊歩道の様子。

[10:47-10:52]霧降の滝観瀑台
先に進むと霧降の滝の展望台が見えてきました。遠足か林間学校か、その先には小学生の集団が。
観瀑台のウッドデッキと霧降の滝。左上が翌日登る女峰山方面の山々。


霧降の滝の望遠。観瀑台からは若干距離があり、山の緑を縫うように小さく見える。

こちらは滝の上に見えた女峰山方面の山々。ただ、女峰山のピークそのものは雲に埋もれていて見えず、途中の赤薙山の辺りまで見えるかといった所。
赤薙山の望遠。左奥のピークが女峰山で、中腹から上は雲の中で山頂は見えない。


遊歩道を引き返して隠れ三滝のコースへと向かいます。駐車場の先の砂利道を進むと、案内板が置かれた登山口っぽい所が見えてきました。

隠れ三滝コースの登山口。こちらも遊歩道のような道を想像していたのですが、いきなり鬱蒼としたツツジの低木に埋もれている……。


ツツジは季節柄終わり近いですが、所々で咲いていました。

こちらはマムシグサ。

ニガナの花。最近は種類の分からない花でもグーグルレンズですぐ分かるので便利。


隠れ三滝のコース。案内板やベンチ等は整備されていますが、そこまで歩かれていないのか全体的に茂り気味。

この辺りは笹が膝上まで生い茂り特にワイルド。迷うような道では無いですが、長い登山の出だしからこれだと少しばかり不安な気分に……。


日陰に入ると道筋は一転して明瞭になるものの、先に崩落箇所があるという事で並行する林道に一旦下る。


林道上を進んでいき、途中から再び山道へ。案内板には隠れ三滝の一つである丁字滝の名が載っていました。


山道に入った所には炭焼き窯の跡(を復元したもの)が……麓から比較的近い所なので、古くから人も入っていたのでしょう。その後暫くは沢沿いを下る形で進んでいく。

[11:29-11:37]丁字滝
隠れ三滝の一つである丁字滝を横から。6月の梅雨の中休みという事で水量は豊富で、轟音が響き渡っていました。

その後も鬱蒼とした沢沿いを進んでいく。


途中に掛けられた木橋。表面は滑るので、間の隙間部分に足を乗せて通過しました。
玉簾滝→マックラ滝→猫の平→大山

[11:47-11:59]玉簾滝
隠れ三滝の2つ目の玉簾滝に到着。コースは山の斜面の方に滝を避けて高巻きするように伸びていますが、せっかくなので河原を進んで近付いてみる事に。
玉簾滝とその周辺の雰囲気。

高低差はそこまで無いながらも美しい滝でした。


コースに復帰して少し先に進むと大山方面の登山道の分岐が。
隠れ三滝の最後の一つであるマックラ滝を巡った後にこちらの方面に進むので、この分岐点にザックを置いておく事に……今思えば、この辺りで荷物を下ろしたり担いだりしている間にヒルの餌食になったのかも。



マックラ滝への道の途中。林道を横切る箇所が。

マックラ滝の入口。駐車スペースなのか広々とした空間がある。

[12:10-12:20]マックラ滝
広場から案内通りに進むとマックラ滝が見えてきました。鬱蒼とした中にあり昼間でも真っ暗だった事から名付けられたらしいです。北側に向いている滝は全国的に珍しいとか。
更に近付いた所。沢の片岸が崩れていてこれ以上の接近は難しい。


隠れ三滝巡りを終えた後は分岐に戻り荷物を回収。コースは斜面を直登して尾根上に向かいます。
[12:48-13:06]猫ノ平
急登を登り終えてた所が猫ノ平のピークです。樹林帯が途切れて急に視界が広がる。
猫ノ平からの展望。笹原が広がっており長閑な雰囲気……翌日登る女峰山の左側には翌々日登る男体山の山体が見えています。
猫ノ平から南方面の展望。雲は相変わらず多いものの、僅かに青空が増えつつある。
次なるピークである大山方面に進みます。暫くの間は緩やかなアップダウンの繰り返しが続く。
少し進んだ所から猫ノ平を振り返る。笹の背が低くゴルフ場のような雰囲気。

更に先に進むと霧降牧場の敷地内へ。その敷地の境界には写真のようなゲートが設けられており、コースを進む上で何度か潜る必要があります……このゲート、あまりに幅が狭くテント装備のザックではそのまま通れなかったので、その都度下ろして横向きに押し込んで通りました。
ゲートを潜った先は放牧場となっているようで、季節によっては乳牛の姿が見られるらしいです。しかしこの時期はまだ少し早いのかその姿はなく。草も大して伸びてないですし。


敷地を抜けて入ってを暫く繰り返す。ゲートの度にザックを下ろす必要があるので思った以上に時間がかかる。
大山の緩やかな登り。この辺りも放牧場のようで、コースの際は有刺鉄線で囲われていました。
大山→霧降高原

[14:03-14:18]大山
本日のメインのピークである大山の山頂に到着。ここも猫ノ平と同様に東屋があります。
大山からの展望。少し下の所には水飲み場のような所が。
日光連山方面の展望。翌日登る赤薙山、左側には男体山という並び。

赤薙山の望遠。後程歩くキスゲ平の長階段が左下の辺りに見える。
展望をそこそこ堪能した後は霧降高原へと向かいます。そちらの方面に階段が続いていますが、歩く人が多くないのか若干自然に還りかけている。
大山から北側に見えるのは大笹牧場。

ここのゲートは本体に有刺鉄線が巻きつけられてて、腕とか引っ掛けそうで怖い。ザックは上手く転がして傷つけないように通過。


その後は暫く下り坂。道がありませんが、暫くそれっぽい雰囲気の所を歩いていると次第に踏み跡が現れてきた。


最後のゲートを潜ると下り坂も一段落。霧降高原は大山より標高が上なので、ここから先はずっと登り基調。


樹林帯に入って更に進んだ所で沢を越える。先程巡った玉簾滝の上流部に当たります。

沢の水量は少ない。辛うじて石と石の隙間に流れがある程度。

[15:08-15:19]戊辰の道分岐
そこから更に霧降高原方面に進んだ所にある分岐。丁字滝方面へ続くコースで、戊辰の道という名が付けられている。このコースを絡めて隠れ三滝・大山の周回をする人も多いらしいです。

鬱蒼とした樹林帯の中の木橋。


木々が開けてきた所。途中、道路の下を潜る人道トンネルがある。


トンネルを抜けた先の道の様子。

霧降高原の駐車場(写真下)が見えてきました。左が小丸山、右が丸山、その間に見えるのが赤薙山といった並び。まだまだ明るいですが、既に時刻は16時という事で日もだいぶ傾いてきました。
霧降高原→小丸山

[16:10-16:19]霧降高原
霧降高原の駐車場に到着しました。霧降の滝から6時間、7日間にも及ぶ縦走のウォーミングアップとしては丁度良い塩梅の登りでした。

登山道の取り付きがあるレストハウス方面に向かいます。正面には丸山が聳えていますが、こちらは今回登りません。
レストハウス越しに丸山と赤薙山。以降の山々は雲に埋もれてしまっていて見えない。

周辺のハイキングコースの案内図……ここから片道5時間かかる女峰山までは長すぎて一般向けではないのか、赤薙山までしか記載がありませんでした。
レストハウスの先から伸びる階段から取り付きます。


1445段にも及ぶ長い階段地帯の始まり。その終端となる小丸山との標高差は200m以上。

ゲートを潜りキスゲ平に入ります。
ゲート付近からレストハウス。奥には麓の町並みが見える。


キスゲ平の横を登っていきます。名前の由来となるニッコウキスゲはまだシーズン早いものの、ぽつぽつと咲いていました。
キスゲ平の遊歩道。影が伸びてきた。

一旦樹林帯に入ります。階段地帯はまだまだ序盤……普段ならどうという事の無い道ですが、一週間の荷物を背負った上でなので結構きつい。牛歩気味で進む。


樹林帯にはドウダンツツジが咲く。

100段毎にこんな表示があります。まだ300段……って気持ちになる。

少し進んで400段目。
500段目の辺りで樹林帯を抜け、再び開けた所に出ました。
少し登った所から振り返る。高山植物のシーズンにはちょっと早いですが、新緑の雰囲気は良いですね。
歩いてきた階段と麓の町並み。


本日の最初に酒蔵巡りをした今市の町並みを望遠で。横切るように直線で伸びている木々が日光杉並木。右の写真の右側、左右に分かれた所が不動尊のあった追分ですね。
奥の山々を含めた望遠。手前には今市の市街地。その先には低い山を一本挟んで宇都宮の市街地が見えます。更に先には筑波山から加波山にかけての稜線も……この日は気温もそこまで上がらず空気が澄んでいるのか、遠くの山も鮮明に見えました。


こちらは高原山。この登山の2年後の3月という残雪期に登る事になりましたが、この時はそんな事はまるで頭にない感じ。那須の近くの山というくらいの認識しか無かったかも。
キスゲ平の上部からの展望。6月という日の長い時期の為か、17時近くという時間帯でもまだまだ明るい。

途中に東屋がありました。階段地帯のほぼ中間地点くらいでしょうか。


その後は小丸山山頂までひたすらストレートに階段が続く。


階段から日光の市街地。今市と比べると規模はだいぶ小さく、山々に挟まれているかのような印象。


1000段、1100段と変わらない景色が続く。
途中からの展望。正面に見えるなだらかな山が、先程歩いた猫ノ平から大山にかけての稜線です。

かなり高度感のある階段。今回は登りのみの利用ですが、下りだと少し怖そう。
途中、展望台的な出っ張りが分岐していたので立ち寄ります。
展望台からの眺め。大山から猫ノ平の稜線、麓の今市と日光の市街地、高原山等、それぞれの位置関係がよく分かる。

ようやく1300段。こうも刻み刻みだと逆に長く感じてしまう気が……。

ゴール手前から階段越しの展望。
小丸山からの展望

[17:19]小丸山到着
1445段の階段を登り終えて小丸山の展望台に到着……起点の霧降高原からの所要時間は1時間程度でした。メインの展望台という事で、ベンチも置かれたりしていて居心地良さげ。
小丸山展望台からの展望。景色は良いですが、中腹から見えたものとそんなに変わらないかも。
少し北側に寄った所からの展望。高原山の左奥には那須の山々が見えるはずですが、そちらは雲に覆われていて判然としない。
日光や今市、筑波山方面の望遠。
日光の市街地を望遠してみたもの。中央左の何本か見える赤屋根がJR日光駅のホーム上屋で、その右の青い屋根が東武日光駅の駅舎です。
こちらは今市の市街地の望遠。先程と同様、旧街道沿いに植えられた日光杉並木が印象的。
関東平野方面の望遠。筑波山や宇都宮の市街地、そして右奥には都心方面のビル群もうっすらと。
登ってきた階段を見下ろした所。

展望台から少し先に進んだ所の広場が小丸山の山頂です。女峰山までまだまだ登りは続くので、本日はここで行動終了としました。
小丸山の山頂から日光と今市の市街地。先程の展望台ほどではありませんが景色は良い。

まだ明るいので、外で景色を眺めながら本日購入したお酒を楽しむ事に。ちょうどベンチの残骸?のような板片が置かれていたので、石を挟んで水平にしてテーブルに。
その後は本日購入したお酒のテイスティング。どちらも蔵元で試飲済みですが、『柏盛 原酒』はラベルに"原酒"と全面に出してるのも頷ける、原酒らしい野太さが印象的なお酒。味わいとしては濃醇辛口といった傾向ですが、全体的なバランス感は良い感じ。
一方で『日光誉 純米吟醸生原酒 夢ささら』は同じ原酒でありながら線は細く、いわゆる吟醸系のお酒。傾向としては割としっかりとした濃醇旨口。酒米由来なのか、どこか清涼感のある独特の吟醸香が印象的でした。
酒質としては正反対なので、どちらも最後まで飲み比べが楽しめるラインナップでした……本音を言えば追加で日光誉の雄町も欲しかったかも。


お酒を飲むだけでは物足りなくなり、そのまま夕食会場へと移行。

本日の夕食。東武日光駅で購入した駅弁『いっこく野州どり弁当』をメインに、今市の上澤梅太郎商店のらっきょうたまり漬け、そして鶏皮チップスという若干鶏に寄せ気味の布陣。


駅弁を開封。鶏飯系は日本酒に合うので選んでしまいがち……こちらの駅弁もほぼ期待通りというか見た目通りの味でした。

こちらは急遽購入となった上澤梅太郎商店のらっきょう。らっきょうというと甘酢漬けのイメージですが、こちらはコクのある醤油味。日本酒のつまみとしては最強というか、あまりの美味さで最初の数日で食べきってしまいました……2~3袋買い込んでおけば良かった。

駅弁と日本酒、そして稜線の上の茜空。初日から既に至福のひととき。
夕暮れ時の空の色。日光の市街地は既に陰影に覆われていました。
西日に照らされて赤く染まる雲。

小丸山山頂の雰囲気。翌日は出発が早いので夕日見物もせずにそのまま眠りに就きましたが……靴を脱ぐと靴下に乾いた赤黒い土のような物が沢山へばりついていました。
よく見てみると、摩擦で乾燥した上で砕けたヒルの残骸でした。帰って調べてみた所、この日歩いた隠れ三滝のコースはヒルが多いコースらしく、知らぬ間に両足の靴下の上から大量に噛まれていたようです。アブとかブヨのような痛みや痒みが全く無いので、この時靴を脱いでみるまで全く気付かず……。
吸われた血の量はかなりの物だったようで、帰ってから靴下を手洗いすると貯めた水が真っ赤になり、ちょっとした事件現場に。これまでもヒルに1匹2匹噛まれた事はありますが、ここまで盛大に噛まれた事は無かったので驚きでした……とは言え中々無いような事なので(普通は避けるので)、今では良い思い出?となっています。
『日光から尾瀬その2』に続く
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分県登山ガイドの栃木県版です。これから向かう女峰山の他、この記事中の隠れ三滝や大山といった内容も含まれていますので、行きたくなった方は一冊モチベ上げにどうぞ。






































